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画像メニュー 色

画像メニューは、Gimpにある最も有能な画像操作機能のいくつかを提供しています。この章では、画像メニューの色を使って何ができるかお話しましょう。

 


 

画像|メニューの第一の部分は、、画像のピクセルをどのようにして別のRGB値にマップするかという点を扱っています。第二の部分は色の補正を扱い、第三の部分はスキャンした写真の自動補正に役立つフィルタを含んでいます。スキャナのプログラムでするよりも、Gimpのような専門的な画像操作プログラムでするほうが、スキャンした画像を調整した結果がより良いものになることを憶えておいて下さい。

平準化

 

右クリック|画像|色|平準化は、写真の露出が多すぎたり少なすぎたりしたときの補正に、よく使われます。平準化は、画像の中の最も暗いピクセルと最も明るいピクセルを見つけて、最も暗い値を黒、最も明るい値を白に設定します。中間にある色は、新しいスケールのヒストグラム値に一致するように動かされます。この働きは、より広いスケール、より広いスペクトルに画像のピクセルの色を調整します。その結果できる画像は、たいてい、彩度とコントラストのある、より強くより鮮明な画像になります。しかし、細かなディテールがしばしば失われます。

 
 

助言。平準化は、古い、色あせた写真の「隠れた」色を見つけるのに使えるかもしれません。色も平準化されるからです。

例えば、ちょっと見ると青一色の領域に弱い緑の影があれば、平準化はそれを見つけて緑を強化します。その一方で、青は強さを失うでしょう。時々、平準化した後の色が少し不自然に見えることがあります。カラーバランスのような色の補正ツールを使って補正しないといけないかもしれません。

古い写真を調整するためには、他のコマンドを使ったほうがさらに良くなることが時々あります。例えば、右クリック|画像|色|自動HSV伸長、コントラスト伸長、正規化のコマンドです。それら全てを試してみて、どれがこの写真には適しているかということを判断して下さい。

反転

 

右クリック|画像|色|反転は、画像の色のネガを ( または、ネガのポジを ) つくります。反転は、スライドスキャナを持っていたら非常に役立ちます。高価な現像について心配する必要がなくなるからです。自分のコンピュータで現像することができます。

 
 

計算は、とても単純です。ピクセルの反転されたRGB値は、255から以前のチャンネル値を引いたものです。反転された色ないし補色については、補色ないし反対色をお読み下さい。

ポスター化

 

右クリック|画像|色|ポスター化は、「インデックス」画像をつくりだす方法です。その色は、画像からとるのではなく、三つのRGBチャンネルがつくりだせる可能な組み合わせの数からとってきます。利用できる色は、ポスター化ダイアログポスター化レベルの設定によります。


 
 

グレースケール画像は、簡単です。ポスター化レベル0,1,2は、最小限の可能な色、黒と白のみをつくります。一つレベルを上げれば、一つグレースケールの階調が多くなります。ポスター化レベル4は、グレーの四つの濃淡と等しく、ポスター化レベル16は、グレーの十六の濃淡と等しい、等々。

RGB 画像では、ポスター化レベル4は、各カラーチャンネルの四つの異なった濃淡を意味します。従って、ポスター化レベル4は、4x4x4で、64色です。それらの64色は、4の均等な倍数に各チャンネル色値を割ることによって選ばれていたので、0,85,170,255の値だけが使われます。

それらの色が画像のオリジナルの色と同じにならないかもしれないように、それらのうちのわずかだけが画像に使われます。ポスター化画像は、描写の色をかなり制限したものになるでしょう。しかし、それは(たぶん)、画像から色を選んでいるインデックス画像よりも「芸術的」になるでしょう。

閾値

 

右クリック|画像|色|閾値ダイアログは、画像の明るさのヒストグラムを表示します。ヒストグラムの各スパイクは0から255の範囲の明度を表現しています。スパイクが長いほど、特定の明度を持ったより多くのピクセルがあります。プレビューウィンドウで、それらのピクセルが画像のどこに位置するかを見ることができます。


 
 

一つのスパイクをクリックすると、特定の明度を持ったピクセルだけが表示されます。一つのスパイクから他のスパイクへドラッグすると、Gimpは、第一の明度から第二の明度の閾値の範囲にあるすべてのピクセルを表示するでしょう。

閾値コマンドは、ラインアート(白黒)画像をつくるために使うことができます。閾値はまた、明度で選択をするための優れたツールです。アルファチャンネルに画像をコピーして、アルファチャンネルに閾値を使えば(アルファチャンネルのもっと詳しい情報は、チャンネルとデュオトーンを見て下さい。)、例えば、一定の形を表現するのに十分な暗さの全てのピクセルを選択して、選択領域をつくるために使うことができます。

 
 

カラーバランス

 

右クリック|画像|色|カラーバランスでは、画像の色レベルを調整することができます。カラーバランスは、画像の色を変更しますが、色相、彩度ほどドラスティックに変えるのではありません。カラーバランスを色の微妙な変更をしたいときに使って下さい。

 
 

カラーバランスダイアログには、三つの RGB カラーから、それらの補色 (CMY) までを範囲とする三つのスライドバーがあります。カラーモデルを読んだ方はご存知のように、二つの補色を足せばニュートラルなグレーになります。現在のピクセルは、「ニュートラル」(つまりゼロ)と考えることができ、適用した変更はすべて、またはシアンまたはマゼンタまたはイエローに、ピクセルを動かすことになるでしょう。

CMY (減法的) カラーのほうにスライダーを動かせば、三つのスライダーはどれも画像を暗くするでしょう。これに対して、RGB(加法的)カラーのほうにそれらのスライダーを動かせば、画像は明るくなるでしょう。

ダイアログにある中間色ハイライトのラジオボタンはそれぞれ最も暗いピクセル、中間のピクセル、最も明るいピクセルに対応しています。影響を与えたいピクセルに応じたボタンをクリックして下さい。

輝度保存のチェックボックスをクリックすれば、画像の明るさの値は変更されません。このオプションは、デフォルトではチェックされていません。というのは、カラーバランスを変えているのにオリジナルの明度を維持しようとすると画像の色がとても不自然になるかもしれないからです。


 
 

明るさ、コントラスト

 

右クリック|画像|色|明るさ、コントラストは、すぐに理解できます。ゼロの値が現在の画像の値を表現しています。

 
 

その「ニュートラル」なポイントから、コントラスト明るさを、強くしたり弱くしたりすることができます。


 
 

色相-彩度

 

右クリック|画像|色|色相-彩度ダイアログでは、色相彩度明るさ(つまり明度)を調整することができます。このオプションは、HSVで説明した、HSVカラーモデルに完全に立脚していることを理解する必要があります。

 
 

スライダーをマウスでドラッグするか、スライダーの入力ボックスに値をタイプするか、キーボードの矢印キーを使うか、することによってスライダーを調節することができます。

マスターのチェックボックスをチェックして色相を変更すると、画像または選択領域のピクセルの色は、HSVカラーサークルを何度変化させたかということに応じて変更されるでしょう。スペクトルの一部を変えたいだけならば、色のラジオボタン(Rは、Yはイエロー、Gは、Cはシアン、Bは、Mはマゼンタ)から一つを選ぶことができます。

ここで使われているのは、HSVのカラーモデルだ(RGBではない)ということを忘れないで下さい。イエローのボタンをチェックしてその値を変更しても、必ずしも画像のイエローの部分は変更されないでしょう。なぜならば、HSVカラーモデルだからです。

 
 

HSVでは、イエローの色見本は、HSVカラーサークル上の100%ピュアイエロー(オレンジの影はまったくない)からスタートして、緑へと続きます。イエローから緑に向かうスライスの全ては、色相、彩度、または明度の変更で影響を受けます。イエローのピクセルは色見本の中に見えている色を得ます。そして、緑のピクセルは次の色見本の色を得ます(時計回り)。イエローのピクセルが緑になっていったようにして、他も変化します。

だから、もしイエローのピクセルをすこしだけ赤の側に変化させたかったら、イエローのかわりに赤の色見本を選んで下さい。赤の色見本は、純粋な赤とイエローの間にある全ての色を変化させます。この理由により、色相-彩度は一定の画像には不適当です。たいていの画像では非常に役立つのですが、これでうまくいかないときには、かわりにカラーマップ回転を試して下さい(このフィルタでやれないことは、ほんのわずかしかありません)。

 
 

カーブ

 

右クリック|画像|色|カーブツールは、画像の色や明るさ、コントラストを変えるための、または、画像中の一定範囲の色/明るさを変えるための高度な道具です。

 
 

一言で言うと、画像のRGB値(もしあればアルファ値)がカーブに表現されているのですが、カーブは別の位置にドラッグすることで好きなように変化させることができます。

まずカーブのダイアログを開くと、最初は直線的な線分のカーブがあります。このカーブは明度と呼ばれるカーブで、現在の画像のRGBチャンネルの値、三つのチャンネルの値全てを表現しています。ここで言う明度は、HSVにおける明度を意味していません。カーブは、完全にRGBの値に立脚しています。


 
 

閾値コマンドを覚えてますか。閾値で画像を見たとき、スパイクAからスパイクBの範囲を選ぶことができて、その範囲は、ピクセルの強度Aから強度Bの領域を表現していました。

カーブは同じ方法で働きます。カーブの最も左の区切りは、画像の中の最も暗いピクセルを表現し、最も右の区切りは、画像の中の最も明るいピクセルを表現しています。(訳注1)

カーブの左にある垂直のグレースケールのグラデーションは、カーブがフォローする明るさの値を表示しています。

明るさとコントラストを変える

カーブをよく理解するためには、画像を開いて試してみるのが一番です。カーブの中央を上下にドラッグしてみましょう。このとき、カーブの下のグラデーションに注目して下さい。

グラデーションとプレビュー画像は、カーブを下にドラッグすると画面が暗くなり上にドラッグすると画面が明るくなることを示します。カーブの中央は、中間調 を表現しています。こうして滑らかなカーブをつくると、全体的な明るさの値は大きく変えることができますが、ハイライトシャドウを少ししか変えられません。そのためコントラストはあまり変わりません。

明度カーブをリセットして、カーブの部分(ハイライトを表現)をに、部分(シャドウを表現)をに、カーブがSの形になるようにドラッグします。明るい部分をより明るくして暗い部分をより暗くすることができます。この方法で、画像全体の明るさを維持しながら、コントラストを大きくすることができます。

下にある水平のグラデーションで暗さと明るさのバランスがわかります。また、スケールのどこがより明るくなったり暗くなったりしているかもわかります。もしも、カラーチャンネルでやれば(対象チャンネルのプルダウンメニューから、、またはを選択します)、この方法はピクセルの赤、緑、青、をより強くしたり弱くしたりするでしょう。

カラーチャンネルでは、暗さは、ピクセルにわずかしか色がないことを意味しています。そして明るさは、ピクセルの色が濃いことを意味しています。もしも、アルファに切り替えても同じように働きます。暗さは低いアルファ値を意味し、つまり、とても透明です。明るさは、高いアルファ値を意味し、つまり、とても不透明です。

カーブの調節

カーブの両端にドットがあることに、お気づきかもしれません。ドットの一つをドラッグして下さい。ドットの左または右にできる線分は完全に直線になることがわかります。これが実際に意味することは、左のドットをドラッグしたことである範囲の暗いピクセルを同じ値に制限し、これに対して、右のドットをドラッグしたことである範囲の明るいピクセルを同じ値に制限しているということです。この範囲ないしインターバルがどのくらい大きいかは、水平の線分の長さによります。ピクセルの暗さまたは明るさは、垂直のスケールのどこにドットを置くかによります。

異なるカーブ上のポイントをクリックして下さい。クリックする度に別のドットができて、それぞれのドットは他のドットとは独立して動かすことができます。それらは、上下させたり、カーブに沿って動かしたりすることができます。これらのドットは、まるでベジエアンカーポイントのようですが、ハンドルはありません。ドットを動かすことによって、二つの最も近いドットとドットとの間に小さなカーブをつくります。この方法で適当な一定範囲のピクセルを簡単に選び、その範囲内の値だけを変えることができます。

ドットを取り除くときには、どちらかの端のドットまで、ドットをドラッグします。一つのドットを残して、他の全てのドットを取り除くことができます。しかし、一つのドットだけにするとカーブはフラットになります。フラットなカーブは、全ての明度を同じにします。もし、全ての明度が同じなら、画像はグレーになって消失するでしょう(または、例えば、赤のチャンネルでやっていれば、全てのピクセルが同じ赤の明度になるでしょう)。

カーブの種類のオプション。自由曲線では、鉛筆でカーブをつくったり修正したりできます。それは、色または明度の無限の微調整の可能性を提供します。滑らかのオプションは、同じカーブの滑らかバージョンをつくるでしょう。カーブについて、もっと学ぼうと思ったら、やってみることが一番です。

好ましくない副作用

明度がRGBに基づいているために、ピクセルの明るさを変えたかっただけなのに、時々、思わぬ色が変わってしまうということがあるかもしれません。この効果は、例えば、非常に暗いオブジェクトを画像の他の色には触らないで明るくするような、極端な変更を加えようとしているときに起きます。このようなことをしようというとき、あなたは、色を反転させようとするでしょう。そして、もしもオブジェクトが緑なら、できた結果は何か赤くなるでしょう。このためには、カーブを使うかわりに、オブジェクトを選択で分離して、右クリック|フィルタ|色|明度反転を使うべきです。このフィルタは、HSVで働き、色相や彩度を変えることなく、明度を反転します。

レベル

 

右クリック|画像|色|レベルは、RGBの特性を操作するもう一つ方法です。レベルは、ハイライトまたはシャドウの領域をつくりだすための優れたツールです。それは画像の立体的な効果を強めることができます。

レベルはまた、画像の暗い領域または明るい領域を強調したいときにも役立ちます。カーブでは、一定範囲内のピクセルを操作できますが、レベルは、全範囲のピクセルに影響を与えます。ふつうは、レベルを画像または選択領域の、明るい部分と暗い部分の全体的なバランスを変えるために使い、他方、カーブは、一定の色または明度の範囲に影響を与えたいときにだけ使います。

全チャンネルのレベル調整

レベルのダイアログを開くと、画像の明度(全RGBチャンネル)のヒストグラムがあります。対象チャンネルのドロップダウンメニューでチャンネルを変えれば、赤、緑、青、または、アルファのチャンネルの画像のヒストグラムになります。

 
 

入力レベル

ヒストグラムは、画像の入力レベルを表示しています。例えば、Figure 17.15に示したヒストグラムは画像に黒の領域がないこと、つまり本当に暗い領域はないことを示しています。ヒストグラムの下にある黒の矢は、RGBチャンネルの最小の明度(0)を、白の矢は最大の明度(255)を、グレーの矢は中間調(RGBスケールの127)の明度を表現しています。黒と白の矢の間の領域は常に0から255のピクセルの明度の範囲を定義します。

グレースケール画像で作業しているときに黒または白の矢をドラッグしたときには、黒の矢をにドラッグすれば全てのピクセルが黒のほうに変化し、白の矢をにドラッグすれば全てのピクセルが白のほうに変化します。黒と白の矢の間のそれぞれのスパイクは、グレーの異なった濃淡を表現しています。中間調の明度(127)のピクセルは、グレーの矢の上のスパイクです。グレーの矢を動かすことによって明るいピクセルと暗いピクセルのバランスを変えることができます。

白と黒の矢を中央に向けて動かします。そうすると、コントラスト強まり、細かなディテール失われます。それは白と黒の間にあるグレーのきめこまかさが制限されるからです。グレーの矢を動かします。グレーの矢を左に動かすほど、明るさのバランスは、グレーのピクセルが中間調のグレーと白の間の範囲にくるように調節されます(それらのピクセルは、より明るくなります)。そして、逆も同じ。

RGBカラー画像で作業しているなら、黒の矢の左側のピクセルは、黒または加法混色的原色の一つ(赤、緑、青)に変わります。白の矢の右側のピクセルは、白または減法混色的原色の一つ(シアン、マゼンタ、イエロー)に変わるでしょう。

低いコントラストの画像を修復するには、黒の矢をヒストグラムの始まるところ(一番目のスパイク)にドラッグして、白の矢をヒストグラムの終わり(最後のスパイク)にドラッグして、グレーの矢を中央に置いて下さい。 つまり、画像の色調範囲を広げたわけです。 自然なコントラストが戻り、平板だった画像は立体感のある鮮やかな画像になります。色合いに問題があれば、赤、緑、青の各チャンネルでやって下さい。レベルの自動ボタンはこれとほぼ同じことをしますが、手動ですればノイズを拾ったり細部を失ったりせずに正確な補正ができます。

出力レベル

出力レベルのグラデーションは、全体の明るさの値を制御します。出力レベルのグラデーションの黒または白の矢をドラッグすると、画像の最も明るい値と最も暗い値の新たな明度を定義します。その結果、画像全体が、より暗くまたはより明るくなります。出力は、以前よりも常に鈍い感じになります。なぜならば、最も暗いピクセルないし最も明るいピクセルの値がグレーの中間調に向かって動かされると、コントラストが小さくなるからです。

個別チャンネルのレベル調整

対象チャンネルのドロップダウンメニューで、明度からカラーチャンネルに変えると、もはや暗さや明るさの話ではなくなるということを忘れないで下さい。今度は、画像の色のについて議論することになります。

RGBの出力レベルと入力レベル

出力レベルのグラデーションでは、暗さは問題の色の低い値を意味し、明るさはピクセルの色が強いことを示します。

出力レベルは、ピクセルがある色のために使うことのできる階調の幅を制御します。言いかえれば、もしも緑のチャンネルを出力レベル100と120の間に設定して修正すると、少しでも緑を持つ(たとえ非常に低い値だとしても)ピクセルは、最小100の新しい緑の明度にシフトするでしょう。120よりも大きな緑の明度を持つことができるピクセルはありません。白の矢を左にドラッグすると、画像から緑がなくなっていきます(すなわち、よりマゼンダが強くなっていきます)。黒の矢を右にドラッグすると、その反対になります。

カラーチャンネルの入力レベルの矢を動かすときの結果は、明度で動かすときほど明らかではありません。結果は画像に色がどのくらいあるか、多くの色がどの範囲にあるか、にかかっています。

レベルとアルファチャンネル

アルファチャンネルは、RGBチャンネルと同じような仕方で働きます。暗さは低いアルファ(または透明)を意味し、白は高いアルファ(完全に不透明)です。

境界をぼかすを使った選択領域やレイヤーを、または半透明の選択領域やレイヤー、つまりアルファ値のバリエーションが豊かな領域をレベルで修正します。後者の例は、アルファマスクチャンネルからつくった選択領域やレイヤーマスクを適用したレイヤーです。


実例: 刻印文字をレベルでつくる

レベルで何ができるのか理解できるように、実例をやってみましょう。

1. 白の背景で新規画像をつくります。ファイル|新規塗りつぶしの種類のコマンドを使って下さい(道具箱の背景色が白に設定されていれば、塗りつぶしの種類を変える必要はありません)。

2. この画像に白のレイヤーをつくります。右クリック|レイヤー|レイヤー&チャンネルを使って、レイヤー&チャンネルのダイアログを開きます。新規レイヤーボタンをクリックします。新規レイヤーオプションのダイアログでレイヤー塗りつぶし種にして了解をクリックします。

3. 背景レイヤーで作業することができるように、レイヤーチャンネルのダイアログの背景バーをクリックします。文字ツールを選択して白の背景に何文字か書きます(グレーやカラーではなくて黒で書いて下さい)。この例では、私達は、卵型の黒の地に白の文字を使っています。背景を見ることができるように新規レイヤーの目のアイコンをクリックしてオフにしたほうがいいです。文字を選択領域にして、右クリック|フィルタ|ぼかし|ガウシアンぼかしを適用します。ぼかしを強くかけるほど、次につくるバンプマップ画像で角度と柔らかさを得ることができます。


 
 

4. 白のレイヤーをアクティブにします(レイヤー&チャンネルダイアログで白レイヤーをクリックして、目のアイコンもクリックして「オン」にします)。右クリック|フィルタ|マップ|バンプマップを選択します。

5. バンプマップのプルダウンメニューから画像の背景レイヤーを選んで了解をクリックします。

6. さて、これでレイヤーに文字の素敵な3-D画像ができたはずです。もしシャドウが強すぎたら、ガウシアンぼかしを使って下さい。そして、3-Dレイヤーを複製します。これらのバンプマップしたレイヤーの一つがハイライトレイヤーになり、一つがシャドウレイヤーになります。

 
 

7. 一番上のレイヤーをアクティブにして、右クリック|画像|色|レベルを開きます。文字の明るいハイライトが黒の背景の上にあると思うところまで、入力レベルのグラデーションの下にあるグレーの矢を右に動かします。了解をクリックします。

8. 次のレイヤーをアクティブにして、もう一度レベルのダイアログを開きます。白の背景の上にシャドウがあると思うところまで、入力レベルのグラデーションの下にあるグレーの矢を左に動かして了解をクリックします。

 
 

9. ハイライトレイヤーをクリックします。ハイライトレイヤーのモードをスクリーンに変更するために、モードのプルダウンメニューからスクリーンを選択します。

10. シャドウレイヤーのモードを乗算に変更します。

11. 塗りつぶしツールを使って、適当な色かパターンで背景を塗りつぶします。

脱色

 

右クリック|画像|色|脱色は、合成された画像の残りの部分を乱さずに、レイヤーまたは選択領域から色彩を取り除きます。このコマンドは、その他の部分から色を取り去って、画像の中の特定のオブジェクトを強調するときに便利です。このオプションはまた、あるレイヤーではグレースケールで作業し、あるレイヤーではカラーで作業するという可能性を与えます。脱色は、画像のモードをグレースケールに転換することはしません。画像は、色がなくても、RGB画像のままです。

自動-コントラスト伸長

 

右クリック|画像|色|自動-コントラスト伸長は、自動-HSV伸長のように働きますが、RGB色空間で働きます。このコマンドは、画像の強化に優れています。上手に現像されなかった写真や古くなった写真の望ましくない色合いを取り除くのに力を発揮します。


 
 

自動-HSV伸長

 

右クリック|画像|色|自動-HSV伸長は、自動的にコントラスト伸長を行ないます。HSVのそれぞれのチャンネルで、最も低い値と高い値を見つけて、それらをフルレンジのコントラストに伸長します。これは自動-コントラスト伸長と似ていますが、自動-コントラスト伸長はRGBの値で働きます。


 
 

自動-HSV伸長は、古い絵の強化や補正に優れたフィルターです。古い、色あせた画像に試して下さい。 もしも、うまくいかなかったら右クリック|画像|色|平準化を試して下さい。

正規化

 

右クリック|画像|色|正規化は、自動-コントラスト伸長に似ていますが、RGBチャンネルのそれぞれが独立して伸長することをしません。そのかわりに、結合したものとして扱います。 技術的には、正規化では、チャンネルの全体で0から255の全範囲に伸長されないことに違いがあり、従って、最も高い明度だけが優勢になります。このフィルタは、スキャンした画像の強化に優れたツールです。

立体色分析

 

右クリック|画像|色|立体色分析は、インデックス化の強い味方です。そこで、立体色分析はあなたに画像の圧縮状態のサイズ、無圧縮状態のサイズ、圧縮比率、単一色の数を知らせてくれます。

GIF画像(すでにインデックス化されている)で作業をしているのならば、このツールは色数を減らしていったときの画像サイズの跡をたどるのに役立つでしょう。

RGB画像またはグレースケール画像をインデックス化しようとしているのならば、このツールを、画像の全色数の情報を保つために(または、それを走らせる前に、選択の中の色数を決めるために)、選んだ選択領域に右クリック|フィルタ|色|量子化フィルタを走らせてから、使うことができます。


** 訳注 **

蛇足かもしれない補足。Figure17.14 のカ−ブでいうと、左の端点とその隣のコントロールポイントが最も左の区切りをつくり、操作前であれば画像の中の最も暗いピクセルを表現します。しかし、Figure17.14 ではカーブの操作の結果、その区切りの明るさは大きく変わっています。端点の階調はそのままでもその隣のコントロールポイントは非常に明るい階調まで引き上げられているからです(垂直のグラデーションを見てください。出力される明るさがわかります)。最も明るいピクセルだった最も右の区切りでも隣のコントロールポイントは非常に暗い階調に変えられています。こういうカーブがつくる画像はかなりシュールな感じです。 戻る

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