百合を主体とした妄想雑記(2010/12/16-2010/12/31)

[過去の雑記へ] [ホームへ] [未来の雑記へ]
[過去日記の目次]

恒常リンクは文の先頭に着いている_をお使い下さいm(__)m
最新の日記は常にこちら(cur.html)で閲覧できます。

ぎやあぁぁぁぁ。ばんり組!さんをばんり堂!と誤記!確か以前も同じミスを・・・・orz。ホントすいません。

2010年12月16日の百合妄想雑記

「フィオナ旅行記」読んでませんが割に好評っぽい?

_ 一応♀同士の繋がりしか出てこない「フィオナ旅行記」現在、2巻迄出ておりますな。
ページレイアウトが横書きで、私としては内容がいかに良くてもそれだけでダメ。許せない(笑い)。Web上では問題ない横書きですが、製本されると2列になるんで視覚的にキツいです。
それはそれとして♀二人の異世界諸国漫遊記という感じらしいのですけれども、なんか結構二人の絆が固くていい感じらしいです。興味のあるかたはどうぞ。二巻では大きな構造も出てきて(心理的にも舞台的にも)盛り上がってくるらしいです。・・・・あくまで伝聞ですが。

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その6)

_ 「お姉さまのいない間に」(その5)の続き。
書いている自分が言うノもなんなんですがヒロインの「秋吉藤乃」が、どういう人となりなのか今だに分からない。ラストはバッチリ決まっているんですけど・・・・。どどどど、どうしよう<どうにかするのは自分以外にありえません。
では。

で、演奏では徹底的に合わない「藤乃さん」と私ですが、とはいっても迫害されている(笑い)ジャズのファンであるから、別に顔を合わせると喧嘩している、という訳ではないですよ。大体リリアン(笑い)ジャズスクールは裏ではわかんないけど、表では基本的にみんなスールなんで。皆「お姉さま」の統率の中、横一列な立場ですからね。皆フレンドリーなのよ。大体仲が悪くても1期(半年)だけの仲だしさ。別に角突き合わせる必要も無いでしょう。
という事で私と「藤乃さん」も連れ立って私の師匠の大沼さんのトリオとか「藤乃さん」のご贔屓の菊地さんのサクセットとか結構行ってます。
まぁ成人式を結構前に迎えている私達ですから、ライブに行って、チャージでお酒を飲んでたりすると終われば、じゃぁ次行くか!みたいになって、お互いの家に泊り込んで飲んでたりとか普通にしますよ、それは。
とはいえ「藤乃さん」私自身がよく掴めてないから、腰が引けがちな付き合いではあるんだけどね。好きなプレイヤーが大体エリック・ドルフィーとヨアヒム・キューンと渡辺貞夫!いや、前者2名とナベサダがどうして繋がるのか。ナベサダが○ならキューンは×じゃないのか、とか。思考回路が読めねぇぇぇ。
そういう私も師匠の大沼さんとロイ・ヘインズのファンというのも大概ですが。
(続く)

2010年12月17日の百合妄想雑記

分かる話と分からない話

_ こういう経験は無いでしょうか。
同じような話、同じような絵面のマンガが二つある。でも何故か片方ばっかり読む。
どういう話か完ぺきに判っているにもかかわらず、何故か偏愛してしまう。
こういう「何故か」が自分では判らないからこそ止められない止まらない。
つまりは「面白さ」とは畢竟人に伝える事が出来ない所にあるのではないでしょうか。
何故♀同士がくっつくと百合ヲタは悶えるのか。これは全然判らない。理由なんかない。

ええと、例えば「君が僕と」は「これはこうじゃない」という言葉は出ても「これはこういう事」と明示する言葉は殆どありませんでした。なもんで「結局どういう事だったの?」という口ポカーン状態ではありました。
が。
じゃぁツマンなかったか、というとそんな事無い。
あるいは(百合じゃないですが)ラファティの作品はいくつかは完全に意味が判らなくて最後口ぽかーんになる作品は結構あります。
でも凄く面白いのですよ。

結局「これはこういう事だった」という「理解」と「面白い」という「エモーション」はあまり直接は関係ない、と思いますよ。

2010年12月18日の百合妄想雑記

「それでもやっぱり恋をする」を読んだ

_ 倉田嘘さんの新作を購入、一読後「ええっ、あの百合姫Sの連載の奴じゃない!」
つーか、ネトゲ、掲示板、SNS、ブログ、とかのいわゆるコミュニケーションツールをモチーフにした連作集でんがな!
ページ数の関係か、なんと折り返しに目次が(笑い)
さて内容はと言いますと
・「WIRED」
ダメ人間で予備校生の蒼としっかり中学生のそら。
ネットゲームで知り合った二人だけど、蒼は人をからかう為にネトゲをやっている人で、身分詐称(♂と言っている)しまくって。その二人がオフで会おうという・・・・。
最後まで尻にしかれている蒼さんですが、それが満更でもなさそうな。
というかダメ人間蒼のダメな部分が自分にオーバーラップして読んでいて胸が痛いっす(笑い)
それはさておき、人間、誰かが後押ししてくれないとダメだという話・・・・・・なんでしょうか。
俺妄想だと蒼さんは高校までは結構自分がデキると思っていたけれども、受験で「自分はONE OF THEMだ」と知ってしまって、自分が勝負して負ける予感しかしないからこそ勝負しない人になっちゃったんだよね。だから「どういう人であろうとあなたが好きです」という人に出会えて立ち直れたんですよ・・・・・と妄想してみました。<妄想かヨ
・「BBS」
スポーツ推薦で水泳選手の悦子と悦子を慕うが故に特進コースに入っているのに水泳部に入部している美佳。
焦りから徐々に周囲から孤立する悦子、そして周囲の同調圧力に思わず「悦子は酷い」と書いてしまう美佳。そして断絶する二人。でもそれだからこそ「泳ぐのを好きになって」という美佳の言葉が悦子に届く。
・・・・・いや、実際は「上手く行くから好きになる」のであって「好きになると上手くいく」のではない筈、等と余計な事を考えてしまい、ラストが不安になる私です<アフォ。
いや、逆か。オレ理論が正しければ水泳が好きになっているラストだからフィジカルは好調なんだよね。わはは。
・「PICSEE」
これはPixivですね。お絵かきSNSで会員のりえとまゆ。で、りえのポイントはまゆの1/10なのね。内心ちょっと焦っているりえはHIROという美大生のフレンド申請に飛び付く。会おうというHIRO君に「怪しい、止めた方が良い」と言うまゆ。果たして・・・?!
「やっぱりだ、あの時にはもう醒めていた」という台詞がもうスーパーに悶える悶える。たまらん。
・「BLOG」
自分たちの事を秘密にするのがなんとなくイヤでBlogを作り出した潤とそれに反対する和美。そしてBlogを消す前に二人の仲が評判になって・・・・。
まぁ大したことなくてよかったね、という話。
しかしこの作品だけは多分都条例にひっかかりますよね(笑い)
・「インターミッション」
潤の作ったブログで交流する他の話の登場人物。そしてその場で思いが通じ合う悦子と美佳、という掌編。

いずれもいい感じの短編なんですけど、圧倒的な画力と身近過ぎる題材で「いやいや、フィクションだから上手くいくけど、現実は・・・」という変なドキドキを感じちゃいましたよ。
これは自分固有の感覚なんだと思いますけれども、倉田嘘さんのストーリー自体は結構フィクショナルなのになんでかリアルっぽい感触がしてしまうので、こういう余計な事を考えるのでした。
とにかくこれ、皆さん読むべきですよ。単純に2828するもよし、人生とは、と考え込むも良し、という感じで。

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その7)

_ 「お姉さまのいない間に」(その6)の続き。

さて、結構「藤乃さん」と仲良くなった、はいいけれども。
でもやっぱりお互いにどこか腰が引けている付き合いではあって、それは「スール」システムの性、と言えなくもなかったのでした。
いや、確かに私達は「お姉さま」の「スール」だから仲良くなるべきだ!というよーなドグマがスクールの中にはあって、それで付き合えるけれども、でも結局「スール」システムってスクールの中だけの「ごっこ」ですからね。流石に20代後半に差しかかろうという女子が(そういう文化的薫陶が無いのにもかかわらず)「スール」をマジにやろうとしたら、そっちの方がマズい訳ですよ。
それに。
実は結局自分の・・・・なんというか・・・・・「藤乃さん」へのコンプレックスっぽい気分が相当影響していると思う。
例えば、私自身は高校のブラスの小太鼓っつーかパーカッション担当でそれからずっとドラム畑で音楽をやってきているんだけど、ホント最近絶不調でして。
噂に聞きますが、難関の音大に入ったはいいけれども余りの回りの上手さに絶望して「そもそも私は音楽なんか好きじゃなかったんだ」等と悟るよーな「良い子」が偶にいる、っていう伝説があったりしますよね。
それと同じで「ホントに私ってドラムに向いているのか、そもそも音楽を掴んでいるのか、音楽が判っているのか」つーところでつまづいている。
一方で「藤乃さん」は自由闊達にフレージングを出しているのを見ると彼我の差を感じずにはいられない。いや、単なる出鱈目なのかもしんないけど。
という訳で「藤乃さん」には凄いシンパシーを感じている反面、凄く嫉妬もしている私なのでした。
(続く)

本当は主人公と藤乃がデキた後で、このモノローグが来るんだと思うんだけど、ちょっと無理でした。なんか照れがあってデキたシーンは書けませんでした。<ホントにどうでもいい

2010年12月19日の百合妄想雑記

今月号の「まんがの作り方」「ミカるんX」を読んだ

_ 今月号の「まんがの作り方」
川口が森下・武田のウチへと遊びに。泊まっていきな、という武田さんと寝る所がないよという川口。結局川口は森下と一緒のベッドへ。といいつつなんもないけれども、武田、川口共に微妙な嫉妬をお互いに感じる夜でした、みたいな。
ところでこの場合、武田は川口と森下のどっちにマインドがあるんでしょうか。教えてドラえもーん。
「ミカるんX」
基本的に最終の敵との戦いの最中「人類の次なる進化」等と不吉なフレーズが。
「最後の敵」をどうしても連想してしまう山田正紀ファンのオッサンな私です。
いやー、ワイドスクリーンバロックなSFってこれだけの様な気が。素晴らしい。百合と関係ない所で悶絶している私です。

「まんがの作り方」はこの後も延々と続くんでしょうけど、そして、この曖昧な状況はフツーのマンガだったらフックが弱い訳ですけど、百合というタームがあって、そっちでフックを作っているからこそ、本筋(?)の「曖昧な私達」という流れが描ける、という部分はあるでしょうね。

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その8)

_ 「お姉さまのいない間に」(その7)の続き。
今回は先の事を殆ど考えてない結果、自分の手癖が全開。やっぱ組み立てをしっかりしないとダメですわな。・・・・・だからって組み立てを他の作品からパクるのもどうかと思いますが。てへ。

一応念のために言っておくと「藤乃さん」にプレイヤーとしては得体の知れない嫉妬的感情は持ってますが、だからってフツーの友情にヒビが入るとかそこまで激烈な感情ではないですよ。当然♀同士できゃいきゃい言いながら、好みのプレイヤーとか、CDの話を注釈抜きで言えるのは凄いラクで楽しいし。
マル・ウォルドロンは変な風に日本でウケたけど、スティーヴ・レイシーとの共演をもっと皆注目すべき、とかの真面目な話から、ヨアヒム・キューンのあのうなり声は最近のCDで入っていないがそれって録音で消しているんだろうか、とか、岡本師匠の痩せ具合は大丈夫なのか、とか、不破さんのお腹は結構太いよね、とかの下らない話まで。
しょうもない話題ですけど、なにしろJazzを愛好している人は凄く少ないですからねー。
こういう話題をしゃべれる人を私達は求めていて、そんでスクールに通っていると言う面も少なからずあるのです。
そんで、私達がスクールの中でも結構仲がいいのは、「お姉さま」から「あんたたちは凄く良く似ている」とか言われて意識している部分もある。
でも実際には時間的に休日が一致しているという事が一番大きい。
皆さん、やっぱり職種が土日休みというパターンはJazzを愛好するよーな「ちょっと変わった」タイプの女子には少ないみたいですね。
そうそう「お姉さま」に私の音楽上の悩みである「音楽をつかめてない」事を相談した事もあるんですよ。そんときに「もうホントつらいっす、ドラム止めたいっす」等と冗談混じりで言うと「真優は藤乃を、藤乃は真優を見習えばそういうの一発で解消なんだけどなぁ」とこれまた冗談混じりに返された。
・・・・・・そうなんですか、お姉さま?
(続く)

あー、少しは藤乃と真優のKKUMMなお付き合いを書くべきだよなぁ。そういうのを「次回作」ではちゃんと書こう。うん<次回かよ

2010年12月20日の百合妄想雑記

「WIRED」の背景を妄想する

_ 「それでもやっぱり恋をする」(倉田嘘)の「WIRED」は蒼さんのダメ人間っぷりが自分のダメ部分に直撃してマジに読んでいて辛い(笑い)ので「そんな人じゃないんだよ、結構いい人なんだよ」という妄想をしないとこっちがやってけません!
という事でちょっと妄想してみます。
ええとね、まず前提として「浪人の一人娘を独り暮らしさせている」という事から、実家は裕福である事が判ります。だって家賃と生活費で月20万はいくよ、あれ。あと、一人娘を一人暮らしさせる、という事から愛情もそれなりにある筈。さすがに月20万は大金でしょう。愛情無しには出ない金額だと思います。
一方で、じゃぁなんで素行不良の娘を独り暮らしさせているか、ってぇと、やっぱり何かしら親子にわだかまりがあるからなんでしょうね。ちょっと距離を置かないと、と双方が考えている、と思えます。いや、だってろくに予備校に行ってない、なんて直ぐに分かる訳だし、それを強く言っていないってのはそういう事でしょう。
そう考えると金が無くなったから親に無心、という行為から過失は親側にあるんじゃないかな、と。
後、お金がそれなりにあるんなら程度を選ばなければそこそこの大学に押し込むのは昨今の大学全入時代難しく無い訳で、一応蒼さんは周囲からも自分も頭の良さにはそれなりの手ごたえがある人なはず。
一方で蒼さんはナチュラルに♀に恋してしまう訳で、しかもその事に不自然さを感じていない、って事は自分の「傾向」は既に把握済み、と考えられる。
さらにあれだけ自堕落な行為をしていた蒼さんがそらの一喝で立ち直るんだから、自分でも立ち直る切っ掛けをずっと探していたんだ、と思えるのです。
以上の事を踏まえてこんな背景ストーリーを妄想してみました。

蒼は自他共に認める優等生。父親は医者で「将来は蒼に医院をついでもらおう」と公言していた。
しかし再婚後、連れ子(♂と♀がいる)も十二分に優秀で父親は「将来、別に医者にならなくてもいいぞ」等と言ってしまう。父親は娘の将来を慮っての発言の積もりだったが、その一言で意外にも蒼は深く傷ついてしまう。勿論蒼さんは父親の意図も分かっていて、傷つくのも子供っぽい行為だ、とは思っていても荒れる自分を抑えられない。
しかも連れ子(♀の方。中学生位の筈!)にときめいている自分に気が付き「早く家を出なければ」と焦る。焦りのあまり成績が急降下。
案の定志望校は落ちてしまう。ランクを下げれば二次募集で・・・という提案を「早く家を出なければ」という焦りから「浪人する、独り暮らしで」と言う蒼。
不用意な発言で荒れさせてしまった、と思う父親は強く出れずに今の状態に。
一方蒼は子供っぽい反発心と自分の「傾向」を密かに恥じていてその自分を罰するために自堕落な生活へと堕ちていった。しかし自分を立ち直らせてくれる「王女様(笑い)」を切実に求めていたのだ・・・・・。
・・・・というのがスタート時点での話ですね。<長えよ!しかも妄想だよ!

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その9)

_ 「お姉さまのいない間に」(その8)の続き。

さて、皆さんは自分の「タイプ」について一部の隙もなく把握しているでしょうか?
多分私は眼鏡男子がタイプで・・・・等と思っていたが白衣の男子に萌えてしまい、単にストイックな研究者然とした男子がタイプだった、と忽然と悟るとか、そういうお間抜けな「誤認」は誰しも経験しているのではないでしょうか?。
たとえば難関の音大、しかもピアノ科に入ったは良いが、忽然と「私はピアノなんか好きじゃなかった、単に褒められたからやってただけだった」等と悟る「良い子」伝説や、これはある小説で描かれていた例でしたが「納豆、塩辛」が好きで匂いのキツイものがタイプだと思っていたらオクラをうっかり食べて大いに気に入って「実はネバネバしているものがタイプ」だと悟ったり。
そして私が今最大に恐怖しているのが自分が「実はジャズ演奏、それもドラムなんか実は好きじゃない」タイプなのではないのか、という事なのです。
一応今まで10年近くジャズに関わっていて、それなりの時間と労力、もうモテの努力などうっちゃる位の勢いで熱中していた筈なのに、タイコを叩くのが凄く辛い。もう全然音楽に触れている感じがしない。しかし周囲がもう完全にジャズ贔屓の人間で固めてしまっている以上今更「私、実はタイコは嫌いだったの」と告白も出来ず、練習すればするほどどんどん音楽から遠ざかる様な気分で、もうどん詰まり状態。
そういう気分だったので逆に自由闊達にフレージングを繰り出す「藤乃さん」にはもう妬ましい気分、鬱陶しい気分もあるんだけど、しかし会話は楽しい、という二律背反的な煩悶もありまして。
で、スクールが捌けた後、二人で飲みに行って大いに愚痴りましたよ。
ちっきしょー、お前に私の苦しみなんかわからないだろー、ばかやろー、みたいな感じで大いに絡みました。・・・・お恥ずかしい。そしてしこたま飲んで悪酔いして「藤乃さん」のマンションに泊まったんですけれども。
そこで自分の「タイプ」について新たな発見があったのでした。
(続く)

2010年12月21日の百合妄想雑記

そういえば百合ランキングの季節ですが・・・・

_ そうそう、今年はちょっとは真面目に私家版百合ランキングをやろう、と考えて、百合物件の買い物リストを作ったんだった。わはは。すっかり忘れてました。
確かにこうゆうのをウンウン考えるのは面白いですよね。1年前の作品にスポットを当てられたりして。
でもこういうので「みんながウンウンと頷くよーなリスト」はあんま面白くないなー、とか考えてしまうへそ曲がりんな僕。
つい自分の独自性を出す事を考えてしまいます。
という事で去年の発売だが、購入したのは今年だ、という事で強引にねじ込みます。
PCの同人ソフト「四月になれば彼女は・・・」(ばんり堂!ばんり組!)を「特賞!」とかエポックメイキング賞受賞!とか言いきって賞賛したいですね。
通りが悪いだろうから、今年のgarbagememo謹製百合アワード2010「特賞」受賞!という事でどうでしょうか!
まぁgarbagememo謹製の賞を貰ってもばんり堂!ばんり組!さんは嬉しくもなんともないでしょうが(笑い)。そういう事は気がついても言わないのが淑女のたしなみ。がはは。
内容はばんり組!さんのWebページ自分のレビュー、その1その2を参照してください。
何度も言いますが「無ければ自分で作る!」という事を体現した偉大なメルクマール。本当に素晴らしいです。
という事で、一発目の「特別編」は「四月になれば彼女は・・・・」でどうか。<どうかと言われても。
以後、小説編、マンガ編、と続く・・・・かもしれません。
(12/26追記)
ぎやあぁぁぁぁ。ばんり組!さんをばんり堂!と誤記!確か以前も同じミスを・・・・orz。ホントすいません。

2010年12月22日の百合妄想雑記

そういえば百合ランキングの季節ですが(その2)小説編

_ すいません、諸々の事情で、ネタを暖めているヒマが無いので、ランキングでお茶を濁す作戦。
自分のポリシーとして「何位」というランクは付けたくないので、ブラスバンドの金賞の様に大体全部に金賞を渡す作戦で行きたいと思います。・・・・まぁ何位ってこの作品よりこっちの方が上、と判断しないといけないのですが、それが全く自信無いですからね、私は。明日になれば今日と違った判定をしそうな自分。
ツー事で、garbagememoの2010百合アワード小説編。順位無し。

まずは読んでない部門の金賞!

・「不動カリンは一切動ぜず」(森田季節)
評判はいいんだけど、翻訳SFファンの私としては和製SFというだけで、読むのに気合いが必要なのです。がはは。

・「ぐいぐいジョーはもういない」(樺 薫)
ありそうで無かった、とか言いますが、そもそもあり得ない百合野球小説。ラストは♀バッテリーの「卒業」とこれまたスゴい。百合ヲタは「もしドラ」だけじゃなくてこっちも読むように。

・「フィオナ旅行記(1)(2)」
キノの旅の百合版、という趣らしい話だそうですが・・・・・かなり悶えるらしいですよ。

次は読んでいる部門の金賞。

・「君が僕を」(中里十)全4巻。
誰がなんと言おうと今年の百合小説は「君が僕を」でしょう。だって「マリみて」以外に4巻も続いた百合小説ってこれだけじゃないですか!それに検索語を見ると結構上位に「ガガガ、君が僕を」が来ているみたいなので、それなりに注目されていたと思います。
しかし内容は人を選ぶよなぁ・・・・・。「わかる/わからない」と「おもしろい/つまらない」は別の尺度、と思っている人向け。それだけで既に相当門戸が狭い気が。わはは。

・「ダブル・エンゲージ 偽りの姫は騎士と踊る」(渡海奈穂)
もうフツーの百合ヲタが考える凄く真っ当な百合小説。私の評価はこちら
これは良いですよ、マジで。素直にお勧め出来ます。絶対後悔しませんから。ええ。

・「スーパー乙女大戦」(森奈津子)
前回の「先輩と私」と打って変わって人を相当選びますが、こんな作品もう二度と出会えませんぜ。チープな特撮ファンなら悶絶出来ると思いますが、チープな特撮ファンで百合ヲタで小説好き、となるともう狭いなんてもんじゃない間口。セールス的に大丈夫か?百合ヲタの皆様は「(私が買うから)大丈夫だ、問題ない」と言って欲しいですね。

そして最後に個人的に純百合作品とは言えないが応援している部門の金賞。

・「宇宙海賊学園ブラックキャット」(kyphosus+しまちよ)
スケベ帝国レーベルで(途中色々あったとは言え)♀同士のナニが出まくり、百合ヲタに配慮されていると覚しきエロ小説。こういうのがセールス的に苦しいとは思いますが、なんとか離陸して欲しいもの、と思って一票を。皆さん、読まなくてもいいから買ってアンケート出して。いや、マジで。私の内容紹介はこちらこちらを。

以上、garbagememoの2010百合アワード小説部門でした。
こうして挙げてみると、意外に結構出ていましたね。それに当然私の知らない百合小説は他にもあると思うので、少なくとも去年並には出ていると思いたい!
来年も一杯出ますように。あと皆さん、買わないと次が出ないので、読まないで、積ん読でもいいんで買いませんか・・・・・てお前はどこのセールスマンだよ。
いや、やっぱり完全に離陸したマンガと違って小説はねぇ・・・・と弱気なのでどうしてもセールスマン的言説が多くなる私です。

2010年12月23日の百合妄想雑記

次世代の百合小説を作るのは純百合ヲタの君だ(笑い)

_ 忘年会の二日酔いから今さっきようやく復旧した気配のあるgarbagememoです。
年とるとアルコールとか肉とかホント分解出来なくなりますねー。
という事で今日はコネタで。
ええと、「百合が自立するための経済基盤を考える」というエントリでも主張していますが、専従の作家が傑作を書けるまっとうなジャンルとして自立するとしたら市場規模が大体20億程度の市場にならないとマズい、と言いました。いや、屋上屋を重ねる推定なんで眉に唾付けて読んで下さいね。
で、大体これは単行本を600円と考えると・・・ええと年間300万冊売れないといけない・・・・なんだか書いていて眩暈が。
マンガはまぁ自立していると言えるのでおいておいて、百合小説が自立する為には小説でも同じくらいの経済規模が発展しないとまずいのですが、300万冊どころか30万冊も怪しい。自分の感覚としては多分百合ヲタは数万の単位でしか生息してないので、年間10冊以上は百合小説が出て5万部程度は売れてくれないと継続的に百合小説が出版される環境にはならない。
そりゃ、或る程度の小説巧者が一発ネタで1本だけ書いてくれる、という事例はそこそこあるでしょうが、そういうのは後に続きませんからねぇ。
だから「継続的に」出版される為にはどうしても購買数を上げるしかない。
という訳で純百合ヲタの皆さん。来年はツンドクでかまわないので、年2冊位百合小説を買う運動を初めて下さい、というのはどうか。
ホント、お願いね。・・・・・・・・どこの回し者だ、お前は・・・・・・。

2010年12月24日の百合妄想雑記

「いっしょにとれーにんぐ026」又は知らないという幸福

_ ところで百合的なエロ描写もある最新作「いっしょにとれーにんぐ026」って記事を見たんすが、これ、もう百合界隈で評判になってます?教えてドラえもん!
つーか、百合物件紹介界全体で見れば大体どんなレベルの百合でも絶対紹介されている筈ですからねぇ。これも発表時に既に誰かが紹介しているに決まっているんで、改めて私程度の百合情弱が鼻息荒いギミに「ねぇねぇねぇ、コレ知ってる?」と言っても絶対に「アフォか、こんなのジョーシキだよジョーシキ」と言われる事でありましょう。てへ♥。
しかし私は連絡手段を公開してないから絶対に読者はつっこめない!ので、いくら百合界隈で「garbagememoってアフォだよなー」等と言われても絶対に分からないのです!正に無知ならではの蛮勇!がははは。

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その10)

_ 「お姉さまのいない間に」(その9)の続き。
後3回位で終わる筈なのですが・・・・・ホントに年内に終わるかナー。

「藤乃さん」のマンションでお泊まりでオールで飲み。まぁ何度かお互いの所にお泊まりしたりされられたりで、割に家飲みとかもしますよ。なんつってもビンボー社会人ですからねー。で、色々音楽上に鬱憤を抱えて、しかしながらそれを「藤乃さん」にだけは言いたくねぇー、という気分で「藤乃さん」ちで飲むとですね。非常に良くないですね。ええ。
やっぱねー、ポジティブに娯楽をやらないと駄目ですな。
呻吟しながらやるのはまずいよねぇ、なーんて「藤乃さん」に愚痴りながら飲む。正直何度も言ってますけど、自由闊達にプレイしている(ように見える)「藤乃さん」が妬ましい訳で「私の苦しみ」をわかれー、みたいな感じでございますわ。
一方で「藤乃さん」は藤乃さんで「あんたは『お姉さま』のお気に入りだからいいじゃん」とかなんとか訳の分からない事を言うし。
なんだよー。で、雰囲気が険悪になりそうなのを慌てて回避して「リリアンジャズスクール(笑い)」のトンデモな風習の話に。
考えてみるに、こういう「スール」は明治大正昭和の「エス」だよねー、あれって限定された女性社会だと圧倒的な上位の人に認められるっていうのが凄いハイになるんじゃない?でも「あいのり」みたいに限定された社会にしてしまえば誰でも恋愛感情が湧き出るんだったら、女性限定でも恋愛感情が出てこないかな?いや「お姉さま」だったらわたしいけるよ、うん、わたしも、そういえば私達女性はイケるかな?ねーねー、ちょっとやってみない?えー、マジ?あれ、真優さんコワイの?コワイ訳ないじゃん、やったろうじゃん!
・・・・・いや、今思い返すと何言ってんの、という感じですが、この時は(「藤乃さん」への反感と共感が相まって)後には引けない、後ろは見せられない!みたいな感じで、ちょっと軽ーいフレンチキスを。
ちゅっ。
・・・・・・・あれ?
何か・・・・・今・・・・・・ビリビリって電流が疾った気が。
(続く)

2010年12月25日の百合妄想雑記

安藤慈郎版「武士道シックスティーン(3)」が素敵過ぎる件

_ 百合界隈では「オクターヴ」の連載完結でクリスマスを祝っているかと思いますが、私のばーい安藤慈郎版「武士道シックスティーン(3)」があまりにも素敵過ぎるんで悶絶している少数派であります。
いや、ぶっちゃけ尾崎あきら版「武士道シックスティーン」は少女マンガの文法で主人公たる早苗の内面独白がバンバン出ていて「マンガとしてはこっちの方がいいよなー」と少女マンガ、少年マンガの両刀使いの私としては思っておりました。
結局「マンガでキャッチーな話と小説でキャッチーな話は全然違う」という問題点があって、多分尾崎さんも安藤さんもその罠にはまっていました(過去形)。
例えば(何度も言っていますが)「それは般若ですか」。
あの竹刀袋に般若が描かれているというシーン。これ、小説だと凄い印象的な、香織さんのキャラを凄く良く表しているシーンですけど、これがマンガや映画になると、なんといっても竹刀袋は幅が10cmも無いから、結果として全然キャッチーじゃないシーンになる。
で、尾崎版だと少女マンガの文法に則れば内面がガンガン出せるんでそういうのが比較的カバーしやすい。
一方で安藤版だと少年マンガの文法で主人公が強烈過ぎるあの磯山さんですからマンガが凄く・・・・なんちゅうか・・・滑かじゃない。
が、しかーし。3巻は違います!
安藤さんの解釈でエピソードの取得選択が進んだ結果、凄く流れが滑かになってます。しかも説明不足を補う独自エピソードを入れ込んだ結果、凄い結果が待ってました!
つまりですね。安藤版の1巻2巻って正直「なんか上っ面だけなぞっている感じだよなー」とか思ってあんまし引き込まれていなかった。なんで余り期待してない部分があって、その性で、独自エピソードが上手いことはまって盛り上がる盛り上がる。しかも最後に!写真撮影で!○○が待ってんだよ!どっひゃー。
いや、たとえばアムネシアンあたりでこのエピソードがあっても全然大した事ないですが、なんつっても期待値が凄く低かったから、このエピソードだけでもう3巻分のお値うちが!位の破壊力になる訳です!いわゆる「不良が小犬に傘を差す」理論ですよ!
ラストの「なあ、知ってるか?」という流れなどもう悶絶せんばかり。
一応念の為に言っておきますと、ここまで煽って期待値を上げて読むと全然悶えないと思いますが。わはは。
・・・・・オレは誰に向かって書いているんだ。orz。
という訳で武士道シックスティーン贔屓で安藤版はイマイチ、と思っている人にこそ安藤版武士道シックスティーンの3巻を強く推したいと思います。
期待値を低目に保って読むべし!
すげー失礼な言い方ですけど。わはは。

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その11)

_ 「お姉さまのいない間に」(その10)の続き。

とは言っても二人ともちゅー出来る位に酩酊していたから、その後即効で床に倒れてました。
夜中に・・・その・・・・まぁアレで起きて、用を足してまた毛布にくるまって今日の事を考えてみた。
それは私と秋吉藤乃との事、そして自分の事をだ。
勢いで「藤乃さん」にちゅーして、ちょっと・・・・その・・・・何だ、いい感じの情動が湧き上がったからといって、じゃぁ「藤乃さん」つーか、秋吉藤乃とそうなれるかってーと相当無理な気がする。だってそもそも私達、なんつーか「スール」という仮想的な繋がりしか無いんですよ。多分。
なんちゅうか結局自分の「傾向」については、今日確信した訳ですけれども。なーんだ、私、恋愛に熱中するタイプじゃないと思ってたけど、単に男性がタイプじゃないだけだったんだー、という。そりゃぁ♂全体がタイプじゃないなら友人達から「ね、この人どうかな?」とか言われても、そりゃピンと来ないよ!
ちっくしょー、ダマされたー(誰に?)という気分でしたね。
ついでに言うと例えば秋吉藤乃自体が私と同じで同性がタイプ、という可能性はこれまた低い。まぁ結局秋吉さんとはつかづ離れず、みたいな仲になってそのままなんじゃないかなぁ。私自身同性を恋愛対象として把握してない性もあって、とてもじゃないけど、秋吉さんとどうにかなる事を考えている訳じゃないし。
結論として「特に今までと変わり無い」という事・・・ですよな。うん。なんだ、特に問題無いじゃん。
そう割りきれたのも「これは私は永遠に独身だよなぁ・・・」と20歳の時に見きっていた為でした。
・・・・・早すぎ?
(続く)

2010年12月26日の百合妄想雑記

今月号の「オクターヴ」を読んだ

_ 「ひらり、(3)」が店頭にねぇーーーーー!
さて、それはそれとして。
長きに渡って男性ヲタ向け雑誌「アフタヌーン」誌に連載されていた♀同士恋愛を描く「オクターヴ」いよいよ完結!
どんどんぱふぱふーー。
前回のヒキで「普通だったらこれで節子と雪乃のハッピーエンドだけど、今まで何度となくこの展開で裏切られたからなぁ・・・・」等と非常に不安でしたが、まぁ「してしてちゃん」(©大朋めがね)な雪乃が「自分は『してしてちゃん』だった」と自覚して。
二人の未来はこれから始まるのです!みたいなラスト。
で、今まで散々ドキドキさせてくれたオクターヴですが、ようやく平穏な〆ですよ。
読者の私の肩の荷もおりました。オジサン、本当にうれしいよぉ、みたいな。
親戚のオジサン目線ですな。がはは。

さて、こっからは余談。
前々回(だったっけ?)の「来栖ちさと」さんの「さようなら」発言で雪乃が(今、「また」って言わなかった)と独白した時がありましたよね?その他、節子さんと雪乃がデキてるんだ、と知った時のちさとさんのリアクションといい、ちさとさんの言動にはやたら含みがあるんですけど、アレは何だったんですか?もしかしてちさとも雪乃(or節子)を狙っていたんですか?教えてドラえもーん。
余談しょのにー。
俺、ホント不安なんですけど、節子と雪乃、この後無事に破局せずに動いていけるんでしょうか(笑い)。
何度も言ってますが「恋愛と結婚(or共同生活)は天と地ほど違う」ので。
妻子がいる私が断言致しますが、結婚って「恋愛をしなくてはならないという強迫観念から解放される為にある」んであって、恋愛のゴールが結婚じゃないのよ。
恋愛が「非日常」に属するものだとすると、結婚ってホントに「日常」なのであって、むしろ「何もない」ですよ。
でもさぁ、二人とも「今までと違うドキドキする何か」を相手に求めている感じがオジサン凄く不安ですよ。
まぁ共同生活しているウチにそういうのは慣れるものなのですが(笑い)

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その12)

_ 「お姉さまのいない間に」(その11)の続き。

ま、「藤乃さん」とのアレコレは御本人も拘っていないよーですし、とりあえず私の中では「無かった事」になってますよ。大体さぁ、「リリアンジャズスクール(笑い)」のクリスマスの恒例のイベント、生徒全員によるビッグバンドコンサート、但し聴衆は自分たちという楽しいんだか寂しいんだかよく分からないイベントがあってそれどころじゃねぇぇぇ、という気分のあるんですよ。
今回は「プティ・スール」の「綾乃さん」の執拗な要請でDCPRGの「構造と力 5」に決まったんですが。
これがもう死ぬほど難しいのよ。だってコイツラ、ダンスミュージックの癖して、ポリリズムを駆使して、変拍子はばかすか出てくる、ハーモニーは変態的と聞いている分にはノリノリのイイ曲だけど、一旦自分たちがアンサンブルをしようとすると、もうぐっちゃぐちゃ。
唯一涼しい顔して弾けるのは「お姉さま」ただ一人。辛うじて私もコンガの「亮子さん」もなんとかなってますが、どっかがコケるとずだだだだ、と引っ張られる。大丈夫か、私ら!
(続く)

2010年12月27日の百合妄想雑記

「ひらり、(3)」買ってきました

_ 地元本屋では26日には陰も形も無かった「ひらり、(3)」ですが、勤務先本屋で今日無事ゲット。レシート見たら今日到着した物件のようですね。こういう土日付近のアンソロ系はいつ出荷なのか分からないから恐ろしい。
では短評に。
・「さろめりっく」(袴田めら)
転校してきたさろめ。さろめは転校が多い事、そして母親のアレゲな行動から他の人を遠ざけるタイプ。しかしひかりは積極的に交友を求めて。徐々に交友が濃くなる二人。そしてささいなすれ違いから、さろめは禁じ手の魔法を使ってしまう。それは「本当の事しか言えなくなる」という魔法だった・・・・
・・・・これ、凄くいい話なんですけど、結局さろめの「孤独からの脱却」という読み筋だと百合的エモーションが入ってこない気がしますがな。いや、絵面からはすげー百合っぺーんですけど。みんな、どう思う?<どう思うと言われても。
・「白、またはピンク」(仙石寛子)
私はあの娘が大好きなんだけど、あの娘はスケッチに夢中。つまんない。私も絵を教えて?・・・・たわいもない話なんですが、百合専門誌に載ると途端に百合百合しく見える罠。わはは。
・「まいにちのともだち」(ささだあすか)
たわいもない話なんですが、百合専門誌に載ると途端に百合百合しく見える罠。
いや、これ、単に通学途中に家がある仲よしな二人が毎日一緒に登下校、という以上の話じゃないんですが(最後のヲチにはやられましたが)
前回と違って、百合電波出力が上がってます。すげー。前回比100倍位感じますよ!
・「箱庭コスモス(2)」(桑田乃梨子)
前回の続き。今回は学校の学問系女王とスポーツ系王子になつかれた主人公が不思議研を設立すべく緩く奔走すると、同好の士に出会えて・・・・。
こ、これはフラグか?という展開ですが、見ていてまったくそういう感じにならないのはやっぱりいつもの桑田さんなのでありました。
いや、面白いんすけど、百合専門誌に載ってもこんだけ道具立てがそろってもやっぱり百合に見えないのが面白いっすねー。
・「プルケリマ」(藤こよみ)
「わたしはおかしい」
あの女に親しくしてもらって嬉しいけれども私の嬉しいは欲望とセットになっていて、その感情が醜くて切ない・・・・・。
いやいやいやいや、全然おかしくないですよ!
・「サボタージュ」(夏乃あゆみ)
突如、サボりたくなった私。偶然出会ったあの娘も今日サボろうと決心した同級生で・・・・。いい話。でも百合的にどうこう、という話ではないよーな気もしますが、相方がショートなので、すべて許す<趣味全開。
・「かわいいひと」(前田とも)
ヤバい位に自分の「ベリショ、マニッシュ」というツボを突かれまくって悶絶。鼻血出して倒れるかと思いました。ぎゃああああ、これは永久保存だっ!
・・・・でも多分あのベリショのシーンで倒れるかと思うのは私だけでありましょう。つまりは話としてはごく標準的な話だと思います。わはは。
とりあえず余りの悶絶の余り結側の視点の妄想話をちょこっと書いてみました。<バカ。
・「さらば友よ」(橋本みつる)
同室の♀に欲望を抱く自分に戸惑う。一方同室の女子はまたある種の体質持ちで、それを主人公に告白するくらいに仲が良いのですが・・・・・。二人の「あなたが好き」には種類が全く違っていて・・・・。
橋本みつるさん、相変わらずスゲ−。単行本出てるのかな。百合じゃなくてもちょっと読みたくなってきた!BLは勘弁ですが・・・。
・「under one roof」(藤生)
独り暮らししようとルームシェアする私。相方さんは凄く優しい気さくな人なんだけど、女子専門なんだって!・・・・多分これ続くですよね、ね?
・「魔女と騎士」(犬丸)
全校から魔女会長と呼ばれて恐れられている私。でもあいつだけは気にせず近づいてくる。
最初書記と会長の話かと思えば、腐れ縁の百合でしたね。いい、いい。百合雑誌で載っているからこそ、ラストのシーケンスが異様に艶っぽくみえます!
・「購買のプロキオン」(ふかさくえみ)
昼間の購買でしか出会えない謎の学校生。生徒会長の私は覚えがない。誰?それを親友に言うと何故か不機嫌で・・・・・。
「あっちが普段なんだ!」に死ぬほど笑いました!
・「COROLLA」(スカーレット・ベリ子)
人気絶頂の演劇部のあの娘。皆に絶大な人気。でも、サエない私でもあの娘の姿をもっと知っている。自信の無い私だからこそ、その思いにすがりつく。その私はあの娘はちゃんと抱きしめてくれる。
・・・・・艶っぺーーーーー!
・「step in」(未幡)
前回の続き。好きと言ってもらえたけど自信のない私。でも、だからこそ・・・・。
続き、という事は単行本化に舵を切ったんですかねぇ。未幡さんはぼちぼち単行本出せる位に原稿ありませんかねぇ。百合少女はさすがに単行本化には時間がかかると思うので・・・・。あ、でも電子出版という可能性もあるか。
・「ピンク・ラッシュ」(TONO)
傍若無人な女子大好きアイドル、サナとサナが何故マールを大好きなのか、という話。・・・・・・たわいもない話は大好きなんですが、TONOさんの考えるギャグのツボと自分のツボが違うんで「いや、フツーでしょ、フツー」としか反応できません!(笑い)
・「for you」(石堂くるみ)
なんか石堂さん、ぐんぐん上手くなってますなぁ。微妙に洗練されていないところが好きだった私としてはちょっと複雑。それはそれとして、モノを大事にしないほのか。そしてかってその事でちょっと傷ついている明菜。その二人の微妙なすれ違いと和解を描く話。まぁささいな事ですれ違うほど相手に囚われているのです、という話ですな。
・「図書室の姫ちゃん」(大沢あまね)
本を愛し、百合傾向のある人間にしか見えない図書室の地縛霊「姫ちゃん」を狂言回しに学校の百合傾向の人間のドタバタを描く、という感じの四コマ。珍しいのは主人公と思しき人の思い人と結ばれず、まぁこれからもよろしく、となんとなく「姫ちゃん」と仲良くなったラストで幕、という形。・・・・こういうのもう少し定期的に出る雑誌の四コマなら良いんですが、不定期刊行の「ひらり、」だとどうだろうか?とちょっと思いました。
・「てのひらパチパチ」(藤沢誠)
静電気バチバチの私。触る人、全部痛くしてしまう。でもあいつは全然痛くないって。でもそれは・・・・。
とりあえず、私は藤沢さんの信者なので全肯定なんだけど、もう少し落ち着いて書いて欲しい気が。なんか構想を全部入れ込もうとして要素てんこもりになっているような・・・・<これは全肯定ではない。
いや、凄くいい話なんですけど。
・「そして、わたしはうそをつく」(栗城偲+鈴木有布子)
男と付き合って直ぐ振る私。それは親友の江利子に慰めてもらうのがとっても嬉しいから。だって私は江利子が好きだから。
屈曲した愛の形。

さて、総評です。
前回の「ひらり、(2)」で普通の百合雑誌ですよね、等と思ってしまったのですが、今回も(まぁ)普通の百合雑誌の方向性は変わっていません。でも出力が凄く上がって「ピュア百合」と銘打つだけあって、濃くなりましたよねー。これは良いな。下品になるギリギリで踏みとどまって上質な百合雑誌になりました。いや、これは買いですよ、買い。
・・・・・・いや、ベリショ率が高かったから、なんですけど<そこかよ。

2010年12月28日の百合妄想雑記

「マリア様がみてる step」買ってきました

_ 買ってきました「マリア様がみてる step」。
今回は粗筋にもあるよーに、二人の仲よし少女がそれぞれ♂と恋に落ちる話で、くすぐったいよーな恋模様・・・・・と思ったら。
中盤から、百合的に魔球が飛んできました!
いや、マジでマジで。
あ、いや、別に性愛的に好きという展開では無いのですが!それに「あ、この二人ってもしかして」と気が付くと急に(読んでいる側の)百合的テンションが上がります。
結局二人の少女はめでたく♂とくっつきますけれどもね。
という訳でまぁフツーの古き良き少女漫画的テイストに浸りたいあなたにお勧めです。さすがに百合的にどうこう、ってのはありませんけれども。
ただ、これ読んでいると本筋の「マリみて」の流れがよりヴィヴィッドに見える効果はあるんで、シリーズのファンなら買って損は無いかと。

2010年12月29日の百合妄想雑記

そういえば百合ランキングの季節ですが(その3)マンガ編

_ 私はまったく網羅的に読んでない人間なので、いわゆる「ランク付け」という意味では無意味なgarbagememoの百合ランキング「2010年のマンガ編」いってみよう!
あ、ちなみに、これ、あくまで「今日の時点では」という意味で、明日になったら違うランク付けしているのは確実ですからね。あんまりマジにとんないで、「ああ、そういうのもあったよね」としみじみ今年の百合物件に思いを馳せて下さい。
では。ちなみに全部金賞なんでそこんとこヨロシク<誰に

・「羣青(上)」(中村珍)
完結していない時点であれこれ言うのもなんですが、そして我々百合ヲタの考える「百合」とは違いますが、こういう作品自体が発行される事自体が素晴らしい事ではないでしょうか。百合物件としては唯一無二の作品ですし。
作品の長さと内容を考えると「商業的な作戦を間違っている」とは思いますが、創作者に必要な才能と製作者に必要な才能は歴然と別なので、やむを得ないかと。

・「第七女子会彷徨(3)」(つばな)
SFヲタとしてはもう好きにならずにはいられないが、しかし百合的なテンションは2巻では下がってきて「どうなんかなー」と思っておりました。3巻も表面上の百合的なテンションはさほど上がっているとは言えませんが、孤独な高木さんが、その孤独を解消してくれる金やんを痛いほど求めている話が冒頭と末尾に配置されていて、その結果、ゲラゲラ笑える話がスゲー切ない話に転化する・・・・と言えなくもないですよね<最後やや弱気。

・「ユリポップ」(珠月まや)
ギャグに集中すると百合的エモーションが消えてしまうのでは?つまりは百合でギャグ作品は成立するんだろうか?と不安に思っていたのですが、その不安はこの「ユリポップ」で解消されました!百合的にエモーションが強まった結果登場人物は皆オバカになってしまうという、百合とギャグが攻防一体となった傑作!

・「少女聖域」(あさぎ龍)
原理的に有り得ないと思われていた「青年エロマンガ誌」での「百合エロマンガ」。もうこの一点だけで素晴らしいと称揚せずにはいられない。
内容も凄く良いと思いますよ。
(あ、キスしようとしている)と独白する所とか疎遠になった彼女の顔を見た瞬間、その彼女の顔が大写しになるとか、細かい動きが抜群に上手い。

「ナイフエッジガール」(古街キッカ)
派手な動き(キスとかハグとか)何もないけれども物凄い良い作品。
「ナイフエッジガール」の愛しているからこそ「愛しているとは言わない」亜衣ちゃんの人物造形。
「トゥルトフロマージュ」の「私は普通でつまんない人間だ」なんていう感情を持て余す私。そういう「普通」の人々を優しく抱きしめてあげる長江さん。
別に絵面的に派手な動きはありませんが、素敵な作品群だと思います。

・「HONEY CRUSH (2)」(椿あす)
すいません、これが何故良いのかよく分かりませんが、とにかく好きなんですよね。
粗筋を書くとそんなに傑出しているとは思えないのですが、ラスト俺不覚にも涙ぐんでしまったもん。やっぱり作品の魅力は「語れない所」にあるんじゃないでしょうかね。大体魅力を「語れる」ならその部分だけ抜き出した作品の方が良いに決まっている。あ、だから萌え系作品ってどんどん煮詰まるんだな。

・「すこやかパラダイムシフト」(すこやか)
過去にくっちゃべった事の繰り返しですが、
これほど酷い(褒めてます)作品群が百合史上あっただろうか、という作品ばかりでございます。
この作品に対抗できるのは唯一吉富さんの「しまいずむ」以外にありません!
読者が感動するかどうかは分かりませんが、こんな作品、他に類例が無いし、唯一無二な作品群なんで、コストパフォーマンスを比べる事すら無意味。
凄過ぎます。
・・・・・・・多分爆発的な人気は得られないでしょうけど、私は断固として支持します。わはは。

・「それが君になる」(袴田めら)
この話は素晴らしいです。
結局「今、ここ」を全面的に肯定しろ!という話という風に私は読みました。
未来ではこの恋は壊れているかもしれない、しかし「今、ここ」の恋、これは素晴らしいものだ、と。そしてその素晴らしい恋の瞬間を肯定するという事は、かってあった、「かって、あそこ」での無残な最後を迎えた恋の「素晴らしい瞬間」もまた肯定できるのです。
将来、壊れるかもしれない不安で「今、ここ」の素晴らしい体験を手放すな!
あるいは「今、ここ」の素晴らしい体験を全的に肯定するんだ!
カミュの「シーシュポスの神話」に通底する、そういう全的な肯定の話、それが「それが君になる」なのです。

・「さよならフォークロア」(かずまこを)
「してしてちゃん」(©大朋めがね)だった真白さんが最後きっちりしっかり愛を拾いに行く姿がカッコ良いですよ。
愛するが故に罪を一身に引き受ける決意をする主人公も良い感じ。
「異性の愛を獲得する」がゴールのマンガって例外無しに主人公は口を開けて待っているだけなんですけど、百合の場合、ヒロインと主人公って区別が難しいから、主人公格の登場人物が積極的に愛を拾いに行く。そのアクティブな姿は良いものだ、と思います。
そしてラストに至る構造も良くできてます。フォークロアの強制力である「彼女たちの呪い」はラストで反転して「彼女たちの祝福」に転化する所など感動的な構造ですよね。傑作ですよ傑作。

・「武士道シックスティーン」(安藤慈郎)
安藤慈郎版「武士道シックスティーン(3)」があまりにも素敵過ぎるんで悶絶。
ぶっちゃけ、マンガとして尾崎あきら版と比べて1巻、2巻は「うーーん?」という感じでしたが、オリジナルのエピソードを入れ込んだこの3巻は凄いっすよ。記念写真での○○ぎとか、香織さんの台詞「なあ知っているか?」から始まる最後のシーンの流れとかもう机をダンダンダンダンと叩かずにはいられない!この調子でセブンティーン、エイティーンもお願い!

という事で今年のgarbagememo百合ランキングはこれにておしまいで御座る。本来これに映像編が加わるんですが、今年見た百合映像作品って「武士道シックスティーン」だけなんだもん!
あ、「武士道シックスティーン」マジに良いですよ、いや、ホントに。・・・・・・原作の事さえ忘れれば・・・・・。

2010年12月30日の百合妄想雑記

不信の停止、エポケー

_ 不信の停止のルビにエポケーとあった本を読んで「なるほどポケーと口を空けるからエポケーなのか」等と真面目に信じていた事もあったgarbagememoですが、皆さま年末の一時をいかがお過ごしでしょうか。
さて「バニラスパイダー」贔屓としては「なんで『進撃の巨人』ばっかもてはやされるんじゃぁぁぁぁ」と妬ましい昨今ですが(笑い)。
ただ「進撃の巨人」については凄く自分としては読みづらいマンガですねぇ。というのはあのマンガの城塞都市が成立するには食料や武器生産の為の後背地が物凄い規模で必要なんだけど、都市に住む人間の食料や武器をどうやって補給してんのか全然分からないから。いや、巨人が存在する時点でファンタジーってのは分かっているんですが、他の記述がシリアスなのに、食料補給やら何やらの問題がまるっきり無視されている。正直あそこまでシリアスなのにそっちの問題を抜きにされると、どういうレベルのリアリティを作者の方が考えているのかこっちが全然読めない。
ぶっちゃけ私は「この作品は元々赤みが勝っているからフィルターを赤よりに」とか考えて読む人間なので「作品が提示するリアリティレベル」が読めないと辛いのですよ。「え、これツッコミする所?伏線?それともギャグ?」等と一々考えないといけなくなるんで。
で、同じ事が百合にも言えます。(ようやく本題に辿り着いたーーー!!)
この作品の中での♀同士恋愛ってどのレベルなのか?って凄く気になります。
たとえば「ひらり、(3)」の「かわいいひと」
あそこでの結の「媚び」がどういうレベルなのかは、あの作品の中での♀同士恋愛をどういうレベルで考えてるかで全然変わるじゃないですか。
フツーの少女マンガ雑誌に載っていれば単純に結もまた恵に憧れていたのだ、で終わりですが、Wildroseに載っていれば「あ、これは当然性愛含みの感情だな」と思いますし。
つまりは作品を作り出す作者の考える「百合レベル」がどういう水準か、によって作品の提示している意味が全然変わってくる。
まぁこのサイトの基本の考えは「作者の考えなんてしょせん分からないから、読者が勝手に推測してよし」なので「作者の考え」を推論する事自体が無意味っちゃー、無意味なんですけどね。でもそれを進めると♂♀モノのエロマンガですら「これは百合」と思える様になるんで常に基本に立ち返る必要があるのではないかと・・・・・
・・・・・・オチハアリマセン・・・・

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その13)

_ 「お姉さまのいない間に」(その12)の続き。
明日でホントに終わるのか?

クリスマス、彼氏を放り投げて、あるいは彼氏のいないジャズ女子で、一代ジャムセッションを行うのが我が「リリアンジャズスクール(笑い)」の伝統行事。勿論これを抜けて彼氏とデート等するやつはスールの風上にもおけーん、という感じで。
大体ビッグバンド構成の大きなバックで自分たちのアドリブをさく裂させる機会なんて通常じゃ有り得ない。だって私ら結構ターヘだもんね。勿論学生のジャズバンドだったらまた別なんですけど、社会人でこういう大きな構成をバックに弾ける、吹けるのはこういう機会じゃないと!
なんで、ジャズ好きならばこのイベントは見逃せない。勿論お互いに「こいつら彼氏はいないらしいぞ、しめしめ」等と自分だけじゃない事を確認デキルのも非常に大きなポイント。それに最後の立食パーティがあって、それもまた楽しい。だってよー、みんな女子だから口説かれるとか全然気にしなくていいんだぜー。
ちゅーわけで、マイナスワンをMIDIで「綾乃さん」が作って皆に配って、それぞれ自主練習に熱中するのでありました。

さて、当日。いやいや、わくわくしますねー。演奏もその後の飲みも。むふふのふー。
「ごきげんよう」の挨拶が木霊する、すげー狭いタコ部屋状態の「リリアンジャズスクール(笑い)」の講義室。いつも違って椅子と机は取っ払って。
全員体を斜めにして無理やり押し込んで円陣状態。勿論ハートのエンジンもアイドリングはとっくに終わっている。
Eのベース音が響いていよいよ曲が始まる。
ベースの通奏低音に乗ってテーマ曲を全員で吹く、その瞬間「お姉さま」が下腹部を抑えて蹲った。
悲鳴が講義室に響いた。

「それじゃぁ皆さん、申し訳ないですが、これで解散という事で」と「お姉さま」の旦那さんの允彦さんが車で病院に送っていった。結局「お姉さま」は妊娠初期で本人も気が付かなかった流産スレスレ状態だったらしい。
允彦さんは病院に付き添いなので、勝手に戸締まりして帰って下さい、という話になって三々五々皆帰る。
いや、別に旦那さんがいる事も知っていたし、そりゃやることはやっているんだから子供が出来るってのも想定はしていた。でもあらためて現実を見せられるとなんだか女子だけの私達の王国が瓦解してしまったようなショックがあって。子供っぽい感傷だと分かっていたんだけど、なんとなく帰る気にもなれず。
私はドラムを無意識のウチに叩いていた。本当は今頃私が叩いていた筈のフレーズを。
(続く)

2010年12月31日の百合妄想雑記

今年の総括、来年の抱負

_ えー、今年の総括としては「百合漫画は上昇気流に乗った」と言い切っていいでしょう。Comic Lilyの脱落というちょっと悲しい事もありましたが(沙垣長子さんの作品とかどうなるんでしょうか)百合専門誌で純百合向け単行本を出す雑誌が2誌、不定期刊行で2誌、という5年前には予想だにしなかったこの現状。ああっ、涎がっ!
一介の百合ヲタとしては純百合ヲタ物件の購入位しか出来ませんが、今後も私の購買はアテにして良いですよ!<誰も期待してない。
という訳で経済的にも純百合ヲタ漫画文化圏は離陸した、上昇気流に乗ったと言い切っていいですよね。この流れを来年も維持してほしいっすねー。純百合ヲタのみなさん、2011年も純百合ヲタ物件を購買しましょう!
・・・・という公式的な口上はさておいて、自分のサイト運営についてやや悩みがちになっております。だってさぁ、別に毎月1編SSを!とか書いていても全然技術が向上している雰囲気が無いし。これは切ないよ。
まぁとりあえず来年はこういう切ない思いを抱えても人は書くものだ、と身をもって人々に示したい、という事でどうか<どうかと言われても。
ま「この程度、俺の方が100倍もうまく書ける」とちょっとでも思って純百合ヲタの方がSS書いてくれればオッケーという事でどうか。そしてその作品を私が2828して読めると良いと思う<結局自分の為かよ!
では良いお年を!

コネタSS「お姉さまのいない間に」(その14)

_ 「お姉さまのいない間に」(その13)の続き。

奇跡はその時に起きた。
私のリズムに合わせて、メインテーマを「藤乃さん」が奏でたのだ。最初は遠慮がちに、ミュートな気分で。しかしその音に勇気づけられて、私は内声を太くして追従、そしてその音に乗って、徐々にクレッシェンドする「藤乃さん」のサックスが突然ロングトーンでCの音を載せて、こちらをちらりと見る。得たりや応と、私はメインテーマのリズムを繰り返すと、返す視線で二人の意思は一致、一挙にインプロヴィゼーションが私のドラムと「藤乃さん」のサックスから咆哮を立てた。
体中の細胞が、高出力の発電機となって一斉に吠え立てるこの感触!足元から空気が一挙に帯電した。音楽が空気の分子一つ一つから放射されいてるのが分かる。スティックを動かすだけで音楽が弾ける。
「藤乃さん」のフリーキーなアドリブが炸裂している。でも大丈夫。いつもと違って全然問題ない。だって私は「藤乃さん」が巻き起こす音楽にただ寄り添ってスティックを振り下ろせばいい。それだけで音楽になる。ビートをキープするシンバルのリズムはもう別の生き物の様に跳ねる、吠えている。
突然「藤乃さん」の視線がこちらに来る。そうか、ドラムソロだな。
テーマのキーを明示的に2回繰り返してきた。今だ。
私は全力でドラムを叩く。まるで蒼い火花がスネアから打ち上げられているみたい。時間が突如として速度を緩め、その知覚が神経と筋肉を更に分割し、興奮が腰から吹き上がって耳が火照って、しかし脳は凍りつくように冷静で、いよいよ大胆不敵に、細心に、陶酔し、計算し、そして指の、腕の、肩の感触がすべて新鮮になり、つまりは絶好調なのだった!
そしてペースを一定に保ちながらちらりと「藤乃さん」を見ればそしらぬ顔をして、まだまだ私を叩かせるつもり。クソッ、やってくれるぜ、等と思う隙もあらばこそ、吹き上がる音楽の奔流についていくのが精一杯。もはや私の意志など関係なしに走り出す「音楽」をしかしなんとかして掴もうとリズムを支え、必死にたたき出すが、それでも追いつかずつんのめりそうになった、その瞬間ゴォッという「藤乃さん」のサックスが咆哮し、空間を重たく充実した素材で埋め尽くした!その瞬間私達は確かに全きな音楽と一体になっていた。
そしてその瞬間私はようやく「藤乃さん」と「私」が全くアンサンブルを合わせられなかった理由が分かった。
ジャズは、そして、多分音楽は「軽薄さへの信仰」があるのであって、それは音楽が要請すれば演奏者の意志とは関係なしにもうその方向に走るしかないのであって、更に自分が出した音に全責任を負うかと思えばそうでもなくて、例えば音を出してから何とかしようとしても何とかならなくて他のプレイヤーに収拾してもらったり、そのかわり人の音に耳を澄ませて素早く対応すると思えば裏切ったりするのが私達の姿だ。
そしてキイは「人の音に耳を澄ます」だ。
一定のルールで対話的に音を出し合いその過程でルール自体を更新してさらに対話を重ねるジャズのインプロビゼーションは結局は、いつでも他人を、他人の音を受け入れるという開放性と寛大性に因っている。
私達は結局「お姉さま」も含めた3人の音楽を作ろうとせず、「お姉さまと私」しか見ていなかった。それでは上手くいきっこない。むかついたり、魅力的だったりする人をどうやって対話していくか、それこそが生きるという事で。相手から不快なものを一切受け取らない関係性がお好みなら「鏡」と対話して一生過ごせばよろしかろう。でも私達は皆で音楽を作る、という事を選んでいる。だからむかついたり、むかつかせたり、愛したり愛されたりする事を求めるんだ。
演奏が終わっても「音楽」の余韻と自分の(軽薄な)「発見」に浸っていた。
そうか、だから私は「藤乃さん」にどうしていいのか分からなかったんだな。だって藤乃さんに向き合うって事は良いことだけじゃなさそうだもん。大体相手がどう思っているか非常に不安だし。差別的な視線で見られたら相当凹みそう。
でもそれも含めて「藤乃さん」の(私にとって)良い所と悪い所を触れてみたい、と強く強く思った。
私は「音楽」の余韻でにこやかなほほ笑みを向けている「藤乃さん」に
「あのね、私、あなたの事が好きなの、愛しているの」と語りかけた。
(終わり)

一応私も百合ヲタなので、当然「藤乃さん」は応えてくれるだろう、というのが私の予想ですが、「お話し」がここで終われと要求しているのでどうしょうもないですわ。