桑皮紙 (そうひし)新疆ウイグル自治区(和田)ホータン 

桑皮紙 (そうひし)

新疆ウイグル自治区(和田)ホータン 

                                     長瀬香織

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製造工程
調査日 2006.6.13-14

 ホータンは、新疆の西南部、タクラマカン砂漠と崑崙(こんろん)山脈に挟まれた所にあるオアシス都市である。この漉き場を訪ねるきっかけとなったのは、上海で見つけた一冊の写真集であった。その本に数ページだけ紹介されていたのが、上の写真にあるおじいさんである。彼の名前は托乎地巴海・吐尔地さん当時85歳だったので、もしご存命であれば、現在91歳である。
 ホータン郊外にある彼の漉き場にたどり着くのは大変であった。その写真集を頼りに、現地のガイドにお願いし、探してもらったからだ。ホータンの市内やカシュガルでも紙漉きは見られたが、どこも観光客目当てで、収穫は少なかった。その為、どうしてもこの写真集のおじいさんに会いたかったのだ。
 初めて訪れた日は、紙漉きを行っていなかったが、見学をしたいと伝えると、次の日に全行程を見せてあげるからおいでと言ってくれた。裸足でしっかりと大地を踏みしめ、丁寧に紙を造り出すその姿がとても印象的であった。

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原料である桑の木の皮をナイフを使って剥ぐ。原料は3日ほど水に漬ける。その後、上の写真のように煮熟する。


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木槌をつかって、原料を叩解する。木槌の叩く面には、何本もくぎが打ち込んである。

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叩解した原料をバケツに入れ十字のついた棒で混ぜ合わせていく。

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バケツから紙料紙料液をすくい、簾の上に流し込む(この漉き方を澆紙法という)。プロぺラのような十字のついた棒を両手でくるくるとまわし、原料を均等にしていく。木枠を持ち上に引き上げる。

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家の前で天日乾燥する。