prevcontentnext


Script-Fu: 種類と機能

この章では、道具箱の拡張/Script-Fuメニューと右クリックメニューのScript-Fuメニューにあるものを探索します。

 

Script-Fu?

 

Script-Fuとは、ウィンドウズの世界でマクロと呼ばれているものです。しかし、Script-Fuの方がもっとパワフルです。Script-FuはSchemeと呼ばれるインタープリタ言語(interpreting language)をベースにしており、Gimpデータベースへの問い合わせ関数を使用することで動作しています。あなたはScript-Fuで色々なことができるのですが、一般的なGimpユーザーは次のようなことを自動化するために使うでしょう。

· 同じことを頻繁にやりたい。

· とても複雑なので覚えていられない。

Script-Fuでありとあらゆることができるという事は覚えていて下さい。Gimp付属のスクリプトは大変便利なものですが、自分のスクリプトを作るときにはScript-Fuを学ぶためのモデルとして、つまり修正の雛型とソースとしての役目を果たすこともできます。もしもあなたがスクリプトの作成方法を学びたいのであれば、マイクテリーのScript-Fu黒帯道場を読んで下さい。

私達はこの章の中で、とても便利なスクリプトをいくつか説明しますが、全てをカバーすることはできません。あまりにも大量のスクリプトがあるからです。非常にシンプルなため、使えるようになるためのドキュメントなんて必要無いスクリプトもあります。

Script-Fu(Scheme)だけがGimpで利用可能なスクリプト言語というわけではありません。しかし、Script-Fuだけがデフォルトでインストールされているスクリプト言語です。他の利用可能なスクリプト拡張は、PerlTclです。どちらの拡張もhttp://registry.gimp.orgからダウンロードして、インストールすることができます。

Script-Fuのインストール

Script-Fuのいいところはスクリプトを全てのGimp仲間と共有できることです。デフォルトでGimpに付いてくる複数のスクリプトがありますが、インターネット全体を見渡せばダウンロードして利用できるスクリプトもあるのです。

スクリプトをダウンロードしたら、新しいスクリプトをあなたの.gimp/scriptsディレクトリにコピーして、再読み込みを行って下さい。

するとスクリプトがメニューに現れます。見付からなかったら、ルートファイルメニューフィルタの下を探してみて下さい。もし全く現れていなかったのなら、スクリプトの何かが間違っています。

一回につき一つ以上のScript-Fuダイアログを使うことができないことに注意して下さい。そのため、続けて二つ以上のスクリプトは開きません。後続のダイアログは決して開かれたり表示されることはありません。

べき、べからず集

Sctipt-Fuを取り扱っている時の一般的なエラーは、Script-Fuを呼び出して了解ボタンを押したときに発生します。了解を押したのに何もできなかったときは、スクリプトが壊れているかバグだらけでなのでは、と考えてしまうかもしれませんが、大抵の場合、何もおかしいところはないでしょう。

もう一度考えてみましょう。ダイアログの情報をちゃんと読み、そしてボタンを押したでしょうか?スクリプトに必要な入力を忘れていたり、間違った入力を与えていたのなら、スクリプトは失敗するでしょう。最もよくあるエラーの一つは、あなたのシステムにインストールされていないフォントがスクリプトダイアログで指定される事です。スクリプトを責める前にダイアログの情報を確認してみましょう。

Script-Fuの種類の違い

二種類のScript-Fuがあります。それは独立実行型(standalon)スクリプトと画像依存型(image-dependent)スクリプトです。拡張|Script-Fu|の下でさまざまの独立実行型スクリプトが見付かります。画像依存型のスクリプトは右クリック|Script-Fu|の下に置かれています。

独立実行型スクリプト

 

ここではそれぞれのスクリプトをフィルタで説明したときほど深く説明しません。ほとんどのScript-Fuはすぐに理解して使用することができます。これを書いている時点で、以下のタイプがデフォルトでインストールされています。

· パターン (Patterns)

· Webページテーマ (Web page themes)

· ロゴ (Logos)

· ボタン (Buttons)

· ユーティリティ (Utils)

· ブラシ作成 (Make Brush)

· その他 (Misc.)

パターン

ここで全ての種類のパターン生成スクリプトが見付かります。一般に、あなた自身のパターンへたくさんのパラメータを追加することができるので、非常に便利です。

地形図スクリプトを取り上げてみます。このスクリプトでは画像/パターンのサイズと、地形を作成するために使うランダム種のレベルを設定する必要があります。ランドマップを生成するために使われる色は、グラデーション選択ダイアログで選択するグラデーションから取り込まれます。あなたは詳細度島の高さ海の深さ拡大縮小のための値も与えなければなりません。拡大縮小は、ちょうど普通のロードマップのように、マップの拡大縮小に関係します。1:10は10と入力します。


 
 

Webページテーマ

ここには、見るからに実用的なスクリプトがあります。あなたのウェブサイトのために、とくにあつらえた文字、ロゴ、矢印ボタン、などをつくってウェブサイトの統一的なスタイルを与えることができるでしょう。手作業で全てのロゴや文字やボタンをつくる必要がないので、時間も沢山節約できます。

Webページテーマサブメニューの下にGimp.orgテーマがあります。自分自身のテーマを作成したいときに、このスクリプトは自分のウェブサイトのテーマを作るために手直しして使える優秀なテンプレートの役割を果たすでしょう。

 
 

スクリプトのほとんどは一目で使い方がわかるほどですが、ここにいくつかヒントを。

· '"といった全ての変わった文字をそのまま残します。

· スクリプトで指定されたパターンが存在していることを確認します。

· 間隔は文字のまわりの余白に関係します。

· 高い値のベベル幅より高くなったボタンであるかのような錯覚を与えます。

· 押した時は、ボタンが押されて下がったように見えます。

· 不透明なべたの背景が欲しくないのなら、透明を選びます。不透明なべたの背景を選ぶなら、背景がウェブページの背景と同じ色かどうか確認して下さい。

ロゴ

ここには全種類のロゴ生成スクリプトがあります。これはいい感じですが、注意して使います。あなたのロゴはかの有名なGimpスクリプトでつくったとみんなにバレてしまうかもしれません。むしろこれは、自分の必要に合わせて変更することのできる叩き台であるとみなすべきです。ロゴを作成するダイアログはどれも似たり寄ったりです。

1. 文字フィールドに、Frozenriverといったロゴの名前を入力します。

2. フォントサイズフィールドに、ピクセルでロゴの大きさを入力します。

3. フォントに、ロゴに使いたいフォントの名前を入力します。

4. ロゴの色を選ぶときは、ボタンをただクリックします。これは色選択ダイアログを呼び出します。

5. 現在のコマンドフィールドを見ていると、スクリプトが実行されている様子を観察することができます。


 
 

ボタン

この見出しの下で、ベベルボタンを作るスクリプトが見付かります。このスクリプトは1ダース程度のパラメータを持っており、そのほとんどはロゴスクリプトの中にあるパラメータに似ています。お好きなボタンを思い通りに、異なる設定で試してみることができます。

ユーティリティ

ユーティリティの下で、ちょっとしたものだけど素敵なスクリプトが見付かります。フォントマップスクリプト、これはあなたのフォントの画像を作ります。フォントテキストフィールドで、表示したいフォントの名前を入力する必要があります。ちょっと助言。どのフォントがインストールされているのかを見るために、xfontselを使うことができますフォントの入手方法を見て下さい)。

カスタムグラデーションスクリプトは、現在のカスタムグラデーションの画像を作成します。これはパレットの中にグラデーションから色を選び出したい時に便利です。

その他

その他の下で、大変便利だが、他のサブメニューに置くには不適当なスクリプトが見付かります。例えば、スクリプトです。あなたは球体の大きさを決めるために、半径をピクセルで設定する必要があります。照明角度は球体に向けてスポットライトを配置する場所です。この値は球体の影に対しても影響を持っています。影が欲しくなければ、そのチェックをはずします。あと、背景色と球体色を選ぶ必要があります。

 
 

ブラシ作成

このスクリプトでは、フェザーのかかった(ぼかされた)縁にするかどうかを含めて、矩形または円形でのあつらえブラシを作ることができます。パラメータを十分に制御したければ、ブラシ、グラデーション、パレット、パターンを見る必要があります。このスクリプトは自動的にブラシをあなたの個人ブラシディレクトリの中に保管します。あなたは新しく作成したブラシを使うために、ブラシ選択ダイアログで再読み込みを押すだけでよいのです。

画像依存型スクリプト

 

画像依存型スクリプトは、既存の画像に対して操作を行うスクリプトです。どちらかといえば、これらのスクリプトはフィルタのサブメニューにあるプラグインのようなものです。これを書いている時点では、下記のスクリプトグループがデフォルトでインストールされています。

· 装飾 (Decor)

· 修正 (Modify)

· 動画 (Animators)

· ステンシル操作 (Stencil Ops)

· 魔術 (Alchemy)

· 影 (Shadow)

· 下塗り (Rende)

· ユーティリティ (Utils)

· 選択 (Selection)

ステンシル操作

ここには二つのスクリプトがあります。彫刻化クロームメタル化です。これはグレースケール画像で本当に素晴らしい芸術的効果をレンダリングすることができます。

 
 

魔術

非シャープ化マスク

最も便利なScript-Fuの一つが非シャープ化マスクで、焦点が合っていなかったりぼやけている画像をシャープにします。非シャープ化マスクは大抵右クリック|フィルタ|強調|明瞭化よりも良い選択肢です。

明瞭化は、引っかき傷やノイズといった画像に必要ではない他の欠陥も一緒に強調してしまいます。非シャープ化マスクは、他のエリアにほとんど手を付けずに残したまま、エッジと周辺のピクセルのコントラストをあげることによって作用します。このことにより非シャープ化マスクはスキャンした画像の画質を上げるのに理想的です。マスク値はエッジエリアがどのくらい広くあるべきか、鋭いのか、もっと正確なのか、という量を制御します。

 
 

拡大縮小、回転や遠近法といった画像効果の機能を適用するなら、後で非シャープ化マスクを使ってみて下さい。そういったタイプのフィルタは補間を行って画像を柔らかくしている、つまり、ぼかしているからです。画像のごく一部の質を上げたいだけなら、普通のシャープ化フィルタが適切なツールです(選択領域に対して非シャープ化マスクを使えません)。

注意。現在、同じような機能を持ち、精度もさらに良い非シャープ化マスクプラグイン(スクリプトではない)が利用できます。非シャープ化マスクを見て下さい。

助言。 一度に全部の値を使ってしまう代わりに、半分のマスク値を用いて非シャープ化マスクを二度実行することは良い考えです。これはさらに滑らかなシャープ化になります(画像を統合するのを忘れないで下さい)。

ここには、あなたがとても頻繁に使うであろう、大変便利なスクリプトが二つあります。影付け遠近法です。

影付け

影付けは選択したオブジェクトの後ろに影を落とします。これは三つの重要なパラメータを持っています。XYオフセットは、選んだオブジェクトとの距離に対して影をどの位置に置くのかを決めます。オフセットはピクセルで計測されます。高い値は影が遠くにあるように見え、低い値はオブジェクトが近付いているように見えます。ぼかしの値もまた重要です。なぜなら、オブジェクトから遠くに離れているほどドロップシャドウが高いぼかしレベルを持っているからです。

 
 

遠近法

遠近法の非常に重要なパラメータは、角度です。この角度が0か180に設定されると、影がなくなります。なぜなら、オブジェクトには厚さが無いとスクリプトが解釈するからです。このことは、スクリプトは一定の角度では見事な仕事をするが、他の角度では不自然になるということでもあります。

その他のパラメータはすぐわかるでしょう。もし地平線が遠くにあるなら、よりぼやけています。影の長さは選んだオブジェクトに関係づけた長さです。

 
 


prevcontentnext


Frozenriver Digital Design
http://www.frozenriver.nu
Voice: +46 (0)31 474356
Fax: +46 (0)31 493833
support@frozenriver.com
Publisher Coriolis
http://www.coriolis.com