百合を主体とした妄想雑記(2014/05/01-2014/05/30)

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2014年05月01日の百合妄想雑記

「ほうかご!(2)」ゲット!

_ 「ひらり、」別冊「ほうかご!(2)」をゲット。
地元本屋の百合棚にはなかったんでビビリましたわ。あやうく見過ごす所でしたが、平台にあるのを見過ごしてたー。
大雑把に言えば♀同士友情主体の部活アンソロですね。
では短評に。引用、流用、コピペ可ですんでよろしくよろしく。
(*)は連作/連載を示します。
「ショートケーキと加瀬さん」(高嶋ひろみ)(*)
「ひらり、」からの出張連載。せっかくだからウチにおいでよ、夕方まで親もいないし、となんの気なしに加瀬さんを誘う山田。しかし友人から指摘されてビビりまくる!
そして加瀬さんも・・・・。
えー、そっちに振っちゃうんだー。これはデキてからモトカノが出て修羅場になる展開が先に待ってますね!楽しみじゃのう(ゲス顔)
「白百合とハルジオン」(伊藤ハチ)
学園カーストの最上位の女王様と最下層の私が園芸部の花を通じて触れ合う。
絵面からいい話にみえるけど、女王さまの性格はどうなんだ(笑い)
「杖をバトンに持ち替えて」(ふかさくえみ)
町祭りのパレード限定のパレード部に誘われた私。あたふたしながらバトンを奮う。実は私、幼い頃魔法少女だったんです・・・・。
いや、普通の楽しい部活友情物なんで、ここであえて魔法少女という大ネタを持ってくる意味がよくわかんない。話には上手く組み込まれていて、相方と魔法少女という秘密を共有、という事になってはいると思いますが。
「茅野ユミは知っている」(高崎ゆうき)
私はクラスの通行人A。だからクラスカーストのトップのお二人をクールに眺められるのです・・・・、というよくある自分の限界を悟った少女が・・・・と思ったら。
トップ二人がやたらめったら絡んで来て、盛大にキョドる。実は・・・・・。
世界のはじっこが実は中心だった?というお話し。いい感じすわ。
「お腹をすかせて帰ってくるね」(くみちょう)
バレー部、背の高い私はしかし実力が豆腐メンタルなので、イマイチ発揮できない。そんな私を優しく励ましてくれる親友。でも本当は一緒にバレー部にいて、私のそばにいてほしい。
初々しい青春友情物語なんだけど、親友の為にごはんを作りたい、という言動が百合ヲタだともうどかーんと来ますわな。普通の読者には響かないでしょうが。がははは。
「サッカー少女」(大朋めがね)
先輩にあこがれてサッカー部に突如入部した元陸上少女。「あたしがレギュラーになったら強くなりますよ」「あんたがレギュラーになる頃には卒業してるよ、みんなド素人にレギュラー取られるほどがんばってない訳じゃない」とカます先輩が素敵過ぎる。
そうだよ、皆プライド持ってんだからさ、とダメダメだった元運動部員の私は思うのでありました。
「ピエタ」(吉田丸悠)
わははは、なんじゃこれ。美術部を舞台に訳分からないストーリーが展開されているが、実は・・・・
こういうの実は好き。全然共感されないでしょうが。がはははは。
「空色の鳥と春の風」(百合原明)
幽霊が見える少女は、その特質を買われてむりやりオカルト部へと。三人でわいわいやっていたらある日「私達、最初から部員は全部で二人でしょ」と言われ・・・。
普通の(ちょっとサスペンス入ってますが)友情譚。
「ふたり部のひとり」(kashmir)(*)
今回は部員勧誘リクルート。でもこの心地好い空間が人が増えたら壊れてしまう、とダイオウイカのかぶり物で勧誘する。が。
意外に百合っぺー!
「新入部員神田川葉子さんのレポート」(犬丸)(*)
要するに、本編のスピンオフ。唯地(♀)と内藤(♀)に萌え萌えな下級生のふたりのささいな一言に萌え萌えの姿を描く。うはー、これ上手い手筋ですわ。マジに良いですよ、これ。
「シークレットニュース」(ミキマキ)
新聞部の私は先輩に告白を。1週間待ってくれ、と言われて、でも先輩はいつも通りのクールな態度・・・・・。
これ、こんなまどろっこしい手順で返事をしたって事は実は先輩もすげー有頂天だった訳だよね。そう思うとより一層美味しいです。げははは。
「ひとめあなたに」(三国ハヂメ)(*)
先輩(♀)の「生足」目当てで模型部に入部した私の失望と幸福の日々。
これ女性作家さんが描いてなければこのテーマ生臭すぎて大変ですよ(笑い)
「好きの距離」(未幡)
親友にあこがれて陸上部へ。でも私は本当は陸上が好きでもなんでもない。
そんな私をどんどんおいて先に走っていってしまう。どうしたらいいの?
うーーーーーーーーん。才能無い運動部員の気持はすごく身につまされるので、こんな簡単に上向きにならんすよ、と言いたいが。ふふふ。
「ねがい」(ユキムラ)
思春期によくある「家がうざい」感でうっかり「家出しよう」と親友と約束。でもその時一緒に行かなかった。二人とも行けなかった。申し訳なくて疎遠になった。
でも今、その時の彼女の状況を知って、もう一度家出しよう、と言わなくっちゃ、行かなくっちゃ、と立ち上がる。
素敵な青春譚。百合としても素敵。
「本日の部活会議」(小橋ちづ)
部活禁止の学校。でも放課後に部員と仲良くおしゃべり、というのに憧れる私は、どうやったら部活を認めてもらえるか作戦を友人と練る。
「ねぇ、これ部活みたいじゃね?」幸せの青い鳥な話。
「マーメイドは旅をする」(佐野妙)(*)
修学旅行で「後輩達に何お土産買おう」と悶々とする二年生。
ゆりっぺー感じではありませんが、読むとほっこりしますよね。団体戦の妙。
「ぜんぜんかわいくない」(王嶋環)
後輩が駅伝で「先輩に先頭でタスキ渡すんで、ご褒美下さい」「代わりに順位落としたら口きかない」と返した。でもまさか転倒に巻き込まれて、完走すら出来なかったなんて。
その時から口をきかない、それがムカツク。
大いに気に入りました。で、これツンデレ先輩視点の話なので、後輩視点の話も希望っす。是非是非。
「いちごショートは今が旬だし」(三嶋くるみ)
引っ込み思案な親友を料理部へと。徐々に打ち解ける親友。先輩から「一生一緒にいるわけじゃないもんね」と言われて「私はずっと一緒にいますよ」と平然と応える主人公が素敵過ぎる。そりゃ先輩方もキュンと来ますわ。
「花が咲くように」(きよたとも)
孤立している私をなにくれとなく世話してくれる先輩。園芸部に誘ってくれて、でもそれは・・・・
いいすね、自意識拗らせな青春物語。いいすね。

さて、総評です。
百合っぺー友情物語とまっとうな友情物語と、百合っぺー話が混在して、こういう百合度が薄い話が大好物な私としては言うことナッシングです。
個人的にはこちらでも「ひらり、」と連携して連載を出していただいて、単行本の出版ペースを上げていただきたい所。

2014年05月02日の百合妄想雑記

コネタSS「許嫁戦争(第二話)」アップしました

_ コネタSS「許嫁戦争(第二話)」アップしました。

今月の「アマゾンde百合検索」

_ ネタに困るとやってくる「アマゾンde百合検索」単純にアマゾンで百合と入れて出てくる物件を紹介するエントリです。誰にでも出来る簡単なお仕事。というか、百合物件サイトはこういう事定期的にやると「この物件を買っている人はこの物件も買っています」の精度が上がるので皆やるべき・・・・という言訳。
さて。で、五月の物件はこんな感じでした。
05/10 「戦塵の魔弾少女(バレット・ガールズ)」(雨澄 碧)
ラノベ物件。内容が百合かはわかりませんが、一応♂は出てこない風味。一応シリアスな戦場に異能力を持った少女たちが参戦、という様な話らしいですが、さて。
05/10 「彩百合(10)」
いわずと知れたエロっちい百合アンソロ。もう安定して出版されいるし、軌道に載った、と見ていいのでしょうか。単行本もぼちぼち出ている様ですし。頑張れ!俺は家庭で読めないから買えないけど!うっかり発見されたら舌噛んでしぬしかないすよ。
05/10 「あまんちゅ!(8)」(天野こずえ)
これは♀同士友情のレベルだと思いますが、やはり繊細な絵面、話、いい感じですよね。(息子がファンなのであります)
05/16 「百合色学園寮 恋人はルームメイト」(あらおし悠)
百合小説部としては今月のイチオシ。みんな買おう!読まないでいいから!(哀願)
05/17 「コミック百合姫(2014/07)」
ま、これを買うのは百合ヲタの嗜み。ふふふ。
05/17 「game」(竹宮 ジン)
転校してきたオタ少女と隠れオタク少女のヒットアンドアウェイな恋愛。いいすな。
05/17 「トゥルー・トゥルー」(百乃 モト)
百合姫に掲載されていた短編を集めたもの・・・・だと思うのですが、どうなんでしょうか。
05/19 「逢いたい」(鳴原 あきら著、ベヴァリー カレン翻訳)
今回の最大の謎物件。アマゾンの惹句をみる限りガチな方が書いた小説なのですが、何故か日本人名なのに翻訳者がついていて、しかも外つ国の名前。
で、じゃぁ英語で出版されてんのかとおもいきや表紙の書影はどうみても日本人向け。
謎は深まるばかりです。
05/23 「あの娘にキスと白百合を」(缶乃)
多分、題名に百合が含まれているからヒットしただけで百合物件じゃないと思っておりますが、さて。
(5/18追加)
アマゾンでの作品紹介を見ると
品行方正、成績優秀の秀才少女・白峰あやかは、中等部から高等部に進学。
『今までと同じ自分』であり続ける……はずだった!?
天才少女・黒沢ゆりねとの出会いから、彼女の世界は一変する…?!
白峰と黒沢の物語から、全てが動きだす。
従姉妹と先輩、同級生と後輩、そして教師まで…。
少女たちの数だけ、物語は存在する――…。

とありどう考えても百合物件です、ありがとうございました感がバリバリです。
05/27 「ゆゆ式 (6)」(三上 小又)
私は読んだ事ありませんが、普通に百合物件でしたよね?
05/24 「ハッピーエンド」(スケコロ)
XOコミック物件なんで、容赦ない百合エロが描かれていると想像しますが。
実際どうなんですか、ホントの所。でへへ。

という感じで、今月はみんな「百合色学園寮」を買ってつかぁさい!

2014年05月03日の百合妄想雑記

「マミミ」の話

_ 「特別時限少女マミミ」の利点として「自己投影したのでは耐えられないしょっぱい青春」を描けるんだ、と力説しておりましたが。
しかしぶっちゃけ百合ヲタは自己投影、とまでは言わないけど相当共感を寄せているからかなりキビしいですよね。マミミのキャラは。
マミミが「氏」「たん」付けで人を呼ぶ所など、オーバーアクトする事で「私が人と触れ合えないのはオーバーアクトの性で、本当に私を見てくれている人がいればちゃんと私の事を好きになってくれる」という幻想を維持する為のオーバーアクトで、オタクの生態そのもので、というか、俺の生態そのものであります。きゅう。
なので読んでいて実は私はかなりイタくて辛かったっすよ。げはははは。
ただ逆にフツウの♂のオタであれば、マミミに共感を寄せるのはかなり難しい筈で、であればこそ「自己投影しないが故に描ける」事が利点となるのでは、という気が。
つまり「特別時限少女マミミ」ってフツーのオタにこそヒットする百合ラノベなのでは、という気がします。
今回のコレはぶっちゃけ商業的に大成功するとは思えませんが、小改良した手筋で作れば百合を主体にしてもヒットするラノベが創れるんじゃないかなーと思ったりするのです。
まぁ私の希望的観測が大きく入っている事は否定できませんが。ふふふ。

2014年05月04日の百合妄想雑記

コネタSS「山羊の恋文(その1)」

_ あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。

こんなにも些細な事で人生が決まってしまうのか、と運命の茫漠に立ちすくんだ。思い返すと私がこんな所に来てしまったのは、私が高校二年の秋に決まっていたのだった。
今、それを知った。私が24才の秋だ。8年間だ。8年前に私の運命は実は決まっていたのだった。
私、紀藤 調(きとう しらべ)がまだ何も知らない子供だった高校生の秋。運命の日をゆっくりと思い出してみる。
私は学校のピアノで合唱部の課題曲をさらっていた。うん。
我ながら絶望的だ。上品に言えば技術的に向上の余地が多々ある、であって、率直に言えばまぁド下手だった。
残念ながら私の代の同期は何故か皆ピアノはだめ〜という人間しかおらず、まさか私が前線に出るとは思っていなかったのだが、と何度目かわからないため息をはいた。
その時にカラっと戸を明けてあの人がやってきた。
あの人。
同じクラスの柳舘 睦美(やぎかた むつみ)だ。
長身、スレンダー、今どきありえない銀縁メガネ、という外見で、無口な事、グループが違うのでどういう人かは分からない彼女を私は恐い人だとなんとなく思っていた。その日まで。
「うわー、すんごい音だと思ったら紀藤さんだったんだ」と第一声のキツい言葉が。うひー。
私の傷ついた顔をみて、ちょっとはしまったと感じたのか「どうしてピアノ弾いてるの?聞く限りだとそんなに得意でも無いみたいだけど」と第二声は大人し目な言葉だった。
そこでつらつらと事情を話した。「これは深いようで浅い事情がありまして。合唱部の同期、私より上手い人がいないんだよー」
「マジすか。うはぁ。でもさ、なんで下手な自覚があるのに学校で練習してんの?家でやればいいじゃない」
「いや、だって、なんか家のピアノと学校のピアノ、なんか違うんだもん!」
「へぇ?ちょっと興味あるなぁ、それって音の質?音程?」
「・・・・多分音程だと思う・・・」
「あ、なるほど。ね、ちょっとウチのピアノ触ってみない?歩いて五分だからさ、手間とらせないよ」提案をしてきた。
私は彼女の言葉に思わず頷いた。彼女のアルトの深みを帯びた声と立ち振る舞いには何かしら人を信頼させるものがあったからだったのですが。
私は柳舘さんの家に行く事になったのですが、「おおっとその前に」となにやらピアノをさらさらっと弾き始めた。
手つきは私など比べ物にならないものだったのだけど、メロディは何故か「キューティハニーのテーマ」
なんなんだ、この女(ひと)。
(続く)

2014年05月05日の百合妄想雑記

今日のコネタSS・それは本当に「富岡日記」なのか?

_ 知る人ぞ知る、「お前はまだグンマを知らない」というWeb漫画がありまして。
職場が群馬なので、地元の同僚の人が面白がって第一巻を購入したので見せてもらったのですが。
その中で「上毛かるた」普及に燃えるJKJ(上毛かるたユーゲント)のリーダー(♀)の篠岡とべったりくっついているJKJの構成員で篠岡の親友(♀)イエティ(家入という名前だった・・・ような?)は第一巻の後書きによると「百合っ娘」と明示されておりました。
それだけならまだ良いのですが、第一巻の後書きマンガによると「ふふふ、この故事を聞いて震えるがよい!」と明治時代の富岡製糸所の女工さんの日記「富岡日記」を朗読して「なんなの、女子学生の寮生活いちゃこら日記、萌えて死ぬ!」と全員が悶絶するという展開。
実際描かれている話をちょっと膨らませると相当百合的に盛り上がりそうです。
・・・・今手元に「お前はまだ〜」が無いので本当に「富岡日記」なのか全然分からない所が恐ろしいのですが・・・・・

2014年05月06日の百合妄想雑記

コネタSS「山羊の恋文(その2)」

_ 「山羊の恋文(その1)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。

訳も分からないまま、柳舘さんの家に。確かに学校から五分位で着く訳で、なるほど社交的だったら溜まり場になるわな、これはとっつきの悪い人になる訳だわ、等とひとりごちる。
柳舘さんの家にあるアップライトを半ば強引に弾かされる。
あれ。
なんか家のと違って、学校のピアノと凄く近い音がする。
「え?あれ?なんか学校のピアノと近い。凄く似てる。これいいね、うん、これならいい」と一人興奮している所で。
「ね、ちょっといい」といきなり目を手で覆われて。
「これ、どの音かわかる?」とピアノの音。わかるよ。
「これ、真ん中から左の二番めのソ・シャープ」
「へぇー、じゃこれは?」と和音が響く。手は目を覆ったまま。手のひらの温もりを顔に感じる。
「真ん中の一個左のファ・ラ・ド」
「あー、そうかコードしらなきゃ答えられないか。なるほどなるほど。じゃこれは?」声が耳もとで響く。微かに柳舘さんの香りがふわりと私の体をつつむ。
「ソ・シのフラット・レ・ファ、真ん中から左二個」
多少不機嫌な声で答えた。大体意味がわからない。
「なるほどなるほど。じゃぁ」と手を離す。開放された気分であるが、しかし名残惜しい気持もしてしまう。変な私。
「じゃぁちょっと弾いてみて?課題曲」とリクエスト。
私はそれに応えて弾いてみる。あっ、やっぱりこのピアノ、学校のピアノを弾いた時の感じと凄く似ている。これはいいかも。
といい気分で弾いていると。
「紀藤さん、耳は凄く良いのに、どうして弾くのがこんなに下手なんだろうね。面白過ぎるよ!」等と笑いながら言われたのだ。
失礼な。
私が柳舘さんと本当の意味で出会ったのはこんな経緯だった。
(続く)

2014年05月07日の百合妄想雑記

今日のコネタ・物語の人称問題

_ ネタが無いのでコネタで。
さて、何故百合小説物件が少ないか。少なくとも主人公が♀である以上、♂の読者は自己投影しづらいが故に共感できない、というのはよく言われる所です。
じゃぁ三人称で書けばいいじゃん、マリみてはそうだろ、という話はあります。ありますが。
日本語は主語を省略する事がデフォルトです。試しに主語(というか代名詞)を全部正確に書き込んでみると読む側としては「ウザイ」という事になります。
ですから、やはり日本語で小説を書く場合、人称の指示が不要な一人称がやはり自然になってしまいます。そうなると日本語の小説を読み込む場合「主人公の気持」をどう汲み取るかが「読み」の基本にならざるをえない。
そういう意味でやはり♂向けの百合小説は手管をある程度考えないと難しい、という事になると思います。
単純にマリみての様に三人称を用いる、百合ヲタが大警戒するでしょうが、語り手を♂にする、群像劇を採用する、あるいはこの全部を使う等。
・・・・・いやアマチュアはそんな事気にする必要は無いですが。

2014年05月08日の百合妄想雑記

今日のコネタ・優駿の門アスミ

_ プレコミで連載されている「優駿の門アスミ」をちょろっと読んだらワキ筋に百合的に萌え萌えなスジがありましたのでご報告。
騎手のアスミ(♀)が惚れている♂騎手にレースで落馬して、その上を踏ん付けて腰椎骨折、再起不能にした所から。
で、先輩騎手(♀)に相談にいくとですね、その人が「私実は」と髪を上げると顔を斜めに大きな傷が。頭がい骨陥没なのだという。で、普段はそのキズを見せないように、いわゆる鬼太郎みたいに、顔半分隠しているヘアスタイルなのです。
実はこれは大親友で同じ女性騎手が落馬した私を踏みつけてこうなったんだ、と。
見舞いに来た親友に最初は気丈に振る舞うも「申し訳なく思っているなら代わってよ、私のこのキズなんとかしてよ」となじる。
結果、その親友は1ヶ月後に騎手を止めた。
私、すぐ分かった。あの娘が償いのために騎手を止めたというのが。でも私も(顔にキズをおったので)失ったんだから、あの娘も何か失って欲しかった・・・とつぶやく。
「よく分かります、だから私も騎手を続けられません」と涙ながらにアスミが答えるとですね。
「でも私は馬に乗ってずっと苦しかった。あんなに好きだった騎手を私は彼女から奪ったんだ、と。その後めたさは一生ついてまわる。あなたはそうなっちゃだめ」
この台詞でもう百合的に悶絶しましたよ。しかもこの二人、今も親友だってぇし、この設定で萌え萌えな百合話誰か作りましょう!
なーに、競馬の話にさえしなければパクってもバレませんよ!<無責任

コネタSS「山羊の恋文(その3)」

_ 「山羊の恋文(その2)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。


私は結局柳舘さんの家のピアノを自由に使える事になった。
柳舘さん曰く「お願いしたい事があるから、ピアノの目途が立つまでは恩を着せておく」という事なのでありがたく着る事にして、学校が終わると柳舘さんの家でピアノを練習する日々となった。
柳舘さんもピアノを弾くのでアドバイスもありがたかった。姿勢が悪いと腕の動きが固くなるし、指広げないと運動が大きくなってミスが減るよ、という初歩的な(本当に初歩的な)アドバイスですら、私にしてくれる人はいなかったし。
なにより柳舘さんの家の空間が心地好かった。
私を構いすぎるほど構う事なく、マイペースで自分の事をやっているのが心地好い。
私がどんなに下手くそにピアノを弾いても非難も嘲笑もなく、ただ単に「そういえば・・・」と一言二言アドバイスしてくれる。私はその数少ない言葉に安らいだ。
ある日「どうしてこの家のピアノが学校のと『似ている』って感じるんだろう」と聞くともなしに柳舘さんに聞くと。
「あー、ピアノって中心の音は音叉使って基準に合わせるけど、平均律って実際には数値で割りきれなくて、ハーモニーを上手く響かせるためにほんのちょっと周波数をずらさないといけないんだよね。そこらへんが調律師の設定で変わるんだけど、多分学校のとウチのとが凄くちかいんだと思う。私達はフツウそういうのは聞き取れないけど、紀藤さんはそういうのがちゃんと分かるんだね。いわゆる絶対音感って奴?」
というお言葉だった。へぇ。絶対音感・・・ねぇ・・・・。もしそういうのが私にあるとしても今まで全然恩恵ないけど。
「でさ、そんだけ耳がいいんだったら調律師になるなんていいんじゃない?そんで私の家のピアノずっと面倒みてよ」
「さらっと荷が重い事いわないでー」と返したけど。それだけ私の事を信頼してくれているんだな、と思って嬉しくなって、それもありかもね、と思ったのだった。
「とりあえず指がもつれるようになったからちょっと休憩したら?お茶菓子あるでよ」と柳舘さんが言ってくれたので小休止。
「えー、ごめん、今度お菓子持ってくる」といいながら遠慮なくお菓子をつまむ私です。
そして私が菓子をつまんでいる間、柳舘さんはメロディアスでロマンチックな旋律を弾いています。聞くと「エグベルト・ジスモンチの『道化師』」と訳の分からない人の名前を。へぇ。サントラとかじゃないんだ。流行曲でも無いのかぁ。
(続く)

2014年05月09日の百合妄想雑記

今日のコネタ・優駿の門アスミのワキスジ百合妄想

_ 昨日のコネタで、ワキスジで自分を傷つけた親友とその親友は罪悪感で自分の大切なものを破棄した、という関係性、これは萌える、この設定で百合話誰か書きましょう、等と吠えましたが、最低限こういうのが欲しいよね、という妄想話。
・傷つけられた側はそれをたてにすれば親友をモノに出来る、と煩悶、一方親友側は「決して私を愛することはないだろう」と煩悶、という展開。当然お互いににこやかに話しているんだけど、家で別れた後、お互いドアによりかかって溜め息をつくのですが、絵面ではまるで体を寄せ合っているように見える。ウヒー!<バカ
・親友が♂に想いを寄せられて、相談して「あなたが幸せになるなら」と答える。当然親友は不満に思うが、♂の想いはパス。それで喜ぶ自分を自己嫌悪。
・主人公はケガしているんで、当然♂からはパスされんだろ、と余裕ぶっこいていたら告白される。どうしよう、と親友に相談するも、以下略(笑い)
・ある日思い余って親友を押し倒す。主人公はガをたてに無理やりだ、と思って自己嫌悪、親友は喜んじゃいけない、私は幸せになってはいけない、と思いつつ内心飛び上がるほど嬉しい、という擦れ違い。
・・・・・等と真剣に妄想している自分が相当キモいです。げひょぐひょ。

2014年05月10日の百合妄想雑記

今日のコネタ・「私の本気をあなたは馬鹿というかもね」

_ 「大正二十九年の乙女たち」でスマッシュヒットをかっとばした牧野修の架空歴史シリーズ「私の本気をあなたは馬鹿というかもね」が出ております。
乙女(18才)三人の友情譚。
牧野修のファンである私としては買いました。
で、フツウだと♂出てこないし、これは(無理スジにでも)百合妄想できんじゃーん、いえーい、となる筈なのですが・・・・。
実は前作「大正二十九年の乙女たち」も♀三人の友情物語だったし、私は第一世代百合ヲタ(マリみて以前の百合ヲタの意)なので、何もない所にも百合を見てしまう勢いなのですが、前作は全く百合のイメージが湧かなかったのです。結構いい感じの台詞を語っているし、篤い友情をさく裂させていたというのに・・・・。
何故なのかこれから「私の本気を〜」を読んで確かめてみたいと思います。今度はスゲー百合っぺーかもしんないしさ<そこかよ。

2014年05月11日の百合妄想雑記

自己投影最終兵器?!

_ 伊藤 計劃やグレッグ・イーガンが異質な題材な割にその筋の読者・批評家から言及される事が多いじゃないですか。
なんでかなー、と考えてみたら彼らの題材って「自意識」だからで、だからこそ自己投影、感情移入が難しい話でも興味を持てるのではないかしらん。だって自意識って全人類平等に持っている物で、その自意識を話題にすればそりゃーフックあるでしょ、という事ですよ。自意識にこだわる拗れた人間は発生率は極少とはいえ分母は全人類なんで、結構な人間が自意識に興味がある訳。
で、イーガンや伊藤 計劃の作品って基本的に「テクノロジーの発達で自意識の意味は過去と隔絶している、その事におののく僕の自意識」という感じの話じゃないですか。
伊藤 計劃やイーガンや場合、テクノロジーで意識を相当コントロールできる時代に、そのコントロールされる自意識、というのは何か、と感じる自意識、みたいな話ですよね。
とすれば百合でも「自意識」をテーマにすれば、主人公が♀でも自己投影が可能になるのではないでしょうか。
伊藤 計劃の「ハーモニー」理論ですよ!・・・・・と上司を騙して百合ヲタ編集者は企画を通すように<またそれかよ。

コネタSS「山羊の恋文(その4)」

_ 「山羊の恋文(その3)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。
紀藤 調(きとう しらべ) :主人公
柳舘 睦美(やぎかた むつみ):ヒロイン


そんなこんなで柳舘さんとこに入り浸り、まぁ練習量も凄く増えたんでそりゃ上手くならなきゃ嘘だよね、という訳で。
合唱部の伴奏はまぁ問題なく行くようになった訳ですよ。
先輩方も「上手くなったじゃん、やるな、紀藤」と褒めてもらって。
・・・・一説によると私は下手っぴなのでどうしても合唱の枠に入れたくなかったという噂もありますが。しかしまぁ細かい事はいいんだよ。私が楽しくサークル活動やれればいいのさ。

で、人間褒められると嬉しいもんで、そうなると教えて便宜を色々図ってくれた柳舘さんにも好意が上乗せするし、大体彼女は結構な美人さんなんでピアノ弾いている姿を見ると癒される訳ですよ。
結局結構な頻度で柳舘さんとこに入り浸るようになった訳ですが。
「あんた最近放課後どこ消えてんの?」とトモダに言われて「うん、柳舘さんとこに遊びに行ってる」と答えたら。
「えー柳舘ったらちょうコワモテ女子じゃん、あんた大丈夫なの?なんか苛められてるんじゃないの?先生に言おうか?」等と言われて、あー、そういえば柳舘さん、いっつもしかめっつらしてなんかサブカル系の自意識拗らせ系と話しているよなー、なんて思ったりして。

で、まぁ何度も柳舘さんとこに行くとですね。彼女が「貸しを返してもらうから」と言われて、トモダに言われた事がちょっとよぎってギクっとなりましたが。
なんのこたーない、彼女の弾いている「道化師」の参考にしている動画を聞いて採譜しろって話しで。
「えー、左手なんて適当でいいんじゃないの?」と言ったら烈火のごとく怒られましたが。
で、その結果、メロディアスでロマンチックな曲はメカニカルなイメージに変貌したのですが、彼女はフツウに楽しげに弾いていて、まぁ満足してればいいんですけど、味気ない曲になったような気がしてなんかねー、と思っていたら。
「だって心情を込めて弾くってなんか恥ずかしくない?」だって。
そうかー、そういう人なんだ、と思ったらますます柳舘さんが可愛く見えてしまったのでした。
(続く)

2014年05月12日の百合妄想雑記

百合TRPGというものがある

_ アンテナの高い百合ヲタ諸氏の皆様はとっくにご存知でしょうが、最近「える・えるシスターTRPG」なる存在を知りました。公式ではなくTPRGファンで「える・えるシスター」ファンの方が非公式に製作したものらしいです。
ジャンルは「百合TRPG」うひょぉぉぉぉぉーーー!!。うん、落ち着こう、俺。
で当然「百合TRPG」でググるわな。
すると耽美百合系TRPG「少女展爛会」なるものをハケーン。
これね、もうルールとか読むと無闇矢鱈に面白そうですよ。
「特徴・目標」を読むと

人間関係のもつれを主要なテーマとして、ゲームシステムを構成しています。一般的なファンタジー作品、SF作品のような斬った張ったの「戦闘」ルールの部分を、少女達が火花を飛ばしあう人間関係のイニシアティブ争いとして構成し、「感情」や「気持ち」の揺らしあい、揺れ動きを描写します。
 勝者は望む相手と望みどおりの関係を確立し、敗者はそれを受け入れなければなりません。姉妹の契り、主従の誓い、親友の約束、あるいはそれ以上の……
 最大の特徴は、勝者と優位者が必ずしも一致しないこと。屋敷の中の小さな王国の女王から、いつもいじめられている少女が勝ちをもぎとったとき、少女自らが女王の奴隷となることを決めてよいのです。
 女王は彼女を溺愛するでしょう。這いつくばる彼女に満足し、従属する彼女に安堵し、彼女の奉仕を喜ぶでしょう。
 ……そして、彼女無しにはいられなくなるでしょう。

 人間関係において、見た目のイニシアティブと実質のそれは往々にして一致しません。当事者達が気付いていないことすらしばしばあります。
 錯綜しもつれ合う少女達の世界を耽美に描くこと。それが、このTRPGの目標です。

等とあり、この文言だけで相当に血湧き肉躍り骨笑うではありませんか。
ルールブックの「読み替え」を行えばフツーのTRPGでも百合的な話に変換する事は可能でしょうし、同じルールでも関係性で百合ぶっこんじゃえばいいっちゃーいい話なので専門の「百合TRPG」が必要かどうかはまた別の議論なのでしょうけど、こういうの百合物件が出る時代になったんですねぇ、と2828してしまう私です。

2014年05月13日の百合妄想雑記

今日のコネタ・百合っぺー小説をちょっと

_ 今回ネタが無いので、百合っぺー小説の話し。
しょのいちー。
以前の蒸し返しですが「量子怪盗」(ハンヌ・ライアニエミ)。
これはボクっ娘の百合っ娘が出てきます。恋人とのイチャコラは回想シーンしかなく、極短いですが、別にNTR展開とかないので、楽しく読めると思います。彼女は恋人を人質に取られていて、黒幕から主人公に協力しろ、と言われている、という設定です。
百合目的でがっかりする事はありませんが、百合的に濃いとは言えないのでどうでしょうか。
しょのにー。
「私の本気をあなたは馬鹿と言うかもね」(牧野修)
これ、いま4割位までしか読んでないんですが、この時点ではもう結構な友情百合物件ですわ。ツンデレなワシオちゃんに純朴一直線なアカネがアタックかけまくっていてもう萌える萌える。ただし、牧野修なんでこの先どうなるか不安もありますが「大正二十九年〜」と違って百合的に結構な感じです。
これはまた(百合的に良かろうが悪かろうが)読み進めて報告します。

以上今日のコネタでした。

2014年05月14日の百合妄想雑記

「私の本気をあなたは馬鹿というかもね」全力でプッシュしたい!

_ という訳で「私の本気をあなたは馬鹿というかもね」(牧野修)を読みおわりました!
傑作ですよ、傑作!
友情百合物件として素敵な物件ですが、フツーの青春物語としても素晴らしい。
非百合ヲタ、百合ヲタ双方にお勧めしたい!
お話しはというと微妙に世界がズレている第二次大戦終戦直後の日本が舞台。
16才のアカネは水槌流という船と水の中で用いる武術を復興させた伯父のもとで暮らしながら、退役婦人養生院で働いている。そこに無愛想なワシオが参加。
アカネはワシオが転校してきた小学校の時に一目ぼれ(あの娘すげーかっけー、という意。百合ではないす)したのだが、ワシオは直ぐに転校。で、再会できてアカネのテンション上がる上がる。
そのアカネにすげなくするワシオだが、実は・・・・。
そして二人の同僚のアリー(有田)はそんな二人の邪心の無さに居たたまれなくなり、二人はデきてる、と噂を流すが・・・・。
というアリー、アカネ、ワシオ三人の友情譚。
あ、アリーの屈折は直ぐにほどけて三人の友情はゆるぎないものに!という感じにすぐなりますんで安心して読んでつかぁさい。
あとツンデレなお金持ちの娘、エリザもなかなかいいすよ。いかにもライバルッ!って感じです。
あと読んでいて意外なのですが、前作「大正二十九年の乙女たち」での四人が脇役で出てくるのですが、全員独身でいい感じの役割と友情を維持しているのでスゲー萌えた。
むしろこっちを読んでから「大正二十九年〜」を読むと百合的に萌えたかも、と思う位に。
という訳で個人的には大当たりですが、しかし友情を百合と空目しないといけないので、百合ヲタのかなり選ばれた人じゃないと楽しくないかも・・・・と思ったり。でも♀同士のイチャコラが延々と描かれているので友情であろうと萌え死ぬレベルですよ、これ。いや、マジでマジで。

コネタSS「山羊の恋文(その5)」

_ 「山羊の恋文(その4)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。
紀藤 調(きとう しらべ) :主人公
柳舘 睦美(やぎかた むつみ):ヒロイン


発表会が終わっても私の柳舘さんちへ行く頻度は変わらなかった。どっちにしろピアノを弾く事は続ける事になる訳だし・・・・と言いつつも私は単純に柳舘さんが好きだから、柳舘さんの部屋が居心地が良いから、というのが最大の理由だった。
自分でもちょっとどうかと思うけれども、ぼーっとしているとつい柳舘さんの一挙一動を思い出して顔がほころんでいたりするので、まぁ要するに私は彼女が大好きなのであった。
勿論友情だと思っていた。
けれども、ある日、柳舘さんが聞くともなしに私の練習を聞いて「あー、気が付いたんだけどさ・・・」といいながら「ここ左がバランス崩れてる、もっと左を響かせないと旋律の対位が生きてこないよ」等といいながら私の後ろから手を伸ばして鍵盤を叩いた時など、柳舘さんの香りにつつまれ、肩を抱かれているような気がして、ちょっとドキドキしたりした。
そのドキドキは家に帰ってもずっと続いていて、そのドキドキは私の夢に柳舘さんが現れて、私を抱きしめてくれた時に頂点に達した。
思わずガバッと起き上がり、夢から覚めてがっかりしたり、その感触を思い出してまたドキドキしたり。
そして、次の日、柳舘さんの所に行くと彼女は例の「道化師」を弾いていてそのピアノを弾く姿に鼓動はビートを刻みはじめた。
その時に「ああ、私はこの女を愛しているんだ」とはっきりと分かった。
分かったのはいいのだけれども・・・・。
正直、告白する、というのは全く考えられなかった。彼女自身がそういう情動に薄いところにもってきて、同性から告白されて「ハイ」とうなずくほどテンションの高い女ではないのは確実だった。
それでも告白したい、という気持は常にあって、だから2月14日のバレンタインデーで、私は本命のつもりでチョコレートを差し出した。
その時までは意気込みは凄かったのですが「え?」とけげんそうに言われて「あ、ほら、いつもお世話になってるし」と日和ったのは我ながら小心だと思ったのです。
当然ながら次の日、柳舘さんに会った時も柳舘さんは全く態度は変わらず「あ、そういえば、こういう専門学校あるよ、こういう所に行って調律師になれるみたい」等と言われても「ああ、そうですよね」としか思えませんでした。
まぁ告白する前から失恋しているようなもんでしたが、三年になれば彼女は理系だろうし、否応なしに接点無くなるだろう、等と思ってたので。
三年のクラス分けの時に一緒のクラスにいた柳舘さんを見て仰天したのです。
「えー理系っぽい感じなのにどうして文系クラスなのよ!」
「え?私ここに来たらまずかった?」
「そんな事ないよ、ないけどさぁ」等とぐだぐだな流れに私は身体の力が抜けていくのを感じたのでした。
(続く)

2014年05月15日の百合妄想雑記

更に「私の本気をあなたは馬鹿というかもね」全力でプッシュしたい!

_ 百合的に傑作!しかも普通の青春小説として傑作!とダブルで押したい「私の本気をあなたは馬鹿というかもね」(牧野修)。
今日も引き続きプッシュします。
小説読むヒマねぇよ!という人も購入しておいて、夏祭りの時間待ちに是非お読み下さい。
最初はちょっととっつき悪いかもだけど、1/3越えた辺りからはページを繰る手が止まらないぜ!
話はというと、微妙に世界がずれている(テクノロジーは変化無し、世界情勢がちょっとズレてる)第二次大戦の敗戦直後の日本。アメリカの属国となって独立の機運が盛り上がっている頃。
16才のアカネは水槌流という船と水の中で用いる武術を復興させた伯父のもとで暮らしながら、退役婦人養生院で働いている。そこに無愛想なワシオも職員として参加。
アカネはワシオが転校してきた小学校の時に一目ぼれ(あの娘すげーかっけー、という意。百合ではないす)したのだが、ワシオは直ぐに転校。で、再会できてアカネのテンション上がる上がる。すげなく扱うワシオにそれでも一直線に絡む絡む。
アカネは分かって貰えない、という事があると分かっていないのだ。あきらめずにいればいつかは分かって貰えると信じているのだ。という態度で仲良くなる気配のないワシオに友達になろうと懐く懐く。
ワシオが心を開かない理由はそれなりに重いのですが、それを熱いアカネの友情が溶かしていく経過などもうこっちも小説としてキターという感と百合的にキター感があいまって感動しますよ。
で、アリー(有間)という同い年だけど先輩職員がいて、この娘さんは自分には何も無いから可愛く振る舞わなければ、と思い込んでいるのね。で、自然体で可愛いアカネとワシオを見て「可愛く振る舞わないとカワイクナイ私って・・・」と彼女達に妬ましさを感じて「アカネとワシオはデきてるんです」とデマを飛ばして二人を窮地に追いやるのですが、まぁ元々善人なアリーはそれでますます落ち込んで直ぐに(ホントに直ぐに)二人に・・・いや、こっからの和解もまた素敵素敵!アカネとワシオ、かっけーぞー、アリーたんかわいいぞー、という感じですよ。
で、世界情勢にからんで水槌流を廃止してミズツチ・スイミングアーツという形にしたい町の有力者は水槌の祭りにあてこんで、ミズツチ・スイミングアーツで練習を積み重ねた養生院非常勤職員でもある自分の娘のエリザとの一騎打ちを提示する。
で、このエリザもまっすぐなライバルキャラなのよ。最初ツンケンしてんだけど、最終章だと好敵手になっている訳。
もう百合的に美味しいったらありゃしない。
勿論青春物語としても素敵な展開ですよ。
水槌流の行方は、そして三人の絆はどうなるか!が最後の展開。
爽やかな幕切れでもう非常に良い気持ちで読み終えることが出来ます。ちょっとビターな味入ってますがまたそれが三人の絆をよりいっそう輝かせるという仕組み。
百合小説好きなら買って損の無い逸品です!みんな買おう!

2014年05月16日の百合妄想雑記

「百合色学園寮 恋人はルームメイト」を読んだ

_ 「百合色学園寮 恋人はルームメイト」(あらおし悠)を読んだ。
二次元ドリーム文庫では竹内けんのハーレムものみたいな、表題が共通する同系統のラインで初の百合系。「百合グラドル」に続いての第二弾発売。いえーい。どんどんぱふぱふ〜〜。
もうね冒頭で親友に転校直前で告白、失恋、寮のある学園に転校、手違いで暫定的に同室は華姫さま(マリみての薔薇さまやね)、でその華姫さまから告白、という所までで全体の1/3なんですが、展開と言い、主人公の内面といい、もうガチ少女小説。ここだけ抜き出してコバルトに出しても全然違和感無いレベル。凄いッスよ。読んでいて「もうえっちいシーンなんていらなかったんや!」と言いたくなる。
よくある百合の手筋を忠実に展開しているんだけど、ホントに丁寧に描いているのでこちらの百合萌えポイントをビシバシ突いてきますわ。勿論、後半えっちいシーンがある=ラブラブになる、と知っているからこそ萌えられるわけですけれども。ぐふふふふ。
でまぁ後半戦は何故か華姫さまから熱烈にアプローチ、身も心も蕩かされて・・・・という中で突如親友が転校、告白、三角関係、どうしよう・・・・みたいな。
でもラストの着地方法、ハーレム的になる必然性、上手い事考えられていて、着地地点の印象は全員が純愛で結ばれている事もあって爽やかであると同時に三人の人物像がぐっと深みが出てきますわ。
それにこの着地地点、同性を結ぶのに「接着剤」が不要な百合ならではであって、これは上手いと思いましたです。
実際私自身はこの着地地点、実は主人公だけではなくてヒロイン達も実は望んでいた着地地点ではないのかな、と思ってしまい、私はちょっとかなり相当感動してしまいましたよ。ネタバレになるからあまり深くは騙れないのが残念至極。
ここまでこの無茶な人間関係を純愛で構築できる段取りを作り込んだ手腕は素晴らしいの一言。マジに百合姫はあらおし悠てんてー、リクルートした方がいいんとちゃうか。
お勧めですよ、お勧め。少なくとも百合エロに耐性?興味?があれば大丈夫!
肉体関係は邪道!と思われる方も前半の手に汗握る(笑)展開は素直に面白いと思えるのではないでしょうか。
みんな買おう!そして商業的に成功して百合物件を次も書いてもらいましょう!
これは前作よりも更に登場人物の心情が共感しやすいように丁寧に描かれていて精神的にもグッと来ますよ。あらおし悠は手管・話の段取りが凄く丁寧になっていて、二次元ドリーム的には大丈夫かという不安もありますが、百合ヲタにとってはこの進化は大歓迎ですね。
ただ作家さんは同じ傾向のものばっか作っていると飽きてしまうので、あらおし悠てんてーは♂♀モノと♀同士モノを交互に年4回出す位のペースで丁度いいんじゃないかと愚考しますです。

コネタSS「山羊の恋文(その6)」

_ 「山羊の恋文(その5)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。
紀藤 調(きとう しらべ) :主人公
柳舘 睦美(やぎかた むつみ):ヒロイン


私と柳舘さんは高校の三年生は同じクラスとなった。だからといって別に浮ついた話にはならず、淡々と浅いような深いような友情を育んだだけだった。私の恋心は表にでないよう深く深く埋めるしか無かった。
いや、正直に言えば望みがないと自分で諦めていたのだと思う。今から思えば望みがない、と思った時点でさっと切り換えて次の恋に向かうべきだったのかもしれないがあいにくそこまでは人生経験が深くなかった。

そして卒業後、私は柳舘さんの勧めにしたがって調律師の専門学校へと入った。
たとえこの恋がかなわなくても、柳舘さんの家のピアノを調律する立場となって、繋りを、彼女との他の誰にも出来ない繋りを作りたかった。大まかに言えばそういう気持だった。勿論単純にどういう進路を進めばいいのか分からない小娘の藁をも掴む気持でもあったのですが。

そして専門学校を卒業して、調律を受け持つ会社に就職。まぁ結構大きい会社なので本当に調律部門に割り当てられるのか不安もありましたが、そこは一応希望を聞いてくれた感ありと。
で、友人関係は続いていたので「いよいよ調律師になったよー」と報告したら、当然「じゃ、ウチのやってよ」とオーダーが。
喜び勇んで柳舘さんの部屋に入るとですね。
もう懐しさがぶわっとわきあがるのです。あれからもう4年以上来ていないというのに。
まるで昨日の事の様に思い出せる。そしてあの時の柳舘さんへの想いもまた。
そんな私の心を知る由もない柳舘さんは「うひゃー、スーツじゃん、かっこいいね」とニコリとしてくれて。その笑顔に胸キュンですよ。もうヴァカかと。
調律をしながら近況報告等をしていると「そうそう、私恋人できたよ」とぽつりと私に。
ええと・・・。いやショックじゃないのよ。もう諦めた女だし。そういう事当然あるだろ、と思っていたし。大学は共学だからそりゃあるでしょう、と思っている。うん、予期してた。
そう言い聞かせながら鼻の奥がツンとして自分で自分の執念深さにびっくりした。それが私の柳舘さんのピアノを最初に調律した時だった。
(続く)

2014年05月17日の百合妄想雑記

「百合姫(2014/07)」を読んだ

_ という訳で、色々な方面から期待されていた(笑い)「百合男子」がいよいよ最終回(?)を迎えた「百合姫(2014/07)」を読んだ。「犬神さんと猫山さん」アニメ化に伴ってくずしろ五作(犬神さん含む)作一挙掲載。すげー。
では短評に。引用、流用、コピペ自由ですんでよろしくよろしく。
(*)は連載/連作を示します。
「表紙」(武梨りえ)
伝統的なシチュエーション、背中から抱きしめるように指導、パターンでおます。バトンガールという所もナイス。
「にこちゅう」(くずしろ)
タバコを吸うあいか、それをおいかける真愛先輩。なぜあいかはセブンスターを吸ったのか。
先輩が指導してんのは自分でも吸っているから目立つように吸うなという話ですか。わはは。
「言わない言えない言いたくない」(くずしろ)
幼い時私を助けてくれたまるで男の子のような彼女。数年ぶりに再会した彼女は、しかし普通に美少女となっていて。ときどき見つめる先は先輩(♂)。でもある日先輩が彼女をつれて。その時からヤケになったように私にのしかかってきて。嬉しいけどそれは私が好きだからじゃないよね。
・・・・・・という話かと思ったら、という展開。ちょっと毒がありますが、ぶっちゃけ私は妄想でカバーしてしまいますね、この程度だと。
「犬神さんと猫山さん」(くずしろ)(*)
まぁ例によっておバカな♀のかしましい話。いいすね。
「ラブデス2nd」(くずしろ)(*)
例の愛情が行き過ぎて殺害好意な二人のラブラブ痴話げんか。ただし映画館半壊、というそんな話(笑い)
「citrus」(サブロウタ)(*)
今回ははるみ(ヤンデレ風味)が柚子の愛情を独り占めしたくて、芽衣を排除すべく色々画策するという話。で、一応はるみがちょかいかけてそれをウザく思う芽衣ははるみに牽制球を投げるのですが、読者としては「それ牽制球やない、デッドボールや!」という訳で二人の間に亀裂が生じるヨカン・・・という所でヒキ。
でも少女マンガの伝統的パターンだと、はるみんがキューピッドになりますわな。ぐへへへへ。
「友達じゃいられない」(路)
友達なんかいらない、という彼女。あなたの態度が悪いからでしょ、と言うも、実は。
事情を知り慌てて謝罪しにいったが、しかし友達になろう、という要望はすげなくつっかえされる。じゃぁ○○になろう!
オチが素敵過ぎる。これ新たな手筋ですよこれ。発明レベルじゃねぇのこれ。
「friendship+」(まに)
三回読み返してようやくストーリーラインが分かった(読解力無い過ぎる)。というか私ツンデレ好きなんで、これは当然白雪がヒロインだろ、あれ、なんで途中で髪白くなってんだ?と混乱してしまったのです。わはは。
「私のヒーローさん」(源久也)
戦隊のレッドの中の人が何故か♀。そして恋人も♀。でもその恋人は熱烈な特撮ヲタク。私が好きなの?それともレッドの中の人だから好きなの?揺れる乙女心。
つーかなんなんだ、これ。中の人は給料安いぞ。スポーツジムのインストラクターとか色々あるでしょ、と言いたいが。わはは。
「無酸素恋愛」(コダマナオコ)
陸上特待生(♀)と故障の為特待生から降りてしまった私。そんな私を侮蔑し、こき使う睦月。だが。
才能の差を感じて、故障が止める大義名分が出来た。私がそう思った事を睦月だけが見抜いていて、おそらく軽べつしている。それは辛かったけれども睦月だけが信頼できる人間だとも思った。という独白とそれに続く(まったく大したことのない)エピソードの連なりが素敵過ぎる。良過ぎて悶絶しましたよ、ぼかぁ。
「ナチュリーズ」(あおと響)
描線に独特の魅力があるのですが「前世がおとぎ話」という一点で全く理解できないため、評価不能でした。・・・・という老害オッサン読者の嘆きですわ。がははは。
「キスからはじまるコイゴコロ」(仲原椿)
突然親友に告白された私。つきあう事にオッケーしたもののいつもと変わらず拍子抜け。でもある日突然キスされて。内緒にしようといったんだけど、♂から告白されて・・・・。まぁ可愛い青春のヒトコマ、という感じですが描線とあいまって爽やかな印象を残します。
「ゆるゆり」(なもり)(*)
まぁいつもの安定のゆるゆりですわな。安定して面白い。凄いですよね。こんだけ量産して全然質が落ちないってのも。
「ボウソウガールズテキモウソウレンアイテキステキガールズプロジェクト」(河合朗)(*)
葵が黒川会長に「愛人にならんか」と誘われ、まぁ紆余曲折あって黒川会長は自分のこだわりを脱ぎ捨てられた、という話ですが、それを紅子が見ていたからさぁ大変。という所でヒキ。いよいよ追い込みがかかってきております!
「ホームスイートレシピ」(井村瑛)
お菓子を作って綻んだ顔をみたくって、またお手伝いしてもいいですか。
描線がまた少し変わって普通の萌え絵にちょっと近くなったような。いい感じ。
「先生、卒業(後編)」(大沢やよい)(*)
先生が語りだす、過去の自分の話。これがまたいい感じかつ切ない話で、なおかつその話を聞いた主人公の啖呵がステキ過ぎますわよ。
「喋喋喃喃」(竹宮ジン)(*)
自分の想い人が徐々に別の♀に心惹かれる。その姿を見ているのが苦しくて。そしてその苦しさを慰撫してくれる友人(♀)。
いいすな、徐々にしかし決定的に繋がる二人、という感じが上手いのなんの。
「月と世界とエトワール」(高上優里子)(*)
岸辺世界とよぞら、二人の祖母もまたエンゲージを交わしていた。因縁を感じ、より繋りを感じる二人。そして世界の親せきのかれん、登場、という所でヒキ。
「Vespa play.3」(大北紘子)(*)
サディスティックな女王の元へと嫁いでいった王女を救うべく、一世一代のバクチをうつ親衛隊員。
・・・・・いや凄いよ大北紘子。こんな人物配置、よくぞ作りましたね。もんの凄いクレバーな作家さんですねー、と信者としては信仰心をますます深めました。素晴らしい。エンディングのちょっとビターな味わいもステキ。
「あやめ14」(天野しゅにんた)(*)
清純な外見だがめっちゃその手の事に興味津々なあやめのちょっとアフォっぽい中学生の青春。いや、性春日常。今回は水着回(笑い)
前作と違って誰が誰だかわかんなくても全然問題ないすな。含みが無いから(笑い)
「千年のかざとしぞみる」(河合朗)
江戸時代。遊廓の禿(かむろ=遊女の付き人兼見習い)として入った娘。顔に傷があり片目がつぶれている。そんな顔をみてみにくい、と言い放つ遊女の清花。そんな言葉にも傷つかない位に絶望している娘、その心がみにくいんだ、と手を取る。そんな清花を信頼し、愛情を寄せる。絶望から希望へと変わる日々。しかし娘の床上げの日に、清花は・・・・。
私はステキな話だと受け取りました。
いい話として受け取るべきだと思いますね。色々なレベルで読み取れると思いますけど、それ読み手が埋めたネタだと思いますよ。
「ハニースイッチ」(ちさこ)
手作りのハンドクリームをオフィスの同僚で友人上げる。と突如香りが自分の香りと同じだと気が付く。まるで私が彼女を抱きしてめているようだ、と思いドギマギする。
上手いなぁ、上手過ぎる。あるあるネタからこういう風に展開させるかー。
「ストレンジ・フレーバー」(慎結)
霊が気に入った♀を連れていく、という女子高の怪談。それを聞いて「あなたが好き、いつも一緒にいたい」と囁かれ、すわ幽霊、とビビるも・・・・。
まぁそうなりますわな、という展開。快調快調。
「Cerasus Yedoensis」(長倉あこ)
ヒッキーな女子高生の部屋に桜の精霊が・・・・・。
思いきって外に出てみよう、という話・・・・なんでしょうか。
正直、思春期がはるか昔、思い返すとまっぴらごめん、二度と思春期になりたくない(笑い)、というオッサンにとって初々し過ぎてちょっとツライっす。わははは。
「百合男子」(倉田嘘)(*)
色々あって、吹っ切れたり吹っ切れなかったりする啓介「俺はまだ登りはじめたばかりだからな、この百合坂をよ」第一部完。
・・・・・いや、ホントに内容はこの通りなので。
素晴らしいエンディングだったと思います。マジでマジで。
とりあえず読んでいて(自分の首が締まり過ぎて)イタ過ぎるので、もうここで連載一旦切ってつかあさい(哀願)

さて、自分自身は少女マンガの後継者としての百合マンガが好きな訳ですけれども、実際にはそれだけではない、というバリエーション、ちゃんと出来てきている感があって、これでもう一つ二つ芯になる連載があるといいにゃー、なんて思いましたね。
なにはともあれ、ゆるゆりOVA期待しております。

2014年05月18日の百合妄想雑記

「百合色学園寮」を読んで脳内妄想

_ 二次元ドリーム文庫で発売された「百合色学園寮」(あらおし悠)については、純愛なのにハーレム、学園の女王が何故かサエない同性に告白、という所を含めて、段取りが凄く良くできているので、恋愛物としてひっかかる部分が極力無くされていてストーリーに凄く没入出来ます。
で、自分としては脳内補完、脳内妄想がビシバシ湧き上がってくるので、ちょっとそこらあたりを騙りたいな、と。ただ現時点だとネタバレの謗りを受けそうなので、こちらに記載しておきましたー。物好きな人は見るがよいよい。・・・・いや、別に見ても一銭も得しませんが。大体くどいし読みづらい。でも書きたかったんですよぉぉぉ。わははは。

コネタSS「山羊の恋文(その7)」

_ 「山羊の恋文(その6)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。
紀藤 調(きとう しらべ) :主人公
柳舘 睦美(やぎかた むつみ):ヒロイン


柳舘さんが彼氏が出来た、という事実に打ちのめされた私は、ヤケになったのかどうなのか、ひょんな事から彼氏が出来た。
調律に行った大学でナンパされたのだった。多分に捨てばちになった私はオッケーを出たし。念のために言っておきますが、私自身は強固なセクシャリティを持っていない様で、大体同性にときめいた経験は後にも先にも柳舘さんだけでして。かといって他にときめいた人は老若男女特にいなかったのですが。
彼はまぁ普通に優しい子で(年下なのです)別に不幸という事もなく、標準的にデートしたり・・・・・まぁやる事は一応やりましたよ、ええ。
深くは聞かなかったし恐くて聞けませんが、柳舘さんもデートやら、なにやら楽しくやっているご様子で。
まぁ私のこの想いは心の奥底に埋めてしまって、孫かなんかが相談に来た時に「私も♀にときめいた事が・・・・」等と言うんだろうなぁ、等と漠然と思っておりました。

しかしそう思っていたのは最初の2年位で、彼は卒業ゼミ、私は仕事が徐々に増えてきてお互いに擦れ違いが多くなってくると、彼の社会に出てないが故の「ちょっとぐらい融通効くだろう」という言葉に(悪気は無いのはわかっているが)カチーンと来ることが多く、あーこりゃだめかも、等という思いがよぎる事も増えた。

「だーかーら、来週のその日は仕事があるからダメだ、っていってるでしょ、もう切るよ。私明日も早いから、じゃあね」と電話を切って、明日の柳舘さんの家の調律の事をかみしめる。恋人とのデートよりも絶賛片思い、成就する見込みまるでなし、の彼女の家に行く、という方がわくわくしている自分はちょっと問題だな、と思いながら柳舘さんのスケジュールを見てにまっとしてしまう自分がキモいな、と思いながらベッドに入った。
(続く)

2014年05月19日の百合妄想雑記

今日のコネタ・色々百合的なネタ

_ しょのいちー。
自分のこのエントリで「5/23 「あの娘にキスと白百合を」(缶乃)は題名に百合がついているだけじゃないのか」と書きましたが、アマゾンでの作品紹介を見ると
品行方正、成績優秀の秀才少女・白峰あやかは、中等部から高等部に進学。
『今までと同じ自分』であり続ける……はずだった!?
天才少女・黒沢ゆりねとの出会いから、彼女の世界は一変する…?!
白峰と黒沢の物語から、全てが動きだす。
従姉妹と先輩、同級生と後輩、そして教師まで…。
少女たちの数だけ、物語は存在する――…。

とあり、どう見てもがっつり百合物件です、ありがとうございました、という物件ですね。訂正してお詫び致します。

しょのにー
スーパーダッシュ文庫で出ている「勇者サマふたりめ」(三上 康明)」という作品があるのですが。
これで登場人物はひとりめの勇者が平和にした町を訪れるふたりめの勇者がいた。彼が率いるのは戦士顔負けの力を誇る盗賊(器用さゼロ)、巨乳で美人な魔法使い(魔法使えません)なのですが、盗賊さんはガチ百合っ娘という事が途中で明らかになり、助けた少女に「♀同士で結婚出来る国に行こう!」と口説くのです。ちょっとワロタ。

しょのさんー
「ドラゴンズクラウン」というゲームがありまして。
ダンジョンに潜っては装備を拾って、レベルを上げて、NPCの拾って帰る、という感じのゲーム。いわゆるハック&スラッシュな格闘ゲームなのですけれども。
で、中に「あなたの命は私が守る」と言ってくれる♀戦士(アマゾン)がいるんですよ。百合ヲタとしては当然♀パーティとか作るんでちょっと嬉しかったんですけど、ドラゴンズクラウンって一旦迷宮に潜るとレベルが上がって次のNPCに切り替える感じなのでお別れしてしまい、ちょっと残念だった、というコネタでした。

コネタSS「山羊の恋文(その8)」

_ 「山羊の恋文(その7)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。
紀藤 調(きとう しらべ) :主人公
柳舘 睦美(やぎかた むつみ):ヒロイン

倒れ込んだと同時に電話が鳴った。柳館さんだった。考えていた当人から電話かぁタイミング良いのか悪いのか。
「もしもし、調ちゃん?」
「うーっす。調です。あ、電話って事は明日の都合の事?」
「あー、じゃなくて、ちょっとお聞きしたいけど、恋人からプレゼント貰う場合ってどんなんが良いと思う?」
「え?なんか意味わかんない。それはつまり柳館が彼氏から貰う場合って事?」
「まぁそう」
「えー、別に好きにすればいいんじゃないのー」よりによって片思いの相手にそれ相談するかよ、と内心毒づいたが、私が片思いしているなんて知るはずもない柳館さんは無邪気に答える。
「いやー、そうじゃなくて、なんちゅうか当たり障りが無くてあまり重くもなくさりとて愛情をアピールみたいな物ってなんだろう、って事ですよ」
「あーあーあー、指輪じゃ心理的に重いし、常時付けてないとマズイから合わないとき悲惨だし、じゃあバングルとかネックレスとかがいいんじゃないの?」
「バングル?」
「腕輪の事だよ、もう切るよ」とケータイをオフに。
なんだよくっそ、と思いつつ眠りに落ちた。
(続く)

ところでイマドキの若人はLINEで会話しているからこういう描写は既に時代遅れだという説は無いのでしょうか・・・・

2014年05月20日の百合妄想雑記

「まんがの作り方(8)」を読んだ

_ 「まんがの作り方(8)」(平尾アウリ)を読んだ。最終巻。
基本的に東京と地元に別れた川口・森下のドタバタ漫画家ライフ。一応森下を狙う美人編集者(♀)、川口にマインドがある雰囲気のアシスタントの眼鏡っ娘、それなりに波乱を起こすネタはありますが、二人の呑気さで中和されて、なーんもないまま、二人の関係性にも特別に変化が訪れる事なく終了。
じゃぁつまんないかというと、なんというか殺伐としている状況なのに登場人物みんな呑気な働く日常系、という感じで読んでいて結構楽しいのですよ。
ただ、百合的に萌えるか、といわれると正直疑問符が・・・・・。
多分、作者さん自身が世に出る不安を反映させていた初期〜中期の作品は作家的な悩みを登場人物の恋愛的な悩みに反映させていたのでドラマの緊張がそれなりにあったのですが、後期は作家さん自身がそれなりに作家的に安定しているがゆえに切迫した緊張感が背後に退き、ゆるやかな味わいが前面に出てきた、という感じですね。
個人的には悪くないのですが、ワンアンドオンリーの味わい、というのは背後に退いたような印象です。
なにはともあれ、百合黎明期、百合専門誌でなくても百合を主体にした漫画が!という所から始まったこの物語も終盤は「なるほど平尾アウリ、とぼけている所が素晴らしい」という百合から作家性へと移っていたのが良くも悪くも百合の普及を物語っている、と思う次第。
多分次回作は百合ではないと思いますが、次の作品も楽しみにしております。へへへ。

2014年05月21日の百合妄想雑記

何が自分のツボなのかはツボに当たるまでは分からない

_ 今回前振りが長いので(ここから)という所まで読み飛ばし推奨です。

百合とは直接関係無いですが「ドラゴンズクラウン」というゲームがあります。
格闘ゲームで、迷宮に潜ってはレベルを上げ、装備を拾い、NPCを拾うゲーム。
で、操作キャラに♂♀各3人のうちから一名選ぶのです。NPCは3名。百合ヲタなのでなのでアマゾンを自プレイヤーで♀オンリーパーティでやってる訳ですよ。でNPCの人物紹介で「あなたは私が守る」とか「私がいなけりゃダメなんだから」とかNPCのアマゾンが言ってくれてちょっと百合的に嬉しかったり。あと王国の王女様が最初は無表情な顔でそっけないが、イベントの後は仲良くなってエンディングでは王女様が戴冠して、でも一生友人でいよう、と誓うなんて話(さらっと流れるだけですが)も妄想のタネとしては十二分ですよね。
で、アマゾンのエンディングで、いわゆる貴種流離譚ぽい人生だった事が二行くらいで語られる訳ですよ。
その二行に異様にツボった。
もうね、なんでツボなのか全然分からないんですけど、多分、出生の秘密を知り氏族を出てさまよう、って所がツボだったんかなーと。
自らのアイデンティティを求めて諸国漫遊し、友人(自分の場合♀オンリーね)を得て、王国の危機を救い若き女王に「友」と呼ばれるというのは妄想で補完すると相当良い感じの百合話になりますよね。青春物語、成長と友人とみたいな・・・・
あと、大柄な♀になんかこう自分のツボがあるみたいな気がしてきました。
(前振り終わり)
(ここから)
ここで重要なのは私はこういう設定が自分の百合ツボだという事を全く自覚してなかった、という事です。
同様に、一般のオタの方でも自分の萌えツボに♀同士の極特殊なペアリングがある場合ってあると思うのです。百合ってなんかよくわかんねー、と思っていた人がある日ツボった百合物件にぶち当たって「今まで分からなかったけど、俺百合属性もあった!」と叫んでいる人って結構いるんじゃないかと思うんですよ。某所のつぶやきで「俺、BLって全然分からなかったけど、さや×杏で百合に目覚めたから、これの性別逆と思うとなんとなく分かるようになった」というのを見たことがありましたしね。
だから百合ヲタを増やすためには百合自体の露出を増やすしかなくて、露出が増えれば二次創作のバリエーションも増えて、百合ツボに当たる率が増える。露出が増えれば百合ヲタが増える率は上がる筈です。まぁ当たり前ですけれども。
そういう意味で百合というジャンルの露出を増やす方向に力を入れるのは百合普及という意味でやはりどうしても必要なのだと思います。
その露出している作品が自分のカンに触るとツライですが。わははは。
私?私の場合、露出している百合作品を見るのは(どんな作品でも)こそばゆいんでね。直視出来ませんよ。わはは。

2014年05月22日の百合妄想雑記

飲み会で一回休み。

2014年05月23日の百合妄想雑記

「あの娘にキスと白百合を」を読んだ。これは当たり!

_ 殆どの百合ヲタさんは既に御存じだったと思いますが「あの娘にキスと白百合を」(缶乃)を読んだら、これは純正百合物件ではないですか!楽しい!ステキ。
コミックアライブで連載されているので、心有る百合ヲタの皆さんは当然これがそういう物件だと御存じだった訳ですよね。
私自身は題名に「百合」がついていたので、アマゾンで百合と検索していたら出ていて、そんで惹句で百合と気が付いた訳ですが。あぶねぇ。
内容はというと中学時代、努力を窮め一番に輝いた白峰あやかは高校に進学したら常に二番。それは天才(努力などまったくしない)黒沢ゆりねがぶっちぎりで一番だからだ。
この事に面白くない白峰は優等生たる自分は正統派の努力で打ち破りたいと葛藤する。しかし黒沢の圧倒的な力に直面して、とうとう「あなたなんか大嫌い、絶対打ち負かしてあんたをただの人間だって思い知らせてやる」と彼女の前で宣言、自分に本音でぶつかってきてくれる白峰に思わず「私、あなたが好きになった」とちゅーした。意外に平静な黒沢よりもドキドキが止まらない白峰・・・。これが第一話。で、単行本には最初の二話が黒沢・白峰のペアの話。三話・四話は白峰の同室の従姉、妹尾瑞希と二階堂萌の話、最終話が上原の先輩への想いと見せかけてツンデレ黒沢と、黒沢大好き過ぎる白峰の話で幕。
いやー堪能しましたよ。読んでも読んでも百合ばっか。
みんな買おう!

2014年05月24日の百合妄想雑記

コネタSS「山羊の恋文(その9)」

_ 「山羊の恋文(その8)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。
紀藤 調(きとう しらべ) :主人公
柳舘 睦美(やぎかた むつみ):ヒロイン


スーツ姿で睦美の家に。なんというか、恋人からモノをもらう相談を片思いの私にするか、という微妙な憤りで、いままで何となくさん付けを呼び捨てにしてやる、という気分。いや、別に会話は睦美ちゃんとかむっちゃんとか言っているんだけど、まぁそこはそれ。
「こんにちは、調律に伺いました紀藤ですが」
「おー、調(しらべ)、よく来たよく来た、さぁ私の為に働くがよい」等と大げさな口ぶりで私を部屋に案内する睦美。とはいえかっては入り浸っていた私には別に案内いらないけどね。
「しかし、ホントに調はかっちくなったねー、スーツ姿とかちょう似合うよね」
「それ去年も聞いた」と言いつつもちょっと舞い上がる安い私。
そういう睦美も顔がキリリと締まって知的な顔つき度がアップしていて、まぁ見る度に自分の底の浅さを自覚しつつ惚れ直す自分の安さに感動してしまう訳ですが。
しょっちゅう会っている彼と違って年に一度位のペースでしか会わないから余計に惚れるのかも。
「じゃぁ掃除機をかしてください」と言いつつピアノのカバー部分を外して埃を取る。
私のその姿を後ろで見ながら「でもホントに調が調律師になるとはねぇ」と言う。
「去年も言ったよ、それ」
「そうだっけ?」
「むっちゃん、そういう所はいいかげんだよねー。大体むっちゃんが勧めたんじゃん」
「それは覚えてるって。大体本気で勧めたもん」
「どうだか」
等と言いながら、調律に入る。あー、なんかむちゃくちゃ安らぐ。この部屋自体が何度も来ている馴染んでいる所で、気心の知れた友人、というか惚れている人の部屋で、なんちゅうか古くからここにいるような錯覚。
大体、好きな、惚れた人に「この道に進んだら」等と言われたらそりゃ舞い上がって目指すダろ、とか思ったり。でもこの妙な信頼感と安心感はやっぱりいいなー、等とも思う。だったら変に告白してギクシャクしなくて良かったかもなー。
等と思っていたら、睦美の手にギフトラップされた小箱を見て、その浮かれ気分がしゅーっと消えた。
あーあーあー、そうですか、彼氏からプレゼント貰っていいですねー、こんにゃろ。
いや、私も彼氏いるけど、睦美に彼氏がいるからって半分ヤケになっていて、という部分はあるし、最近は時間的に擦れ違いが多くなって、という部分もあるし。
なので幸せそうな睦美を見ると「何故私を好きにならないんだ、こんなに好きなのに」等と理不尽な怒りが湧くのでありました。
なんで私は彼氏と上手くいかなくて、睦美は彼氏と上手くいくんだろう、どうして睦美の彼氏は私じゃないんだろう、とか思いつつ「じゃぁ調律終わったから、一回弾いてみる?」
「うん」と言いつつ弾くその曲は私が採譜した「道化師」
うん、そのコード進行は私が採った奴だよね、等と思いながら聞く。
「うん、いい感じ。音がなんかキリっとしたよね、私は調ほど耳はよくないからよくわからないけど、やっぱり調、かっこいいね」と言われてまたも浮かれる私。
いいか、もう年に一度、こうやって調律するのは私だけだから。睦美が結婚しても私だけの特権だし。
それでいいか、もう。
「乾燥剤、入れる?別料金だけど」
「あー、じゃぁ・・・・ってその胸の指輪は・・・か、彼氏から?」手に小箱を握りしめてぽかんとした顔で睦美に言われて「あ・・・ああ、これ?私も・・・まぁその浮いた話が無い訳じゃ・・・・・むっちゃんだっているんでしょ」
「あ、彼氏とは直ぐ別れたよ。結局色気の使い方とか全然覚えなかったなー」
な、なんですと・・・・・。
いや、別に彼氏と別れても同性の私にチャンスがあるかどうかは全然別だけど。
彼氏と上手く行かないことをアピってもチャンスがあるかどうかはかなり疑問だけど・・・。
そう思ってまぁ今の恋愛に対して愚痴るのは止めた。
「じゃぁ来年もよろしくお願いします」
「こちらこそ・・・・・ってなんでそんな顔してんの?すっごい気分悪そうだよ?大丈夫、むっちゃん」
「あー、うん、大丈夫です」

後でその時の事を思い出すと、どうしても山羊の郵便の歌が頭の中で再生されてしまう
名字も柳舘(やぎかた)だしね。
(続く)

2014年05月25日の百合妄想雑記

今日のコネタ・視野角の問題

_ 自分ところのエントリですまんすが「百合が自立するための経済基盤を考える」という話・・・はまぁマクラで特に読む必要は無くてですね。
で、何を言いたいのかというと、我々百合ヲタは「出版側は百合ヲタの欲求を分かってない!百合ヲタに届く作品じゃないと売れるわけねーだろ」とつい思う訳ですけれども
(1)少なくとも百合ヲタ向けの作品は出版部数は外部から推測する限り「大ヒットしている」とは言えない。大ヒットしているなら参入がもっと劇的に増える筈。いまある参入物件の多くは「ゆるゆり」ヒットの余勢をかっているだけなので、ここで購買数が増えないとキャズムを越えられない。
(2)百合ヲタは主に百合の情報、百合ヲタの情報を見ているので百合がものすごい普及していると錯覚しやすいが、実際はかなり少数の部族である。
以上2点は我々が百合に関連するンテンツを主に見ている事から発生する錯誤で、つまりは我々は(意外な事に)世界の中心ではない、という事でありました。

2014年05月26日の百合妄想雑記

モーニングツー連載「彼女とカメラと彼女の季節」を読んだ

_ モーニングツー連載中の「彼女とカメラと彼女の季節」を読んだ。
大学受験、共通一次の受験場で再会するユキ、あかり、凛太郎。
三者三様に自分の想い人について執着がほどけて、穏やかな気持で接する三人。
あかりも凛太郎に許されない、と思い詰めていたが凛太郎は会うとお互い動揺して受験どころじゃなくなる、と会話を封印して辛かった、といい、和やかに。
お互いが素直にお互いの気持をぶつけたからこうなれたんだ、凛太郎とユキの様に私とユキもそうなれるはず、と今だ前向きにユキの事を思っていると。
「私、もしかしたら来年フランスに行くかも」等と爆弾宣言するユキ、という所でヒキ。
・・・・・あらー、あっさり結れは解けてしまったのですが、しかしこの期に及んでまだ新ネタ突っ込むんか、と思った私です。五巻では終わらないのでしょうかね。六巻まで行きそうですね。

2014年05月27日の百合妄想雑記

6月9日発売の「橙は、半透明に二度寝する」を宣伝する

_ 来月、全俺が待望の「橙は、半透明に二度寝する(1)」(阿部洋一)が出ます。
一応百合っぺー話が二本あります(第一話と第二話)。全六話位で一巻だと思うのですが。
第一話は、親友にかっとなって、首を切ったら、その首が・・・・という凄惨な話な筈なのにとぼけた味わいな話。
第二話は、ドキドキすると心臓が破裂してしまう病にかかった親友が♂に恋して「諦めて私とずっといればいいのに」と思うも・・・・という切ない話。
濃厚な純百合物件ではありませんが、私は阿部洋一の信者なので当然買います。
阿部洋一でしかも百合っぺー、これは買いだ!
・・・・・いや、勿論一般の百合ヲタさんにヒットするかはよく分かりませんけどね。

コネタSS「山羊の恋文(その10)」

_ 「山羊の恋文(その9)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。
紀藤 調(きとう しらべ) :主人公
柳舘 睦美(やぎかた むつみ):ヒロイン


一年後。睦美のピアノの調律を明日に控えてテンションが上がっている夜。
彼から電話があって、明日会えないか、という電話。嬉しい電話ではなくまたも小競り合い。明日会えないか、休みになったし、それって流石に無理だよ、仕事あるもん、有給取れってそんなホイホイ取れる訳じゃないんだよ、等と例によって小突き合い。流石にもうお互い無理あり過ぎじゃねぇのこれ。
大体彼氏よりも睦美に会える方が嬉しいもん、という時点で終わっている。いや、そりゃ睦美は今フリーって知ってはいるけどさぁ、こっちも想いを伝えてないし、大体成就するわけねーし。
それでも会えるのが嬉しいというあたり、私の性根は腐っている。今の彼氏はキープって事だしな。
等と嬉しさと後めたさが相まった気持で睦美の家に。
そういう複雑な葛藤はでも睦美の家に、部屋に入るとすーっと消えていく。落ち着く。
そもそも睦美のスタイル自体が全く変わっていない。
相変わらずパンツに緩いシャツというコーディネート。髪は思いっきりのショート。髪の手入れが楽でいいという極めて即物的な理由。今どきありえない銀縁メガネ。
でも顔が徐々に徐々にキリリと締まってきてなんかぐっと大人、という感じなのです。
睦美を見る度に私の成長の無さ、定見の無さを見せつけられるようで悔しい反面、こんなにステキなんだよ、等と自慢したくなる私です。
(続く)

2014年05月28日の百合妄想雑記

飲み会で一回休み。

2014年05月29日の百合妄想雑記

7月4日発売の「あたしの彼女」を宣伝する

_ 例によってアマゾンに百合と入れて検索していたのです。仕事中に。<仕事しろ。
すると7月4日と結構先ですが、ガチ百合作家さんである森奈津子てんてーが新刊を出すというじゃありませんか!
題名は「あたしの彼女」。
もう既にこれだけでガチ百合物件だというのは確定ですが、アマゾンの惹句によりますと・・・・

十八の春。紗絵は、花野という名の美しい女の子に恋をした。砂糖菓子のように甘く、そして、軽やかな毒とカリスマ性を秘めた美少女に……。
見事両思いの関係になったものの、花野は言い放つ。「紗絵って、もしかしてセックスする人? あたし、セックスに興味がないから。オナニーにしか興味を持てないの」と! 彼女は紗絵に、指一本触れさせてくれない! 同学年の美少年エイジとともに、花野に翻弄される日々が始まった。限りなくエロティックな!

という事で森奈津子てんてーの趣味が炸裂している作品ではありませんか。
これは傑作「先輩と私」に続く傑作の予感が・・・・・するようなしないような?<どっちやねん。
まぁとにかく単行本じゃなくて、いきなり文庫なのでお安いですし、皆さん買いましょう!読まないでいいから!
あと「安達としまむら(3)」も8月に出るらしいんでそちらもよろしくよろしく。 なんか今年も百合小説物件、結構豊富な気がしてきました!

コネタSS「山羊の恋文(その11)」

_ 「山羊の恋文(その10)」の続き。
あんまり(?)やらないコネタSSでの丸パクリですが宇仁田ユミの「ゼッタイドンカン」があまりにも良くできているので百合モノとしてパクリたくなって・・・<この態度はどうか。
唯一ポジティブに捉えられる点があるとするとナラティブと性別を変えるだけで古典のラブストーリーを換骨奪胎しても斬新な読後感になる、という事ですね<ホントかそれ。
一応登場人物の名前だけは変えておきます・・・・。
では。
紀藤 調(きとう しらべ) :主人公
柳舘 睦美(やぎかた むつみ):ヒロイン

部屋に入って、調律を開始・・・・しようと思ってパネルを開けると、乾燥剤の上に箱が。
「あれ、むっちゃん、これ何?なんかの置き場所にしたの?」
「あーっ、あ、あぁ、忘れてた。ま、いいからいいから、続けて続けて」と言われて腑に落ちないまま調律を開始。
・・・・はいいんだけど、なんか今回はずっと私を見られているような・・・。
いや、別に前回もその前も、見てはいたけれども、道具とか使い方にも興味があったっぽくて、後ろからのぞき込んでいたりしたんだけど、今回はそんな事もなく。妙に背中に視線を感じながらの調律。で、ちょっと振り返るとにこっと微笑まれて、まぁこれだけで来た甲斐あったな、カレシと喧嘩してまで来た甲斐あったな、等と思う安い私でありました。
照れ隠しに「むっちゃん、全然変わらないなー」とつぶやくと。
「調は凄い変わったよね」と答えられた。いや、手拍子だというのは分かっているけど、それって化粧が年々ケバくなっているって意味?人から言われるままに流される私の事を皮肉っているの?等と大地に根ざして確固たる自分がある(ような気がする)睦美と比べてちょっとがっくり来たりして。
「じゃぁここに作業伝票にサインをお願いします」と差し出すと「あ、あれ?去年指輪のネックレスしてたよね」
「あ、うん、最近はしてないんだけどね」となんの気なしに言ったら。
「あー、そっかー、そうなのかー、今日これから会社に帰るの?」「え、明日遠出の仕事なんで直帰してあした直行しようかと」と答えるとと妙にニコニコしていたのがちょっと不思議だった。

帰り道。年に一度の逢瀬(ただしそう思っているのは私だけ)の喜びをかみしめながら帰宅の途についた。家の前で鍵を出そうとバックを漁ったら、謎の乾燥剤の上にあったかわいらしいパッケージの上に「今日、話したい事があるので、飲みに行きませんか」という文字が。
何これ・・・・何これ・・・・・。
多分普通のお誘いなんだろうけど・・・・なんだろうけど・・・・。
急に私の鼓動が跳ね上がるのを感じた。
(続く)

2014年05月30日の百合妄想雑記

「ゆりかごの乙女たち」について

_ 6月の「amazonでyuri」エントリの為にへろへろっとアマゾンに百合と入れて検索していたのです。仕事中に。<仕事しろ。
すると6/3発売の「ゆりかごの乙女たち」(みよし ふるまち)というのが出てきました。
えー、どうせ題名に「ゆり」ってついてるだけだろ、これ、等と思いながらググって見るとですね・・・
yohooブックスのページによりますと

時は大正。女学生の間では「S」と呼ばれる、上級生と下級生が二人だけの特別な関係を築くのが流行中。
庶民の出でありながら高女に成績トップで入学した入江環は、入学早々、上級生に見初められ「S」を結ぶお誘いの手紙をもらうが……。(第一話紹介ページ(yahooブックス))
進級した環と雪子。二人の関係は「S」とは無関係の趣味を共有する友達。特定の「S」が存在しない環に、今度は下級生が「S」の申し込みをしてきて…。(第二話紹介ページ(yahooブックス))

という血湧き肉躍り骨笑う状態で、チェックせねばねの娘!等と思いましたが。
やっぱ題名に「百合」とか「ゆり」が入ってるとかなりの確率で百合物件ですなー。
かって日本百合戦を百合?!と空目した位に百合に飢えていた時代(B.M、つまりはBeforeマリみて時代ですけどね)に百合ヲタとして覚醒した私は、こういうのを「どうせ百合物件じゃねーだろ」と猜疑心に満ちた目で見てしまいます。まぁ百合ヲタとして物心ついた時に裏切られまくって猜疑心が強くなっているのです。
が、今や一般ヲタ向けの雑誌等に掲載される百合物件には「百合」「ゆり」とつく、こういう時代になったのですねぇ、と百合の浸透にびっくらこいてしまいます。

2014年05月31日の百合妄想雑記

「部長に威厳はありません」を巡って

_ Web漫画「部長に威厳はありません」が終わった。
ぶっちゃけガチ百合漫画といっていい話で、作者も明らかにそれを意識している訳でまぁ萌え萌えでしたわ。
で、こっからは作品の評価ではなくて、一般論ね。
よく「優秀過ぎてなんでも出来てつまんない、だから出来ん子を弄るのが萌える」というストーリーラインあるじゃないですか。
でもさー、これってありないよな、と思う訳です。
だって、たかが中学で全国獲ったって、次は高校、大学、社会人、そして世界へ、と上に行けば行くほど視野が広がるもんじゃないすか。そして上に行けば行くほど自分が井の中の蛙であることを強く意識するはずです、というか俺はなったよ。
だから俺「優秀過ぎて退屈」って実際のところありえなくて、いわゆる「ユーシュー」な娘がトロい娘を弄るのは「ユーシューでも結局の所トップに上がるには才能が足りない事が既に見えてしまった絶望をトロい娘を弄る事で糊塗している」しかありえんだろう、と思う訳です。なので実は私の脳内では「部長に威厳はありません」はSっちい行動って部長に甘えているんですよね。私の絶望を癒して下さい、ってSOSなんですよ・・・・という妄想で見ておりました。わははは。
というか、上記の書きぶりを読めばお解りのように、そういう百合を誰か書いてほしい<またも他力本願か