第274回審査会場

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1組目 NOT FIX MEMBERS
漫才/イニシャルA・B『ネタを書いている人だけが楽しんでいます。読み手にはまったく伝わってきませんでした(0点)』

A:はいどーもー、NOT FIX MEMBERSです。

B:じゃ、ちょっと山行って来る。

A:気をつけてー……って、ぅおぃ!

B:ぱひゅぅむ!? な、何だよ?

A:何ちょっとperfumeに近い驚き方してんだ。漫才始って早々どっか行かないでくださいよ。

B:いや、ちょっと用事が…

A:山に用事…?何だよ。

B:一年に一度、日食の日に開花する花を獲りに…

A:何のアトリエだよ!だいたい、今日日食とかじゃないから。

B:いいよ、日食まで近くの森でぷにぷにとか倒しつつキャンプするから。

A:それまでにカバンの中がいっぱいになって強制送還だよ!
  それに、第一それゲームだからね。ぷにぷにとかいないからね。いたら捕まえるけどね。部屋に20匹ぐらい飼うけどね。

B:…で、でも今日は山に…

A:だから、後で行けばいいですから漫才やりましょ。

B:あっ!死体埋めなきゃ!

A:いきなり何怖いこと言ってんだよ!しかも今思い出したっぽい!今の今まで失念してたっぽい、そんな一大事。

B:いやぁ、ちょっと死体を山に置きっ放しだから埋めに行ってくるよ。

A:それも何のなく頃にですか…

B:お前、絶対に人に言うなよ…?「死体は上手に埋められた?」とか聞くなよ…?

A:何殺し編ですか……。そんな人殺し、私は見過ごせませんから通報しますよ。

B:えっ!?そこは「お前の罪を許す。だから俺の罪も許して欲しい」って言ってくれないと…

A:そんな何とか滅し編みたいな展開、俺に求めないでくれ…。とりあえずクールになれ。

B:……嘘だ。死体なんて無い……。

A:そうだな、俺も相方を通報したくはないからな。
  それに、お前なんかじゃ山には行けねぇよ。

B:……え?何で?

A:山に入るには、入り口の鉄の門を開けないといけないからな。ちなみに、一番軽い門で4トンある。

B:……どこのゾルディック家だよ……そんなの俺には無理だよ……俺、箸より重いもの持ったことないし……

A:どこのブルジョアだよ!
  お前ん家は標準やや下じゃねぇか!入り口シャッターじゃねぇか!箸より軽いシャッターとかねーから!

B:山に行けない……じゃあ海だ!海に行ってくる!

A:忘れ物ない?行ってらっしゃーい……って、ぅおぃ!

B:さんちぇす!? び、びっくりしたぁ…

A:さっきからお前の驚きかたは何なんだよ。なんでメジャーリーグのノーヒットノーラン投手の名前叫んだんだよ。
  ほいで、海には何の用事?

B:いや、ちょっと一人前のゴンドラ漕ぎになるために合同練習を…

A:どこの水先案内人[ウンディーネ]だよ。
  だが残念。あの世界のゴンドラ漕ぎは女しかなれないんだよ。

B:うぐぅ……

A:うぐぅ、て!どこのKeyだよ!海だけにどこのKey半島だよ!

B:……もうゴールしてもいいよね?

A:アカン!ゴールしたらアカン!……ダメや…この話したら何か涙出てきた……

B:もうゴールしても

A:やめろおおおおおおおおおおおおお!たたみかけてくるなああああああああ!
  ゴールしたらアカン!ゴールしたらアカン!ゴールしたら

B:お、落ち着け、落ち着け。クールになれ。

A:はぁ、はぁ、………がお。

B:落ち着いたか。

A:………あぁ。

B:じゃあ、ゴールして来る

A:ぐわあああああああああああああああ!アカン!ゴールしたらああああああああああああああああ!

B:お、落ち着け!悪かった!俺が悪かった!

A:ゴールしたらアカンねん!漫才すんねん!ゴールしたらアカンねん!

B:取り乱しながらも芸人の意地がある。ヵっコィィ。

A:……ふぅ。

B:落ち着きましたか。じゃ、海に行ってくる。

A:……残念ながら、お前は海には行けない。

B:WHY?何故?

A:海は、成人式の日に仲間と乱交パーティーをする時にしか行ってはダメなのだ。

B:それなんてヴァの中の人?それに、別に乱交パーティーしてないからね。タカオニしてただけだからね。

A:それにもともと、海に用事なんか無かったんだろ?

B:……あぁ、確かに山にも海にも用は無い……

A:じゃ、漫才するぞ。

B:い、いや、ちょっと……

A:何だよ?まだ何かあんのか?

B:いや、そ、その…ちょっと言うのが恥ずかしかったんだけど……その、お花を摘みに行きたいというか…

A:花?だから今日は日食じゃねぇって言ってるだろ!

B:いや、その花じゃなくて……その、用を足したいというか…

A:あぁん?お前、山にも海にも用事は無いって言っただろ。

B:いや、そうなんだけど……そのケツの門をこじ開けて…

A:鉄の門?お前には無理だって言ったじゃねぇか!

B:い、いやちゃんと聞いて………その…体内からモノを水に流したいというか……

A:何だそれ?綿流しか?それはまた何のなく頃にだよ。

B:違う!………もう、こうなったら直接的に言うけどウン

A:ウンディーネは女じゃないとなれねぇって言ってるだろ!

B:速い!切り返しが速い!

A:もう、グズグズ言ってないで漫才始めるぞ!
  はいどーもー!いやぁ、最近シュレーディンガーの猫の実験にハマってるんですけれども…

B:………

A:………おい、黙ってないで何か言えよ…

B:………もう、ゴールしてもいいよね?

A:………

B:………

A:……………………うぐぉぁああああああああああああ!アカン!ゴールしたらあかあああああああああああああああん!

B:よし、今のうちにトイレに……って、もう限界や!漏れるううううううううううううううううう!!!

  ブリブリブリブリブリブリブリブリュッ、ブリュッ、ブルルルルルルルルルルルブルルルルルルルルッル
  ブリュウウウウウウウウウウウウウウウウブリュ、ボワッとブリュウウウウウウウウウウウブリブリブリ

A:ゴールしたらアカン!ゴールしたらアカ……くせぇ………なんかくせぇ!

B:ブリブリブリブリブリブリブリブリ

A:くせえええええええええええ!くせえええええええええええええ!

B:ブリブリブリュッ

A:めっちゃくせえ!すっげぇくせえ!

B:………ふぅ。

A:………

B:………

A:………

B:………

A:………

B:………

A:………

B:ぶりっ。

A:………

B:………

A:………

B:………

A:………

B:………

A:………

B:…………………ご〜る。

A:やかましいわ! 


ジャッジペーパー

2組目 走馬
コント/体育祭

その日は、僕にとって、高校生最後の体育祭でした。


走馬:あぁ、今日体育祭嫌だなぁ…。学校行きたくないなぁ…。
	 うぅ…、相変わらず牛乳とトーストと味噌汁は合わない…。
	 お母さんそろそろ朝食のメニュー変えてくれないかなぁ…。
	 
	 あぁ…、学校に着いてしまった…。

アナウンス:選手の皆さんは入場門へおあつみゃ…

走馬:可愛い噛み方だな!
	 あ〜、体育祭始まっちゃったよ…。
	 とりあえず頑張ってみるか…

アナウンス:只今より、平成…あれ…?
		      これ西暦で言うんだっけ?平成だよね?

走馬:おい聞こえてるぞ〜

アナウンス:平成?先生〜

走馬:先生にまで聞くなよ。
   そんなもんどっちでもいいから早く言えよ〜

アナウンス:先生、バナナはおやつに入りますか?

走馬:何の質問?今遠足関係ないだろ…
   …、おっ…、俺は入らないと思うな…。

アナウンス:えっ?西暦の方ですか?わかりました〜

走馬:もう全部丸聞こえだったよ。
   それに「西暦」って…。
   あんまり使わないよ…。

アナウンス:只今より、西暦21年度体育祭を始めます!

走馬:混ざってる!
	   めっちゃ過去だよ!
	   キリストが21歳の頃かー。若いなー!!

アナウンス:それでは最初に入場行進をいたします。
		      全校生徒は拍手でお迎えください。

走馬:全校生徒が拍手で迎えたら誰が入場すんだよ!

アナウンス:続きまして、選手宣誓をいたします。校長先生どうぞ。

走馬:…校長選手なの…?元気だなぁ…。
	 我が校ながら、わからん学校だ…。

校長:ポツダム宣言!!

走馬:開会宣言だよ!
	   誰に対しての無条件降伏なんだよ…。

校長:宣誓!!今日はいい太陽に恵まれて…。

走馬:ただの校長の話かーい!!
	 ………。
	 あっ…、はい…、はい…、先生ごめんなさい…。

校長:故に我が高校は無条件に降伏する事を…

走馬:本当にポツダム宣言してる!
   いやいやいや!何処とも戦争してな…。
	 …、いや…、今のつっこみぐらいはいいじゃないですか…。
   はい…、はい…自重します…。

校長:失敬!!
	   ゴホン…ゴホン…ウン…ウン…、
	   あっあっあー
	   おとーさん!おとーさん♪まおーがー♪

走馬:校長…、咳き込んだからってそんな誤摩化し方…。

校長:我々は!スポーツマンシップに乗っ取り!
	   正々堂々戦うことをもっこり誓います!

走馬:…。つっこみたい…。つっこみたいのに…。

先生:そこでもっこりかーい!!

走馬:お前が言うんかい!!

校長:選手代表、2年1組菊地忠志。

走馬:…?
        …!!
     校長の生徒時代ののクラスかぁ!!
     わかんねー…。

アナウンス:続きまして、競技に入ります。3年生は準備してください。

走馬:あ、始まった。
	 …、準備体操いらないのかな…?
	 まっ、いっか。最悪でもアキレス腱が切れるぐらいで済むだろう。
	 ……こっ…個人的に体操しておこう…。

アナウンス:プログラム1番、2年生による学年種目・・・

走馬:100メートル走か〜。

アナウンス:玉入れ100メートルです。

走馬:時間掛かるよ!まぁ、出番最後だからなかなか回ってこなくていいけど。
	 …なんか…バンバンつっこめるって素晴らしい…!!!

アナウンス:資料によりますと、練習の際は1時間目を丸々使ってようやく第一走者が全員ゴールしたとのことです。

走馬:客帰るよ〜

審判:いちについて、よーいドンッ

走馬:あ〜、始まっちゃたよ

審判:って言ったら走ってね。

走馬:ガキみたいな事すんなよ!

アナウンス:さぁ、始まりました全学年男子100メートル走。

走馬:競技が変わった!まぁ、結局これだったしいっか。
	 ………
	 ………
   ………
   ふぅ〜!ようやく終わった!

アナウンス:続きまして、3年選抜選手によるフルマラソンです。

走馬:何時間かかんだよ。絶対一緒に走る子供が出るよ。

実況:さぁ始まりました、3年生によるフルマラソン!!

走馬:お前誰だよ!!

実況:実況は気合でお届けいたします。

走馬:どう言う事だよ!?

実況:さぁ、実況は藤崎気合、解説は教頭先生で御送りしていますが・・・

走馬:名前か〜!!
   格好良い名前ですね!明治時代の文学家みたいっすね!
   てっきり、
   
   「気合いで御送りします」
   「声で御送りしろよ!」

   みたいなやりとり必要になっちゃうかと思ったよー!

実況:さぁ、現在トップは校長先生。

走馬:無視すんなよ!…、あっ、俺の声聞こえないんだ…。
   何か哀しい気分です。
   
   それにしても、早く飛ばしすぎて死ぬなこりゃ。
	 …あっれー!?校長走ってるの!?本当に参加してたんだ…!!!
	
古館:続いて地元小学生のたくや君が続いています

走馬:やっぱ走ってる!!
   たくや君頑張ってるな!!

アナウンス:さて、この間に1500m走も一緒に行いますので、選手の方はご自由にグラウンドへ

走馬:扱いが雑だよ!!せめて入場させろ!
	 うわっ、本当にみんなバラバラに集まってる…。
   やる気の無い避難訓練みたいになってるよ…。
   …あっ、そういや俺、ジャンケンで負けたからこれ出るんだっけ…。
   うわー…、…うぅ朝飲んだ牛乳が…。

アナウンス:さてこれより始まります男子1500m。実況は微妙に御送りします

走馬:白熱して御届けして欲しい!!
   これは名前じゃないもんね!
   「微妙に」って言ったもんね!!

アナウンス:さぁ、つっこみは放っておいて、ここからは山田美妙調に、略して美妙に御送りしたいと思います

走馬:そこが変だよ略し方!!
   しかも、3つ前の台詞じゃ「美妙」じゃなくて「微妙」だったじゃん!

アナウンス:さぁ、この競技一番の期待はやっぱりなんと言っても私でしょう

走馬:お前も走るのかよ!
	 自分に厳しい方ですね!

アナウンス:さぁスタートしたぞ

走馬:…、あれ…!?いない!!
   アナウンサー走って無いじゃない!!!
	 まぁいいか…。
   ふぅ…、やっぱ始めは抑えて行こう

アナウンス:おっと先頭から3列目の走馬、背の順で言ったらクラスで3番目に小さい男走馬、
      まだ2週目だと言うのに100%の力を出して走り始めた!

走馬:背の事言うなよ!そしてまだ走りださねぇよ!

アナウンス:はしりだーしたら♪

走馬:とまーらないよー♪ 行って来まーす…
	 くそっ…、懐かしい歌だからつい心が踊ってしまった…。
	 別に空気を読んだ訳じゃないんだから!!

アナウンス:凄まじいスピードで走り始めたぞ!!
			良いぞ走馬!
			風になれ走馬!
			むしろ風邪を引け!!

走馬:絶対嫌です!!・・・ハァハァ・・・

アナウンス:おっと何やら先頭の走馬が喘ぎ始めた

走馬:息切れですー!!たくさんつっこんでたくさん走ってるから疲れたんです!!

アナウンス:そうですか!!

走馬:はい!!ってこのやりとり更に疲れるじゃない!!
	 マズい…、今朝の牛乳が…。

アナウンス:あーっと、先頭を走っていた走馬、わずか1週足らずで順位が後退してしまったー

走馬:そりゃ…、俺も…疲れるよ…
	 気持ち悪い…。

アナウンス:現在19人中15位だ

走馬:落ちたなー…。

アナウンス:観客席の友達も心配そうだ

走馬:そりゃ心配するよ

観客席:さくーふぶーきのー

走馬:サライ歌うなよ!全然心配してないじゃん!!
	 …、100kmも無理だからな!!
   あー…、ぎゅ…牛乳が…

アナウンス:さぁ先頭集団は一気にラストスパートへ!
                        影山ヒロノブはラストスパーキングへ!

走馬:いや言ってるけど!

アナウンス:さぁ、先ほど15位だった走馬もまんまと一年生に抜かれて16位に

走馬:「まんまと」とか言うな!!

アナウンス:さぁ先頭集団が一気に来た!これは写真判定もあり得るぞ!!抜くか!抜くか!
			ゴーーーーール!!!!

走馬:…、俺はまだあと一周あるよ…。

アナウンス:一位はなんと…、校長だぁぁぁ!!

走馬:あっ、フルマラソンの方!?
	 しかも校長!!??
	 ……なにより俺より速いのかよ!!!

アナウンス:そして鈍足達が後を追います

走馬:言葉を選べ!!

アナウンス:さぁ、そして今ようやく、最後の力を振り絞って走馬がゴーール!

走馬:…燃え尽きたぜ…。
	(あぁ…、トイレに行きたい…。早く牛乳の逆流を防がねば…。
	「牛乳の逆流」ってなんか面白い響きだな…。
	…、あれ?そんなに面白くなくね!?
	…16位って微妙な順位だなー…。俺より遅いやついたんだなー…。
  …あれっ…!?…、1500mってそんなに長くなくね!?
  距離にして…、あっ、駄目だわかんないや…。
	あー…、満身創痍の状態から脱したときってどうでもいいことしか考えらんないや…。)


ドサッ

アナウンス:走馬、ゴールとともに倒れ込んだー!!

走馬:やっと…、終わった…。

ざわ…ざわざわ…ざわざわざわ…

走馬:ん…?
	 なんだこの某麻雀漫画的なシリアスな雰囲気は…。

アナウンス:…、大変申し訳ありませんが、ただ今の男子1500m走は、
			先生のカウントミスにより、一周少なかったため、日を改めて行います。


走馬:…もう…嫌…っ!!

観客:さくらーふぶーきのー…


その日、僕は、早退した。


走馬:あーっ!!集合写真入りそびれたー!!!
   しかも1500mすら走れず倒れたのか俺!!


ジャッジペーパー

3組目 ヨウ×カン
漫才/しりとり

ヨウ:どーもヨウです。

カン:どーもカンです。

二人:甘さ控えめヨウ×カンです。
よろしくお願いします。

ヨウ:僕ねすごくしりとりがつよいのよ。

カン:まじで、それだったら今日やろうよ。

ヨウ:じゃあねまず最初は「ト」からね。
カンさんからでいいよ。

カン:じゃあ「とる」

ヨウ:「ルビー」

カン:「ビ」から?それとも「−」これ?

ヨウ:どっちでもいいよ。
なんだよそのローカルールの確認「ビ」でいいよ。

カン:じゃあ「ビル」

ヨウ:「ルーマニア」で

カン:じゃあ「ある」で

ヨウ:待てよ。
何で全部動詞何だよ?

カン:動詞シリーズだよ。

ヨウ:何だよそれ
今、気づいたけど「ビル」って動詞じゃないからね。

カン:早く続きしよ。

ヨウ:しかとするな。
「ルイ5世」

カン:じゃあ「生きる」

ヨウ:また動詞じゃん。
「ルイ6世」でどうだ。

カン:・・・・なんでルイが出てくるんだ。
ルイって何世まであるかわからないから駄目だよ。

ヨウ:53世までだろ?

カン:あれは山田だ。
本名山田順三だ。

ヨウ:まじで。
それどこでしったの

カン:アルペディア

ヨウ:ウィキペディアね。

カン:続きやろ?
ルイシリーズなしね。

ヨウ:じゃあ動詞シリーズもなしね。

カン:やだ

ヨウ:断る権利ないよ。

カン:「イルカ」

ヨウ:かっきーマウス

カン:何そのばったもん
ってかディズニーてきにアウトだろ。

ヨウ:中国シリーズだよ。

カン:やかましいわ。
というか中国が全部そうじゃないからね。

ヨウ:まじで
ちょっと謝らせて

カン:別に謝らなくていいよ。
それよりしりとりをやろうよ。
「す」からだからヨウからね。

ヨウ:なんでだよ。
「す」にそこまで思い入れないよ。
カンさんからでしょ。

カン:「すいません中国の皆様」で。

ヨウ:単語じゃないし。
あなたが謝らなくてもいい。

カン:早く「ま」だぞ
待ちに待った「ま」だぞ

ヨウ:だからそこまでひらがなに思い入れないわ
いいかげんにしろ。

二人:どうもご退屈さまでした。


ジャッジペーパー

4組目 whitewhite
コント/プリン

前田:プリンが食べたいです
安正:そうですか
前田:プリンはおいしいです
安正:そうですね
前田:特にプッチンプリンはおいしいです
安正:プッチンプリンはおいしいですね
前田:あれだけおいしいのですからプッチンプリンの単位があったっていいと思います
安正:そうですか
前田:1プッチン、2プッチン、3プッチン
安正:プッチンプリンを数えるときの単位ですか
前田:いえ、プッチンプリンの上のカラメルソースがカラメルソースではなかったときのがっかり加減の単位です
安正:1プッチンはどのくらいのがっかりなのですか
前田:プッチンプリンの上のカラメルソースがウスターソースだったときくらいのがっかりです
安正:それはちょっとがっかりですね
前田:ええ
安正:それでは5プッチンはどのくらいのがっかりなのですか
前田:プッチンプリンの上のカラメルソースがタルタルソースだったときくらいのがっかりです
安正:それはウスターソースよりもがっかりですね
前田:ええ
安正:それでは100プッチンはどのくらいのがっかりなのですか
前田:プッチンプリンの上のカラメルソースがかき揚げうどんだったときくらいのがっかりです
安正:それはこの上ないほどがっかりですね
前田:ええ
安正:ところで、プッチンプリンを数える単位はなんなのですか
前田:1個、2個、3個
安正:そこは妥協するんですね
前田:人間、時には諦めも肝心なのです
安正:そうですね
前田:すっかり本題からそれてしまいました
安正:そういえばプリンが食べたかったんでしたよね
前田:ええ、プリンはおいしいです
安正:そうですね
前田:特にプッチンプリンはおいしいです
安正:プッチンプリンはおいしいですね
前田:ええ、そうですとも
安正:ところで最近少しおっきいプッチンプリンが出ましたが、どう思いますか
前田:あまり好ましくないですね
安正:あらまぁ
前田:むしろ邪道です
安正:少しおっきいプッチンプリンもそこまで言われる筋合いはないと思います
前田:では、外道です
安正:あまり変わり映えないように思えます
前田:おっきいのはいけないと思います
安正:おっきいのはそんなに悪くないと思います
前田:何故おっきい物を擁護するのですか
安正:私が少しおっきいからです
前田:貴方は少しおっきかったのですか
安正:ええ、私は少しおっきかったのです
前田:7プッチンです
安正:ああ、貴方をプッチンプリンの上のカラメルソースがタルタルソースだったときよりもがっかりさせてしまいました
前田:ああ、貴方は少しおっきかったのですね・・・
安正:ええ、私は少しおっきかったのです
前田:でも別にあまり好ましくなくなったわけではありません
安正:それはありがたいことです
前田:すっかり本題からそれてしまいました
安正:そういえばプリンが食べたかったんでしたよね
前田:ええ、プリンはおいしいです
安正:そうですね
前田:特にプッチンプリンはおいしいです
安正:プッチンプリンはおいしいですね
前田:ええ、そうですとも
安正:では、ここにプッチンプリンとかき揚げうどんがあります
前田:はい
安正:どっちがプッチンプリンですか
前田:こっちです
安正:残念、こっちはかき揚げうどんでした
前田:しまった、引っかかってしまいました
安正:では、ここにプッチンプリンと少しおっきなプッチンプリンがあります
前田:はい
安正:どちらがプッチンプリンですか
前田:こっちです
安正:残念、こっちはかき揚げうどんでした
前田:しまった、また引っかかってしまいました
安正:では、ここにかき揚げうどんとかき揚げうどんがあります
前田:はい
安正:どっちがかき揚げうどんですか
前田:こっちです
安正:お見事、こっちはかき揚げうどんでした
前田:やりました
安正:おめでとうございます
前田:すっかり本題からそれてしまいました
安正:そういえばプリンが食べたかったんでしたよね
前田:ええ、プリンはおいしいです
安正:そうですね
前田:特にプッチンプリンはおいしいです
安正:プッチンプリンはおいしいですね
前田:すっかり本題からそれてしまいました
安正:まだすっかりというほどにそれていない気がします
前田:そうでしたか
安正:ええ、そうです
前田:とにかく私はプッチンプリンが食べたいです
安正:そうですか
前田:これだけプリンを食べたいと願っていたらだんだんプリンになりたくなってきました
安正:あら、そうですか
前田:プリンになってからプリンを食べたいです
安正:それは共食いと呼べる部類だと思います
前田:共食いがしたいです
安正:おおっと、本来の目的を見失ってまいりましたよ
前田:ですので、あなたを食べようと思います
安正:残念ながら私を食べても共食いにはなりません
前田:何故ですか
安正:私がプッチンプリンだからです
前田:貴方はプッチンプリンだったのですか
安正:ええ、私はプッチンプリンだったのです
前田:つまり、貴方は少しおっきいプッチンプリンだったのですね
安正:ええ、私は少しおっきいプッチンプリンだったのです
前田:あまり好ましくないです
安正:ああ、貴方にあまり好ましくないように思われてしまいました
前田:ウソです
安正:ウソですか
前田:ええ、ドッキリです。せーの
二人:大・成・功
前田:すっかり本題からそれてしまいました
安正:これはかなり本題からそれてしまいました
前田:というわけでプリンになろうと思います
安正:ああ、そっちの方向で進めるのですね
前田:では行ってまいります
安正:行ってらっしゃいまし






ウスターソース:なんとかカラメルソースになることは出来ました
安正:1プッチンですね


ジャッジペーパー

5組目 東京クラッチ
コント/朝の占い

石田:「・・・はい、はい。ええ、もう少しだと思います・・・
    はい、申し訳ございません、なる早でお送りしますので・・・はい、失礼します。」

松岡:・・・有村さん、何だって?

石田:かなり焦ってる。電話越しに切羽詰った感じがすげぇ伝わってきた。
   ちょっとマジでヤバいんじゃないの?

松岡:んー、でもなあ。そうは言ってもなあー。浮かばないもんは浮かばないんだよなあ。

石田:そりゃ毎日毎日やってりゃあ、浮かばない日もあるよなあ。
   でも、そうはいかないだろ、生放送スタートまであと2時間切ったぞ?

松岡:占いのコーナーなんて、なくったっていいだろ、1日くらい。

石田:なんだかんだでみんな見てるんだよ、ああいうのは。
   局の人だって画面の編集とかの作業やんなきゃいけないし。
   なんとしてもあと2時間以内に占えよ。

松岡:あー!もー!血液型占いにしとけばよかったよ。
   それだったら4つ占えば終わりだったのに。星座占いは12個分占わなきゃならないんだぜ?

石田:愚痴や誤算はいいから、早く占えって。
   「Dr.コペンハーゲンの星座占い」のコーナーは番組の終わりのほうだから、
   番組開始直前までに提出できれば、局の編集に間に合うって有村さん言ってたから。

松岡:そもそも何だよ「Dr.コペンハーゲン」って。
   俺、コペンハーゲンって高級車の名前だと思ってつけたら全然違うんだもん、びっくりだよ。

石田:それは完全にフォルクスワーゲン的な発想だったな、お前。かっこわるい。

松岡:な。俺も今はそう思う。まさかコペンハーゲンがアリゾナの首都だったとはな。

石田:コペンハーゲンはデンマークだしアリゾナは国名じゃない。何もかも間違いすぎだ。
   いいから占えって。

松岡:えー。じゃあ、「牡羊座 はれ」

石田:「はれ」ってどういうことだよ!何で牡羊座の人の周囲だけいい天気なんだよ!

松岡:「牡牛座〜魚座 雨」

石田:集中豪雨だよ、もはや!そんで牡羊座のとこだけ晴れてたらもう天変地異だわ!
   もっとちゃんと占いらしい事やれよ!

松岡:仕方ないな。悪いけど水晶玉取ってくれる?

石田:え、どこ?

松岡:その「白菜 きゅうり (みそ)」って書いてある壺の上にあるだろ?

石田:つけもの石の代わりにするなよ、これ!お前の商売道具だろ!

松岡:む・・・!濁っている・・・!!これは牡羊座、悪い事起きるぞ・・・!

石田:味噌で汚れてるだけだよ!
   取り除いてキレイキレイにしたら澄み切って見えるって!

松岡:「牡羊座のあなた 今日は味噌がつくかも!?」

石田:そのまんま占うなって!牡羊座の皆さんはどうしたらいいんだよ!

松岡:あ。見えた。「牡羊座のあなた 今日はおおらかな気分でいると吉。」

石田:そうそう、そういうのだよ。

松岡:「いつもは出来ない新しい犯罪に挑戦してみると、うまくいくかも。
    ラッキー犯罪は連続強盗放火殺j」

石田:待て待て!水晶玉から見えたなら仕方ないけど、それは絶対放送できない!
   極刑レベルじゃねえか!おおらかな気分で片付かねえよ!

松岡:「牡牛座のあなた 今日はうっかりミスで怪我しちゃうかも。ラッキー擦過傷は膝の擦り傷。」

石田:傷負ってる時点でラッキーじゃねえだろ!お前の水晶玉ってどういうのが映る仕組みなんだよ!

松岡:擦過傷で済んだんだからラッキーだろ。

石田:相当前向きに考えなきゃそうはならねえんだよ!
   お前今日は水晶玉やめよう。アレもできるんだろ?
   よく占い師がやってる、なんか長い棒をたくさん持ってやるやつ。

松岡:ああ、筮竹(ぜいちく)のこと?筮竹占いは5年以上やってるから出来るよ。

石田:へえ、あれ筮竹っていうんだ?

松岡:うん。俺も最近Wikiで検索して知ったんだけどね。

石田:5年以上やってて名前最近インターネットで知ったのか。
   どんだけ筮竹に無頓着でやってきたんだお前は・・・。

松岡:じゃ、悪いけど筮竹取ってくれる?その食器棚のところにあるから。

石田:お前これ調理用の菜箸に使っただろ!全体的に商売道具を家庭的に使いすぎなんだよ!

松岡:む!見えた!「双子座のあなた、」

石田:待て待て!牡羊座と牡牛座、さっきの採用する気かよ!

松岡:時間ないんだから仕方ないだろ。「双子座のあなた 双子かも」

石田:そのまんまじゃねえか!双子かどうかは生まれた時点でわかるだろ!

松岡:「生き別れたかも 悲しいめぐり合わせかも 
    やがて二人は惹かれ合うかも しかしそれは決して結ばれない恋なのかも」

石田:何でちょっと昼ドラのテイスト注入してんだよ!占いのくせにどこまで決め付けるつもりだ!

松岡:「蟹座のあなた カニなのかも」

石田:人の話聞いてるのかお前は!どう考えたってテレビの前の皆さんはヒトだよ!

松岡:「獅子座のあなた 獅子なのかも」

石田:5年も筮竹やっててそんな占い結果しか導けねえのかよ!

松岡:「子供を千尋の谷へ突き落とすのかも」

石田:獅子はそんなことするとは言うけど、獅子座の人には当てはまらないよ!

松岡:「小湧谷で突き落とすのかも」

石田:しかも場所を箱根に限定するなよ!

松岡:「子供は見つからないかも・・・」

石田:朝の占いでそんな切ない結末だめだよ!お前筮竹も酷いよ。他に何か占いできないの?

松岡:じゃあ「亀卜(きぼく)」をやろうか。

石田:亀卜?なにそれ。

松岡:亀の甲羅を焼いて占う方式だよ。「波々迦(ははか)」っていう焼けた木の棒を
   甲羅に押し当てて、甲羅に入ったヒビを見て占うんだ。

石田:へー。それは知らないなあ。

松岡:そう?「卜(ぼく)」っていう占い自体はそれなりに有名だよ。
   古来から伝わる占いだしね。ゲームにもなったじゃん、「卜のなつやすみ」。

石田:あれは「僕」だろ!夏休み中亀の甲羅割ってるゲームなんか地味すぎて楽しめねえよ!

松岡:「おかんと卜と、ときどきおとん」みたいな映画もあったよね。

石田:それも「僕」のほうだよ!一家そろって甲羅割ってるみたいじゃねえか!

松岡:「おかん」というより「母」か(ははか)。

石田:誰が上手い事言えと!ちょっと感心したけど!

松岡:時間もないし、ちゃっちゃとやっちゃおう。
   亀の甲羅と波々迦・・・あったあった。

石田:占いとして定番の水晶玉や筮竹があんな扱いなのに
   マニアックな甲羅と棒はそんな手際よく用意できるんだ。

松岡:では参ります。「乙女座のあなた」・・・。

石田:おっ、甲羅にヒビ入った。この占い結構神秘的だね。で、何て出た?

松岡:「乙女座のあなた 今日は絶好調!体力も精神も充実した一日、
    ひょんなことから臨時収入があるかも!?」

石田:乙女座最高じゃん今日!

松岡:「・・・と、冥土の土産に言われるかも」

石田:一気に転落した!冥土の土産を聞かされてる時点で窮地じゃねえかよ!

松岡:「天秤座のあなた じっと我慢の日。午前中はイライラがたまっちゃうかも。
    でも午後から運気は回復。」

石田:お?今度は普通じゃん。

松岡:「・・・とは、孔子の弁。」

石田:お前の発言はどこ行っちゃったんだよ!孔子の教えもそんなに細かくねえよ!

松岡:「蠍座のあなた それはそっちじゃなくてあっちにしたほうがいいかも」

石田:極めて暗中模索だよ!占い聞いてモヤモヤが増したの初めてだわ!
   「亀卜」も全然だめじゃねえか!他にないのかよ!

松岡:俺基本的にタロットカード占いなんだけど。

石田:先に言えよそれは!初めからそうすりゃよかったじゃねえか!
   タロットカードどこにあるんだよ。

松岡:あっちの部屋の、テーブルの上だけど・・・あ、足元気をつけろよ?

石田:・・・痛ぇっ!

松岡:あ、遅かった。

石田:何これ、なんだこの大量の亀の甲羅!痛ぇ、ヒザやっちまった。バンソウコウある?

松岡:あるけど、どうした?躓いた時にぶつけた?

石田:バカ、お前が「卜」やってそのまんまにしてたもんだから、
   ヒビ入った甲羅にヒザ擦っちまったんだよ・・・。

松岡:お前、何座?

石田:俺は牡牛座だけど、今関係ねえだろ、それは。

松岡:「牡牛座のあなた 今日はうっかりミスで怪我しちゃうかも。ラッキー擦過傷は膝の擦り傷。」

石田:・・・当たった。


ジャッジペーパー

6組目 みやこ
コント/大袈裟部

宮尾:(サラサラサラ)・・・ふう。こんなもんかなぁ。いい感じにりんごがデッサンできたな。

野崎:(ガラガラガラ)失礼しまーす!!ってかうわ!!すげぇドアを開ける音いい!!
   さすが芸術性を求める美術部の部室!!一味違うわー!!

宮尾:・・・また来やがったな。

野崎:クンクン・・・この絵の具のにおい!!芸術性を求めるが故のオーラを感じる!!
   そのオーラを身にまとって美術部員たちは芸術を作り上げているんですね!!しんぴてっきー!!

宮尾:限りなくウザいわ。

野崎:ややっ!!あなたはこの美術部の部長の宮尾さんですね!!わがみやこ高校のルノワールといわれてる!!

宮尾:言ってるのお前だけだけどな。で、今日は何しに来たんだよ。

野崎:もちろん僕も部活動ですよー!わが「大袈裟部」のねっ!!

宮尾:・・・えーと、あんたらの部活内容ってなんだっけ。

野崎:様々な部活動に顔を出して、なんでもかんでも大袈裟に反応する活動ですよぉー!!

宮尾:ここまで存在意義のない部活も珍しい。

野崎:・・・おやっ!?おやおやおやあっ!?このりんごの絵はーーーーっ!?!?!?

宮尾:あーめんどくせえ。

野崎:たった一つのりんごを描いているだけなのに、そこに無限の表現を感じる・・・!!
   まるでりんごが動き出すようだ・・・!!う、うわああ!!飲まれる!!りんごが放つブラックホールに意識が飲まれていくうううう!!

宮尾:全然嬉しくない批評ってあるんだね。

野崎:・・・っ!!はあはあ・・・さすが美術部・・・!!
   そのキャンバスに描いているのは絵ではない!!世界だ!!新たな異次元の世界だ!!

宮尾:いや、絵だよ。

野崎:ん・・・!?こ、この絵は!?

宮尾:ああ、それ?美術部の後輩が書いた絵だけど。

野崎:い、石坂浩二が伊吹吾郎の顔の形をしたかぼちゃを抱いて、混沌とした表情をしている・・・!!

宮尾:うちの後輩訳分かんない奴だからな。なんか岡本太郎の「芸術は爆発だ」って言葉に影響受けてるらしいけどさ。

野崎:これは・・・なんと新しい形の芸術だ!!これがシュールレアリズムというやつかぁ!!
   一件訳の分かんない絵だが深い意味を持つ・・・なんと深い芸術性!!

宮尾:絶対深い意味ないと思うけどな。ただ両著名人を汚しただけで。

野崎:いや、意味はあるっ!!これは両著名人の間にある想いを描いてるんだ!!
   この恍惚の表情・・・。これは深い深い愛情の現われだね!!こりゃ大スクープだ!!

宮尾:お前ら二人そろって謝れ。

野崎:まさに「芸術は爆発」!!これは岡本太郎も大絶賛だね!!

宮尾:むしろ大爆発すると思う。血管が。

野崎:・・・あれ?そういえば部室に宮尾さんしかいないけど、ほかの部員は?

宮尾:ああ、ほかのみんなは今日は外に出て風景とかをデッサンしてるんだよ。

野崎:け、景色・・・!!けけけけけけけしきぃぃぃ!!

宮尾:もうスイッチ入るのやめてくれ。

野崎:そうなんだ・・・芸術の原点はいつも景色だったんだ!!
   江戸時代に伝わる芸術は景色を描いたものが多かった・・・。そこにある自然を描いたものが多かった!
   それは「自然にあり続けるものほど美しい」からっ!!

宮尾:微妙に的を得てるっぽいことを言ってるのが腹立つわ。

野崎:さすが美術部部長だ!!それを部員に教えるために外でデッサンをさせているんですね!!

宮尾:いや、ただみんなが景色描くのが好きなだけで・・・。

野崎:さすが現代美術を革新し、新たなる美術の道を切り開いていく男よぉ!!
   美術部万歳!!みやこ高校万歳!!ジャパニーズルネサンスばんざーい!!!

宮尾:耳クソが脳にまで達してやがるなこの野郎。

野崎:さすが美術部・・・!!あの野蛮な野球同好会とは違いますね!!

宮尾:・・・え?野球・・・同好会?

野崎:あれ?知りません?うちの高校の野球部、今日から「同好会」に格下げになったんですよー!!

宮尾:おいおいおい、野球部っていったらどこの高校でも甲子園目指して力入れてるのに、それを同好会にしちゃって大丈夫なのかようちの高校・・・。

野崎:この提案をしたのうちなんですけどね!!ひゃっほい!!

宮尾:元凶テメエか。

野崎:だって野球部って、金属バットを持ってそれを振り回す野蛮人じゃないですか!!

宮尾:野球自体を全否定する発言だな。

野崎:この前もホームベースでDSやってたら、いきなりボール投げつけてきたりバット振り回したりしてきたんですよ!!
   その挙句「邪魔なんだよ」って!!なんて力技主義の野郎どもだ!!

宮尾:素晴らしく邪魔なお前が悪い。

野崎:大体、金属バットなんて凶器だ!あんなもの振り回す危なすぎるんですよ!!

宮尾:だったらテニス部だってラケット振り回すじゃねえかよ。

野崎:テニスはあの網の部分でところてんが作れるから許します!!

宮尾:基準がめちゃくちゃすぎて殴りたい。

野崎:とにかく芸術を作り続けるあなたたちは素晴らしい!!生徒の体に傷をつけ続ける野球同好会は野蛮!!
   それだけです!!それらを見守り、正すのが僕らの役目!!はっはっはぁ!!

宮尾:とことん偏見にまみれた大袈裟野郎だな。

(ピンポンパンポーン。6時半を過ぎました。部活動を続けている生徒は活動をやめ、帰る準備をしてください。)

宮尾:あ、もう6時半か。んじゃ、帰りますかっと。

野崎:あ〜〜〜・・・疲れたぁ・・・。なんかすいませんね。

宮尾:何が?

野崎:いや、たびたびうちの活動に協力してくれて。・・・正直しんどいでしょ?

宮尾:まあ、あんたらのテンションについていくだけですごい疲労感を感じるな。

野崎:でしょう?でも僕ら「大袈裟部」も必死でしてね。毎回別の部活から廃部を迫られてますからね。

宮尾:だろうな。つーかなくならないのが不思議だ。

野崎:まあ一部の先生は僕らの活動にしっかり理解を示してくれてるんですよ。
   いろいろな部活を覗いて、大袈裟に反応することによって、それぞれの部活の良さ・悪さがはっきりするわけなんですよ。
   そして時には部員を活気付かせ、時には罰を与える。それが僕たちの目的でしてね。
   そのことを分かってくれる先生がいてくれるから、今でも活動できるんですよね。

宮尾:・・・毎回思うけど、お前さっきとキャラ変わりすぎだろ。2重人格かよ。

野崎:これが素の僕ですよ。大袈裟な僕は部活動終了時刻過ぎたら終わり。
   部活動とプライベートは分けないとね。あのテンションのキャラ続けてたら体が持ちませんわ。

宮尾:自分で自覚してるんだな・・・・。
   ・・・ところでさ。野球部を同好会にするよう働きかけたのは何でだ?バット振り回すからじゃないよな?

野崎:ああ・・・弱いでしょ?うちの野球部。毎回甲子園どころか、並みのレベルの高校にすらボロ負けするし。

宮尾:・・・それだけか?

野崎:ええ。大体前から僕はうちの野球部には不満だったんです。
   練習には身が入ってないし、コーチの指導も的確じゃないし。
   大体ね、足腰を鍛えるトレーニングを重視したって何もかわらないんですよ。
   野球なんだから、守備ののためのボールへの反応力や、打撃練習を重視してこそ本当でしょう?
   しかも部員に水すら飲ませやしない。
   スポーツで大事なのは一人ひとりしっかり水分補給をさせて、体調を整えさせることでしょうが。
   それを運動させれば強くなるとか思われてもですね・・・。

宮尾:もういいもういい。さっきあんなにツッコんどいてアレだが、なんか真面目なお前は見たくない。

野崎:バットを振り回すとかそういうのは、大袈裟が故の言いがかりですね。安全に使うかどうかなんて個人の問題だし。

宮尾:自分で自分の発言に言いがかりって言う奴も珍しいな・・・。じゃああのテニスのラケットでところてんって奴は本音か?

野崎:ラケットでところてん・・・?いや・・・まあ、太い奴ができるんじゃないですか?
   それもいいんじゃないですかね・・・?ハハハ。

宮尾:いっとくがお前の発言だからなこれ。俺発信みたいな空気やめてくれ。

野崎:じゃあ僕帰りますね。あ、あと一ついいですか?

宮尾:なんだよ。

野崎:さっきのあなたの後輩の絵なんですけどね。アレはダメですわ。
   僕美術に詳しい訳じゃないけど、そんな俺でもわかります。
   芸術って言うのは自分で世界観を作り出すものじゃないですか。
   でもね、石坂浩二と伊吹吾郎にはそれぞれの世界観、それぞれの人生があるわけで。
   それをね、ああいう風に茶化して扱うのは芸術家として誇りのない証拠ですよ。
   「こうしたらなんかシュールでよくね?」ってノリで描けるもんじゃないんですよ、シュールレアリズムって言うのは。
   人物を扱う際は、その人物そのものを描いてこそ一番輝くわけでして。だから「人物画」っていうジャンルがあるんですよ。
   それを事実を折り曲げてまで描く芸術は、嘘偽りの芸術で、見る側を裏切ることになります。
   岡本太郎だって、しっかりとした考えを持ち、その考えをぶつけてるからこそ名作を生み出せてるんですよ。
   題材そのものの持つ味だけに頼って描く芸術なんて自分を隠している証拠。
   芸術は、自分をさらけ出してこそ芸術なのですよ。
   ・・・と、あなたの後輩に伝えといてください。

宮尾:・・・分かった。多少オブラートに包んで伝えとくよ。

野崎:あと、あなたの絵ですけど・・・・・・上手いですね。頑張ってください。

宮尾:・・・・・・なんだ?何で俺は腑に落ちてないんだ?一番シンプルな見解の感想貰ったのに何でだ?

野崎:じゃあ僕帰りますね。絵の具のにおいで頭痛いんで・・・。

宮尾:あ、ああ。

野崎:(ガラガラガラ)・・・ふっつうの音ですよねこのドアの音。
   あまり生徒が立ち寄らないような部屋って、ドアが変わった音とか感触のするイメージがあるんですけどね。
   何かに引っかかって開きにくかったり、逆にスムーズに開いて、「ガラガラ」の音も小さかったりね。
   でもこれ、教室のドアとほぼ同じ感触じゃないですか。
   いや、ドアに罪はありませんよ?でも・・・面白みがないですよね。
   いっそ、絵の具をドアの下のほうに塗るというのはどうでしょうか。閉め具合に変化が出るかもしれませんね。
   まあ・・・こういったところに芸術を見出すのは無駄ですけどね。でも、無駄を大切にし、それを逆に表現してしまえるのも芸術なんですよね・・・。
   ・・・では、失礼します。(ガラガラガラ)




宮尾:あいつ、絶対「冷静部」のほうが向いてるな・・・。


ジャッジペーパー


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