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選択メニュー

ここでは、Gimpの選択メニューのコマンドを使って、どのようにして高度な選択領域をつくることができるかを探究します。

選択領域をつくる

 

トグル

右クリック|選択|トグルは、レイヤーと選択領域の境界をかこむ「蟻の行進」をオンにしたりオフにしたりすることができます。この境界は、時々、それで気が散ることがあるから、これは良いオプションです。

反転

右クリック|選択|反転は、現在の選択領域を除く全てを選択するために使います。通常は、背景ないし選択したオブジェクトの周囲を選択するために使います。含めたくない部分を選択し、それから、現在の選択領域を選択しないために反転をクリックして、画像の残りを選択します。反転した場合、ぼかす(境界をぼかす)を使用した選択領域は、ぼかすが有効なままですが、オブジェクトの境界に向かって、内側に「ファジー」になっていることに注意して下さい。

全てを選択、なし

右クリック|選択|全てを選択は、画像またはレイヤーの中にある全てを選択します。透明レイヤーに幾つかオブジェクトがあって、それらを全て同時に塗りつぶしたいときには(よく使われるのは、文字レイヤーで全ての文字を選択したいとき)、レイヤー&チャンネルダイアログの透明保護チェックボックスをチェックして、全てを選択を使います。

レイヤーの中のオブジェクトを捨てて、全体をペイントで塗りたいときにも、レイヤー全体を選択するために、このコマンドを使いたいかもしれません(透明保護はチェックしない)。

右クリック|選択|なしは、全てを選択しません。同じ結果を得るためには、矩形選択ツールか楕円選択ツールでレイヤーの上を単にクリックするだけでいいのですが、そのときにドラッグすると、選択領域をフロートにしてしまうでしょう。このオプションは、より早くより安全です。

フロート化

選択領域をフロートにしたいが、移動したくないときに右クリック|選択|フロート化を使います。以前に議論したように、選択ツールがまだアクティブなときに選択領域を動かすと、フロートに変換することができます。

このように選択を移動すると、少なくとも僅かだけ、選択の位置が変化します。フロートを背景から取ってくるときは、その効果はより明らかです。画像の背景のフロートがあったところに「穴」ができてしまいます。詳しくはフローティング選択をお読み下さい。

選択領域の調整

 

シャープ化

右クリック|選択|シャープ化は、境界をぼかすを使った縁のぼかしを除去して、鋭い縁の中心部を残します。しかし、シャープ化は、選択領域のぼかした縁の細かな表現を回復しません。

シャープ化は、ぼかしを使った選択領域について気が変わったときに使います。たぶんもっと一般的には、ファジーな部分を加えた後、シャープな部分をペーストすることによってファジーな部分の内側を強化するためにシャープ化を使います(シャープな選択はファジーな選択より常に小さい)。

縁取り

右クリック|選択|縁取りは、古い選択領域のアウトラインの周囲に新しい選択領域をつくります。 新しい選択領域は、オリジナルの選択領域の縁の内側と外側をカバーする枠、空っぽの境界領域です。

縁取りは、文字に特別の効果を適用したり、選択領域のフレームを使ってドローイングをしたいときに役立ちます。

縁取りとストローク描画との違い

右クリック|編集|ストローク描画の効果は、縁取りを適用して新しい選択領域を塗りつぶした場合と似て見えるかもしれません。しかし、ストローク描画のアウトラインは、ブラシダイアログで選んだ現在のブラシの形、サイズ、ぼかしの程度といったパラメータに基づいています。

縁取りの選択領域は、デフォルトで、縁取りが広いほど大きくぼかした縁をもっています。これは、不用なぼかし効果を除去するために、それを塗りつぶす前にシャープ化を使う必要があるかもしれないということを意味します。

境界をぼかす

右クリック|選択|境界をぼかすは、ファジーな縁を持った選択領域をつくります。言いかえれば、境界をぼかす(feather)を使った選択領域は、選択領域の縁に達するまで、どんどん透明になっていきます。境界をぼかすは、色彩ないし画像を背景に柔らかく溶け込ませることができます。

境界をぼかすのダイアログでは、選択領域の縁をぼかす量をどれぐらいにしたいか選ぶことができます。低い値は、通常よりも少し柔らかな縁をつくりだします。 最大値は非常にぼやけた選択領域を作り出します。それはとてもソフトなので、パターンで 塗りつぶし、そして色で塗りつぶし、それからその中に画像をペーストすると、これら全てのものがお互いに混じり合うでしょう。レイヤー&チャンネルダイアログの透明保護のチェックボックスがチェックされているときは、選択内部の塗りつぶしやペインティングは、アルファ値がゼロより大きい領域(つまり、完全に透明ではない領域)にだけ影響するでしょう。

境界をぼかすは、選択領域の形の細かな表現を削ってしまいます。ぼやけた霧のなかで縁の細かな表現は消えて、指のある手の形をした選択領域は、せいぜい、ソフトボールのミットのように見えることになるでしょう。選択が思ったほどスムーズにつくれなかったときは、これを有利に使うことができます。スムーズにするために境界をぼかすを使い、少し大きくするために選択領域の拡大を使い(境界をぼかすからのサイズのロスの補償)、最後に、シャープ化を使います。

選択領域の拡大、選択領域の縮小

選択領域の拡大選択領域の縮小は、指定した量で選択領域のサイズの修正ができます。選択の縁が精巧な細かい表現をもっているときに、選択領域の拡大選択領域の縮小を使いすぎると、その表現は消えてしまうでしょう。

もしも、選択領域を同じ形のまま大きくしたい、小さくしたい、というなら、レイヤーに選択領域を保存して、右クリック|レイヤー|レイヤー&チャンネルダイアログで右クリックして出てくるメニューから、レイヤー拡大縮小を適用する必要があります。

特別の選択コマンド

 

チャンネルに保存

複雑な画像を扱っているならば、ほとんど選択領域をつくるたびに右クリック|選択|チャンネルに保存を使うべきです。チャンネルとして選択領域を保存することにより、選択領域の形状とアルファチャンネルにおける透明度を保管することができます。チャンネルに保存した後は、必要になったらチャンネルをアクティブにして再び選択領域を使うことができます。また、アルファチャンネルを使って非常に高度な選択領域の編集をすることができます。詳しくは、チャンネルとデュオトーンを読んで下さい。

色による選択

色による選択は、非常に先進的なツールです。既存の選択領域を修正するために、または、全く新たに選択領域をつくるために、使うことができます。このツールは、色に基礎を置いていますが、グレースケール画像やインデックス画像でもちゃんと働きます。

色による選択ダイアログを表示するために右クリック|選択|色による選択をクリックします。画像の中のある領域をクリックします。その色の全てのピクセルまたはその色に似た全てのピクセルが、選択されるでしょう。


 
 

ファジー度の閾値スライダは、「類似点」の分類をどれくらい大雑把にするかを制御します。低いファジー度の閾値は、正確な(または、ほとんど正確な)色のピクセルだけを選択します。高いファジー度の閾値は、多くの似たような濃淡と色を受け入れます。

色によって選択していますが、色による選択ダイアログで見ている現在の選択領域の表現はグレースケールです。このプレビューは、ちょうどアルファチャンネルのように働きます。白の部分は充実したべたの(不透明の)選択領域を表現し、グレーの部分は多かれ少なかれフェザーの(半透明の)選択領域を表現し、黒の領域は選択されていない(完全に透明の)領域を表現しています。

選択モード

置換追加減算共通部分という四つの選択モードがあります。

置換は、標準モードで、また、最も重要なモードでもあります。選択領域のベースの色調を選ぶために置換モードを使って下さい。ベースの選択領域が満足のいかないものだったら、別のスポットを選択するために画像の他の場所をクリックするか、ファジー度の閾値を変えてから他のスポットをクリックすることができます。

追加減算は、ベースの選択領域を修正するために使います。追加のラジオボタンをクリックして画像の未選択部分をクリックすると、新たな色ないし色調範囲が選択に追加されます。

減算は、選択領域から不用な色の領域を除外します。減算のラジオボタンをクリックして、選択領域から取り除きたい画像の領域をクリックします。

共通部分は、少し勘違いしやすいです。共通部分は、オリジナルの選択色とクリックした隣接色との中間にある色の領域を選びます。画像のオリジナルの選択領域に直接に隣接していない色をクリックすると、全然、選択しないまま終わるでしょう。共通部分の使用は、通常、異なった形の間の薄いアンチエイリアスされた縁の選択になるでしょう。

オプション

色による選択を使っているときは、ファイル|ダイアログ|ツールオプションをクリックして、色による選択のツールオプションダイアログを見ることができます。

 
 

レイヤー結合色のオプションをクリックすると、アクティブなレイヤーの色だけではなくて、全合成画像の色に基づいた選択をします。これは、アクティブなレイヤーが少し透明な場合やレイヤーモードが通常以外の場合に役立ちます。そのときには、合成画像の色は、現在アクティブなレイヤーにある色とは異なっています。

アンチエイリアシングのチェックボックスは、デフォルトでは、チェックされています。チェックを外すと、選択領域はフェザーを使用せず、縁がぎざぎざでもそのまま、シャープになるでしょう。

ぼかすのオプションは、とても興味深いです。このオプションで選択するときに、選択のプレビューウィンドウを良く見て下さい。柔らかな雲のような選択領域を置換でつくるでしょう。共通部分では稲妻か金属のハイライト効果をつくるでしょう。ぼかすオプションをチェックして自由に実験してみて下さい。いつも面白い結果が出ます。

グレースケールの選択プレビューが気に入って、それを使って画像として作業したいと思ったら、チャンネルに保存のコマンドを使ってそれを保存できます。そして、チャンネルからレイヤーにコピーペーストする(訳注)ことができます。

 
 

** 訳注 **

チャンネルマスクのグレースケールをコピー、ペーストして画像として扱うには次のようにします。まず、コピーするには、使いたいマスクのバーをクリックして特定してから、画像ウィンドウをクリックしてアクティブにします。ウィンドウの上にカーソルをのせ、Ctrl+C キーを押します(または、右クリック|編集|コピー)。次に、ペーストするためには、レイヤーにペーストするなら、ペーストするレイヤーバーをクリックしてから、画像ウィンドウをアクティブにして、Ctrl+V キーを押します(または、右クリック|編集|ペースト)。独自にそのグレースケール画像を使うなら、例えば、右クリック|編集|新規にペーストを使うことができます。

なお、チャンネルに保存した選択領域を、また選択領域として使うためには、チャンネルタブの下に並んでいるボタンを使う方法もあります。右から二番目の、点線の丸印ボタンがチャンネルを選択領域へです。

アルファチャンネルの編集については、編集を続けるを参照。

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