糖尿病の食事療法の実際

注意!!このホームページ上で○○カロリーと記載してあるものは、全て○○kcal(キロカロリー)
すなわち○○Calの事です。

ここでは、食事療法を行う上で知っておくべき考え方や成り立ちを紹介いたします。

以下の中から知りたい項目を選んで下さい

・食事療法の考え方

・食事療法のすすめ方


・一単位の考え方

・食事の献立の立て方

・食品交換表 

表1・・・穀類、いも、糖質の多い野菜と種実、豆
表2・・・くだもの
表3・・・魚、貝、いか・たこ・えび・かに、魚介の干物、
     水産練製品・佃煮、魚介缶詰、肉とその加工品、
     卵・チーズ、大豆とその製品
表4・・・牛乳と乳製品
表5・・・油脂、多脂性食品、
表6・・・緑黄色・淡色野菜、海草・きのこ、こんにゃく
*調味料、  
*アルコールや嗜好品 

食事療法の考え方

まず、貴方は何カロリーの食事を指示されていますか?

現時点で、この質問に答えられない人は、特にこれからお話しする内容が難しく、また煩わしく
感じると思います。確かに、指示カロリーを知らなくても、食べる量を減らしたとか、甘いものを
控えている・・などの食事で多少効果が上がることもありますが、最終的には今からお話しする、
食事療法として、カロリーを考える必要があります。ですから糖尿病の食事療法が治療の基本と
なる以上、どうしても理解しておいていただきたいのです。
しかし、最初から全てできる人はいません。糖尿病教室や栄養指導、あるいは医師の診察毎の
指導などによって、徐々に理解し、実践できるようになっていくのが普通です。ですからこのページ
では、そう言った栄養指導の基本や知識の確認を行なうことを目的に紹介いたします。
食事療法を始める前に、指示カロリーを知らない方は、必ず主治医の先生から指示カロリーを聞いて
おいて下さい。また食事指導とか糖尿病教室とかを薦められれば、是非一度受けてみて下さい。
参考となるはずです。

指示カロリーがわかれば、あとは如何に食事を取るかと言うことです。ここで大切なことは、基本的
に食事療法は、各自が材料から作ると仮定して指導されていることです。ですから調理は家内が・・
と言う方は、奥様にも知っていただく必要があります。またほとんどが外食と言う方であれば、食事の
種類やメニューを選ぶ時に、できる限り指示カロリーに近づけられるよう知識を持っていただかなくて
はなりません。一般にレストランや食堂は、カロリーよりは味を優先して調理されていますから、必然
的に食べられる量は少なくなってきます。

簡単に言えば、糖尿病食は指示されたカロリーの範囲で大きく成分別に分けられた食材を配分良く
使って調理し、それを片寄ることなく三食(時に間食も含め)でいただくのです。

考えただけで憂鬱になりませんか?当然ですよね。しかし諦めないで下さい。
糖尿病はあわてなくて結構です。徐々にこれからお話しする内容を理解していただきたいのですが、
まずは、何かの形で自分に厳しくなってみて下さい。これからお話しする食事療法がすぐに実行できる
方は、ほとんどみえないと思います。

参考になる方々の話をここで示しています。是非一度読んでみて下さい。

食事療法のすすめ方

まず、医師からあなたの食事に関する指示カロリーを教えてもらって下さい。このカロリーを元にあなた
が一日に食べる食事を、食品交換表を用いてメニューをたてるのです。もちろんこれは簡単な事では
ありません。後述する一単位の考え方を理解し、実行することは多少の努力を要します。
しかし悩むよりとにかくどんな形でもかまいませんから始め、そして徐々に慣れて下さい。

糖尿病食は健康食です。高血圧の予防のために塩分を控えますし、無駄なカロリーを抑えることで
中性脂肪などの低減にもつながります。また食品交換表を元に飽和脂肪を含む食品を少し注意すれば、
コレステロールの対策も十分に行えます。また食物繊維を多く取ることで便秘や健康を保つ重要な作用も
補うことができます。

ですから、たとえ糖尿病ではない方でも健康を考えれば試していただきたい食事なのです。また育ち盛りの
お子さまがみえる家庭などでは、基本的な材料は同じとし、調理してゆく段階で味付けを変えたり、量を
増やしたりしていただければ、最初から別のものを作る必要はなくなります。
(詳しくは私たちが作った糖尿病食の実際を見本にして、その調理方法や量を増やすようにして下さい。)
食品交換表に関しては後で説明しますが、ここで、簡単に成り立ちを説明します。食品を大きく
分けて6つのグループに分類します。

主に糖質を多く含む食品として表1と表2の2つのグループに分けます。

主にタンパク質を多く含む食品として表3と表4の2つのグループに分けます。

主に脂肪を多く含む食品として表5にまとめます。

主にビタミン、ミネラルを多く含む食品として表6にまとめます。

そして各調味料を別に一つのグループとして扱います。

これらの個々のグループの中では、同じカロリー(同じ単位)のものと食べ物を交換することができ
ますが、異なるグループのものとは交換できません。
そして次に説明する一単位を組み合わせて食事内容を決定するのです。

注意!
(80Cal=80000cal=80キロカロリーのことですが、このホームページでは80カロリーと記載します)


(戻る)

一単位の考え方

一単位を80カロリーと定めます。例えば1600カロリーの指示をもらっている人であれば、1600÷80=20
となり、20単位の食事ができるというものです。つまり、一単位は食事の量をはかる、”ものさし”のような
ものです。
最初は一単位つまり80カロリーがその食材でどのくらいであるかを覚えることは大変でしょう。しかし
悩むより慣れろ!です。はかりで計ったり、表を見たりする間に徐々に覚えていきます。問題は、
思いこみです。例えばベーコンは、お肉の一種ですからタンパク質を多く含む表3に分類されると信じ
ている方がみえます。しかしベーコンや豚のバラ肉などは、脂肪を多く含む多脂性食品であり、表5に
分類されます。必ず初めてのものはどの表に分けられるのかを確認して、その時同時にどのくらい
の量が一単位になるのかを確認して下さい。

(戻る)

食事の献立の立て方

指示カロリーが分かっていれば、既にあなたは何単位の食事を取ればよいのか分かるはずです。
例えば1600カロリーであれば、1600÷80=20単位です。

では、一日に20単位の食事を取るとして、問題は次の2点です。

1)決められた単位数を、どの分類表から何単位づつ取ればよいのか? 

2)決められた単位数を一日三食にどのように配分するのか?

3000カロリーや800カロリーと言った特別高い指示や低い指示をされている方は別にして、普通は
1200カロリーから2000カロリーの間の方が多いでしょう。このような人は1600カロリーの人の食事
及び食事配分を理解しておくことによって、これを基礎として多少増やしたり減らしたりが容易に行い
やすくなります。つまり、1600カロリーの食事を基礎食と定めます。この基礎食である1600カロリー
の食事の内容を中心に今後はお話を進め、理解していただく事になります。

理想的に20単位の食事を分類表で振り分けると次の様になります。

表1

11 

表2

1

表3

4

表4

1.4

表5

1

表6

1

調味料

0.6

そして、これらを一日4食(間食も含む)に分けて食べるのです。表1の11単位分を朝に3、昼に4、
夜に4とか、表4の1.4単位は、牛乳などで間食として摂取するなど・・・

うそー!!たいへん!!出来るわけない!!

そう思いませんか?最初からは、難しいです。また本格的に取り組もうと思っても、ここの説明のみ
では、不可能です。主治医に薦められた糖尿病教室や栄養指導を積極的に受けて下さい。

そして、糖尿病学会が編集している食品交換表などの糖尿病の食事療法の書物がたくさんあり
ますから、必ず一冊入手
してから始めて下さい。

何度も書きますが、最終的にはあなた一人で維持していく糖尿病です。最初から諦めないで、徐々
に食事療法をマスターして下さい。

(戻る)

食品交換表

本当であれば、ここに食品交換表を掲載して、皆様に見ていただきたいのですが、それでは、食事の度
にパソコンなどの画面と向かい合わなくてはなりません。またプリントアウトしていただくにしても、写真
入りとなると膨大な量です。(各表に含まれる全ての食材を網羅するためには・・)

そこで、前項の最後にも記載いたしましたが、食品交換表や糖尿病の食事療法の本を必ず入手
して下さい。
別に本屋さんの回し者ではありませんが、これをバイブルとして今後のあなたの食事療法
が始まるからです。

おそらく、主事医の先生から栄養指導や糖尿病教室などのお話があったと思いますが、そう言ったもの
を利用して肌で覚えていただいた方が必ずあなたの役に立つからです。

参考までに各分類表の代表的な食材と一単位の目安を掲載しておきます。

(表1)

ごはん

小さい茶碗軽く一膳

食パン

6枚切り約半分

小麦粉

大さじ2杯半

さつまいも

中1/3個

とうもろこし

中1/2本

(表2)

いちご

250グラム

みかん

中を3個

りんご

小1個又は中2/3個

かき

中1個

バナナ

中1本

(表3)魚介食品名   

いか

100グラム

するめ

約1/5枚

あじ

中1尾

さんま

小1/2尾

ぶり

小1/2尾

(表3)肉類食品名   一単位の目安

牛肉(ロース)

40グラム

ぶた(ロース)

40グラム

とり肉(ささみ)

80グラム

ロースハム

40グラム(約2枚)

ウインナソーセージ

30グラム

(表4)食品名      一単位の目安

牛乳

140ml

低脂肪乳

160ml

ヨーグルト

140グラム

(表5)食品名      一単位の目安

バター

10グラム

ベーコン

約1枚

ドレッシング

20グラム(大さじ2杯)

ピーナッツ

15グラム

ポテトチップス

15グラム

(表6)

野菜はおおむね、約300グラムで一単位と考えて下さい。

 

(調味料)食品名     一単位の目安

ケチャップ

大さじ1

みそ

小さじ1

みりん

小さじ1

さとう

小さじ1

いかがでしょうか?ごく一部のみ記載しましたが、驚くものがあったと思います。
どうか、最初から諦めずに取り組んで下さい。

(戻る)