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PhotoshopユーザーのためのGimp

この章は、画像操作の基本を通り抜けないでGimpを使う方法を学びたい経験豊かなグラフィックアーティストとPhotoshopユーザーのための章です。私達は、なぜ人はPhotoshopを持っているのにGimpを欲しがるのかを説明します。私達はまた、あなたがすぐに始められるように、GimpとPhotoshopの違いを指摘しようとします。

 

Photoshopを持っているのに、なぜGimpを?

 

多分、あなたは、画像編集プログラムとしてはとびきり最高のものをすでに持っているとお考えでしょう。私達の見方では、そうではありません。なぜなら、ひとつの画像編集プログラムが何でも最高ではありえないからです。あなたがGimpに引っ越すべき理由が幾つかありますが、そうすべきではない理由も幾つかあります。最初に、私達はGimpの強みについて書きましょう。

Gimpは、Photoshopが持つ機能性のほとんど全てを備えています。そして、若干の領域以外ではGimpはより多くの能力を持っています。多くの人々が信じていることとは逆に、Gimpはもう一つのPhotoshopクローンではありません。たとえ似たものがGimpとPhotoshopの間にあるとしても、例えば、Paintshop Pro、X-res、Picture Publisher、Photo Paintのような多くの他のプログラムも、そのような類似性を持っています。これは驚くべきことではありません。Photoshopとそのユーザーインターフェイスは、多かれ少なかれ、画像編集プログラムの事実上の標準だからです。

私達がこれまでに使った先進のユーザー向けの画像操作プログラム全てのなかで、Gimpは最も用途が広く強力な道具の1つであると私達は理解しています。

Gimpは自由です

Gimpはフリープログラムです。それはインターネットからダウンロードできます。しかし、より重要なことですが、それはフリーウェアではありません。GimpはプログラムがGPLというライセンスによってカバーされたOSSオープンソースソフトウェア)です。それは、プログラムを作り上げているソースコードにアクセスする自由とそれを変更する自由をあなたに与えます。これは、Gimpが絶えず開発され、改良されている理由と方法です。

Gimpは、たくさんのすばらしいプラグインとユニークな機能を持っています

· Gimpには、220以上のプラグインが附属していて、それは非常に先進の機能を持っています。実際上、あなたがPhotoshopのアクセサリーとして購入できる普通のプラグインのすべてはすでにGimpのなかにあります。あるいは、無料でhttp://registry.gimp.orgからダウンロードできます。

· Gimpのプラグインは、しばしばPhotoshopのものよりとても強力です。私達は、すべてのGimpフィルタがより良い結果を生むとは言いません。しかし、あなたがそれらを同じことをすることになっているプラグインと比較するならば、Gimpフィルタは、たいてい、より微調整された道具であり、ユーザーに多数のパラメータを供給しています。

この点は、良かれ悪しかれ、あなたがどんな種類のユーザーであるかに関係しています。Photoshopフィルタは、しばしば「OKを押せば、即席の効果」タイプです。それらは、より静的で、アーティストにより少ない選択を提供します。しかし、Photoshopのフィルタ効果は、一般的には、非常に良い選択がされています。セッティングは注意深く、そして、それらが生む効果はグラフィックデザインの多くの標準的任務にとても役立ちます。要するに、Photoshopフィルタで失敗するのは、難しいです。他方、Gimpフィルタは広範囲にわたるパラメータとセッティングを提供するために、未熟なアーティストの手では、より予測がつきにくいです。しかし、先進のユーザーのために、それらは比較のできない芸術的な自由を提供します。

· Gimpは、主にウェブデザインをターゲットにしてきたので、電子的に配布されるグラフィックスをつくるために設計されたいろいろなツールが附属しています。大部分のこれらのツールはPhotoshopで利用できません。それはあなたがこれらの機能にアクセスできる多くの追加のプログラムに投資しなければならないことを意味しています。

Gimpは革新的で直感的な構造

· Gimpは、Photoshopよりも、または私達が知っているどのプログラムよりも、スマートで有能なメニューシステムを持っています。

· Gimpはレイヤーについて非常に異なる見解を持っています。レイヤーはあなたがPhotoshopで見るものより非常に柔軟です。Gimpのレイヤーは、1つのサイズだけにはなりません。あなたは異なるサイズのレイヤーをつくることができます。あるいは、Gimpが自動的にレイヤーサイズを最適化します。

· Gimpは、パターンを扱うずっと直観的な方法を持っています。全てのパターンは、パターンダイアログでサムネイル形式で表示されます。パターンを選ぶためには、あなたはただサムネイルの1つを押せばよいのです。選ばれたパターンは塗りつぶしツールまたはクローンツールに適用できます。

あなたが比較的小さい画像で、例えば、ウェブデザインをターゲットとするような画像で使うときには、GimpはPhotoshopより速いです。

Gimp スクリプトに敵なし

· Gimpは、少なくとも4つの強力なスクリプト言語を持っています。それを非常に強力なプラグインを作るために使うことができます。(以前に言及した220のプラグインでは、多数のスクリプティングプラグインが含まれなかった点に注意してください。)

· そうです。Photoshopにもスクリプティング能力があります。しかし、それはPerlのような先進のスクリプト言語のパワーとは比べ物になりません。スクリプティングについて言えば、PhotoshopとGimpとを、30年働いた経験のある成熟した大人と小さい赤ちゃんに比較しても不公平であると思いません。それは、とても大きな違いです。

· Gimpはあなたのウェブサーバのバックエンドでありえます。そして、あなたのウェブサイトに素晴らしいグラフィックスを供給します。

· Gimpは例えばリビジョンコントロールの機能を持つので、あなたはファイルの変化の情報をたどることができます。また、直接Gimpをデータベースに接続することができるので、非常に素晴らしい画像データベースを作成することができます。それらの機能はエキゾチックですが、平凡な画像操作プログラムでないことを示しています。

あなたが、PhotoshopのUNIXバージョン(例えばバージョン3.01)を使っていたり、MacかWindowsの古めのバージョンのPhotoshopを使っているなら、このリストは倍の長さになるでしょう。次のようにだけ言わせてください。あなたがPhotoShopのUNIXバージョンを使っているならば、Gimpに替えるべきか迷うことはありません。すぐ替えるべきです!Gimpでは不十分な作業のためには、まだあなたはPhotoshopも持っているべきでしょう。

それで、欠点は?

Gimpは、8ビットのRGB画像、グレイスケール画像、インデックス画像以外は、何も取り扱うことができません。それは、Gimpの大いに不利な立場です。GimpがCMYKをサポートせず、PANTONEのようなスポットカラーをサポートしないので、GimpはPhotoshopとプリプレスの分野では争うことができません。

Photoshopは、Gimpよりも多くのサードパーティのプラグインを持っています。そうです。Gimpがおよそ220のプラグインを持ち、たとえその数が2週ごとにおよそ1つ割合で絶えず増加しているとしても、あなたがPhotoshopのアクセサリーとして買うことができるプラグインがなお多くあります。そして、それらはGimpに利用できません。

Photoshopはまた、多くのレイヤーをともなう大きな画像(500x500ピクセルより大きい画像)で、より効果的です(より速い)。

結論

あなたが何をすべきか、すべきでないかを話すことは、多かれ少なかれ、不可能です。私達は、常にいくらかの場面で間違うでしょう。しかし、Gimpに引っ越すべきだと示唆しても比較的安全な状況があります。

· もしも、あなたがUNIX環境で仕事をしていて、ワークステーションにPhotoshopがすでにインストールされていたら、1秒も迷わずに、すぐにGimpへ切り替えて下さい。プリプレスの問題を扱う必要があるときは、今まで通りPhotoshopを使うことができます。

· もし、あなたがウェブデザインの仕事をしているグラフィックデザイナーならば、Gimpに引っ越すのは非常に良いアイデアです。

· あなたがスクリプティングに関心があり、毎日の仕事のために一定の機能を自動化する必要があるならば、Gimpはあなたのためのプログラムです。

この本の著者としては、Gimpをいろいろなグラフィックデザインに推薦したいです。Gimpは、とても強力で、あなたにより多くの自由を与えます。しかし、あなたがGimpに切り換える前に、再考しておくべきケースがあります。

· もしも、あなたのもっとも重要な職業がプリプレスならば、Gimpに変えるのは良いアイデアではありません。ただ、あなたがPhotoshopのUNIXバージョンを使っているのならば、この規則に対する例外のケースです。あなたはGimpでデザインをつくり、Photoshopにその最終的な成果をインポートできます。

· あなたが、Macを使っていて、OSを変えたくなければ、Gimpを使うことはできないでしょう。 (訳注1)

Gimpにお引越し

 

それで、あなたはGimpへ切り替えるか、少なくとも試用することに決めました。このセクションでは、私達はGimpとPhotoshopの主な違いを解説しようとします。私達は、あなたが最近のバージョンのPhotoshopを、かなり知っていると仮定します。

私達は、GimpとPhotoshopの間のすべての差異をカバーするというわけでありません。それでは、この章が新しい本に変わってしまいます。出発点として役に立つ早見表として見てください。

互換性は?

GimpはPhotoshopファイルを読むことができるので、あなたがPSDファイルの大きな画像ライブラリを持っていても、心配は御無用です。あなたはGimpでPSD画像を開くことができます、しかし、あなたはGimpが、CMYK、スポットカラーを理解しないことは憶えておかなければいけません。PSDファイルは、8ビットのグレイスケール、8ビットのRGB 、インデックスでなければなりません。

あなたがAdobeのFilter Factoryファンで、たくさんのFilter Factoryフィルタを持っているならば、私達はあなたに若干の良いニュースを持っています。FFフィルタをGimpのユーザーフィルタディレクトリへコピーすることによって、それらをGimで利用できます。あなたのフィルタをインストールする方法をユーザーフィルタ(Adobe Filter Factory エミュレータ)で読んでください。

Gimpで使えるPhotoshopのショートカットコマンドを作るファイルもあるので、あなたがPhotoshopで慣れ親しんだ同じショートカットで機能を制御することができます。あなたはまた、メニューの機能のところで新しいショートカットをタイプするだけで、あなたが選択した機能にどんなショートカットキーでも自由に割り当てることができます。

メニューはどこにあるんですか?

あなたが、はじめてGimpを走らせるとき、個人の若干の設定とデータのファイルをインストールします。それらの質問には、ただOKと答えてください(Gimpの個人ファイルをインストールする方法参照)まもなく、スプラッシュスクリーンを表示してGimpがスタートします。それから、Photoshopのものと良く似ているツールボックスが、あなたのデスクトップに現れます。

ここで、すべてのPhotoshopユーザーが自問する問題は、疑う余地なく、次のような問題です。メニューはどこにあるのかな、私の作業場はどこなんだろう?そこにはファイルメニューだけがあります。そして拡張(Xtns)メニューがあります。しかし、それらのメニューには、多くのものがありません。

メニューを始める方法

Gimpでメニューにアクセスするためには、あなたは新しい画像を開くか、つくるか、しなければなりません。新しい画像をつくるにはファイル|新規を選んでください。

既存の画像ファイルを開くにはファイル|開くを選んでください。あなたのファイルがよく知られている拡張子(例えばtif(f)、psd、jp(e)g、その他)のついたものならば、ファイル形式の決定メニューは自動に設定すべきです。ファイルを開く方法に関するそれ以上の情報は、ファイルを開くを読んでください。

マウスの右ボタン

開いた画像の上でマウスの右ボタンを押してください。メニューがあります!私達の意見では、これはGimpで最高のものの1つです。多分、それに慣れると、あなたはすぐに私達に同意するでしょう。他のほとんどのプログラムでは、異なる機能のメニューにアクセスするために、マウスと長い道を旅しなければなりません。絶え間ないクリック、ドラッグ、移動、マウスの上げ下げ、最も単純な作業でも、そういうことになります(それが、Photoshopでは、ショートカットのコマンドをそらで憶えていることが重要なことになりがちだという理由でした)。Gimpでは、あなたはマウスの右ボタンを押すだけです。手のすぐそばに、全てのメニューがあります。

解像度とキャンバスサイズをどこで設定するの?

新規画像の解像度

ファイル|新規でGimpに新しい画像を作りましょう。新規画像ダイアログボックスでは、あなたは、新規画像のサイズパラメータで使えるのは高さだけ、そして、それらをピクセルだけで測っているのを見つけます。これはPhotoshopとかなり違います。そこでは、幅と高さのパラメータはインチまたはcmで指定できます。そして、画像の解像度を設定するように求められます。

Gimpは1つの解像度を持つだけです。それは最も共通のモニター解像度、72ppi(ピクセル/インチ)、です。これはウェブ解像度としても知られています。Gimpでつくられた画像は、例えば、Netscapeのようなブラウザで表示されるとき、Gimpで開いた画像と同じに見えるので、あなたがウェブのためにデザインするならば、これは不利ではありません。

Gimpが1つの解像度を表示するだけなので、幅と高さの変数がピクセルで測られるのも当然です。インチやミリメートルのような固定された単位とモニタは関連していません。72ppiの解像度からは、優秀なプリントアウトを作ることができません。従って、あなたが画像をつくるとき、この点はノーポイントです。 (訳注2)

 
 

しかし、画像を印刷したいときには解像度を設定する必要があります。それはGimpの印刷ダイアログから(またはPostScriptで保存から)することができます。しかし、若干の複雑な数学があります。詳細は、あなたが使える公式のために印刷の準備を見てください。

画像サイズと画像/拡大縮小

あなたは、Photoshopでは、画像サイズコマンドで解像度と印刷サイズを変えることに慣れています。今説明したように、Gimpでは、あなたが印刷するまで(紙にまたはファイルに)、あなたは解像度と印刷サイズを変更できません。しかし、あなたは画像のサイズを(ピクセルで)変えることによって一定の解像度のためにあなたの画像を準備することができます。Gimpでは、この機能は、拡大縮小(Scale)と呼ばれています(右クリック|画像|拡大縮小)。

キャンバスサイズと画像/サイズ変更

Photoshopでは、画像の相対的な大きさと比率をキャンバスサイズで変更できます。Gimpでは、このコマンドは、サイズの変更(Resize)と呼ばれています(右クリック|画像|サイズ変更)。これは、Photoshopユーザーの間に混乱をたくさん引き起こしました。共通の間違いは、画像|サイズ変更(Resize)コマンドをPhotoshopの画像サイズコマンドと混同したことです。画像サイズという用語をキャンバスサイズではなく解像度と連想で結び付けたわけです。


 
 

Photoshopユーザーを当惑させる次のものは、キャンバスサイズを大きくするとき、背景レイヤーが(さらに言えばどのレイヤーも)新しいサイズに従わないということです。これの理由は、Gimpでは、レイヤーが異なるサイズを持つことができるということです。

キャンバスサイズを変えることによって、あなたは新しいレイヤーのサイズの最大限を指定しました。(レイヤーとチャンネル参照)もしも、あなたのレイヤーに、これがレイヤーのサイズだとみなして欲しければ、右クリック|レイヤー|レイヤー&チャンネル(このダイアログで右クリック)|レイヤー境界の大きさを選択しなければならないか、ショートカットコマンドCtrl+Rを使わなければなりません。レイヤーダイアログで新しく別のサイズを指定しない限り、画像に加えたすべての新しいレイヤーは、新しいサイズで扱われます。Gimpのサイズ変更コマンドは、Photoshop(キャンバスサイズ)よりも、画像を新しいキャンバスのもっと正確な位置に置けること、新しいサイズと位置をセットするのを助けるプロポーションのプレビューができること、にも御注目下さい。

ダイアログ

あなたがPhotoshopを始めるとき、パレットウインドウが次のものを伴って現れます。

· ナビゲータ、情報とオプション

· 色、見本、ブラシ、アクション

· ヒストリー

· レイヤー、チャンネル、パス

Gimpもそのようなダイアログやパレットを持っています。しかし、あなたがGimpを始めるとき、それらは開いていません。それらは、ちょっと違ったかたちでアレンジされています。Gimpでは、ナビゲータ、パス、アクション、ヒストリーのダイアログはない、と言っておきましょう。しかし、私達はアクションでアクションを議論します。

まず最初に、それらがデフォルトで開いていないので、自分でGimpのすべてのダイアログを開かねばなりません。ファイル|ダイアログ右クリック|ダイアログでみな見つかるでしょう。それらは、他のやり方でも出てきます。リストを作ってみました。

· 色情報のダイアログは、あなたがスポイト(the color picker)を使用するときにポップアップします。

· ツールオプションは、Photoshopのオプションと同じです。

· カラーダイアログにアクセスするには、あなたはツールボックスで前景色または背景色の見本をダブルクリックしなければなりません。

· パレットは色見本と同じです。

· ブラシは、Photoshopのブラシと等価です。

· レイヤーとチャンネルは、レイヤーとチャンネルのダイアログにあります。

· Photoshopでは、グラデーションタイプをツールボックスかオプションダイアログで設定します。Gimpでは、あなたは同じ(もっと大きな)可能性を持ちますが、グラデーションエディタは、ツールオプション・ダイアログではなくダイアログメニューから呼び出されます。

· Photoshopでパターン・ライブラリを探すよりも、Gimpのパターンダイアログを使うほうがずっと簡単です。

· インデックス画像なら、インデックスパレットで全てのインデックスカラーを閲覧、編集することができます。

ブラシ

Gimpのブラシ選択ダイアログはPhotoshopのブラシダイアログに似ています。しかし、多少違いがあります。Photoshopでは、ブラシ編集ダイアログがあります。そこで新しい丸ブラシや筆ブラシをつくることができます。Gimpでも、自分のブラシをつくることができますが、ブラシ編集ダイアログがないので、あまりすぐにはできません。PhotoshopとGimpはどちらも、どんな形式のブラシでも自由につくれます。しかし、ブラシの取り扱われ方は、PhotoshopよりGimpのほうが簡単です。最も大きな利点は、Gimpのブラシダイアログです。あなたがPhotoshopで大きなブラシを持っていれば、あなたは左上隅を見るだけでしょう。それはまっ白かもしれません。Gimpでは、ブラシがサムネイル画像に合わなければ、ブラシアイコンをクリックできます。そうすると、ブラシの実物大画像がポップアップします。あなたがマウスボタンを離すとすぐ画像は消えます。ブラシでブラシについてさらに読んでください。


 
 

パターン

パターンは、GimpのほうがPhotoshopよりもっと簡単に使えます。Gimpでは、アクティブなパターンは、パターン選択ダイアログで選択されたパターンによって決まります。このパターンは、Gimpでパターンを使う全てのツールに利用できます(塗りつぶしツールとスタンプツール)。あなたは、塗りつぶしダイアログやブラシダイアログでそのパラメータを設定することによって、異なる不透明度とモードでパターンを適用することができます。あなたはまた、自分のパターンを作って保存することができます(Gimpは、パターンに継ぎ目のないタイルを作るために、さまざまな優れたツールを持っています)。パターン選択ダイアログでパターンに目を通すとき、ちょうどブラシ選択ダイアログの場合のように、それをクリックしてフルスケールのパターンを見ることができます。Gimpにおけるパターンについて詳細はパターンを読んでください。

 
 

グラデーション

Gimpのブレンドツールは、Photoshopの5つのグラデーションツールが持っているものすべてを持ち、さらに優秀です。Gimpはより多くのグラデーションタイプ、とくに形状拡がり(Shapeburst)グラデーションを持っています。選択した形状にグラデーションをかけて三次元に見せます。またオフセット制御と、サインないし鋸歯状グラデーションパターンをつくるのにとても役立つリピート機能があります。あなたがブレンドタイプをカスタムグラデーションで設定すれば、Gimpは現在アクティブなグラデーションを使います。それはグラデーション選択ダイアログで指定します。Gimpのグラデーションエディタは、Photoshopのものよりはるかに高機能です。実際、それは、私達が1セクション全部をそれに捧げたほど複合的なツールです、詳細はグラデーションエディタを見てください。

 
 

ツールオプション

ツールオプションは、Photoshopのものと同じように働きます。しかし、Gimpには複式のツールボックス・ボタンがないので、例えば、ほかのグラデーションタイプに変えるためにグラデーションツールをクリックすることができません。その代わりに、Gimpはツール制御をツールボックス・オプションダイアログでしています。これは、あなたがツールボックスでほかのボタンを押すかわりに、ブレンドツールのオプションダイアログでグラデーションタイプの変更をしなければならないということです。

レイヤーとチャンネル

レイヤーとチャンネルのダイアログは、Photoshopのものと同じように見えます。しかし、大きい違いがあります。レイヤーとチャンネルについて、詳しくは、レイヤーとレイヤー制御、そしてレイヤーとフローティング選択に多くの情報があります。レイヤーの扱いは、PhotoshopとGimpとの主な違いの1つです。

そもそも、パスダイアログがありません。(訳注3)Gimpはパスパス参照)をサポートしますが、1度に1回です。あなたは、それを保存できるアルファチャンネルで保管しなければなりません。

チャンネル

· CMYKまたはスポットカラーに対するサポートはありません。アルファチャンネルとRGBチャンネルだけがチャネルタブにおいて利用できます。

· Gimpでは、すべてのRGBチャンネルは、カラーで表示されます。例えば、あなたが一つのカラーチャンネルを選ぶならば、それはグレイスケールのサムネイルのように見えません。それは、青か緑か赤です。

· チャンネルの分解と合成の機能は、右クリック|画像|チャンネル操作|合成と分解にあります。

· アルファチャンネルから選択を読みこむには、そのチャンネルバーで右ボタンをクリックして、チャンネルを選択領域へを選びます。

· チャンネルで選択を保存するには右クリック|選択|チャンネルに保存を使います。

· チャンネルの色は、常にマスクされた領域を示します(デフォルトの色は、黒です)。

· より高度の選択をつくるために2つのアルファチャンネルを合成する(加える、引く、交わり)簡単な方法はありません。これをするためには、ひとつのチャンネルを他のチャンネルに読みこまなければなりません。そして、

· 加えるためには、選択をで塗る。

· 引くためにはで塗る。

· 交わりは、右クリック|選択|反転、そして、で塗る。

これで、この新しいチャネルの選択をいつも通り読みこむことができます。

レイヤー

· Gimpでは、レイヤーは異なるサイズを持つことができるため、あなたはレイヤーのサイズや相対的な位置の変更ができます。それをするコマンドはレイヤーの拡大縮小レイヤーのサイズ変更と呼ばれています。あなたはレイヤータブ上の右クリックメニューでそれらを見つけるでしょう。

· ソリッドな背景レイヤーで透明度を使用可能にするには、アルファが使用可能にされなければなりません。右クリック|レイヤー|アルファチャンネルを追加を選んでください。

· レイヤーの透明度を読みこむには、レイヤータブで右ボタンをクリックしてアクセスするメニューで不透明部分を選択領域にを選んでください。

· Photoshopのスタックでレイヤーやチャンネルを上下に移動するときは、あなたは単にドラッグ&ドロップをします。Gimpでは、あなたは矢印ボタンでレイヤーを1枚1枚上下に動かします。GimpのUIがPhotoshopよりも良くないレアケースの1つです。

選択

Gimpの選択とPhotoshopの選択は互いにアイデアの点では似ていますが、実現の点では違っています。したがって、Photoshopユーザーにとっては、どうなっているんだろうと思いがちな領域だと言えます。

選択の移動/フローティング選択

あなたがPhotoshopで選択をするとき、あなたの選択ツールは「移動ツール」に翻訳されるでしょう。そして、あなたは選択を動かすことができます。同じことはGimpで起こりますが、あなたが選択を移動するとき、あなたは選択のアウトラインでなく選択の内容を動かします。

今あなたが(やけになって)再び選択ツールを使用するならば(選択の範囲内で)、あなたは本当の選択ではなくマスクをつくります。これは、あなたが初めに選択を動かしたときフローティング選択をつくり、次にそれを移動したときに副選択(フローティング選択の中の選択)をつくったためです。

あなたがPhotoshop(v.5.0)でしていたように選択を使うためには、選択を動かすときに、Altキーとマウスボタンを使います。そうすると、あなたは、フローティング選択をつくることなく選択を移動できます。複雑に聞こえますか?そうも言えるが簡単だとも言えます。選択の移動を読んでください。すべて明らかになります。

選択のコントロール

基本的な選択制御は、ほとんどPhotoshopと同じですが、すっかり同じではありません。選択を足すことは、GimpとPhotoshopと同じです。しかし、Photoshopが引くのためにAltを使う所で、GimpはCtrlを使います。したがって、全く論理的にGimpで交わりはCtrl+Shiftです。

しかし、Shiftもあなたの選択の形状を制御します。あなたがShiftを押すと、あなたがどのツールを使用しているかにより正方形か円形の選択をつくります。あなたが足すか交わりをつくるときに長方形か楕円形が欲しいならば、Shiftを押して選択を開始して、マウスでドラッグしたら、すぐShiftを離すのがコツです。Gimpの選択に関するコツの完全な理解のためには、選択のコントロールを読んでください。

クイックマスク

Gimpには、クイックマスク機能がありません。(訳注4)しかし、クイックマスクは、チャンネルでマスクにペインティングするのと同じことです。違いは、あなたがすぐ選択を呼び出すことができて、即座にマスク/選択を変えることができるということです。あなたは、チャンネルを使ってGimp(またはPhotoshop)で、同じ効果を達成できます。それはちょっと遅いです。しかし、それは良いスクリプトが面倒を見てくれるでしょう。

パス

Gimpには、マルティプル、リエディタブルなパスがありません。Gimpのパスは保存できないので、あなたがいったんパスを選択に変換するならば、戻る道がありません。もちろん、あなたは選択を保存するためにチャンネルを使うことができます。Gimpにおけるパスの詳細、すなわちベジエ選択についてはベジエ選択ツールを読んでください。

マグネット選択

Gimpでそれにあたるものは、電脳ばさみ(Intelligent Scissors)と呼ばれています。しかし、私達はPhotoshopのツールがずっと効果的であると認めなければなりません。この機能はGimpが最初だったので(ギンプ0.54)、これはちょっと奇妙です。しかし、Gimpが0.99に到達したとき、内部の画像の取り扱いが、電脳ばさみ機能がもはや機能しないほどに変更されていました。実験的なバージョンが、代わりに使われました。それは、安定していましたが、あまり効率的ではありませんでした。今ある噂は、Gimp 1.2が将来いつかリリースされるとき、電脳ばさみが快調だということです。

魔法の杖

Gimpの魔法の杖ツールは、ファジー選択と呼ばれています。Photoshopツールでは、あなたはオプションダイアログで感度を設定しました。ファジー選択では、あなたは次のようにします。

あなたがカーソルを配置して、マウスボタンを押したあと(まだマウスボタンを離しません)、右から左、または、上から下へ(どちらでもいいのですが)、カーソルをドラッグしてください。少しドラッグすれば小さな選択範囲、大きくドラッグすれば非常に気前がよい選択範囲になります。

レイヤーとレイヤー制御

レイヤーは、PhotoshopとGimpが異なっている領域のひとつです。基本的な使用法のエッセンスで異なっているというのでなく、Gimpのレイヤーはもっと強力なのです。それは「1つのサイズに全部合わせる」症候群にかかっていないためです。

レイヤーの移動

あなたが初めて移動ツールを使用するとき、多分画像全体を動かすでしょう。そして、それはPhotoshopユーザーを非常に混乱させるようです。実際には、あなたは画像を移動していません。背景レイヤーを移動しています。Gimpでは、レイヤーは制限なしで移動できますので、画像キャンバスの外側にレイヤーを移動しても問題ありません。これは、文字レイヤーで文字を移動する非常に便利な方法です。レイヤーの移動に関する詳細は、移動ツールを読んでください。

レイヤーサイズ

自由にレイヤーを動かすことができるので、画像キャンバスの外側にでも、画像自身より大きいレイヤーを自然につくることができます。あなたが新しいレイヤーをつくるとき(レイヤーダイアログで右マウスボタン)、ダイアログが現れます。そこで、あなたは新しいレイヤーのサイズを指定するように求められます。大きいレイヤーか小さいレイヤーかは、あなた次第です。レイヤーがキャンバスより大きくありえるという事実が、GAPと呼ばれるプラグインで非常に効果的に使われています(Gimpで高度なアニメーション、動画フレームの使用法を参照)。そこでは、あなたがアニメーションで、効果的に背景をパノラマ化するためにこの可能性を使うことができます。(そうです。Gimpは自分のアニメーションスタジオを持っています。)レイヤーとレイヤーサイズの詳細については、レイヤー境界の大きさを読んでください。

レイヤー最適化

私達は、前のパラグラフでフローティング選択を議論していました。ちょうどPhotoshopの場合のように、フローティング選択をつくるときにはレイヤー&チャンネルダイアログにおいて特別なレイヤーを得ます。ちょっとダイアログのフローティング選択バーをダブルクリックしてください。Gimpはフローティング選択から最適化されたレイヤーをつくります。新しいレイヤーはフローティング選択を作った選択対象より大きくありません。フローティング選択に関する詳細は、フローティング選択を読んでください。

レイヤーの整列と操作

Gimpのレイヤーの整列は、Photoshopのものと違います。Gimpは最適化されたレイヤーサイズで働くからです。あなたは、レイヤーを整列させるが、レイヤーの内容を整列させるのではありません。Gimpは、レイヤーの整列、回転、重なりについて幾つかの方法を提供します。はじめは、良く分からないなあ、と思うかもしれませんが、なるほどと思ったあとは、好きになるでしょう。詳しくは、レイヤーの整列、調整、移動の操作を読んでください。

あなたは、レイヤーとレイヤー内部の対象をほかの方法で操作することもできます。操作の後に、レイヤーはその新しく最適化されたサイズに合うように、すぐ、サイズ変更されるでしょう。あなたがこれらの特別なレイヤー機能についてもっと知りたければ、変換を読んでください。

タイプとフォント

フォントを取り扱う方法が、2つGimpにあります。最初のものは道具箱の中の文字ツールです。それは文字を画像に加えるためのどちらかというと単純で制限された方法です。Photoshopの文字ツールを使い慣れていれば、多分非常に制限されたこの文字ツールに気付いたでしょう。この文字ツールは、少数の文字か単純な文字に役立ちます。

御安心下さい。先進のGimp文字ツールがあります。それはPhotoshop5.0のそれに似ています。あなたは、右クリック|フィルター|下塗り|ダイナミック文字でそれを見つけます。ダイナミック文字は非常に用途が広い文字ツールです。そして、あなたはいつものように文字の編集、置換ができます。Photoshopの文字ツールに慣れていれば、ダイナミック文字を使ってもノープロブレムです。

アクション

GimpがPhotoshopよりもずっと強力な多くの領域のうちの1つがここにあります。Gimpは、Script-Fu、Perl-Fu、Tcl-Fu、Python-Fu、と4種類以上の「アクション」言語をサポートしています。

Script-Fuは現在のデフォルトのスクリプト言語です、そして、それはSchemeに基づいています。 Perlは、新しい補欠です。Perlは、CGIスクリプトのための事実上の標準スクリプト言語です。あなたが使える文字通り何千ものPerlアルゴリズムと機能があなたがスクリプトで画像操作をするために存在しています。

あなたは、注文のグラフィックスを直ちに届けるため、CGIスクリプトとしてGimpを使うことさえできます。そのうえ、ウェブサーバからGimpにアクセスするためのNet-Fuの助けを借りて、ウェブから画像編集することができます。

たくさんのGimpユーザーがスクリプトを作ります。そして、あなたは簡単に色々なウェブサイトから色々なスクリプトをダウンロードできます。もしかすると、Gimpのスクリプトを書き始めることは、そんなに簡単ではないかもしれません。しかし、それが提供するパワーは非常に強力で、困難さに見合う価値は十分にあります。Gimpのスクリプトの詳細はウェブを読んでください。

プリプレス

この領域では、PhotoshopはGimpより非常に優れています。Gimpは、RGB、グレイスケール、インデックス画像を取り扱うことができるだけなので、Gimpのプリプレスの能力は非常に制限されます。プリプレスにGimpを使うことは若干の計画を必要とします。それは、ここには書ききれません。私達は、ひとつの章全部をこれに捧げました。プリプレスとGimpの色を読んでください。あなたがプリプレスのビジネスをしていてGimpを使いたければ、何をすべきか知ることができるでしょう。

あなたがすでにUNIXバージョンのPhotoshopを持っているならば、通常、画像をCMYKに変換する段階にくるまで、Gimpを使うことをお勧めします。

最終的な若干の注釈

 

私達は、GimpとPhotoshopのすべての違いを一つ一つカバーするというわけではありませんでした。しかし、私達は主なものを議論しました。Gimpは、Photoshopにストックされたプログラムの中からは利用できないたくさんの機能を持っていることも、あなたは心に留めておくべきでしょう。この概要を読むだけでは、あなたはGimpの達人になりません。この章は、面白いものに集中できるように、あなたが基本をすぐに飛び越えて進むのを手伝う手段とみなされるべきでしょう。ここでは、より高度なGimpの機能を探検しています。

お引越しは決して簡単ではありません。あなたが、新しいあなたのお気に入りになじむまで、すこし時間がかかります。私達は、私達がPhotoshopからGimpに移ったことをこれまで残念に思わなかったと言えるだけです。


** 訳注1 **

マックでも移植が進んで使えるようになってきました。ウィンドウズにも移植されて、Gimp1.2日本語ヘルプ搭載のバージョンをダウンロードすることもできます。戻る

** 訳注2 **

Gimp1.2では、幅と高さのパラメータを印刷用にインチやmmなどで指定することができます。そして、画像の解像度も設定します。変更したいときには、画像の拡大縮小のダイアログで変更することができます。戻る

** 訳注3 **

Gimp1.2では、レイヤー、チャンネル&パスのダイアログのパスのタブから、パスを自由に使うことができます。右クリック|選択|パスに変換のコマンドで、選択領域をパスに変換して、編集、保存、使用することもできます。詳しくは、Gimp1.2のヘルプのパスダイアログの項目を見て下さい。戻る

** 訳注4 **

クイックマスクも使うことができます。クイックマスクは、画像ウィンドウの左下の小さな赤い正方形のボタンをクリックします。その左隣の点線の丸ボタンで選択領域に変換されます。戻る

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