周香織・ねもとよしみ 展 「おわりとはじまり」日誌 (文:周香織・ねもとよしみ) |
■あとがき |
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二人展「おわりとはじまり」が幕を閉じて、はや1ヶ月半が経とうとしています。
仕事と展示、私のこれまでの毎日にとって大きなものが一気に終了してしまった私は、
しばらくの間なにをするでもなく、日々の暮らしを営み、 ミャンマー旅行に出かけ、次の絵の打ち合わせなんかをなんとなくこなし、 そんな風に、淡々と時間をやり過ごし、展示やこれまでの生活の余韻に片足だけ浸し続け、 もう片足を、まずはどの場所につければいいのか、 考えているようないないような、そんなぼんやりした日々を過ごしました。 余韻漬けの片足は、気がつけばもうすでに、過去から抜けていましたが、 もう片方の足は、未だどこにもついていないような、そんな気分です。 この両足をどこにつけるかなんていうことは、 本当のところの私にとっては、どうでもいいことなのかもしれません。 周りを眺めると、いろんなものがすごい早さで流れていく。 もしかしたら、置いてけぼりを食らっているのかもしれませんが、 いつか、子供と同じところにいる絵本を作る、 そのことだけは忘れないで、私のペースでゆっくり進んでいければいいな、 そんな風に思いはじめています。
旅をするのが好きな私は、目的地は決まっていようとも、 ふらふらとよそ見をしていろいろのきれいなものをみながら、 道に迷ったりして、けれどもそこにはとても素敵な発見があったり、 通りすがる人々と笑いあったり、歌ったり、 そして気がつけば、そこに目的地があった、そんなふうな旅を幾度となくしています。 だから、そんな風に、日々も過ごしていくのではないかな、 自分のことながら、自分の身体とは遠いところで、思っています。 もしかしたらこの気持ちは、私の願望、なのかもしれません。
私にとって、周さんとの二人展「おわりとはじまり」は、 一つの目的地でもあったし、一つの通過点でもありました。 あの展示自体は幕を閉じてしまいましたが、 そこでみつけた素敵な発見や、そこで出会ったたくさんの人々と同じ息を吸った空間、 そういったものは光をもって、私の心の中に、今でもきちんと棲んでいるし、 まだどこかしらの空間で、続いていることのような気がします。 そういう宝物のような空間を持てたこと、訪れてくれた人々、 協力をしてくださった方々、みなさんと一緒に作れたこと、 本当にうれしく思いますし、誇りにも思います。 ありがとうございました。 そういう宝物を、少しずつ集めながら、これからもかき続けていきたい。 とてものろまなペースかもしれませんが、 これからもどうかどうか、よろしくお願い申し上げます。
周香織さん、 ずっとずっと、「コラボしましょうね」
そういい続けてきた私たちの言葉が、 こんなにも早くこういった形で実現するとは、思ってもみないことでした。 たまにぶつかりながらも、ものすごいパワーでひっぱってくれました。 私一人の力では到底生み出せなかった絵だって、描くことができた気がします。 本当にありがとうございました。 準備をする間、展示の期間中、「あぁでもこうでもない」そんな風にやり合いながらも、 周さんのいろんな表情を、たくさんみることができて、 周さんとの距離感みたいなものが少しずつ縮んでいくことが、とても楽しかったです。
いろんな人のハッピィに向かう顔を、この展示中に垣間みること、多かったように思います。 その中で私が強く思ったことは、人のことばかり考えてしまう周さん、 周さんも、周さん自身の幸せで、たくさんたくさん笑ってほしい、そんな風に、思いましたよ。 またいつか、二人展をしましょう。
この二人展に関わってくださった全ての方々、 本当に、ありがとうございました。 それでは、またいつか。
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■4月1日 |
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展覧会11日目 最終日はねもとよしみ劇場で
午前中は代々木公園の難民お花見に行き、その後は、ビデオカメラを持ってギャラリーへ。 ねもとよしみ劇場が始まる16時少しまえに着くと、会場は満員御礼で、 立錐の余地も無いような状態でした。 ギャラリーのオーナーの中村さんも日記で書いていらっしゃいましたが、 最終日というのは、駆け込みで大勢のお客様がいらっしゃるそうです。 事実、この日のギャラリーはひっきりなしにお客様が訪れていたようで、 私が来る前にも、何人かの方が、会いに来てくださったそうです。 今日はねもとさんの同期の方が、ずっとギャラリーでお茶を出したり お会計をしたりしてくださって、このてんてこまいの状況を助けて下さっていました。
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16時30分ころになると、いよいよファイナルイベント「ねもとよしみ劇場」の始まりです。 開始10分くらい前になると、ねもとさんは「本番に備えて、気持を高めてきます」と言って、外へ。 しばらくすると、ねもとさんがなにやらオーラをかもし出しながらながらご帰還。 10人ほどのお客様に囲まれながら、部屋をライトダウンし、窓と扉を閉じて、 いよいよ本日のハイライトがスタートです。
ねもとさんが今回読んでくれたのは、夏の月夜のお話しでした。 今日は気温が高く、まるで初夏のような日差しでした。 ねもとさんの紙芝居に親切にも天気が合わせてくれたような、そんな不思議な感じがしました。
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その後も、お客様はひっきりなしの訪れ、ずっと会っていなかったあの人や、 これから別れていくあの人たちも、旦那様を連れて会いにきてくれたりして、 ほんとにとっても嬉しい限り。
そして、ねもとさんの絵はまたまた売れ、私の写真作品もめでたく売れて、 そんなお祭りの最後のクライマックスのような、そんな景気のよさと、 賑やかさと笑い声とで、神保町のギャラリーの夜は更けていましたとさ。
今日は、お客様には23人ほどお見えになりました(お名前を
書いていかれなかった方もいらっしゃるので、きっとそれより多かったとは思います)。 ブックレットは、21冊も売れました。パチパチパチ!
明日は、ギャラリーの片付けの日。明日から私は通常の仕事が始まるので、 片付けはほとんどねもとさんが担当してくださいます。
最終日の余韻に浸る間もなく、また、忙しい毎日がやってきます。 でも、このギャラリーでねもとさんと過ごした日々、 たくさんの人たちとの出会い、いろいろなことを語り合った時間は、 きっとこれからどんどん輝きを放ち始めるはず、と思っています。 おわりはいつだって、何もなくなって終わるのではなく、 新しいことが始まる時にやってくる、素敵な前触れなのだから。(周香織)
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周香織・ねもとよしみ 二人展「おわりとはじまり」、最終日。 予報では雨と聞いていたのに、きれいに晴れてくれました。 訪れる人はみんな、「あついね〜」って言っていて、 そう呟く人々に、私はこれまでと変わることなく、容赦のない熱いお茶を出していました。 夜には小雨がちらつき出したけれど、日中、晴れてくれて本当によかった。 暑い中、しびれるような熱いお茶を「ありがとう」 と言って受け取ってくださったみなさま、こちらこそ、どうもありがとう。
今日最初に訪れてくれたのは、私の家族と私の友人のママさんとその友達、 そしてママさんが連れた2歳になる直前の男の子で、 あの陽気がそうさせたのか、 このギャラリーの、自分の部屋にいるみたいな居心地のよさがそうさせたのか、 「最近人見知りが激しい」と言うその男の子が、やんちゃ気味にギャラリー内を駆け回って、 楽しそうに「キャッキャ」と言って、あとからじょじょに訪れてくれた若いギャルたちのアイドルと化し、 ギャラリー〔1号室|2号室〕が赤ちゃん撮影会会場なるものに変わっていて、 その、撮影するギャルたちの様子と、期待を裏切らないその男の子の表情の変化に、 平和の極地を垣間見て、ただただ圧倒されてしまいました。
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そして今日は、ねもとよしみ劇場第2回、も開催されました。 私の声は「眠くなる波長だ」と言われたことが以前あって、 なんというか、この間の劇場の時、『「おやすみなさい」の前の絵本の読みきかせのようなもの』、 紙芝居というものにそんな風な印象を感じることができたので、 「眠くなったら眠ってくださっても、心地よくなってくれているのなら、私は嬉しいです。」 そう最初に伝えて、灯りを消して、はじめました。 私自身、自分で紙芝居を読んでいると、なんだか眠たくなってきます。 今日のお話は、真夜中に作った真夜中のお話なので、よけいに眠たくなってしまうのです。 そしてろれつが回らなくなって、またまた噛んでしまいました。 あのたどたどしい口調の中、誰か眠ってくれたかな? 読み終わって灯りをつけた時、読んでいる時は伺えない、お客さんの表情というものが、 ほう、としているような、そんな表情だった気がするので、 そのことが、ちょっと私を安心させてくれました。 そして今日も、質問大会にお客様を巻き込んで、私は周さんのブックレットのことや、 自分の絵のこと、絵をかくということ、そういったことを、私なりの視点で、話をさせてもらいました。 突然「質問は?」を振ったとしても、なんだかみんな、素敵な質問を投げかけてくれるので、 「人間って、やさしい生き物だなぁ」と、 答えを考えるたび、なんだかあたたかく、思いました。 お付き合い頂いた方々、本当にありがとうございました。
最終日と日曜日が重なったこともあって、今日はたくさんのお客様がいらしてくださって、 周さんの本を購入なさってくれた方もたくさんいらしたようです。 周さんの想いが、少しでも
少しずつでも 浸透していけばいいな、私はそんな風に思います。 「おわりとはじまり」 周さんと私にとって、たくさんの意味が含まれた二人展でしたが、 この二人展が終っても、訪れてくれた人々の中に、なにかが生まれて育っていって、 そこからまた、なにかがはじまっていく、そういうものであればいいな、って思います。 私は、いろんな想いを込めて絵をかくときも、そうでないときもありますが、 見てくれた人が、なにかを感じてくれたとき、私が思いもよらないような感想や、 視点を投げかけられたりするのって、 それが私にとって、いいことであっても、悪いことであっても、 本当に、人間らしくて、素敵なことだと思うから、 見たまんまの感想をそのまま持ち帰ってくれたら嬉しいなぁ、と思います。
「おわりとはじまり」の11日間、私たちの展示を見るために、 貴重なお時間をさいて足を運んでくださった方々、本当にありがとうございました。
明日明後日は搬出作業です。 お客様がみんなひいて、一人ギャラリーに残っていても、なんだか片付けをはじめる気になれなくて、 いまだあの場所は、あの景色のまま残っています。 そういえば・・・
誰もいなくなって、静かにお茶を飲みながらギャラリー内を見渡してぼーっとしていると、 床に、桜の花びらが落ちていました。
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あの辺りで、こんな見事な桜色をした桜はなかったように思います。 訪れてくれた誰かが、どこからか連れてきてくれたんでしょう。 二人展をしよう、そう周さんと決めたのは、冬真っ只中の1月の頭のこと。 私たちが準備に勤しんでいる間、季節はちゃあんと巡り巡って、 冬が終わって、ここにも春が始まりました。
あと2日。余韻を楽しむ、2日間。(ねもとよしみ)
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■3月31日 |
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展覧会10日目。 今日はトークイベント「周香織の部屋」2回目です。 午前中は本業の仕事をするため、職場へ。 昼過ぎにダッシュで会場へ。片手には、花ゴザと毛布。 一見すると花見に急ぐ浮かれた人ですが、このゴザと毛布は、 今日のトークイベントに不可欠なものなのです。 先週のトークイベントでは、予想以上に多くのお客様においで頂き、 入りきれない方まででてしまったので、このゴザと毛布、 それから、ギャラリーのオーナーの中村さんが 貸してくださったホットカーペットをギャラリーの床に敷き詰めて、 靴を脱いで上がっていただくのです。 これなら詰めれば大抵の人数は入るでしょう。
というわけで、ギャラリーに着くと早速会場作りです。 準備が終わると、まるでどこかの家の一間のようになり、 ぐっと親しみがわくスペースになりました。 しかし、16時になってもまたまた5人くらいしか お客様がいらっしゃらないので(しかも、そのうちの1人はエルダル・ドーガンさん)、 あーうーと思いながら開始を少し遅らせ待っていると、 その後続々といらっしゃり、15人くらいのお客様が席につかれました。 お客様も揃ったところで、いよいよスタートです。
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 (photo
by kosaka) |
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スライドショーが終わった後は、休憩を挟んで 映画「バックドロップクルディスタン」の紹介を、監督の野本さんから頂く他、 エルダル・ドーガンさんからのクルド難民と日本の入管についてのお話、 参加者の方からの質問コーナーなどを設けました。
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最終的には、20人くらいのお客様においで頂き、ブックレットも26冊販売できました。 これで、発売日の3月22日から数えて106冊売れた形になります。 お求め頂いた皆様、本当にありがとうございました! 今回、メルヴェちゃんは、残念ながら来れませんでしたが、 お父さんのエルダルさんが来てくれていたので、 本の売り上げの一部と、カンパもお渡しすることができました。 エルダルさんは「もらえないですよ」と遠慮していましたが、 最後には受取ってくれ、本当に良かったです。 ご協力下さいました皆様、本当にありがとうございました!
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(photo
by matsu) |
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さて、明日はいよいよ最終日です。 フィナーレを飾るのは「ねもとよしみ劇場」です。 16:00から開始予定です。 クルド問題は扱っていませんが、ねもとさんオリジナルの紙芝居の上演があります。 ぜひおいでください!(周香織)
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■3月30日 |
展覧会9日目。
今日は、ギャラリーの奥に潜む言水さんお勧めのカレー屋さん、櫓(やぐら)に行ってきました。 こちらのお店は、テレビでもしょっちゅう紹介される、人気のお店だそうです。 しかし、近くに来て見てみると、なんていうか形容し難いお
店です。 いわゆる赤提灯の飲み屋の外観なのに、ランチに出し
ているのは、本格インドカレーです。 しかもランチはカレーのみで、焼き魚だの生姜焼きだのの定食はありません。 ランチメ
ニューには、焼きたてナンまであるそうです。 居酒屋なのか、カレー屋なのか、どっちで捕らえたら良いのか、全く判断に困
ります。 私がお店の入り口からガラス越しに中を覗いていると(混み具合を確かめるため)、 横から急に声をかけられました。
「いらっしゃい!どうぞ!」見ると白い歯が眩しいインド人のお兄さんが、エプロン姿で笑っています。 こっそり偵察するつもりが、すぐに見つかってしまいました。どうしたことでしょ
うか。 お店に入ると、このお兄さん(実は店長さんでした)の勧めでチキンカレーを頼むことにしました。 カレーの辛さは5段階あるのですが、下から2番目の辛さで頼みました。 やさしい店長
さんが、丁寧にカレーの選び方を教えてくれました。 おいしいだけに常連さんも多いようでした。 そういった方々
は「日替わり、2辛(ニカラ)、ライスで」といったように、 た
った3言で済ませていました。 皆さんも3言で済ませて、常連さ
ん気分を味わってください。
スパイスが効いたおいしいインドカレーと、インドのものと思しき賑やかな音楽、 爽やかなインド人の店長とこれまたイン
ド人の料理人の方々。 純和風居酒屋の中で繰り広げられている世界は、まさにインドそのものでした。 普通、外観と中身が一
致しないお店は、どっちつかずになりうまくいかないものなのですが、 このお店の場合はそれを逆手にとって、バツグンにおいしいカレーと、 絵に描いたような薄暗い、ちょうちんがぶら
下がっている居酒屋を、見事に融合させ、 インパクトというプラス要素に変えているのでした。
さて、今日のギャラリーの様子はというと。 職場の同僚や、支援会のHPをご覧になって来てくださった方。 それから以前、DAYS JAPANでお世話になった編集者の方、 DAYSボランティア仲間が来てくれました。 それから、ずっとお
会いしたかった蒼穹舎のオオタさんにもご来場いただき、 いろ
いろお話をお聞かせ頂けてほんとうに嬉しかったです。 今日はお客様は6人、ブックレットは3冊売れました。
さて、明日はいよいよ「周香織の部屋」第2弾です。 時間は
午後4時からですので、ぜひおいで下さいませ。 エルダル・ド
ーガンさんとメルヴェちゃんもご来場予定です。 なお、ブックレットは3月22日の発売開始から30日までの間
に、 約80冊販売することができました。お求め頂いた皆様、あ
りがとうございました! ブックレットの売り上げの一部は、ドーガン家の支援に充てら
れますので、 明日、エルダルさんがいらした時に、お渡ししようと思います。 ブックレットはあと420冊(!)もありますので、まとめ買いを
なさりたい方、 委託で販売してもいいですよというかた、委託
販売をしているところをご存知の方、 いらっしゃいましたらぜひご連絡下さいませ。よろしくお願い
いたします!
(周香織)
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■3月29日 |
今日は、「いけないかなぁ」と思っていたところ、 18時を過ぎてしまったけれど、ギャラリーに足を運ぶこともできたし、 来てくれた久しぶりの友人にも会えた。 そして、ベーグルを食べることができました。 周さんは(私もですが)ギャラリーの近くにあるベーグル屋さんのベーグルには
まっているらしく、 毎日のようにベーグルをむしゃむしゃ食べています。 「甘いものはおなかにたまらない」そうで、
お客様がひいて、二人で片付けをしている時、 また今日もおもむろにベーグルを
出してきて、 しょっぱい方から先に食べはじめていました。・・・いつもは甘い方からなのに。 今日の周さんは、とてもおなかが空いていたんだな、って、よくわかります。 いつも、チーズが乗ったベーグルと、白か茶色のチョコが入ったベーグル、 ふたつを買ってきて(私もそのふたつの味が一番好き)、
ひとちぎり、ふたちぎり、 多い時には半分こ、私に分け前をくれます。
なんというか、ベーグルという食べ物は、私にとって都会の匂いがする食べ物で、 ギャラリーにくるたび、周さんから分け前をもらえるので、 都会の人になった気持ちに、少しだけなれます。
私は、ものごとの説明をするということが、この上なく苦手で、この上なく下手なのですが、 この二人展をして、日が経つにつれ、説明をもとめられた時、
昔よりも言葉を出せる自分がいて、「へぇ〜」と思うときがあります。 説明することは、正しいかどうかはわからないけれど、 ふいの質問に応えるべく自分から出てきた言葉で、 今まで意識せずにいた自分の気持ちとかを整理できるきっかけになったりするので、 そういう筋道とかが、なんだかおもしろい。 頭で考えすぎないで、ふとした質問にふとして返す言葉が、 実は的を得た気持ち
だったりするもので、 頭でっかちにならないようにいたいなぁ、とか、帰りの電車で思ったり。
それともう一つ、二人展で起きるおもしろい現象。 周さんが私の絵を、私が周さんの写真を、説明している!!
周さんの私の絵の説明を聞いていると、
「ほーう、そうかぁ、そうなのかぁ」
と、 人ごとのように感心して、自分の絵なのに、なんだか立派に見えたりしてき
ます。 周さんの写真や活動などの感想を耳にしていて、 勝手に嬉しくなったりムカムカしてしまったりする自分がいたり、 うまく説明できてない自分がなんだか悲しかったり・・・。 それって、ひどく、おもしろいことのような気がします。 絵をかく時、いつだって一人でかかなければいけませんが、 誰かと一緒につくる絵というもののおもしろさを、今回、ものすごく感じることができました。 うまく言えないけれど、かき終わっても、そこで終わりではない絵。 そんなことも、この世の中には、起きるのです。 こんなことがあるって知れて、絵をかいていて、私ったらラッキーガール。 そういえば!!私の名刺の近くにある、名刺もどきの細長い紙はおみくじ付きです。 ラッキーガールたる故、くじには凶は入れてございません。 みなさまご安心の上、くじをお引きください。
本日おいで下さった方々、本当にありがとうございました。おみくじ、どこにも縛らず持ち帰ってくださいね。 たぶんいいことありますよ。
私は明日はギャラリーに残念ながら足を運べません。 もしギャラリーに足を運ぶ方で、ここを読んでから向かわれる方、 周さんのベーグルの動向を、とくとご観察あれ。 おなかが空いているかいないのか、とてもわかりやすいですよ。(ねもとよしみ)
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展覧会8日目。(今日の日誌は、ややポエティックです)
今日は午前中の用事がなかったので、ゆっくりとギャラリーへ。 今日はまた一段と暖かくなり、桜の木もお日様の光を浴びながら ピンクの花びらを嬉しそうにほころばせている。
2時ごろにお客様が3人いらしてからは、ぱったりと暇になった。 そんな風にちょっと時間が空いたとき、私はギャラリーの壁を眺めることにしている。 ここのギャラリーの良いところは、街中であるにも関らず静かなところ、 それから、壁に映る陰影が美しいところ。 窓の曇りガラスを通して、あるいは隣に建つビルの壁の反射によって、 太陽の光は様々な経路でこのギャラリーに入ってくる。 やってきた光は、ギャラリーのオフホワイトに塗られた壁まで来ると、 そこでふわりと姿を現し、壁に繊細な濃淡を描き始める。
この午後の間接光の柔らかさと穏やかさは、いつまで見ていても見飽きることがなく、 いつかここで光の展覧会をやりたいなと思ってしまうほど、 誰かにも見てもらいたい美しさである。 |
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写真は光の芸術だという。 私が使っているデジタルカメラも、シャッターを切ると、 レンズの奥にあるCCDという光に反応する部品から微弱な電流が生まれ、 その電流の量によって明るさ、あるいは暗さが決定される。
写真が生まれるのは光があるからだ。 そして、印象的な写真には、常に光が効果的に使われている。 瞳に光が入ると、表情はぐっと力が増す。 真っ暗な中で、スポットライトのようにそこにだけ光が当たっていれば、 周囲の雑音は消え、ただ被写体だけが浮かび上がる。 光を知ることは、素敵な写真を撮る事にきっと繋がっていくだろう。
などと、午後の暇な時間をリリカルに過ごしていましたが、16時くらいからラストまでは、 5人くらい続けてお客様がいらしたので、ちょっと忙しくなりました。 DAYSJAPANの読者会でいつもお会いする方がいらしたので、 この機会にゆっくりお話できて、嬉しかったです。 クルドの織物であるキリムのことなどを聞かせて頂け、 本も紹介していただいて、とても参考になりました。
中学時代からの大事な友達も、お花と桜あずきのシューアイスを持って尋ねて来てくれました。
それから、印象深かったのは60才の男性のお客様です。 この展覧会はネットをご覧になってお知りになったそうです。 その方からは、この展覧会についていろいろご意見も頂き、 「このようなやり方は、地道で良いとは思うけど、少し訴えかけるには弱すぎるし、 間違った法律を変えられるとも思えない。時間がかかり過ぎるから、 もっと強いやり方で一気に訴えかけた方が良いのではないか」とのお言葉も頂きました。 私は、お話を伺いつつも、今の私にできることからやったこと、 そして、今まで難民の問題について知らなかった方々に知っていただくためには、 時間はかかるのは承知しているし、突発的に目立つ抗議行動などをし、 仮に成果を収めたとしても、 それは同じやり方でまたひっくり返されてしまうリスクがあるとお話しました。
すると、隣に座っていたねもとさんが、予期せず話し始めてくれました。 そうですよ、そういうやり方をしても、それはパフォーマンスとしか受取られなくて、 一時は世の中の関心や同意を集められはしても、 人々の心までには入っていかないと思います。 別の目新しいニュースが入ってくれば、すぐに興味はそちらに移って、 長続きしないと思います、と毅然と言ってくれました。 その男性は、ずっと静かに聴いていたねもとさんが、急にそう話し始めたので、 だいぶ驚いたようですが、普段から穏やかなねもとさんがそう言ってくれたことに、 私はもっとびっくりしました。 私はがねもとさんに難民の人の支援をしていることを話したのは、たった3ヶ月前でした。 ずっと一緒にいるうちに、ねもとさんの中にも少しづつ伝わっていたのだなと思い、 照れくささも感じる反面、とっても嬉しくなりました。 帰り際に、その男性はこう仰いました。60才にもなって、老い先が見えてくると、 一つぐらいは世の中が良くなったところを見ておきたいと思ってしまうんだよ、と。 私は、こうお答えしました。私は、今32歳なので、あと50年くらいは時間があります。 50年かけてなんとかしていこうと思います。 そうお伝えすると、その方は納得してくださったようで、静かに帰っていかれました。
昨日のお客様は7人で、ブックレットは4冊売れました。ありがとうございました!(周香織)
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■3月28日 |
展覧会7日目。 今日は我らがアイドル、メルヴェちゃん一家の仮放免延長手続きの日。 昨日と同様、午前中は入管に向かいます。 11人ほどの支援者に付き添われ、メルヴェちゃん一家は無事に1カ月の仮放免延長ができました。 入管前にブックレットを持って行ったところ、20冊くらい売れました! 行きは重たかったですが、帰りは身も心も軽くなり、ハッピーな午前中でした。 |
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その後、ギャラリーへ。 鍵を開けてギャラリーに入ると、自分の部屋に帰ってきたような落ち着きを感じるようになってきました。 窓を開け、ささっとお掃除を済ませ、ポットでお湯を沸かし、 看板を入口に下げれば、開店準備は完了です。 開店してしばらくすると、40歳くらいの男性のお客様がふらりとご来場して下さいました。 作品も時間をかけて眺めて下さいます。 どちらでこの展覧会をお知りになりましたか?と尋ねると、 隣の部屋で開催されている「生きるための美術」展を訪れたそうですが、 まだ部屋が開いていなかったので、こちらの展覧会に入ってくださったとのこと。 お隣の部屋は、いつギャラリー番の人が現れるか分からない、 おおらかな展示をしていらっしゃいます。この男性の方も、
この展示を見に来るのは今日で2回目だそうですが、 1回目も閉まっていて見れなかったとのこと。 そんな様子を聞きつけて、ギャラリーの奥に潜む言水ヘリオさんが、 携帯電話を片手にやってきて下さいました。 いつもこちらの展示のギャラリー番をしている作家さんは、 言水さんのお友達だそうなので電話で連絡を取って下さいました。 するとギャラリー番の方は、18時くらいに行きますー、とのお返事。 訪れた男性は、苦笑いしながら、特に怒る様子もありません。
せっかく来て頂いたので、私たちのギャラリーに入っていただき、お茶を召し上がって頂きました。
今日は比較的、来場なさる方が少なかったのですが、お客様はよく知っている方ばかりでしたので、 ギャラリーもなんだか寛ぎムードに。 まるで、自分の部屋にお招きして、おもてなししている感じです。 天井から吊った貝の飾り物が、風でシャラシャラ揺れる音を聞きながら、 お客様にお茶を勧めしたり、置いてある本を気ままに読んで頂いたり、 ポストカードや「ちきゅうすず」をゆっくりと眺めて頂いたり、のんびりお話したり。
思い思いにギャラリーでの時間を過ごして頂くのは、とても嬉しいことです。
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また、終わり間際には、茨城県の牛久から「難民の母」と呼ばれる方が、 展覧会にいらして下さいました。 長年、入管問題に取り組み、毎日のように牛久入管で面会行動をしていらっしゃる方です。 本当に光栄でした。
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今日はお客様は7人、ブックレットは4冊売れました。ありがとうございました!
明日も頑張ります。(周香織)
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今日の「おわりとはじまり」は周さんが切り盛りしてくださいました。 周さん、どんなでしたか? 心半分、ギャラリーのことを思いながら、職場を歩いていると、 久しぶりに訪れた職場に、きれいに桜が咲いていました。 神保町は、どうでしたか?(ねもとよしみ) |
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■3月27日 |
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昨夜眠りに落ちる数分前に、決意を固めたことがある。 「明日のお昼は絶対カレーを食べてやる」 という訳で、いつもよりもはやくに出かけ、 ギャラリー〔1号室|2号室〕の近所にある、スマトラカレー共栄堂にて、ポークカレーを頬張った。
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相席で向かいに座ったサラリーマン風のお方は、なんだかよくものをおこぼしになる方で、 目を輝かせてソースをライスに注ぎ込み、スプーン一杯に盛って頬張る・・・米粒をこぼす。 福神漬けがテーブルに届くと、嬉しそうに皿に盛る・・・汁をこぼす。 ぺろりと平らげご満悦気味に水をごくごく飲む・・・水をネクタイにこぼす。 遠目で見ることができたのなら、とても愉快な風景で簡単に笑いを漏らすこともできたのだが、 ごく近くの目の前で、それらの出来事は起こっているため、最初は笑うに笑えず、
「すいません」と謝られる度、「いえいえ、お気になさらず」と、よそいきの声で応えるしかなかった。 けれど、最後の最後まで、そのおこぼしショーは続いていたため、 「ネクタイに水」の瞬間には、「あらあらまたかいね」と呆れ加減に思って、 手前にある紙ナプキンを笑いも堪えきれずに手渡すしかなかった。
肝心な、カレーの味は、というと、ギャラリーの奥に潜む言水さん曰く、 あのカレー屋は全て賛否両論で、好きならとことん好きになり、嫌いならとことん嫌いになる、らしい。 私にとって、カレーっていうのは大好物でごちそうなのだが、 今日のカレーは、うまく形容できない、食べたことのないカレーで、 とことん好きでも、とことん嫌いでもない。 言水さん分析では、何度か通ううちに、それがわかってくるそうだ。 まだ私は、共栄堂を語るには、あおすぎる、ということだ。 まぁ、デビュー戦は、このくらいでいいのかもしれない。
そして、もっと肝心な、今日の「おわりとはじまり」は、というと、 私の友人や周さんの友人、たくさんの方が足を運んでくれました。 たまに、周さんが蒔いておいてくれた種的DMにつられていらしてくれる方や、 ただギャラリーの目の前を通りかかって、ふらりと立ち寄ってくれる方、 いろんなお客様がいて、いろんな人と話ができて、 私の絵に対する、いろんな感想や、いろんな視点、 私が思いもよらなかった意見や、ふいの他愛のない話、
そういうことが巻き起こって、あぁ、この世にはたくさんの人がいるなぁ、なんて思うことがしばしば。
明日から3日間、私はギャラリーに足を運べないのだが、 その間でも、いろんなことが、あの場所で、巻き起こっていくのだろう。 それを遠くから、にやにやしながら想像するとしよう。(ねもとよしみ)
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 (ギャラリーの手前の曲がり角で見た夕日) |
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さて、展覧会も今日で6日目です。 展覧会は、全部で11日間あるので、ちょうど中日です。 出頭を無事に終えたイラン人の難民のフェリードンさんとサポーターの皆さんが、 入管帰りにギャラリーに寄って下さいました。 フェリーさんを囲んで、イランについてのお話を聞かせて頂きました。
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そのほか、cancamの読者モデルの方、ねもとさんの学生時代のお友達、 食品衛生のお仕事をなさっている方、絵を勉強中の美大生の方などにもご来場頂きました。 本当にバラエティに富んだ客層です。
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今日は9人のお客様においで頂きました。ブックレットも4冊売れました。
本当にありがとうございました。 明日は、メルヴェちゃんたちドーガン家の方々の仮放免の出頭日です。 仮放免延長手続きは、時間は10時からで、場所は品川の東京入国管理局です。
私は付き添いをしてからギャラリーに向かう予定です。 どうぞよろしくお願い致します。(周香織)
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■3月26日 |
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今日のオープンはねもとさんにお任せし、15:30くらいにギャラリーへ。 二人でやっていると、何でも交代でできるのが嬉しいです。 二人でやれば、苦労は半分、喜びは二倍。
さて、昨日から販売員魂が燃えはじめている私は、 今日も難民と写真とブックレットについて熱く語っていました。 特に今日は、ブックレットのなかの「希望の眼差し」という項で登場して下さる、 「Labo」という国際交流のメンバーの方がいらしてくださったので、 自然と説明にも熱が入ります。 こちらの方も、ブックレットを購入して下さいました。 更に嬉しいことに、その時、会場に居あわせた初めてお会いする方も、 私が頑張って説明している様子に共感してくださったようで、 ブックレットを買って下さいました。
以前、店員をしていたときにも経験したことですが、一生懸命説明すると、 話している目の前のお客様だけでなく、近くで聞いているお客様にもそれが伝わり、 「じゃあ、私もそれを頂きます。」と言って頂けることがよくあります。 熱意を持って話せば、それは伝わっていくんだな、と改めて実感しました。
そんなわけで、今日はお客様は11人、ブックレットは7冊売れました。 ありがとうございました!(周香織)
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週末のトークショー第一弾も無事終って、穏やかに5日目を迎えました「おわりと
はじまり」。
昨日の「周香織の部屋」、力があった。
うまくはいえないのですが、一つの大きなものをみつめて動いている人が、その想いを語る時、 あんな空間を生み出すのだな、って、思いました。 それも淡々と、ごく当たり前のように、しかも冗談まじりで周さんはやってのけ
る。 絵を描く、という形で、周さんのお手伝いできたのだとしたら、本当に、よかった、って思いました。 描く、ってことが、私自身いまだよくわかっていませんが、 その時、そのタイミング、その空間、全部の流れに、身を任せちゃえばいいかな
、って、 うまく言えないけれど、そんな風にも思いました。淡々と、ごく当たり前のよう
に、冗談まじりで。
平日に戻った本日は、幼稚園時代からの友人がオープンと同時にやってくる、と
のことで、 駅前で待ち合わせて、二人でギャラリーまで歩きました。 その子に会うのはいつぶりかわからないけれど、久しぶりな気もせず、 いつも通
りたるたると話をしながら歩いていると、 駅からギャラリーまでの道筋にもだいぶ慣れたのか、よその街の道を歩くことに緊張感はなくなっていて、 昔ながらの友人と並んで歩いていることが、ちょっと不思議で、なんだかうれし
かった。 ギャラリーの扉を開けると、昨日の「周香織の部屋」と同じ空間とは思えない、 ギャラリー〔1号室|2号室〕の持つ、特有の瀞瀞とした空気感が ’ぐわん’
と私の前面に出てきて、 なんでだかはわかりませんが、
「あぁ、ただいま」
と思って、いざ13時、オープンをしました。
ギャラリー〔1号室|2号室〕が過去に行った2つの展示も、私は拝見したので
すが、 空間、とは、果てしなく深く、果てしなくおもしろい。 毎回、いろんな色に染まって、今回の展示だけでも、毎日違う。 まぁ、訪れる人
が違うから、当たり前なのかな・・・。 けれども不動のなにかを持ってる。
〔1号室|2号室〕って、なんというか、それそのものに、生命がある感じ(?
)・・・うまく言えないけど。 その空間の流れに乗っかって、周さんと私は、明日、中日を迎えます。折り返し地点。 後半戦は、また、どんな風に染まっていくのかな。(ねもとよしみ)
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■3月25日 |
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今日はスライドショー「周 香織の部屋」。まさに、ヒヤヒヤの一日でした。
朝から大雨だったので、夕方のイベントにお客様が来てくれるかどうか、 ものすごく心配でした。 しかし、午後には雨は止んだので、これならなんとか大丈夫かなと思い、 ノートパソコンを担いで、いそいそとギャラリーに向かいました。 12:40ごろギャラリーに着くと、もうねもとさんが先に来ていて、 お掃除や開店準備をすっかり済ませておいてくださいました (ほんとは、私のほうが先に来る予定だったのですが)。
遅れてしまい、すみません。
プロジェクターの調子を確認した後、万が一たくさんお客様が来てしまった場合に備え、 床にマットを敷きました。椅子がなくても、詰めて座れるようにという工夫です。 15時にはテレビの番組制作会社の人も来て、 準備万端となったのですが...、
一向にお客様、集まらず!
16時のイベント開始10分前になっても、会場にいるのはねもとさんのお知り合いの方、2人だけです。 わ、私の友人達や支援者達は一体いずこに...。 番組制作会社の人の顔が強張っています。気まずいことこの上なし。 16時になると、クルド人難民のエルダル・ドーガンさんが、
我らがアイドル、メルヴェちゃんを伴ってご到着。 イランの難民のSさんも一緒に来てくださって、これでお客様は5人に。 しかし、難民の人はお客様というよりゲストなので、やはり実質的なお客様は2人。 その後、お客様は一人増え、お客様3人、難民の人3人、 製作会社人、ねもとさん、私、でスタートしました。
私の集客力って、一体...と、やや自己不信に陥るものの、 せっかく初めて私のスライドを観てくださる方が3人もいらっしゃるのだから、 ちゃんとやらなきゃ!と思い、できたてほやほやのスライドをご披露させて頂きました。
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しかし、意外や意外。開始後、20分、30分経つと、次々とお客様がおいでになり、 会場はあっという間に満杯になりました。 最後には入りきれなくなってしまい、廊下で立ち見をする方、 それすらもできず、階段でトークショーが終わるのを待っていて下さった方などもいらっしゃいました。 せっかく来てくださったのに、会場に入りきれなかった皆様、本当にご不便をお掛けしてしまい、 申し訳ありませんでした。
結局、今日は25人の方においでいただきました。ブックレットも13冊売れ、嬉しい限りです。 本当にありがとうございました!
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あと、472冊です。引き続き頑張るぞ!うぉー!(やや興奮状態)。 今日はねもとさんの原画が2枚も、売れました。 売れたのは、上段の左上の絵と、下段の左から3番目の絵です。 パチパチパチ!おめでとうございます!
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優しいお姉さんたちに囲まれて、嬉しそうなメルヴェ。 遊んでもらうのが大好きです。
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イベントは来週末もあります。 3月31日(土)16:00からは「周香織の部屋」第二弾です。 4月1日(日)16:00からは2回目の「ねもとよしみ劇場」です。 どうぞこのチャンスをお見逃し無く! (どんどん、店員ぽくなってしまい、すみません。昔の店員だった頃の血が騒いでいます)
(周香織)
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■3月24日 |
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今日はイベント「ねもとよしみ劇場」の日。
タイミング良く、ねもとさんのイラストの切手もできあがったので、 早速、グッズ売り場に並べることに。 「おわりとはじまり80円切手」は1枚¥150で販売です。 もちろん、普通の郵便切手としてお使いいただけます。 売り上げの一部は、難民支援のための寄付に充てさせて頂きます。 ぜひぜひお求めを。
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ねもとよしみ劇場では、ねもとさんが手作りの紙芝居を上演してくださいます。 お話自体も、ねもとさんのオリジナルとのこと。 タイトルは「モンヤリもやりいろ」。
ある男とかぜとストーブの、こころが暖かくなるおはなしです。 部屋をライトダウンし、夕暮れの薄暗がりのなかでの上演です。 ねもとさんの独特の声の調子が、イマジネーションをかきたてます。
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ねもとさんの作品解説もありました。 表紙の絵には、構図や手や鳩に、それぞれ意味が込められているそうです。
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ブックレットも、今日は5冊ほど売れました。 お求め頂いた皆様、本当にありがとうございます。 あと、残りは485冊です。頑張るぞ!
さて、明日はトークイベント「周 香織の部屋」の開催です。 「お隣のメルヴェちゃん」のモデルである、クルド人難民の女の子メルヴェ・ドーガンちゃん(8歳)も 来てくれる予定です。 彼女とお父さんのエルダル・ドーガンさんを取材するために、 テレビ局の取材も入る予定です(あくまで予定。来なかったらすみません)。 どうぞ皆様、ぜひぜひおいで下さいませ!(周香織)
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今日の遅刻は二名中、ねもとよしみ(常習犯)、 若干一名ではじまりました、二人展「おわりとはじまり」。 「オープン前に早めにきて、展示のがたつきを直さなきゃ」って、 周さんと約束をしたのは昨日の夜のこと。 ギャラリーにつくと、周さんが、トンチンカンチン、金槌片手に 展示のがたつき直し職人になっていました。 いつもありがとうございます。
今日の展示は、土曜日だというのに実に穏やかな流れで、 しばらくは身内の懇親会状態。 昼下がりも下がりにさがった頃に、お客様がいらしてくださいました。
「ねもとよしみ劇場」なるもので、紙芝居を読みました。 紙芝居は1年半以上ぶりで久しぶりなのと、 目の前にはよく知っている友人ばかりの顔が並んでいてなんだか恥ずかしかったのとで、 なかなかはじめるまでに時間がかかってしまったのですが、 なんとか、紙芝居をはじめることができました。 なじめるまでの躊躇をぬぐいさるまでがいつも苦手です。 けれど、読みはじめて、言葉に詰まって噛んでしまった時、
「あはは」 と笑ってくれる人がいて、そういう些細な優しさで、 意外とこちらも吹っ切れるものなので、 とてもありがたいなぁ、あったかいなぁ、と思いつつ、読み進めることができました。
終了した今思い返して考えてみると、知っている顔に向かっておはなしを読むのは、 「おやすみ」の前に、子供に読む絵本のような、 そういう空間に近いところがあるなぁ、って思ったりしました。 紙芝居後の、ねもとよしみ劇場質問大会にもみなさん懲りずに参加してくださって、 私自身が一番楽しかったんじゃないか、って思ってしまうくらい楽しんでしまいました。 ご来場くださった方々、紙芝居にお付き合いくださった方々、 本日もありがとうございました。
明日は周さんのトークイベント「周香織の部屋」が16時から18時まで開催されます。 周さんの話をきいていると、私はとても狭い世界で生きているな、ってよく思います。 もしお時間がありましたら、ぜひ明日、周さんの話をききにきてみてください。 いろんなことを考えるきっかけに、なるんじゃないかと思いますから。(ねもとよしみ)
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■3月23日 |
二人展「おわりとはじまり」二日目。
私にとっては一日目。
オープン時刻が13時のところ、13時10分前にギャラリーの建物に到着。
ちょっと緊張気味に階段を一段一段と進み、ギャラリーの扉の前に辿り着き、息を吐いて扉を開ける。
・・・がしかし、鍵が開いていない。
ギャラリー前の廊下に三角座りして、神保町駅前で買ったベーグルを頬張りなが
ら、 周さんを待つことにした。
もぐりもぐりと、ベーグルを噛み砕いていると、 ことりことりと階段をのぼって
くる足音。 姿も見ずに、
「周さん!!」
と呼びかけてみたが、返事がない。 階段下が見えるところまで出てみると、 なにやら見知らぬ姿の男性が「あ、周さんじゃなくてすいません」
といった様子で そのまま階段を降りていくところだった。
周さんのお友達だというその男性は、ベーグルを片頬に詰め込んだ私が、 よもや展示の作家だとは思わなかっただろう。 階段の上ではベーグルを頬張る私が、階段の下ではその男性が、 おのおのなにかを思いながら、展示の開始を待つ。 ほどなく周さんが軽やかに到着。
階段下まで出迎えると、先程の男性は姿を消していた。 そんな風にして、今日という二日目ははじまりましたよ。 周さんのお友達、お待たせしてごめんなさい。あの空白の数分間は、どちらへ? 今日のお客様は、周さんのお友達が数名。
私の恩師が1組。
DMをみてきてくださった方が一名。 展示を開催することで、「久しぶりだねぇ」
と言って、顔を拝める人がいる。 「はじめまして」
と言って、ひょんなご縁に感謝してしまう。 いろんな人とあえることって、展示の醍醐味だなぁ、と思ってしまう。 今までの私が知らなかった周さんの表情というものにもたくさんであったりした
。 そういうのって、二人展ならではなのかもしれない。(ねもとよしみ)
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今朝は早くに目が覚めたので、今後の集客の為に、早速、トップギアで動き始めることにする! まずは、mixi、ブログ、掲示板で、ネット宣伝。 それからプレスリリースを各新聞社の社会部や、テレビ局に30枚ほどFAX。 どこかで扱ってくださると、ぐっと来場者が増えて嬉しいのですが。 さて、昨日とは打って変わって、今日のギャラリーはなかなかの盛況ぶり。 |
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今日はねもとさんもずっといらっしゃるので、彼女に会いに来るお客様が次々といらっしゃいました。 |
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また、イラン人難民のフェリーさんもいらっしゃいました。 ねもとさんとは画家同士ということで、初対面ながら話が弾んだようです。 新しい出会いがあるのは展覧会冥利に付きますよね。 フェリーさんにはブックレットを1冊プレゼントさせて頂きました。 |
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難民であるフェリーさんは、3月27日(火)に 品川にある入国管理局に毎月の仮放免
の手続きに出頭しなくてはなりません。 仮放免が認められないと強制収容されつしまうので、毎月不安が募ります。 今日はブックレットは9冊も売れました。 お求め頂いた皆様、本当にありがとうございます。
さて、明日はねもとさんによるオリジナル紙芝居があります。 会場をライトダウンして上演致します。幻想的なねもとさんの作品をお楽しみく
ださい。(周香織) |
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■3月22日 |
いよいよ展覧会の初日。 ブックレットも無事、午前中に届き、あとはお客様がいらっしゃるのを待つのみ
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ギャラリーの近所のゲルマニウム岩盤浴で身を清めた後、厳粛な気持ちでオープ
ンを迎えた。
しかし…。暇。
お客様がなかなか来ない。
向かいのビルのオフィスでは、忙しげに働く人々。 そして、お隣の言水制作室からは、なにやら楽しげな笑い声。 そんな街のざわめきを聞きながら、ギャラリーに一人ぽつんといると、
なんだか世の中から取り残されたような気分になってくる。 普段あまり感じない、孤独と焦燥がやたらと募ってくる。 結局、今日のご来場者数は全部で3名様だった。 エトセトラというアート情報誌を見て、来てくださった方、 たまたま通りがかりで入ってきて下さった方、 そして私の知り合いの方。
とりあえずお客様がいらして、ほっと胸をなで下ろす。 ブックレットも1冊だが、買って頂けた。初日に1冊でも売れて、本当に良かった
あと安堵。
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が、ブックレットはあと499冊ある。
このペース(1日1冊)では、かなりまずいことに。 休日の集客に向けて、今から友達や知り合いに連絡しまくろう。 プレスリリースも作って、どんどんFAX。 だんだん、私の秋葉原店員魂に火がついてきた。 良い売り物をするには、良い情報をリリースするのが販促の基本なのだから。 そんな折り、電話が。 25日のトークイベントの日に、もしかしたらテレビの取材が入るかも。 かすかな希望を感じながら、とにかく頑張る! この日誌をご覧になっている皆様、どうぞご来場よろしくお願いしまーす。(周香織)
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とうとう二人展がはじまりました。 とは言っても、私は今日はギャラリーには足を運べず、 周さんがぬくぬくと、展示開始をしてくださいました。 足を運んでくださった方々、どうもありがとうございました。 明日は周さんと私(ねもと)、二人でお店番をします。 どんな風に、残り10日間は流れていくのかな・・・。(ねもとよしみ) |
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■3月21日 |
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今日は搬入の日。
10時にギャラリーに着くと、がらんとした部屋の中に、サザンカの蕾がふたつ。 きっとオーナーの中村さんが生けて下さったものだろう。 やがて花が開く頃には、無事オープニングを迎えられるだろうか。
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ねもとさんも原画を持参してご来場。 微妙な色合いや質感を楽しめるのは、原画ならではの魅力です。(周香織)
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周香織・ねもとよしみ 二人展「おわりとはじまり」
ひょんなきっかけから身近な存在となったクルド人難民。難民たちの苦悩が続く日々の中で、希望の光のように笑うメルヴェちゃん。支援者と難民という関係ではなく、一つの人間同士の絆として、向き合い続けた2年8ヶ月の記録写真を展示します。
また、この日々の出来事をまとめたブックレットの販売と、挿絵の原画の展示も行います。ブックレットのタイトルは、「お隣のメルヴェちゃん クルド人難民家族との出会い」(800円)です。
各作家によるトークイベント(スライドショー、紙芝居)も予定しています。
ところ:[1号室|2号室]
とき:3月22日(木)〜4月1日(日) 13時〜19時
□トークイベント
・「ねもとよしみ劇場」(紙芝居)
3/24(土)・4/1(日) 両日16:00〜18:00
・「周香織の部屋」(スライドショー)
3/25 (日)・3/31(土) 両日16:00〜18:00
□作家のHP
周的写真生活(周香織)/ いれもの(ねもとよしみ)
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 「クルド人難民の女の子メルヴェちゃん」
(C)周香織
 ブックレット
「お隣のメルヴェちゃん クルド人難民家族との出会い」表紙
(C)ねもとよしみ |