TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」
       (第4シリーズ)第101話

「言霊使いの罠!」オリジナル・シナリオ

        (「ゲゲゲの鬼太郎・解体新書」より)

  ◎ 京極氏自らがキャラクター設定を行った一刻堂のスタイルは
  ‥‥赤の襦袢の上に黒の着流しと黒の羽織。黒の手甲・黒足袋に、
  赤の鼻緒の黒下駄となっています。
     これは、「鉄鼠の檻」の京極堂出陣シーン(笑)での、憑き物落としの
  時の衣装−『黒い手甲に黒い足袋。黒い襟巻。黒い着流しには晴明桔梗が
  染抜いてある。手には、黒い二重回しと黒下駄を持っている。鼻緒だけが
  赤い』と言う描写と同じ。京極堂のそのもののスタイルですが‥‥。

     B-CLUBの「空想流行通信」…「必殺シリーズ第二弾/闇の仕事師
  大集合編」によると、念仏の鉄の衣装は『真赤な襦袢の上に、黒い着物と
  黒い紗の羽織』とされており、これは正しく「一刻堂/京極堂」そのもの!
  (「ゲゲゲの鬼太郎」TVシリーズの演出家・角銅氏も、
   一刻堂のキャラクター描写は「念仏の鉄」と指摘)

   但し、念仏の鉄は手甲はしてません。仕置きに赴く際、必ず黒手袋を
  右手にはめる(ん?‥‥どなたかも、そんな習慣を持ってられたような‥‥)
  のは三味線屋勇次。ちなみに、この人も度々黒の紗の羽織を着て出陣します。

  ◎ 妖怪王ぬらりひょんが、一刻堂の家を訪れる際の描写は‥‥。
  障子越しにぽっと灯りがともり、障子の向こうから、ふ〜っと煙が吐き
  出されて来る。そして、キセルを手にしたぬらりひょんが、ゆっくりと
  室内へ入ってくる。
      これは、「助け人走る」で中谷一郎氏が演じる、仕掛けキセルを武器とした
  辻  丙内の描写そのまま!(前述の角銅氏も言及)

  ◎ 更に、角銅氏が言われているが、必殺シリーズのエンディングに、
    度々登場する夕陽も、今回は意識的に使われているらしい。

  ※ 尚、「必殺シリーズ」と「ゲゲゲの鬼太郎」そのものの関連と言えば‥‥。
    「必殺剣劇人」のオープニング・ナレーション(by 加賀まり子)。
    『あの町この町日が暮れて、世の中闇に沈む頃。昼間隠れたオバケども、
   大きな顔で歩き出す…(中略)…バッタバッタと切り倒す、
   ゲゲゲの鬼太郎・桃太郎!  今夜の必殺剣劇人。大人のお伽噺です‥‥』と、
   ここにも「ゲゲゲの鬼太郎」が登場します。


《参考資料》

  「姑獲鳥の夏」(講談社ノベルズ)
  「魍魎の匣」(講談社ノベルズ)
  「狂骨の夢」(講談社ノベルズ)
  「鉄鼠の檻」(講談社ノベルズ)
  「絡新婦の理」(講談社ノベルズ)
  「塗仏の宴 −宴の支度−」
              (講談社ノベルズ)
 「塗仏の宴 −宴の始末−」
              (講談社ノベルズ)
  「嗤う伊右衛門」(中央公論社)
  「ゲゲゲの鬼太郎 解体新書」
                        (講談社)