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編集と表示

この章は、編集と表示のメニューにある基本機能をカバーします。これらの機能の一部は、同種のソフトウェアのユーザーには良く知られています。しかし、Gimpの若干の機能は全くユニークです。

 

カット、コピー、ペースト

 

これら3つのコマンド(全て右クリック|編集のメニューにあります)は、多くの説明がいらないほど普通のものです。普通の文書処理でするように、画像の一部分を切り取って、コピーすると、ローカルバッファにその選択が置かれます。ペーストを選ぶと、Gimpがバッファからその選択をとって、フローティング選択に変えて、レイヤーに固定するか、独自のレイヤーに置きます。

これらのコマンドのデフォルトのショートカットキーは、大部分のWindowsプログラムと同じだということに御注意下さい。すなわち、カット(切り取り)は、Ctrl+X、コピーは、Ctrl+C、ペースト(貼り付け)は、Ctrl+Vです。

Gimpの動的なキー割り当ての素敵な能力にお気付きかもしれません。デフォルトのセッティングが気に入らないときは、単にメニューを出して新しいショートカットをタイプするだけで、特定のコマンドのために、どんなショートカットキーでも選ぶことができます!詳しくは、 デフォルトのショートカットと動的なキー割り当て を見てください。

選択領域内にペースト

画像を、別の画像にある限界付けをした形へ挿入したいときは、右クリック|編集|選択領域内にペーストが、非常に役立つコマンドです。それを使うには、まず、ペーストしたい画像をコピーするか、カットする必要があります。そして、目的の画像に選択をつくります(ぼかすを少し使うと、選択の縁が驚くほどソフトになります)。選択領域内にペーストを選んでください、あなたがコピーした画像が選択の中に現れます。画像のどこかでクリックして固定する前に、移動ツールをクリックして、欲しい所に、正確に、選択を置くことができます。

名前を付けてカット、コピー、名前を選んでペースト

多分、あなたは、1回に1つの画像だけをカット/コピーして、ペーストできるということに慣れているでしょう。つまり、新しい何かをコピーするかカットすると、すぐに古いコピーは新しいものと取り替えられてしまいます。

名前を付けてカット名前を付けてコピー名前を選んでペーストでは、切り取った画像をたくさん保存できるバッファが使えます。もし、繰り返し、たくさんの画像をカット/コピーし、ペーストするときには、これはとても便利な機能です。

カットかコピーをしたい画像、または画像の一部分を選択して下さい。右クリック|編集|名前を付けてコピーというコマンドか、右クリック|編集|名前を付けてカットというコマンドを選びます。小さなダイアログボックスがポップアップして、選択の名前を入力するように促します。名前を入力して、了解のボタンをクリックした後は、選択はバッファに置かれます。

バッファに置いた、名前を付けた選択の1つをペーストしたいときは、右クリック|編集|名前を選んでペーストを選んでください。このコマンドは、保存してある全ての選択のリストを表示するダイアログを出します。選択をペーストするためには、その名前を選んでペーストを押すだけです。選択がアクティブな画像の中にフローティング選択として現れます。


 
 

注意。名前を付けたバッファは、Gimpを開いている間だけ存在しています。もっと長い間、選択を保存したければ、画像の別のレイヤーに保存する必要があります。

現在の選択を取り替えるのオプションは、リストから選んだ選択で画像の非フローティング選択を取り替えることができます。現在の選択を取り替えるのチェックをはずすと、すでに画像の中に選択をつくってあれば、選択領域内にペーストと同じ結果になります。フローティング選択でこのオプションを使おうとすると、フロートは画像に固定されて、リストから選んだ選択が、古いものと同じ場所で、新しいフロートに変わります。

もう必要がなくなったときは、リストから選択を削除することもできます。

 
 

新規画像にペースト

これは、とても便利な機能です。選択に右クリック|編集|新規画像にペーストを適用すると、選択の内側の画像情報は、選択と同じサイズと比率で、新規画像にコピー、ペーストされます。選択自体もコピーされます。

画像が幾つかのレイヤーを持っているならば、選択の内側の全ての現在のレイヤーが、新規画像にコピーされます(選択の外側の小さなレイヤーは、コピーされません)。例えば、可視レイヤーグループのレイヤーレイヤーマスクアルファチャンネルのような全てのレイヤー情報も、新規画像にコピーされます。レイヤーについて、もっと学ぶには、レイヤーとフローティング選択をお読み下さい。

レイヤーを一つにしてコピー

右クリック|編集|レイヤーを一つにしてコピーは、全ての可視的レイヤーを新規画像にペーストできるフラットなコピーにコピーします。これは、コピー可視レイヤーの統合を同時にするようなものです。この機能は、オリジナルのレイヤーを変えたくないが、すぐコピーを使いたいときに便利です。それから、新規画像にコピーをペーストすることができます。

マルチセレクト

 

右クリック|表示|マルチセレクトの機能は、画像をより小さな幾つかの画像にバラバラにするために使われます。これは、インターネットで作品を公開する準備のために最適です。というのは、ウェブ・グラフィックスは、HTMLの表に適合させるために、しばしばグリッド方式に細分されるからです。マルチセレクトのコマンドを呼び出す前に、画像を分割したい正確な位置にガイドを(ものさしとガイド参照)ドラッグして、画像を準備しないといけません。

 
 

マルチセレクトのコマンドを適用すると、ガイドで示されたセクションが選択されて、新規画像にコピーされます。新規画像としてペーストと同様に、全てのレイヤーとレイヤー属性もコピーされます。レイヤーのある画像はJPEGファイルとして保存できないので、ウェブのためにデザインしているならば、マルチセレクトを適用する前に画像の統合(全てのレイヤーの結合)をしておくことをお勧めします。これは、バラバラになった小さなマルチセレクト画像でいちいち統合をする煩わしさを省きます。

 
 

消去、塗りつぶし、ストローク描画

 

消去

右クリック|編集|消去は、切り取ったものを保存せずにカットする強力なコマンドです。レイヤーで使うと、すべてを削除して、なにもない、透明なレイヤーを残します。選択で使うと、選択の内側を全て削除して、「蟻の行進」だけを残します。非アルファの背景上で使うと、全ての背景情報を削除して、道具箱の背景色見本にある背景色だけを残します。画像がアルファチャンネル(アルファチャンネル参照)を持つならば、背景レイヤーは透明になります。

塗りつぶし

右クリック|編集|塗りつぶしは、閾値を最大にした塗りつぶしツールの等価物です。それは塗りつぶしツールほど洗練されていません、しかし、それは速くて、簡単で効率的です。このコマンドは、塗りつぶしツールが前景色を使うのに、常に道具箱の色見本の背景色を使う点に注意してください。

ストローク描画

右クリック|編集|ストローク描画は、選択のまわりに色のついた縁をつくります。この縁または輪郭は、どんなブラシを使っていて、ブラシ選択ダイアログでどんなオプションを設定したかということに基づいてつくられます。ストローク描画は、選択の形から単純な図形をつくるために、または、芸術的なブラシを使い、間隔モード不透明度をさまざまに設定して、選択の縁を操作するために、使えます。

 
 

ズーム

 

虫めがねツールが動作中ならば、ズームインをするために画像をクリックできます。ズームアウトは、Shift+クリックです。画像の特定の部分をズームさせるためには、その部分を対角線の方向にドラッグして(矩形をドラックする)、マウスボタンを放して下さい。(訳注)また、マウスのボタンでクリックして、画像をドラッグすることによって画像をパンすることができます。

虫めがねツールをアクティブにしていなくても、右クリック|表示|拡大表示右クリック|表示|縮小表示でズームすることができます。キーボードのデフォルトのホットキーは、縮小表示-(マイナス記号またはハイフン)、拡大表示=(等号)です。Gimpは、動的なキー割り当てをサポートするので、別のキーがよければ、=を+(プラス記号)に変えられます。キーボードで1を押すと、1:1の表示に戻ります。

右クリック|表示|拡大率では、9つの異なるズームの比率が選べます。16:1、8:1、4:1、2:1、1:1、1:2、1:4、1:8、1:16です。16:1は下限です。そして、1:16はGimpを拡大表示するための上限です。

−のズームを押すと、拡大率より小さいステップでズームします。つまり、1:3の比率で、画像を表示するなら、−のズームを3回押して下さい。

虫めがねオプション

ウィンドウサイズの自動変更は、常にキャンバスサイズを、使っているズームの大きさに適応させます。だから、ズームのレベルを気にしないで画像の全体を見ることができます。このオプションを使用したくなければ、画像の大きさで窓を表示のCtrl+Eを押すことができます。それも、キャンバスを画像のサイズに合わせます。

 
 

ものさしとガイド

 

ものさし

画像フレームの上側と左側に、Gimpのものさしがあります。画像上でカーソルを動かすと、ものさしの中に、水平方向と垂直方向の矢印が現れ、現在のカーソルの位置を示します。

Gimpでは、デフォルトでは、全ての画像はピクセルで測られるので、ものさしの単位はピクセルです。.gimp|gimprcファイル(FlagsとrcfilesでGimpを開始する参照)を編集して、ものさしの単位をミリメートルまたはインチに変えることができます。

しかし、そうしても、あまり意味はありません。Gimpのv.1.0では、Photoshopならばできるやり方で、画像の解像度とキャンバスサイズを設定できないからです。印刷する画像のサイズ(したがって、解像度)は、印刷ダイアログか別名(PostScript)で保存のダイアログ(画像を印刷するPostScriptとEPSを参照)で決めます。この理由は、Gimpが全ての画像を72ppi(dpi)で取り扱うように、無情に、コード化されているということにあります。それはウェブ画像のためのデフォルトですが、印刷には全く不適当なのです。

ガイド

水平と垂直のガイドは、左側または上側のものさしから、すぐに引っ張り出せます。垂直な2本のガイドと水平の2本のガイドのフレームの中で描くことによって、簡単に、選択のサイズ、形、位置をガイドに適応させることができます。

また、選択を開始したい正確な起点を設定するためにガイドを使えます。ガイドの交差から十分に近い所で、Ctrlキーを押してドラッグを始めれば、その点が新しい選択の中心になります。Ctrlキーなしですると、選択は交差する所から始まって、ドラッグする方向に続きます。

ガイドの位置を変えるためには、移動ツールを使用してください。移動シンボルのカーソルがガイドに触れると指差しマークに変化し、ガイドの色が青から赤に変わることに注目して下さい。


 
 

トグルとスナップ

右クリック|表示|ガイドにスナップは、デフォルトで使用可能です。このオプションがチェックされていると、ガイドに十分に近づけると、どんな選択でも、自動的に選択がガイドに「くっつく」、つまり、スナップするようにします。

ガイドやものさしを使いたくなければ、右クリック|表示|ガイド表示、または、右クリック|表示|ものさしのコマンドで、オン/オフを切り換えられます。


アンドゥとリドゥ

 

これらのオプションは、自明でなければなりません。よく使うでしょうから、キーボードのショートカットを学んで、暗記するべきです。右クリック|編集|アンドゥのショートカットは、Ctrl+Z、右クリック|編集|リドゥのショートカットは、Ctrl+Rです。


新規表示、画像の大きさの窓で表示、情報ウインドウ

 

新規表示

右クリック|表示|新規表示のコマンドは、現在取り組んでいる同じ画像を表示する新しいウィンドウを開きます。これは、もし望むならば、異なる焦点と拡大率で幾つかのウインドウから作品を見ることを可能にします。しかし、それはまだ同じ絵です。そして、加えた変化は新規表示ウインドウの全てに現れます。画像の異なるバージョンを試したければ、Ctrl+Dを押して複製して下さい。新規表示と違って、複製ウインドウは、最初の画像とは別の、変更してよいコピーです。1つのウインドウにおいて加えられた変化は、他のウインドウには現れません。

画像の大きさの窓で表示

右クリック|表示|画像の大きさの窓で表示は、ズームに応じて、キャンバスサイズを拡げるか縮めるかするので、ズームレベルを気にせずに画像全体を見ることができます。ズームレベルを変えるたびに、いつも自動的にそうなって欲しければ、虫めがねツールオプションダイアログ(虫めがねツール・オプションダイアログを表示するには、虫めがねツールをダブルクリックします)で、ウィンドウサイズの自動変更をクリックしてください。

情報ウインドウ

情報ウインドウダイアログ(右クリック|表示|情報ウインドウ)は、例えば、大きさ拡大率ディスプレイタイプなどの、アクティブなウィンドウの最新の情報を表示します。

 
 

** 訳注 **

画像ウィンドウの右下隅にあるパナーボタンをクリックすると、小さなウィンドウで画像の全体を見ることができます。クリックしたままマウスをドラッグすると反転色の長方形を動かして拡大画面を画像の好きな位置にパンしていくことができます。 同じ事を独立したウィンドウをつくってすることもできます(右クリック|表示|なびウィンドウ)。なびウィンドウでは、アイコンやスライダで虫めがねツールを使えるので同時にズームが自由にできます。細かい作業をしたいときにはお奨めです。戻る

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