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Gimpって何ですか?

Gimp素描

Gimpとは

 

Gimpのウェブサイト、http://www.gimp.org/にある「Gimpについて」から引用しましょう。

Gimpは、GNU Image Manipulation Programの頭文字をとった名前です。 Gimpは、例えば、フォトレタッチ、イメージの創作、画像の閲覧などにぴったりのソフトウェアで、自由配布されています。

Gimpは、多くの能力を備えた極めて有能なソフトウェアです。やさしいペイントプログラム、熟練の品質のフォトレタッチプログラム、オンラインの一括処理システム、マスプロのイメージレンダラー、画像形式コンバータその他として使えます。

Gimpは、拡張可能で伸長可能です。どんなことでもプラグインと拡張で増強できるように設計されています。先進のスクリプト用インタフェースにより、最も単純な作業から最も複雑な画像操作処理まで、簡単にスクリプトを書くことができます。

特徴と能力

次に、Gimpの持っている機能を簡単に挙げてみます。

· ブラシ、鉛筆、エアブラシ、クローニング、その他を含むペインティングツールの フルセット

· 画像サイズがディスクスペースによってのみ制約されるタイルベースのメモリ管理

· 高品質なアンチエイリアスのために全てのペイントツールをサブピクセルサンプリング

· フルサポートのアルファチャンネル

· レイヤーとチャンネル

· 外部プログラム(例えばScript-Fu)から、内部のGimp機能を呼ぶためのプロシージャのデータベース

· 先進のスクリプト能力

· マルチアンドゥ/リドゥ(ディスクスペースだけが制約になります)

· 回転、拡大縮小、ゆがみ、反転を含む変換ツール

· GIF、JPEG、PNG、XPM、TIFF、TGA、MPEG、PS、PDF、PCX、BMPそのほか多くのファイル形式のサポート

· 多種類のファイル形式の読みこみ、表示、変換、保存

· 矩形、楕円、自由、ファジー、ベジエ、電脳ばさみを含む選択ツール

· 新しいファイル形式と新しいエフェクトフィルタを簡単に追加できるプラグイン

作者

Gimpは、Peter Mattis とSpencer Kimballによって書かれました。ほかに多くの開発者がプラグインに貢献し、数千人がサポートとテストを提供しました。現在Gimpのリリースは、Manish Singhによって組織化されています。

引用ここまで。

私達がGimpについて言えること

まず最初に、Peter Mattis とSpencer Kimball、それから、この素敵なプログラムのほかのすべての開発者を祝いたいです。「Gimpについて」の一節はまだ一部分を語っているにすぎません。Gimpは、高度な画像操作から基礎的な描画まですべてをこなします。その機能の多くは、Photoshopや他の画像操作プログラムによってインスパイアされています。

建築家でデザイナー、そして以前はMacとWindowsの両方の環境でPhotoshopのユーザーだったKarinは、次のようにだけ言います。

Photoshopと比較するなら、Gimpにはすべて揃っています(サードパーティのPhotoshopプラグインを買わないなら、なおさらそうです)。一度わかると、Gimpの大部分の機能はもっと柔軟で強力です。GimpがPSDファイル形式とFilter Factoryファイルをサポートするのは大きいでしょう。簡単にPhotoshopからGimpに切り換えることができるからです。これは大変なプログラムで何でもプラグインの大きな袋から読みこんできます。是非とも入手するべきでしょう!! Gimpはあなたをがっかりさせないでしょうし、フリーなところも素晴らしいです。

Karin Kylander & Olof S. Kylander

Gimpヒストリー

 

0.54

もう少し、引用を続けます。今度は、Gimpの最初の作者、Peter MattisとSpencer KimballによるGimp0.54のアナウンスメントからです。

Gimpは、恐ろしく精巧につくったcs164(コンパイラ)class projectの灰から生まれた。あれは早朝のことだった。私達は二人ともLISPでコンパイラをプログラムする緊張と睡眠不足でへとへとだった。我慢の限界はとっくに越えていたけど、まだダムは溢れていなかった。

そのとき、yaccを使う単純な文法のパーサーを生成するのに必要な17MBを割り当てることができなくて、Common LISPはコアを吐き散らした。信じられなかった瞬間が過ぎると、お互いにうんざりした顔になっていて、プロジェクトは蒸発してしまった。それでも、私達は何かを書かなければならなかった...役に立つ何かを...。Cの何か。ビットマップを表現するために入れ子のリストに頼らない何か。こうして、Gimpは生まれたのだった。

不死鳥みたいに、LISPとyaccの焼跡から輝く新しい生命が生まれた。アイデアがひらめいて、心を決めた。Gimが形をとり始めた。

画像操作プログラムが合意事項だった。少なくともウィンドウズやマッキントッシュで商用のソフトウェアを使う必要性を少なくするプログラム。Xのほかのペイントツール、画像ツールには見られない機能を提供するプログラム。高品質で自由なUNIXアプリケーションの長い伝統を維持するのに役立つプログラムだ。

6ヵ月後、私達は初期のベータ段階に達した。私達は今、互換性の問題とクロスプラットフォームの安定性の仕事にとりかかるためにこれをリリースしたい。これは使えるプログラムだと感じているので、興味を持ったほかのプログラマがプラグインを開発し、いろいろなファイル形式をサポートするのを見たい。

引用ここまで。

バージョン0.54は、1996年2月にリリースされました。それは、本当に専門的な、フリーの最初の画像操作プログラムとして、強いインパクトを持っていました。これは、大きな商用画像操作プログラムと争うことができた最初のフリーのプログラムでした。

バージョン0.54でフィーチャーされたのは、次のような機能でした。

· 8、15、16、24ビットカラーのサポート

· 8ビットディスプレイのためのフロイド-スタインバーグ・ディザリング

· RGBカラー、グレイスケール、インデックスカラー

· 複数画像の同時編集

· リアルタイムのズーミング、パニング

· GIF、JPEG、PNG、TIFF、XPMのサポート

· 矩形、楕円、自由、ファジー、ベジエ、電脳ばさみを含む選択ツール

· 回転、拡大縮小、ゆがみ、反転を含む変換ツール

· 塗りつぶし、絵筆、エアブラシ、クローン、色混ぜ、グラデーション、文字を含むペインティングツール

· エフェクトフィルタ(たとえば、ぼかし、輪郭抽出)

· レイヤーと色操作(たとえば、付加、合成、分解)

· 新しいファイル形式と新しいエフェクトフィルタの簡単な追加を考慮に入れたプラグイン

· マルチアンドゥ/リドゥ(これはPhotoshop5のの新機能であることに注意)

バージョン0.54はベータ版でしたが、毎日の仕事に使えるほど安定していました。しかし、0.54の大きな欠点の1つは、ツールキット(スライドバー、メニュー、ダイアログボックス、その他)が、Motifでつくられていたということです。それは商用のツールキットでした。より速く、動的にリンクされたGimpを使いたければMotifを買う必要があり、Linuxのようなシステムにとって、これは大きな障害でした。Linuxを使う学生が多勢開発者になっていましたが、Motifを買うだけの経済的な余裕はありませんでした。

バージョン0.60

S&P(Spencer&Peter)が4ヵ月かけて開発した0.60が、1996年7月にリリースされました。プログラミングの主な利点は新しいツールキット、GTK(Gimpツールキット)とgdk(Gimpドローイングキット)でした。それはMotifへの依存を除去しました。グラフィックアーティストにとっては、0.60は新機能でいっぱいでした。

· 基礎的なレイヤー

· 改良されたペインティングツール(サブピクセルサンプリング、ブラシスペーシング)

· 改良されたエアブラシ

· 全ての画像タイプ間でのクローニング

· パターン選択ダイアログとアクティブなパターンからクローンを可能にしたスタンプツール

· ペイントのモード

· 境界をぼかす、縁取り、のコマンド

· 色による選択

· パレットの取り扱いの改善

バージョン0.60は、開発者のリリースだけで、広範囲にわたる使用を目的としませんでした。それは0.99と最終的な1.0のバージョンのためにワークベンチとして役に立ち、諸機能と強化はテストされ、ドロップされ、変更を受けました。0.99のアルファ版として0.60を見ることができます。

バージョン0.99

1997年2月に、0.99は現れました。他の開発者とともに、S&Pは、Gimpにいくつか変更を加え、もちろん新機能を加えました。主な違いは新しいAPIとPDBでした。それはスクリプトを書くことを可能にしました。 Script-Fu(マクロ)は、ふだんは手書きでしていることを自動化することができました。 GTK/gdkもまた、変更を受けました。現在はGTK+と呼ばれています。それに加えて、0.99は巨大な画像をGimpに読みこむことを可能にしたタイルベースのメモリの新しい形式を使いました(100MBのイメージをGimpに読みこんでも問題ありません)。バージョン0.99はまた、XCFと呼ぶ新しいGimp固有のファイル形式も導入しました。

新しいAPIは、Gimpのために拡張とプラグインを書くことをとても容易にしました。Gimpをさらに使えるものにする新しいプラグインと拡張が現れました(たとえばGimpに直接スキャナから取り込むことを可能にするSANE)。この本を書いている時点で、Gimpはファイル形式からフラクタルトレーサまですべてをカバーする150以上のプラグインを持っています。

1997年夏に、Gimpはバージョン0.99.10に達しました。卒業して就職した時から、S&Pは彼らのサポートの大部分をやめざるをえませんでしたが、Gimpの他の開発者が、Gimpをプライムタイムに提供するためにFederico Menaの下で開発を続けました。

GTK+は、1997年9月にGimpから切り離されました。GTK+は優れたツールキットとして認められ、他の開発者が彼ら自身のアプリケーションを構築するためにそれを使い始めました。

Gimpは、1997年10月に機能凍結になりました。これは、新機能がGimpのコアライブラリとプログラムに加えられないことを意味しました。 また、GUMのバージョン0.5が、1997年10月初めにリリースされました。開発の仕事は、Gimpの安定とバージョン1.0を準備するために続きました。

バージョン1.0

Gimpバージョン1.0は、1998年6月5日にリリースされました。ついに、Gimpはプロの使用に耐えるほど十分に安定し、世界に発表して良いと認められたのです。

Gimpの未来

 

Gimpは、自然に進化し続けるでしょう。未来は明るく、私達は新機能を備えたGimpの新バージョンを見るでしょう。Gimpのバージョン命名規則はLinuxと同じです。つまり、安定版は偶数のリリースナンバー(例えば1.0.X)をつけられ、開発版は奇数のリリースナンバー(例えば1.1.X)をつけられます。バージョン命名規則は一般ユーザーが安定版を入手してプライムタイムの仕事に使うことを可能にするでしょう。その間に、開発者たちは安定版に新しいバグを取り込むことなく最前線で仕事ができます。

もし望むならば、いつでも開発版をダウンロードすることができます。そして、新しい機能をチェックして、開発者にバグや追加機能をフィードバックすることができます。しかし、開発版は不安定だということに注意してください。だから、毎日の仕事に使ってはいけません。それから、不必要なバグ報告で開発者をおぼれさせるのもいけません。


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