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レイヤーとフローティング選択

レイヤーは効果的な画像操作の基礎です。

 

はじめに

 

初めて画像操作をする人は、レイヤーの考え方がはっきりわかっていないかもしれません。しかし、レイヤーの使用は、体に何枚も服を着るようなもので、とてもわかりやすくシンプルです。一度、レイヤーを使い始めると、これまでレイヤーなしでどうしていたんだろうと思うでしょう。

合成された画像情報

Gimpで作られた、または操作した画像は、たいてい、幾つかの画像オブジェクトで構成されています。例えば、他の画像の一部をコピーしてペーストしているかもしれませんし、たぶん、文字列を加えたりしているでしょう。一つの背景の上にこれらのものを配置するかわりに、別々のレイヤーに描画したりペーストすることが可能です。

これらのレイヤーは、ちょうど透明なプラスチックシートを合成画像を作るために積み重ねたものに似ています。これは、画像の他の部分には影響を与えないまま、特定のレイヤーの内容を簡単に操作できることを意味します。それはまた、あるレイヤーの透明度を調節したり、レイヤーモードを使って他のレイヤーと合成するといった芸術的自由を手にすることでもあります。

最適のレイヤーサイズ

画像と同じサイズを全てのレイヤーが持たなければならない他のプログラムとは反対に、Gimpはレイヤーサイズを最適化する能力があります。選択を(例えば、文字列)レイヤーに転換したときは、新規レイヤーは選択自身よりも大きくなることはありません。これはディスクスペースと貴重な処理時間を節約します。小さなレイヤーの縁は、黄色の点線として現れるので簡単にそれとわかります。画像のオブジェクトを選択してからレイヤー内部を移動しなければならないのとは反対に、移動ツールでその内容をレイヤーごと移動できるのも、大きな利点です。

レイヤー&チャンネルダイヤログ

レイヤー&チャンネルダイヤログを開きます(右クリック|ダイアログ|レイヤー&チャンネルまたは右クリック|レイヤー|レイヤー&チャンネル)。そこには二つのタブがあります。レイヤーチャンネルです。チャンネルは「チャンネルとデュオトーン」でとりあげます。

レイヤータブ

レイヤータブには、画像モードのプルダウンメニュー、不透明度スライダー、透明保護のチェックボックス、があります。

画像のプルダウンメニューは、ダイアログの上にあって、画像の名前を表示します。複数の画像を使っているときには、画像のプルダウンメニューはとても便利です。開いてる画像は全てそこにリストされ、その名前をクリックすれば画像を選ぶことができるからです。

ダイアログの一番下には六つのボタンがあります。新規レイヤーレイヤーを前面へレイヤーを背面へレイヤー複製レイヤー削除、そしてフローティングレイヤーのためのレイヤー固定です。これら全てのボタンは、この章で後に取り上げます。

ダイアログウィンドウには、それぞれのレイヤーに対応するバーがあります。バーには、レイヤーのサムネイルアイコンがあります。サムネイルの左に目のアイコンがあります。もしも画像に一つのレイヤーだけしかないときには、その画像、レイヤーは背景と呼ばれるでしょう。

基本的なレイヤー操作

 

新規レイヤー

レイヤーバーの上で右クリックすると、画像ウィンドウの上でする右クリック|レイヤーのメニューよりも多くのオプションを含んだ別のメニューが現れます。リストの最初のオプション、新規レイヤーを選んで下さい。または、六つ並んだツールバーボタンの左のボタンを押して下さい。

新規レイヤーを選ぶと、新規レイヤーオプションダイアログが現れます。レイヤー名のボックスでレイヤーの名前をつけて下さい。例えば、このレイヤーで画像オブジェクトのシャドウをつくろうとするときには、レイヤーを「シャドウ」と呼ぶことができます。複数のレイヤーを使うときには常に名前を付けます。特に異なった機能で、よく似たレイヤーを使うときには重要です。


 
 

新規レイヤーを背景と同じサイズにしたくないときには、レイヤー幅と高さのボックスに値を入れてレイヤーのサイズを指定します。

レイヤー塗りつぶし種も決める必要があります。前景(道具箱の現在の前景色)、背景(道具箱の現在の背景色)、透明、です。白がデフォルトです。使いたい塗りつぶし種のラジオボタンをクリックして、了解を押します。これで、背景の上に新規レイヤーができました。

アクティブなレイヤー

二つ以上のレイヤーがあるときに重要なのは、どれがアクティブなレイヤーかということです。画像の中に複数のレイヤーを持ったとたんに、Gimpはアクティブなレイヤーにだけ作用するので、一度に一つのレイヤーでしか作業できません。ダイアログのアクティブなレイヤーのバーは青になっています。別のレイヤーバーをクリックすると、今度は、それがアクティブなレイヤーになります。

もしも、あるレイヤーが背景レイヤーよりも小さければ、移動ツールで画像の中のそれをクリックしてアクティブにすることもできます。透明レイヤー移動したいとき、または、適当なレイヤーをただ確実に動かしたいときには、Shiftキーを押してドラッグします。Shiftキーを押していれば、アクティブなレイヤーだけが移動するでしょう。選んだレイヤーの境界が黄色から青に色を変えるので、安全に動かせるとわかります。移動ツールについて、さらに詳しくは、移動ツールを見て下さい。.

背景レイヤー

オリジナル画像には自動的に背景という名前が付けられていたことを思い出してください。背景レイヤーは、必ずしも、他のレイヤーと同じ働き方をしません。背景レイヤーは、固定的で、べたの領域であって、他のレイヤーがそれに対して働きかけるものです。背景は、他のレイヤーがないときと同じように働きます。その一部分をカットしたり、消しゴムをかけたりすると、背景色が見えます。透明な表面が見えるのではありません。

また、背景には、レイヤーマスク(レイヤーマスク追加参照)を使うことができず、背景レイヤーを上にすることもできません。ふつうは、背景レイヤーでこれらのことをする必要はないでしょう。しかし、望むなら(例えば、透過GIFのために)、背景レイヤーバーをダブルクリックして、名前を変えることができます。それ以降は、他のレイヤーと同じ働き方をするでしょう。同じ結果を達成するために、右クリック|レイヤー|アルファチャンネル追加を使ったり、背景を複製して、コピーを残してオリジナルを削除したりすることができます。

シンボルの説明

目のアイコン

目のアイコンは、レイヤーの可視性を、オンにしたりオフにしたりして切り替えることができます。そこで、他のレイヤー全てが見える状態をなくしてから、特定のレイヤーで作業することができます。画像に二つ以上のレイヤーがあれば、目のアイコンをクリックすると、その画像、レイヤーが見えなくなります。Shiftキーを押しながら目のアイコンをクリックすれば、そのレイヤー以外の全てのレイヤーが視界から隠されます。もう一度、Shiftキーを押しながら目のアイコンをクリックすれば、他のレイヤーがまた見えるようになります。

 
 

レイヤーをリンクする

目のアイコンサムネイルアイコンの間をクリックすると、矢印十字の(移動カーソルのような)シンボルが見えます。十字シンボルは、レイヤーをリンクします。リンクしたレイヤーとは、十字シンボルのある全てのレイヤーが互いにロックされてグループになっていることを意味します。従って、他のレイヤーを同時に動かさずに一つのレイヤーだけを動かすことはできません。

他のレイヤーを移動する前に、リンクを解くことを忘れないで下さい。さもないと、リンクしたレイヤーはたとえアクティブになっていないものでも全て一緒に移動するでしょう。

透明保護

透明保護ボタンを理解するためには、透明レイヤーに何かを描く必要があります。レイヤーをアクティブにして絵筆ツールで何か描いて下さい(透明保護はデフォルトのアンチェックのままで)。そして、透明保護にチェックを入れます。色を変えてもう一度描いて下さい。不透明領域、つまり、すでにペイントした領域にだけ描くことができるはずです。

透明保護は、透明レイヤーにある不透明な形状の境界を保護します。またそれは、不透明な形状の色をとても簡単に変えることができます。それというのも、縁の外側にまで塗ってしまうことを心配する必要が全然ないからです。レイヤーにフィルタを使いたいときは、このオプションをチェックしておきたくないのが普通でしょう。なぜなら、透明保護がチェックされていると、フィルタは透明レイヤーの不透明な形状の内側にしか働かないからです。

命名

レイヤーの古い名前の上をダブルクリックして、レイヤーの名前をつけ替えることができます。レイヤーの属性変更ダイアログで新しい名前をタイプします。

 
 

レイヤーツールバーボタン

新規レイヤー

新規レイヤーのパラグラフで述べたように、新規レイヤーをつくります。

レイヤーを前面へ、レイヤーを背面へ

これらのコマンド(とレイヤー&チャンネルダイアログのこれらに対応するボタン)は、アクティブなレイヤーをレイヤーの重なりのより高い位置または低い位置に移動します。一度に一つだけのレイヤーを上げ下げすることができます。名前を変えるアルファチャンネルを追加(アルファチャンネルを追加参照)しない限り、背景レイヤーを上にすることはできません。

レイヤー複製

アクティブなレイヤーのコピーをつくり、それを直ちにオリジナルの上に置きます。

レイヤー削除

アクティブなレイヤーを削除します。

レイヤー固定

レイヤー固定は、レイヤー(フロートを置く前にアクティブだったレイヤー)にフローティング選択融合するために使われます。フローティング選択とは何か知らなければ、フローティング選択を読んでください。

フローティング選択をレイヤーにくっつけるためには、普通は、フローティング選択をクリックするだけでいいのですが、時々、これをアクティブにするために移動ツールが必要になります(例えば、フロートの文字列を固定しようとするとき)。しかし、レイヤー固定コマンドは常に働き、とくにショートカットキーを使えば(あなたが変更してなければ、Ctrl+h)、素早くやることができます。

レイヤーダイアログメニュー

レイヤーバーの上で右クリックすると、レイヤーダイアログメニューが現れます。レイヤーダイアログメニューの最初の五つのコマンド(とレイヤー固定)は、レイヤーツールバーボタンですでに検討しました。そして、もっと複雑なオプション、例えば、レイヤーマスクやアルファコマンドは次のセクションで検討します。

レイヤー拡大縮小

レイヤーとその内容を指定したサイズに拡大縮小します。

レイヤー境界の大きさ

レイヤーのサイズを変更しますが、その内容を変更しません。レイヤーの内容が新しいレイヤーサイズよりも大きいときは、その画像または選択は新しいレイヤーサイズに合わせて切りぬかれます。XオフセットないしYオフセットを使って、新しいサイズのレイヤーの内側の特定の位置にオリジナルのレイヤーを置くことができます。

 
 

可視レイヤーの統合

この機能は、目のアイコンがオンになっている全てのレイヤーを結合します。不可視レイヤーには影響しません。必要に応じて拡大画像サイズに切り取りのオプションは同じ結果になります。結合したレイヤーは全てのレイヤーにちょうどいい大きさになり、それ以上大きくはなりません。背面レイヤーサイズに切り取りは、結合したレイヤーが一番下のレイヤーとぴったり同じ大きさになります。

 
 

最前面へ、最背面へ

アクティブなレイヤーを一番上、または一番下の位置に移動します。

画像の統合

画像の統合全てのレイヤーを例外なく結合します。XCF形式とGIF形式以外の画像形式で保存したいときには、保存する前に画像を統合する必要があることを憶えていて下さい。チャンネルフォルダにアルファチャンネル(アルファチャンネル参照)をつくっているときは、アルファチャンネル削除することも忘れないでください。多くの画像形式とプリンタは、アルファチャンネルを理解しません。

マスク、選択操作

 

これらのコマンドを見つけるために右クリック|レイヤーメニューを開いてください。

レイヤーマスク

レイヤーマスク追加は、レイヤーのアルファ値(透明度)を変えるために使う高度なオプションです。アルファ値とは何か知らなければ、アルファチャンネルを読んで下さい。

レイヤーにレイヤーマスクを追加すると、常にグレースケール画像に働きかけることになります(色を使えますが、それらはマスクではグレーの濃淡として現れるでしょう)。レイヤーマスクでは、黒は透明を意味し、白は不透明を意味します。レイヤーマスクを作った後、レイヤーマスクの白と黒の値に基づいて、レイヤーのオブジェクトは多かれ少なかれ透明になるでしょう。

レイヤーマスク追加をクリックすると、レイヤーマスク追加オプションのダイアログが現れます。白、黒、レイヤーのアルファチャンネルの中から、レイヤーマスクのどの初期化方法にするか選ぶ必要があります。を選べば透明なマスクで始めることになります。は不透明なマスクになり、レイヤーのアルファチャンネルはレイヤーのアルファ値をマスクに使います。

 
 

初期化方法を選ぶと、レイヤーのサムネイルの隣に小さなレイヤーマスクのサムネイルが現れます。レイヤーマスクとレイヤーを切り替えるためには、適切なサムネイルをクリックします。

マスク表示オプション

マスクを編集するためには、マスクのサムネイル以上のものが必要です。Altキーを押してマスクのサムネイルをクリックして下さい。そうすると、画像にかわってグレースケールのマスクが現れます。現在、マスクのサムネイルが緑のアウトラインを持っていることに注意してください。マスクの結果をチェックしたいときは、もう一度、Altキーを押してマスクのサムネイルをクリックして下さい。そうすると、マスクの効果がかかった画像がどのように見えるかを見ることができます。

マスクなしの画像を見るためには、Ctrlキーを押してマスクのサムネイルをクリックして下さい。サムネイルのアウトラインが赤くなります。またマスクを見るためには、Ctrlキーを押してマスクのサムネイルをクリックします。

二つの表示オプション(マスクのみ、画像のみ)を、Altキーを押してクリックすることにより、交代させることができますが、この交代モードに入るときと出るときに、まずCtrlキーを押してクリックする必要があります。

グラデーションでレイヤーマスクをつくる

グラデーションでとても役に立つマスクをつくることができます(Figure 20.8参照)。グラデーションは、背景にトップレイヤーを徐々にブレンドしていきます。透明度の領域の好きなところをペイントすることができますし、面白いマスクをつくるためにフィルタやパターンを使うことができます。

ここに示した例では、二つの異なる効果を出すために二つの異なったレイヤーマスクを使いました。最初のレイヤーマスクは、少年の顔をマスクにコピーして、それを反転し(訳注)、ノイズを少し加えました。二番目のレイヤーマスクは、矩形選択を異なったグラデーションで塗りつぶして作りました。レイヤーは、明度モードに設定しました。

 
 

レイヤーマスク適用

マスクを適用する準備ができたら、または、気に入らなくて捨てようと思えば、レイヤーマスク適用をクリックします。捨てるは、マスクを除去します。取り消すは、操作自体を取り消します。

 
 

不透明部分を選択領域に

透明レイヤー上の不透明または半透明の形状を選択領域に転換するためには、不透明部分を選択領域にのコマンドを使って下さい。

このコマンドはレイヤー画像でそれをほとんど毎回使うときに非常に便利です。別のレイヤーで作業するときに、たいていオブジェクトの形状を使用します。

例えば、受け皿の画像の作業をするときに、皿の形のシャドウをつくるためにアクチャルな皿の下に皿の形のコピーが欲しくなるでしょう。それからまた、磁器のハイライトを強調するために、さらに皿のコピーが欲しくなるでしょう。一つは、暗い領域を表現し、他はその上の特別のパターンを表現する、等々。どの皿のコピーでも、皿の空の形状つまり選択領域が欲しいだけで皿の全画像が欲しいわけではありません。選択領域の形状を全てのレイヤーに適用します。使いたいレイヤーをアクティブにして、それを使うだけです。

マスクを選択領域に

マスクを選択領域には、マスクを別にすれば、不透明部分を選択領域にの等価物です。このコマンドは、不透明部分を選択領域にほど使われませんが、良いマスクを作ったときには、他のレイヤーでまたそれを使えるというのは素敵です。

アルファチャンネルを追加

背景レイヤーで透明度を使用可能にしたいときには、アルファチャンネルを追加を使って下さい。他のやり方もありますが、アルファチャンネルを追加は早くて簡単です。

レイヤーの整列、調整と移動の操作

 

可視レイヤーの整列

右クリック|レイヤー|可視レイヤーの整列は、特にたくさんの小さなレイヤーを使っているときに、非常に正確な方法でレイヤーを適切な位置に置くために使われます。例えば、可視レイヤーの整列は、GIFアニメーションのフレームを修正するのにうってつけです。可視レイヤーの整列は、可視レイヤー(目のアイコンがオンになっている)にだけ働きます。

水平方向スタイル

水平方向スタイルは、水平方向に、他との関係でどのように位置を決めるかを制御します。この結果、水平方向スタイルはレイヤーの垂直的位置を変更しないにもかかわらず、垂直に整列させます。水平方向スタイルの選択肢は、次の通りです。

· なし 水平的位置に変更なし。

· 合わせる 一番上のレイヤーが、より下のレイヤーがどこになるかを制御します。より下のレイヤーの水平方向基準は、一番上のレイヤーの水平方向基準の水平座標に吸着します。

 
 

· 左から右へ順番に 一番上のレイヤーから始めて、左から右へ、レイヤーを置きます。レイヤーの水平方向基準と次のレイヤーとの距離は常に同じです。一番上のレイヤーの水平方向基準がすでに他の左にあるなら、水平的位置の変更はありません。

· 右から左へ順番に 右から左へセットされるほかは、左から右へ順番にと同じです。

· 格子に付ける 選ばれた縁が最も近い格子の水平線に吸着します。選ばれた角(左縁と上縁が角をつくります)が最も近い格子のに吸着します。

水平方向基準

水平方向基準は、水平方向の縁のどこがレイヤーの吸着するところかを制御します。左端、中央、右端があります。

垂直方向スタイル

垂直方向スタイルは、垂直方向に、他との関係でのレイヤーの位置を制御します。従って、レイヤーを水平方向に整列させます。

· なし 垂直方向の位置を何も変更しません。

· 合わせる 一番上のレイヤーの垂直方向基準の垂直座標に、より下にある全てのレイヤーの垂直方向基準が吸着します。

 
 

· 上から下へ順番に レイヤーを上から下に配置します。あるレイヤーの垂直方向基準から次のレイヤーの垂直方向基準までの距離は常に同じです。もしも一番上のレイヤーの垂直方向基準が他のレイヤーの垂直方向基準の上にあるならば、垂直位置を変更しません。

· 下から上へ順番に 下から上へセットされるほかは、上から下へ順番にと同じです。

· 格子に付ける 最も近い格子の垂直線に吸着します。選ばれた角が最も近い格子の角に吸着します。

垂直方向基準

垂直方向基準は、垂直方向の縁のどこがレイヤーの吸着するところかを制御します。上端、中央、下端があります。

合わせる

オブジェクトを水平方向または垂直方向の列に積み重ねるために、合わせるを使ってください。レイヤーを相互の上に正確に配置するためには、水平方向スタイルと垂直方向スタイルのプルダウンメニューから合わせるを選んで、水平方向基準と垂直方向基準のプルダウンメニューから中央を選び、了解をクリックします。

順番に

順番には、フレームごとに同じステップでオブジェクトを動かしたいアニメーションに便利です。もしもレイヤーが互いの上に重なっていたり非常に近くに集まっていたら、順番にを使う前に離しておく必要があるでしょう。

 
 

小さなレイヤーの移動は非常に簡単です。移動ツールで小さなレイヤーをクリックすると、そのレイヤーは自動的にアクティブになり、レイヤー&チャンネルダイアログで選ぶまでもなく簡単にドラッグアンドドロップできます。

レイヤー間の距離を正確には制御できませんが、整列の前に、レイヤーをできる限り離しておくと、整列後に最大限の分離を得ることができるでしょう。何度か順番にを使って整列させるときは、レイヤー間の距離は減少するでしょう。順番にを使うたびに、レイヤーの選択した縁がくっつくまで、レイヤーは接近していくでしょう。

助言。順番にを使った後、レイヤーをリンクします(レイヤーバーの十字シンボルで)。一つのグループとして、それらすべてのレイヤーを移動することができます。

格子に付ける

格子に付けるは、アニメーションのプランに欠かせませんが、一つ問題があります。格子サイズでつくった格子が不可視です。

そこで第一に、格子を可視にする必要があります。これをするために、新たにフルサイズのレイヤーをつくります。右クリック|フィルタ|下塗り|格子で格子をつくり、XサイズYサイズを不可視の整列格子の格子サイズで使ったのと同じサイズに設定します。

 
 

別のレイヤーは別の格子の角にくっつくかもしれないことを忘れないで下さい。どのレイヤーもその選んだ縁/角に最も近い角/線に吸着するだろうからです。格子に付けるを使う一番良い方法は、望む場所に近いところにレイヤーを配置して、それから、格子に付けるで完全にそれらを整列させることです。

もしも、格子は私に向いてないなと思ったら、いつでもガイドを使って位置の補正をすることができます。ガイドを見て下さい。

その他の可視レイヤーの整列パラメータ

可視でも一番下のレイヤーを無視するのチェックボックスは、デフォルトではチェックされています。たいていの場合は、これが賢いです。固定的な背景でレイヤーをつくったときは、通常、背景を動かしたくないでしょう。

(不可視でも)一番下のレイヤーを基準に使うのチェックボックスは、デフォルトではチェックされていません。これをチェックすると、背景または一番下のレイヤーは他のレイヤーと同じように扱われ、他のレイヤーを整列するときに整列するでしょう。透明な背景でGIFアニメーションをつくりたいときに、これを使ってください。

格子サイズのスライダーや入力ボックスでは、不可視のサイズの設定ができます。格子の正方形は、200ピクセルまで測ることができます。

レイヤーの調節

画像に小さなレイヤーを追加したときには、他のレイヤーや画像の境界との関係を調節したいかもしれません。レイヤー調節は、幾つかのやり方でこれをする助けになります。まず、調整したいレイヤーないし画像境界を選ばねばなりません。それから調節したいレイヤーを指定します。調節は、四つのチェックボックスによって制御されます。Table 20.1にあるように、四つのチェックボックスの十六通りの組み合わせがあります。

Table 20.1 レイヤー調節



一番上

一番下

結果

X


左に調節。垂直方向の変更なし。

X

右に調節。垂直方向の変更なし。
X X

水平にレイヤーを中寄せ。垂直方向の変更なし。


X
一番上に調節。水平方向の変更なし。
X
X
一番上左コーナーに調節。

X X
一番上右コーナーに調節。
X X X
水平方向にレイヤーを中寄せ。一番上に調節。



X 一番下に調節。水平方向に変更なし
X

X 一番下左コーナーに調節。

X
X 一番下右コーナーに調節。
X X
X 水平方向にレイヤーを中寄せ。一番下に調節。


X X 垂直方向にレイヤーを中寄せ。水平方向の変更なし。
X
X X 垂直方向にレイヤーを中寄せ。左に調節。

X X X 垂直方向にレイヤーを中寄せ。右に調節。
X X X X どの方向でもレイヤーを中寄せ。

プルダウンメニューでレイヤーを選択することもできます。レイヤー&チャンネルダイアログを出したままにしておいた方がいいです。レイヤーのリンク可視性アクティブの切り替えを設定することができます。これらすべての機能が画像の境界や他のレイヤーに対するいくつかのレイヤーの調節を容易にします。例えば、すべての可視的レイヤーに対して、すべてのリンクしたレイヤーを調節することができます。

レイヤー移動

レイヤー移動は、移動ツールを使って手動でするときよりも、より正確に、移動させることができるかもしれません。

プルダウンメニューから移動するレイヤーを選びます。スライダーで移動の距離と方向を設定します。二つ以上のレイヤーを移動したいときには、可視レイヤーに作用リンクしたレイヤーに作用の両方をチェックしなければいけません。これらのボタンをチェックしないときには、プルダウンメニューで選んだレイヤーのみに作用します。レイヤーの移動方法も選ばなければいけません。相対的には、選んだレイヤーの現在の位置から設定したように移動します。絶対的には、画像境界の位置から設定したように移動します

レイヤーインポート

レイヤーインポートは、一つまたは複数のレイヤーを他の画像からインポートすることができます。ソース画像はターゲット画像よりも大きくても小さくても大丈夫です。レイヤーをインポートするために選ぶ画像のメニューと、インポートしたいレイヤーを選ぶための幾つかのオプションがあります。レイヤー&チャンネルダイアログを使って持ってくるよりも簡単にインポートできます。

インターフェイスで見ることができるように、ソース画像にある順番でレイヤーをインポートすることも、逆の順番でインポートすることもできます。どのレイヤーをインポートしたいか、リンクしたレイヤー(矢印十字のあるもの)か、可視レイヤーか、選択したレイヤーか、すべてのレイヤーか、の選択もできます。レイヤーをインポートするには、了解または適用のボタンを押します。適用は、インポート後もダイアログを開いたままにしているので、他の画像からレイヤーのインポートを続けることができます。

変換

 

レイヤー変換オプションは、プレビューを見せない点を除けば、グラフィックが「ドラッグすればどうなるか見える」変換ツールによく似ています。非常に正確な変換をするための調整システムの値を指定できますが、前もって、それらの指定した値によってどのような結果になるか知っていなければなりません。

遠近法

遠近法では、スライダをドラッグするか座標値をタイプすることによってオリジナルレイヤーの角の位置を変えることができます。変換|遠近法コマンドの場合のように、たぶん、遠近法よりも傾けるのほうが適切な名前でしょう。それでも、このツールは、正確な遠近や傾きをつくるのにとても便利です。

3-D回転

遠近法コマンドとは反対に、3-D回転は、本当の遠近法フィルタです。それは、単純な平面幾何学に基づいていて、理解するのは難しくありません。ボールジョイントで画像が回転するところを想像して下さい。どの方向にも画像を動かすことができます。x-パラメータは水平の軸で画像を反転し、y-パラメータは垂直の軸で画像を反転します。z-パラメータは画像をホイールのように回転します。

奥行きオプションは、あなたが小さくなった、つまり、オブジェクトが大きくなったかのような奥行きを、遠近法に加えることができます。 見ている角度は同じなのに、見る者に較べて巨大な(フットボール場のような)オブジェクトが水平線を消して現れます。

自由回転

自由回転は、道具箱にある回転ツールの完全な補完物です。このツールは、(手動に頼った回転や15度づつの回転のかわりに)正確な回転角度の指定ができます。1度動かすのにスライダをドラッグしないで、スライダの押しボタンの右側または左側をクリックするように注意して下さい。

拡大縮小

拡大縮小は、レイヤーをX方向とY方向に拡大または縮小します。この機能は同時にレイヤーを移動します。だから、新しい位置に注意して下さい。

剪断

剪断は、剪断ツールの良い補完物です。なぜなら、自由回転のように、正確な剪断角度を指定できるからです。

フローティング選択

 

フローティング選択とはどんなもの ?

はじめて文字列を配置したとき、選択領域を移動したとき、右クリック|選択|フロート化を選んだとき、空虚な選択領域はビクセル内容をともなったフローティング選択に変換されます。

フローティング選択は、選択領域に含まれる情報がどのレイヤーにも結び付けられていないということを意味しています。それは独立して浮いているのです。フローティング選択の変更は、画像の他の部分に影響を及ぼさないでしょう(レイヤー&チャンネルダイアログののレイヤータブで全てのレイヤーがグレーアウトしていることに注意して下さい)。

フローティング選択でできることは ?

「蟻の行進」の選択境界に制限されていますが、次の方法でフロートに影響を及ぼすことができます。

選択領域に対して、右クリック|画像のオプションまたは右クリック|フィルタの使用によって、を変えることができる。消しゴムツールの使用で選択領域を縮小することができる。カット、コピー、ペーストで編集することができる。選択領域を移動することができる。

フローティング選択に対して、選択コマンドを使用することはできません。しかし、フローティング選択の内側に選択領域を作り、選択コマンドを使用することができます。フローティング選択の移動と選択について、さらに詳しくはフローティング選択の中の選択をお読みください。

フローティング選択の固定

レイヤー&チャンネルダイアログで(ボタンまたは右クリックのメニューから)、レイヤー固定を選ぶことができます。フロートを置く前にアクティブになっていたレイヤーでフロートは融合するでしょう。

フローティング選択を固定する一番簡単な方法は、画像のどこかをクリックすることです(移動ツールがアクティブなら、フローティング選択の外側を)。

レイヤー&チャンネルのフローティング選択領域のバーの上で右クリックして新規レイヤーをクリックするか、レイヤー&チャンネルダイアログの新規レイヤーボタンを単に押すことによって、フロートを新規レイヤーとして保存できます。新規レイヤーのサイズはフロートと同じになるでしょう。

Photoshopでは、全てのレイヤーは画像と同じサイズですが、Gimpはレイヤーのサイズをフローティング選択領域のサイズに適合させることによってディスクスペースを節約しています。フロートのレイヤーの周りに見える黄色の点線のレイヤー境界が、レイヤーの描画可能な表面の境界を構成しています。 レイヤーのこの境界の外側には、ペイントしたり選択領域をつくったりすることができません。移動ツールを使うと周りのレイヤー全体を移動することになるでしょう。

フローティング選択レイヤーのオブジェクトの移動

レイヤーの中の画像オブジェクト(文字列の文字のような)を移動するためには、まず最初にそれを選択領域にしないといけません(投げ縄は良いチョイスです)。選択領域を移動しようとするときに、新しいフローティング選択になるでしょう。

選択を移動してマウスボタンを放したら、すぐに移動ツールをアクティブにする必要があります。そうしないと、副選択ができて、いらいらすることになるでしょう(選択の移動参照)。これを避けるためには、選択をつくったときにすぐに現れる最初の自動的な移動カーソルで移動しないで、その代わりに、右クリック|選択|フロート化を使ってフロート化して移動ツールをアクティブにしてからフロートを移動します。

フロートの位置に満足したら、固定ボタンか右クリック|レイヤー|レイヤー固定で、それをレイヤーに固定してください。 文字ツールのダイアログでを指定しないと、文字レイヤーは非常に小さなものになることを忘れないで下さい。一つの文字列を文字レイヤーに固定するために、レイヤー拡大縮小コマンドを(レイヤー&チャンネルダイアログのレイヤーの上で右クリックするポップアップメニューから)使ってレイヤーサイズを拡大しないといけないかもしれません。

フローティング選択を使う

フローティング選択、例えば、文字列に特別な効果をつくりだすために、選択メニューの選択オプションを適用したいときは、次のガイドラインを忘れてはいけません。

フロート自身のレイヤーにフロートを置く

これをするには、二つの方法があります。まず、レイヤー&チャンネルダイアログの一番下にある新規レイヤーアイコンをクリックするか、右クリックメニューから新規レイヤーを選択すると、フローティングレイヤーと呼ばれる新規の透明レイヤーにフロートが置かれるでしょう。次に、レイヤー&チャンネルダイアログのフローティンク選択バーの上でダブルクリックすると、フローティング選択領域、または文字列を置こうとしているなら文字レイヤー、と呼ばれる新規の透明レイヤーにフロートが置かれるでしょう。他のレイヤーのときと同じように、何か選択領域をつくるまで、選択メニューオブションは使えません。

フローティングレイヤーにおける選択メニューオプション

右クリック|選択|縁取りまたは右クリック|選択|境界をぼかすのような効果を適用するなら、まず、透明レイヤーの内部に右クリック|選択|不透明部分を選択領域にのコマンドで画像オブジェクトを選択しないといけません。これは通常の非フローティング選択領域になります。このコマンドはゼロよりも大きいアルファ値の全て(レイヤーにある不透明ないし半透明の全て)を選択領域にするからです。ピクセルのアルファ値がゼロなら、そのピクセルは透明です。

オリジナルのオブジェクトの選択領域よりも大きい選択領域のサイズをつくる選択メニューオプションを使うなら、新しい選択領域の全ての部分にペイントを適用するために、透明保護ボタンをアンチェックにしておかなければいけません。これは透明保護は全ての透明ピクセルを保存してしまうためです。

透明保護のオプションは、画像オブジェクトを選択領域にしないままペイントできるようにします。ブラシのかわりに塗りつぶしツールを使うときには、同時に全ての文字を塗るために、全てを選択を思い出すべきです。

フローティング選択レイヤーのサイズ

フローティング選択レイヤーはサイズに応じて縮小するので、フィルタの効果と大きな選択領域はレイヤー境界で切り捨てられるかもしれません。また、オリジナルレイヤーに多くの変更を加えすぎると、オリジナルの純粋な形は(とくに文字の場合)そのうち失われてしまうでしょう。

このため、通常は、それぞれの効果のために別々のレイヤーを使うのが良いアイデアです。特別の効果をつくるために(選択領域は全てのレイヤーを通過して、どれでも使いたいレイヤーを選ぶことができます)より低いレイヤーに変更を加えて下さい。フルサイズの透明レイヤーでは、そのような制約を心配する必要はありません。


** 訳注 **

反転は、右クリック|選択|反転ではなく、右クリック|画像|色|反転のほうです。トップレイヤーにした少年の顔に反転させたそのマスクをつくって、ノイズ追加のフィルタをかけてから、レイヤーマスク適用をしています。戻る

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