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選択ツール

この章では、選択領域の作り方、いろいろな選択ツールを使用する方法について学びます。また、初めて選択領域を移動しようとするとき、奇妙なことが起こる理由を説明します。

 

基本的制御

 

道具箱の最初の6つのツールは、選択ツールです。画像の特定の部分を操作するためには、最初にその範囲を選択領域にする必要があります。そのコツは、適切な選択ツール(またはツールの正しい組合せ)を使って、できるだけ正確に使いたい部分の画像と選択領域を一致させることです。訓練されていない目でも、ずさんな選択は見分けられるので、作品を説得力をもって見えるようにするこの作業は重要です。道具箱の選択ツールは、短時間でするシンプルな選択のために使われます。本当に高度な選択の作業のためには、選択メニューと、チャンネルとデュオトーンを読んで下さい。

トグル

選択をしたとき、選択領域の境界がちらちらする点線になります。それは、よく「蟻の行進」と呼ばれます。現在、選択領域は画像の唯一のアクティブな部分になっています。残りの画像は、マスクをかけられて影響を受けません。ちらちらする線で気が散ると思ったら、Gimpは、右クリック|選択|トグルメニューでオン/オフの切り換えができます。黄色の点のレイヤー境界も、トグルのコマンドの影響を受ける点に注意してください。

選択のコントロール

 

選択に満足がいかなかったら、新しいものを作るまでです。最初の選択は、すぐに消えて、新しい選択と取り替えられます。つくった選択領域にがっかりだったら、ただ画像をクリックして下さい(矩形、楕円、投げ縄ツールがアクティブのとき)。選択は消えてしまいます。しかし、ふたつ以上の選択からつくりたければ、つまり、いくつかの選択領域を1つに結合したければ、それもできます。それには、ShiftキーとCtrlキーを使わなければなりません。

Shiftキーを押しながら選択領域をつくると、選択領域を足すことができます。選択と選択が触れていると、1つの選択に結合されます(結合)。


 
 

Ctrlキーを押しながらだと、反対になります。第二の選択領域を最初の選択領域にドラッグして重ねると、重ねた範囲を最初の選択領域から引くことになります(差が残ります)。Ctrlを押して選択領域を描いているだけの間は、何も起きません。選択は、お互いに触れていなければなりません。

 
 

同時にCtrlキーとShiftキーを押すと、二つの選択領域の交わりが残ります(すなわち両方の選択領域の共通部分だけが残ります)。

 
 

足し引きをする間、「間違えるのが人間だ」ということを忘れないで下さい。中指をマウスの右ボタンを押して準備するのは、良いアイデアです。これをしてからマウスの左ボタン放すと、つくりかけた選択は消えます。

完成する前の選択をアンドゥする能力は、この種の選択をしているときには便利です。つくりかけた選択領域が気に入らなければ、他の「良い」選択領域は消さないで、つくりかけの選択を取り消せます。もちろん、あとからCtrl+Zでこれをすることができます。しかし、マウスでするほうがちょっとだけ速いです。

選択領域の移動

 

Gimpで選択領域を移動することは、それほど直観的にいきません。そのため、最初は少し混乱するかもしれません。Gimpで選択をすると、カーソルは自動的に移動シンボル(矢印十字)に変わります。そして、選択ツール移動ツールではなく)がまだアクティブでも、画像の選択した部分を動かせることがわかります。気が付かない可能性があるのは、これを動かすと、選択領域をフロート化するということです。すなわち、選択された画像情報は、背景から切り離されて、それを背景に固定するかそれ自身のレイヤーに固定されるまでは、「まわりから浮いている」のです。フローティング選択について、さらに学ぶには、フローティング選択を読んで下さい。

 
 

フローティング選択を配置して、画像をクリックすると、フローティング選択は置かれた位置で画像の残りの部分と同化します。フローティング選択をそれ自身のレイヤーの中に置くためには、右クリック|レイヤー|レイヤー&チャンネルダイアログを開いて、青いフローティング選択バーをダブルクリックして了解を押すか、新規レイヤーボタンをクリックします。レイヤーについて詳しくは、レイヤーとフローティング選択を見てください。

注意。フロート化しないで選択領域を移動するためには、移動ツールを選び、Altキーを押しながら(空の)選択領域を他の位置にドラッグする必要があります。Altキーを押さずに、非フローティング選択に移動ツールを使おうとすると、レイヤー全体または背景を移動することになるだけです。

フローティング選択の中の選択

すでに一度フローティング選択を動かしたら、二度目は移動ツールに切り換えないと移動できません。もし選択ツールがまだアクティブなら、フロートの中に新しい選択領域をつくるだけでしょう。しかし、お気付きのように、これは本当は選択領域ではありません。アウトラインの点は黒のかわりにグレーになって、ちらちらしていないし、最も重大なことは、残りのフローティング選択が消えてしまったみたいです!

 
 

間違えてつくったら(よくあること)、こういう選択の外見はとても悩ましいかもしれません。パニックにならず、ただ、Ctrl+Zと押して下さい(アンドゥ)。元に戻ります。

文字選択ペースト対象のフロートを動かすときには、これが起こらない点に注意してください。そのときは選択ツールがアクティブになっていないからです。

フローティング選択を操作する古い方法

この効果は、レイヤーよりも前の時代の名残りです。そのころ、フローティング選択とチャンネル操作は、画像情報を合成するために使う唯一のツールでした。フロートの範囲内で選択をすることは、速いがあまり効果的でないマスク効果として使われていました。今では、Gimpはもっと洗練されたツールのレイヤーをサポートしています。そのため、この種類の操作をする必要はもう本当になくなりました。

しかし、この機能の動作は多くのユーザーを混乱させてきたので、それがどのように働くのか説明します。

何が起きているかというと、フローティング選択の内容が見えなくなって、その向こうにある背景が見えているのです。フロートの本来の内容を見ることができるのは、グレーの線がひかれた副選択の境界の内側だけです。フロートのこの部分は、ペイント、フィルタまたは他の操作によって影響を及ぼせる現在唯一の領域です。フロートの残りは、マスクをかけられて、変化しません。いつでも新しい副選択を作れます。その場合、古い選択はこの選択と取り替えられます。そして、新しい選択の範囲がフローティング選択の別の部分を示します。

このグレーの副選択は、フローティング選択を保存するか、削除するまで、普通の選択領域に変化しません。要約すれば、フロートのために3つのオプションがあります。

· すでに説明したように、サムネイルバーをダブルクリックして、あるいは、右クリック|レイヤー|レイヤー&チャンネルダイアログで新規レイヤーボタンを押して、新規レイヤーにフロートを保存できます。

· レイヤー削除ボタンでそれを削除することができます。その場合には、フロートの全内容は消されます

· 第3のオプションは、レイヤー固定ボタンをクリックします。それはフローティング選択を背景に同化します(画像でクリックすることと同じ効果)。固定すると、フローティング選択のなかにあった全ては、副選択内の情報を除いて、消されます。

これらのシナリオの全てで、副選択は、普通の選択領域になります。

ガイド

正確に、欲しい場所へ選択領域を置くためには、水平垂直ガイドを使ってください。ガイドは、ものさしから画像キャンバスに引っ張り出せる垂直と水平の点線です。選択とレイヤーがガイドにスナップするので、別々の画像のオブジェクトを揃えたいときは大助かりします。ガイドは、あなたの出力画像に現れません。それらは、コンピュータのモニタや、Gimpの固有のファイル形式(XCF)で見えるだけです。ガイドのオン/オフを切り換えるのは、右クリック|表示メニューでガイド表示ボタンをクリックしてください。

選択ツールで、画像の上にあるものさしからガイドを引っ張りおろしてきて下さい。または、左にあるものさしから横に引っ張り出してください。ガイドの位置を変えるためには、移動ツールを使用してください(移動シンボルガイドに触れるとき、指差しマークに変わることに注意)。ガイドにスナップは、表示メニューでデフォルトに設定されます。このオプションがチェックされていれば、どんな選択でもガイドの近くに動かすとそれを「くっつける」、つまりスナップするようにします。

矩形または楕円の選択を始める正確な位置を指定するためにも、ガイドを使うことができます。ガイドが交差する点に十分に近いところから、Ctrlキーを使ってドラッグし始めると、そこが新しい選択の中心です。Ctrlキーなしですると、選択は交差から始まって、ドラッグする方向につくられます。

ガイドの2本の垂直線と2本の水平線のフレームの中で描くことにより、矩形選択や楕円選択のサイズ、形、位置、を簡単にガイドに適応させることができます。

矩形選択ツールと楕円選択ツール

 

これらの選択が何に見えるかは、かなりはっきりしています。マウスをクリックしてドラッグすれば、最初にマウスボタンを押したコーナーから始まる普通の矩形楕円の選択ができます。正方形、または中心から広がる選択をつくりたければ、CtrlキーとShiftキーを使わなければなりません。

· Shifキーは、完全な正方形に選択を収斂させます。選択は、コーナーから始まり、ドラッグ方向につづきます。

· Ctrlキーは普通の矩形楕円の選択を描きますが、このキーを使うと、選択はドラッグし始めたポイントから放射状にひろがります。このポイントは、現在の選択の中心です。

· ShiftとCtrlを同時に使うと、円や正方形になりますが(Shiftのように)、中心から外側にひろがります(Ctrlのように)。

注意。この作業をするには、最初にマウスボタンを押してください。そして、キーを押してドラッグして下さい。

さて、選択を足すか、引くか、交わりをつくるかするために、ShiftとCtrlを使いたいのだけれども、同時に、上に言及した操作のためのShiftとCtrlをつかいたいときは、それはちょっと複雑になります。不可能ではありません。

まず、選択を何のために使うか決めなければなりません。

· 多数の選択をつくるか、すでにある選択に足したいときは、Shiftを使います。

· 選択から他の選択を引きたいときは、Ctrlを使います。

· 2つの選択の交わりをつくりたいときは、ShiftとCtrlを使います。

決めたら、キーを押して、マウスボタンを押してください。それから、キーを放して、マウスボタンは放さないで下さい。それから、ShiftかCtrl、または、ShiftとCtrlを押してドラッグして下さい。このとき、キーは選択の開始点を決定します(上に描写したように)。表7.1にキーストロークのオプションを示します。

この手順は、長方形を選択に足すか、正方形または円で引くことを簡単にします。それはしかし、どちらかというと扱いにくいです。これらのコマンドを使って真剣な作業をしたければ、前もって計画して、新しい選択を正しく置くためにガイドとものさしを常に使う必要があります。

もちろん、そのような操作を実行するためには、いつでもチャンネルを使うことができます。チャンネルに白い円をつくって、黒の円をそれらの上に置くことによって、円にはShiftということを除けば、どのキーを使うんだったか思い出さなくても、円を差し引くことができます。選択をつくることについては、チャンネルとデュオトーンをさらに読んで下さい。

表7.1選択制御


キー2=Shift キー2=Ctrl 中心 キー2=両方円+中心 キー2なし
キー1=Shift
足す
コーナーから円を足す 中心から楕円を足す 中心から 円を足す コーナーから楕円を足す
キー1=Ctrl
引く
コーナーから円を引く 中心から楕円を引く 中心から円を引く コーナーから楕円を引く
キー1=両方
交わり
コーナーから円の交わり 中心から楕円の交わり 中心から円の交わり コーナーから楕円の交わり
キー1なし コーナーから
円をつくる
中心から楕円をつくる 中心から円をつくる コーナーから楕円をつくる

まとめ

選択をつくるには

1. マウスを押す

2. キーを押してドラッグする

他の選択に、足す、引く、交わりをつくる、ためには

1. キーを押す

2. マウスを押してドラッグする

特定の形の、または特定の方向からの選択をつくり、かつ、その選択に、足す、引く、交わりを使うには

1. 効果を決定するためにキー1を押す

2. マウスを押す

3. キー1を放す、マウスはそのまま

4. 形または方向を決める新しいキー2を押す、ドラッグする

選択オプション

 

道具箱でボタンをダブルクリックすると、そのツールのオプションを教えてくれる小さなウインドウが出ます。例えば、道具箱で円形領域を選択するのボタンをダブルクリックすると、図7.6に示したツールオプションダイアログが出てきます。いったんツールオプションダイアログにアクセスすれば、他のツールのツールオプションを見るために、この手順を繰り返すことはありません。ダイアログは画面上にとどまり、他のツールを選ぶと、そのツールに利用できるオプションを表示して変化します。


 
 

アンチエイリアシング

ほとんどの選択ツールには、アンチエイリアシングのオプションがあります。アンチエイリアシングは、曲線や、コントラストの強い領域の境界に使用される効果です。それは曲線や境界をより柔らかく、よりなめらかに見せます。最も普通の使い方は、ビットマップ画像の中の文字のアンチエイリアシングです。なぜなら、ギザギザ(低解像度の文字の曲線のギザギザでピクセリーな縁)をなくしてくれるからです。それは縁のピクセルを背景に柔らかくブレンドします。それで曲線の見映えはだいぶ良くなるでしょう。しかし、すこし不鮮明にもなります。なめらかさを得て、シャープさを失うわけです。

 
 

ぼかす

矩形選択ツールの唯一のオプションは、ぼかすです。ぼかすは、選択の周囲の部分を透明にできることを意味します。(訳注1)中央は不透明で、縁に近づくほど、ますます透明になります。例えば、柔らかい影、輝く縁取りのように、何かを柔らかく、ぼかして見せたいとき、これは非常に役に立ちます。または、ペースト選択領域内にペーストのコマンドでコラージュのテクニックに使用してください。


 
 

ぼかした選択でペーストする画像は、縁が柔らかく透明になって、うまく背景に溶け込みます。コピー移動カット、そしてペーストすべき何かを選択したければ、少量のぼかし(ほとんどの場合、半径5-10ピクセルあたりです)を使うことも、たいてい、良いアイデアです。ぼかされた縁は、不完全な選択の縁の補いとなって、選択を背景に溶け込ませるでしょう。

自由選択ツール

 

自由選択ツール、つまり、投げ縄は、フリーハンド形式で描くことによって選択をつくります。自由選択は、始めた点で終わることによって選択を閉じます。開いた形を描くと、この選択ツールはあなたのために選択を閉じるでしょう。

助言。1つの選択ツールだけでは、ふつう、複雑な領域を選択することはできません。2つ以上の選択ツールを使い、選択と選択を合わせてください。

投げ縄は、選択を整えるための優れたツールです。若干のピクセルをはずしたことに気づいたら、Shift+投げ縄またはCtrl+投げ縄で訂正することは簡単です。選択のコントロールで説明したように、Shift+選択ツールは選択を足します。そして、Ctrl+選択ツールは選択を引きます。

そう感じていると思いますが、マウスはあまり洗練された製図用具ではありません。良いニュースは、今ではGimpがデジタル化されたタブレット(Wacom ArtPadのような)と感圧性の鉛筆をフルサポートするということです。Xプログラムは、長い間、マウスの代わりとしてそのようなデバイスをサポートしてきました。これはポインタまたは鉛筆としてWacomのデバイスを使えたということでした。しかし、感圧性の機能は利用できませんでした。今では、Gimpは、この仕事をするためのパッチを持っています。投げ縄、鉛筆、ブラシを使ってみると、正確なツールになって、劇的に違います。

オプション

自由選択ツールのオプションは、楕円選択ツールと同じです。アンチエイリアシングぼかすです。 選択オプションを読んで下さい。

ファジー選択

ファジー選択ツールは、Photoshopの魔法の杖のように見えます。そして、ほぼそれと同じように働きます。ファジー選択は、近似色の隣接したピクセルを選択します。それは、画像の中のあるスポットをクリックしたときに選択を始めます。杖は、そのスポットの色を選択し、色が違いすぎると思われるところまで、外側にひろがって選択していきます。

ファジー選択オプション

オプションダイアログは、杖の感度を制御するための制御ボタンを提供しません。杖の感度を制御するには、カーソルを配置してマウスボタンを押したあと、小さいわずかな選択から非常に気前がよい選択に増加するまで、左上角から右へ、または下へ(どのようにでも)カーソルを(マウスボタンを放さないで)ドラッグします。

 

どこからスタートするかは、慎重にしてください。間違ったスポットを選ぶと、欲しかったものと逆の選択を得るかもしれません。言い換えると、間違ったスポットを選ぶことは、杖にあなたの選択を除くすべてを選ばせるかもしれません。(白い背景の上のアンチエイリアスされた対象で、黒のスポットでスタートするとき、慎重でなければ、黒からグレーの代わりに白からグレーの選択に終わるかもしれません。)

杖は、画像の中のシャープな縁のオブジェクトを選択する完璧なツールです。杖は、簡単だし、使って楽しいので、よくビギナーは魔法の杖を使うことから始めます。経験豊かなユーザーになると、ベジエツール、色による選択、または、アルファチャンネルのようなツールが、たいてい、もっと選択に効果的であるとわかって、ひかえめに杖を使います。しかし、杖は、輪郭の内側の範囲を選択することや不完全な選択を手直しすることに非常に役立ちます。また、カット&ペーストした選択から背景色の残りを取り除くのに非常に効率的です。

ファジー選択オプションダイアログは、レイヤー結合色というチェックボックスを含んでいます。このオプションは、画像に幾つかのレイヤーがあって、アクティブなレイヤーが半透明であるか標準以外のレイヤーモードに設定されているときにだけ、関係があります。もしこの場合なら、レイヤーの現在の色は、合成された画像の色と違っているでしょう。レイヤー結合色のオプションのチェックがはずされていれば、杖は、選択をつくるときにアクティブなレイヤーの色にだけ反応します。レイヤー結合色のオプションがチェックされていれば、杖は全ての可視レイヤーの合成色に反応します。

ベジエ選択ツール

私達の意見では、ベジエ選択ツールは、最も役に立つツールの1つです。あらゆるメジャーなドローイングのソフトウェアパッケージ、イメージングのソフトウェアパッケージで、べジエ曲線が見つかります。

単純なドローイングツールとしてのベジエの使用

ベジエ選択は、Photoshopの「ペンツール・パス」の等価物です。Corel、Illustrator、Freehandなどでは、または、3-Dプログラムでさえ、プログラム中の大部分のドローイングは、ベジエ曲線でしています。Gimpはビットマップを基礎にしていて、ベクターのグラフィックス(CorelやIllustratorのような)ではないので、ベジエ曲線で描くことはできません。しかし、高度な選択はすることができます。

 
 

ベジエ曲線のストローク描画を使うこととか(右クリック|編集|ストローク描画)、右クリック|選択|縁取りでベジエ選択から縁取りをつくって、ドローイングとして縁取りを塗ることとかは、ベジエツールのドローイングとして言う限り、その数に入りません。もし簡単なドローイングを加えたいだけならば、これで十分かもしれませんが、もっと高度なドローイングをつくりたければ、右クリック|フィルタ|下塗りメニューの中のGfigプラグインを使用するか、商用ドローイングプログラムでそれをして、適当な形式に変換してからGimpにインポートして下さい。

コントロールポイント

ベジエ選択ツールは、スプラインをクリックして、つまり、欲しい形のラフな近似形に置いたアンカーポイントをクリックして使います。クリックしてカーソルを移動し、直線をつくるためにまたクリックしていきます。そして、曲線を作るためにはクリックしてドラッグします。でも、経験豊かなユーザーでない限り、この段階では曲線をつくろうとして苦労しないでください。ラフでとがった形にクリックするだけにして、確実に、最初のポイントの上で最後のポイントをクリックして閉じて下さい。


 
 

助言。アンカーポイントを置く場所は慎重にして下さい。このツールでは、アンカーポイントの削除と追加ができないからです。これは曲線に対するコントロールを弱めます。全然変更できないので、あなたのスプラインが置かれる場所に気をつけてください!

また、スプラインをたくさん使いすぎないでください。曲線の区切り1つに付き1つ必要なだけです。ベジエ曲線にスプラインを加えすぎることは、最終的な選択の形をつくることを難しくするだけでしょう。

コントロールポイントの修正

もう、直線を曲線につくり始めてもいいです。アンカーポイントをクリックしてドラッグすると、2つの小さいハンドルが現れます。ハンドルをひっぱって動かすと、それらはサイズと方向を変えて、直線のコーナーから曲線を作ります。

 
 

長いハンドルはなだらかな曲線、短いハンドルはより急な曲線になります。マウスでクリックしてドラッグすることによって、欲しい角度と方向にハンドルを動かして下さい。

スプラインの移動

一番したいことは、スプラインを正しい位置に移動することでしょう。Ctrlキーを押すことで、好きなようにアンカーポイントをドラッグ&ドロップできます。

他に重要なことは、どのスプラインをソフトにして、どのスプラインをシャープにすべきか、つまり角度をもたせるべきか決めることです。デフォルトでは、ハンドルは等しい長さを持ち、丸いコーナーの曲線をつくります。

シャープなコーナーが必要なら、Shiftを押してください。そうすると、各ハンドルは別々に制御することができます。そして、曲線の形をすっかりコントロールすることができます。

 
 

最終的なタッチ

曲線に満足したら、曲線の内側をクリックして下さい。選択領域に変わります。

 
 

こういう複雑な選択は、いつもアルファチャンネルに保存するのを忘れないで下さい。多分、またそれが必要になるでしょう。

アルファチャンネルは、選択の貯蔵場所です。選択情報は、透明(選択されない領域)、半透明(ファジー選択の縁)、不透明(選択領域)として解釈されます。右クリック|選択|チャンネルに保存コマンドは、、この選択情報をグレイスケール画像としてレイヤー&チャンネルタブに保存します。アルファチャンネルに保管されている選択は、いつでもチャンネルを選択領域へのコマンドで呼びだせます。アルファチャンネルの詳細については、チャンネルとデュオトーンを見て下さい。

オプション

ベジエツールのオプションは、アンチエイリアシングぼかすです。詳しくは、選択オプションを読んで下さい。

電脳ばさみ


 

電脳ばさみツールは、装備の非常に興味深い部分です。それは、あなたが選択しようとしているエッジを推測します。

とても器用な人でないと、自由選択ツールをすっかりコントロールすることは、難しいです。そこで、電脳バサミが登場します。このツールは、自由選択ツールのように(ちょっと雑でも大丈夫)、対象のアウトラインを描くことができます。しかし、選択の限界を定めたとき、電脳バサミは自動的にあなたが選択しようとしている対象の縁を探します。それが完全な選択でなければ、電脳バサミ選択をベジエ曲線に変換して、必要な調整をするオプションを持ちます。

素晴らしい、と思いませんでしたか?残念ですが、電脳ばさみの現在のバージョン(Gimp v1.0)は、完全な動作ができる状態ではありません。しかし、再び機能するとき、どのように働くと想像されるかを示しましょう。

Gimpで画像を開きます。画像の中にはっきりと限界を定めた電脳ばさみ選択をつくります(自由選択ツールでするように)。うまくいけば、ほとんど完全な選択ができます。電脳ばさみ選択を調節したければ、電脳ばさみツールをダブルクリックします。電脳ばさみオプションダイアログが出てきます。ベジエ曲線に変換を押します。そして、最終的な調整をします。 (訳注2)

アクティブ化とショートカット

蟻の行進の境界が電脳ばさみ選択にないと気がついたかもしれません。電脳ばさみは、ベジエ選択のようです。選択をつくるためには、形の中をクリックしなければなりません。選択をアクティブにした後は、普通の選択として、全ての普通の選択のショートカット(足す、引く、交わり、その他)が使えます。

オプション

電脳ばさみオプションダイアログは、幾つかのオプションがあります。輪郭抽出閾(閾値のために)と融通性が最も重要なものです。

· 輪郭抽出閾は、画像の縁に対する電脳ばさみの感度を制御します。値を高くすると、感度が高くなります。

· 融通性は、描かれた曲線に電脳ばさみがどう取り組み、縁にスナップするか制御します。

これらの2つのオプションは、多かれ少なかれ、電脳ばさみの全機能を制御します。

はっきりした縁を持つ、べた塗りのオブジェクトを選択するときには、融通性輪郭抽出閾を高い値に設定していいです。なぜなら、唯一の縁があるだけだし、急いで大雑把に選択をつくりたいでしょうから。きれいな輪郭は、電脳ばさみが、あなたの「選択」した四角形から離れて容易にスナップすることを可能にするでしょう。

そうではなくて、縁がたくさんある画像で特定の縁を選択しようとしているならば、もっと慎重に描かねばならず、一部が欲しい縁ではなく別の縁にスナップしないように、融通性の値も低くしなければなりません。

まだ他に2、3のオプションがあります。曲線解像度は、選択のでこぼこを制御します。選択にたくさんの曲線があるならば、低い曲線解像度は、曲線をでこぼこか不均等にするでしょう。高い曲線解像度は、曲線をとてもなめらかにします。アンチエイリアシングぼかすは、他の選択ツールのときのように働きます。

電脳ばさみでアンドゥを使う

電脳ばさみで描かれたものは、それの中をクリックするまで選択に変わりません。ここには、若干の利点があります。電脳ばさみ選択を壊さないで、電脳ばさみの操作をする前に、つくったものをアンドゥすることができます。選択をつくるために電脳ばさみを使った後、しかし、それを実効化する前に、その前の行為(電脳ばさみ選択でなく)をアンドゥするためにCtrl+Zを押してください。完成したら、アクティブな選択にするために、電脳ばさみ選択の内側をクリックします(または、さらに調整するためにベジエ曲線に変換します)。

電脳ばさみを使い始める前に、例えば、右クリック|フィルタ|輪郭抽出のフィルタをかけると、縁を強化するでしょう(輪郭抽出フィルタを見て下さい)。



** 訳注1 **

ここで「ぼかす」(feather)というのは、外側に向かって徐々に透明化する効果を与えることです。隣接するピクセルの色を一定の方法で置換する「ぼかし」(blur)との違いに注意しましょう。ぼかすという語感で表現しているものには色々あり、それに応じて色々なツール、手法があります。

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** 訳注2 **

電脳ばさみは、どうなったか。電脳ばさみは、ベジエ選択ツールのように、クリックしながら選択領域にする形をつくっていきます。そのとき、電脳ばさみは選択しようとしているエッジを推測してくれます(エッジのはっきりしたオブジェクトに使います。そのエッジにそって選択の境界となる線が引かれます。)。最初にクリックした点をクリックして、欲しい選択領域の形を閉じます。そして、その内側をクリックすると選択領域になります。ベジエ選択ツールの場合は、アンカーポイントをクリックして、ハンドルを調節しながら形を修正します。電脳ばさみの場合には、ハンドルで形の調節をすることはできません。選択領域の修正は、内側をクリックして選択領域にしてから、CtrやShiftの修飾キーを使うことで行ないます。

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