[MSX] エイリアン2

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■STORY

 宇宙貨物船ノストロモ号を襲った悪夢の惨事から生還した2等航海士のリプリーは、濃縮酸の血液を持ち知的生物の体内で孵化するエイリアンの存在と恐怖を、貨物船会社の上層部に説明するが、誰一人として信じてもらえなかった。

 逆にエイリアンの生息していると思われる惑星LV-426が、惑星アチェロンとして開拓途上にある事を知り驚愕するリプリーに、消息を絶った開拓民の救助を要請した。

━━リプリーにあの忌わしいエイリアンの記憶が甦るが、もう戻る事はできない。

 自らを救う方法は、8つのハイテク兵器を駆使してエイリアンを倒すしかないのだ。
 ラストシーンで待ち受けるクイーンエイリアンを目指して、恐怖の幕は再び切って落とされた。

 

■スクリーンの興奮が甦る。

  

 今回はSQUAREより87年の梅雨前あたりに発売された”ALIENS 2”の記事をお送りします。
 ジャンルは横スクロールタイプのアクションゲーム。二等航海士リプリーとなって、武器と手榴弾を手に迫り来るエイリアンを撃破し、寄生する為にさらわれた開拓民の唯一の生き残りであるニュートを救うべく、エイリアンの女王を倒しに行く…、という流れになります。

 迷走中のSQUAREは、いろんな意味で素晴らしいタイトルがいっぱいです。
 この本作エイリアン2 も映画の方は説明の必要も無いぐらい有名なのですが、このようにゲーム化されていた事を知る人は少なかったのではないでしょうか? 管理人も店頭で見るまでエイリアン2 の映画がゲーム化されていた事なんて知らなかったですし。

 人気や知名度が無かったから、つまらないゲームか? と思えば、そういうわけでもなく、操作がフワフワした感覚である事を除けば、普通に遊べる作品になっています。BGMやグラフィックもMSXとしては良い部類だし…。もう少し知名度があってもおかしくなかったような気がするのですが、どうもスクウェアはMSXでは認知度が低かったんですよね。


 敵はエイリアンシリーズでお馴染みの”フェイスハガー”や”エイリアン”だったりします。フェイスハガーや蛇などの小型のタイプから、天井や壁などに潜む大型のタイプのエイリアンまで、豊富と言うわけではありませんが、それなりの種類が存在しています。

 小型は見た目どおりの耐久力しか持っていないので、普通に反応さえできれば対処は容易なのですが、大型のタイプは弱い武器だと歯が立ちません。SERBO GUN までの武器では、倒すまでにこちらの体力を最低でも6つは減らされるでしょう。
 大型エイリアンタイプには、素直に手榴弾をプレゼントするか、火かレーザーでウェルダンに焼いて上げて下さい。手榴弾や、FIRE GUN以上の武器を持っていない場合に大型タイプのエイリアンに出逢ってしまったら、十字を切って体力を諦めることをオススメします。幸い本作では延々とまとわり付いてくる敵はいないので、2~6ゲージ分諦めれば事は済みます。残り体力が2~3ゲージしかない時に、弱い装備で出くわしてしまったら、神に祈るか、ママンと叫ぶかの2択を強いられるでしょう(笑)

 あと、敵は映画と同じ設定になっているので、殺られる時に濃硫酸の血液をばら撒いて死んでくれます。近距離で敵を倒すと、思いっきり硫酸をかぶってしまうので、敵を倒す時は注意して下さいね。



  

 扉には結構悩まされましたね。2面のワープ扉は片方が3面へ抜ける扉ですが、ハズレを引くと1面に戻されるんですよ(笑)
 他にも3面にはいっぱい扉があるのですが、8割近くの扉が手前に戻されるという仕様になっているので、扉の相関図を知るまではぐーるぐーる同じ場所を通らされます。最終面に至っては、4面に戻される扉がさりげなく置かれているので、引っ掛かった場合はかなり泣ける事になるでしょう(笑)

 敵の配置もなかなか嫌らしく、気を抜いたらダメージ受ける! という位置に、きっちりと敵を配置してあります。
 一応全ての配置は、装備さえ十分なら無傷で進める事を確認していますが、普通にやっていればまずダメージ必須という箇所がいくつかあります。ムリだと思った場所は、素直にダメージを受けて、回復アイテムや?できっちりと回復しておきましょう。

 各ステージの最後はクィーンタイプのエイリアンが待ち構えています。クィーンは所狭しと動き回り、おまけにジャンプアタックまでします。MSXでこれだけの大型の敵を滑らかに動かしているのは、ちょっとばかり驚きモノでしょう。変に技術力を求めている部分を見ると、やはり当時のスクウェアはそういう社風だったのだろうなと窺い知る事ができて面白いです。

 右の画像は最終面のボスへの扉の位置のショットです。
 黄色の枠で囲んであるこの扉だけは他の扉と違って、見た目にも隠されているので、背景に気が付かずに進むと、最終ステージを何度もループする羽目になります。



■今、再び君の前で戦争が始まる。

  

 本作エイリアン2はスクウェアがMSXで発売した3タイトルの内の1つなんですよね(残りはドラゴンスレイヤーとキングスナイト…)
 どうもファイナルファンタジーを発売するまでのスクウェアは迷走しっ放しで、技術力や変な方向へのこだわりがあるもののヒット作には恵まれなかったような記憶があります。パッケージも他者とは違って正方形に近い箱だったし…。他の箱と並べると浮くんですよ。

 そんな本作なのですが、出会いは今は無きN川ムセンという電気屋さんのワゴンでした。この中○ムセンは結構面白いソフトをワゴンに放り込んでくれていたので、ちょくちょくお世話になっていました。ウチでは本作以外でもガルフォースやエッガーランドなどをここのワゴンで買ったような記憶があります。
 大阪の日本橋まで出ないとMSXの中古品などは手に入らなかったので、ワゴンセールで980円という価格は管理人にはとてもとても甘酸っぱく、面白くなくても別にいいかw と思わせる何かがありました(笑)


 プレイしてみた第一印象は「地味なゲームだな…」、「リプリーでかいぞ!」だったと思います。このあたりは今でも同じ印象かな? 出来は悪くないのですが、少し地味で派手さに欠けるんですよね。
 当時としては大型キャラと呼べる敵もいましたが、主人公のリプリー自体が大きいので、相対的に見ると大型の敵もさほど大きく見えないんですよ。クイーンエイリアンも当時としては1級品の大きいサイズだったのですが、「ウオッ! でけ~! すげーッ!!」ではなく、「あ~。でかいんだなぁ…」といったようなテンションなんですよね…。

 BGMの方は全シーンを通してエイリアン2の雰囲気をよく掴んでいて出来が良いと思うのですが、効果音が地味なのでアクションゲームとしていまいちでした…。爽快感とビックリ度が無いんです。BGMもそうだけど、効果音って特にアクションゲームをやる上ではかなり重要なんだなぁ、と改めて気付かされます。

 本作はグラフィックもBGM良く、敵の配置も緩急が付いていて悪くは無い。大型キャラもスムーズに動いているし、壁から出てきたり、卵から孵化する敵の演出はかなり良く、ゲームシステムの面も悪い面は無く、難易度的にも可もなく不可も無い。
 ここまで並べると素晴らしい良作なのですが、キャラの移動がゆっくりしている点や、効果音の薄さなどで爽快感が少なく、アクションゲームとしてはあまり面白くないんですよね。大型の敵も結局は手榴弾が足りていれば問題ないし、売りポイントであるクイーンエイリアン戦も運要素が少しあるし。

 本作より後にプレイしたキングスナイトの時もそうだったのですが、この当時のスクウェア産のタイトルは、どれを取っても仕事がとても丁寧で技術へのこだわりを感じるのですが、ゲームとして面白いかどうかというと疑問を感じる作品が多かったんですよね…。本作エイリアン2も終わってみればそんなカンジのゲームでした。



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■攻略補記

・移動関連は左右方向とジャンプ以外にも前転後転ができます。
・道中は右方向への任意スクロールで、制限時間はありません。
・体力がなくなるか、穴に落ちると1ミスになりステージの最初からになります。

・道中にある扉は一定時間扉の前でじっとしている事によって中に入れます。
・扉は先に進むだけのモノではなく、後ろに戻る扉も多くあります
・戻る扉を選んだ場合、それまでの道中のアイテムも復活します。
(道中で死んだ場合などは、武装の充実など態勢の立て直しの為、何度も戻る扉を使う場合もあるでしょう)
・ステージ2と3には、ボス戦を無視して次のステージに進める扉があります。
(2面のワープ扉の片方はボス戦を飛ばしてステージ3に進めますが、もう片方はステージ1に戻されます)
・ステージ5で1画面中で上2つ下3つの5つ扉がある場所がありますが、1つだけステージ4に戻される扉がありますw

・ステージには必ずボスに続く扉があり、ボスを倒すと、そのステージがクリアとなります。
・ボス戦では弾数が固定されるので、残弾数を気にする事なく戦えます。
・ボスの弱点は頭部です。
・最終ステージ(ステージ5)のボスへ続く扉は、通常の扉ではなく背景に隠されています。

・道中で手に入るアイテムは8種で、特定箇所の卵の殻を破壊したら出てきます。

  左から、銃・手榴弾、羽・回復・得点、1UP・無敵・ランダム となっています。

・銃は弾数が残っているうちに続けて取ると、
SHOT GUN -> TWIN PULSE -> SMART GUN -> SERBO GUN -> FIRE GUN -> WAVE LASER と進化し、
手榴弾は、M40 BOMB -> SMART BOMB と進化します。

・途中で弾数が尽きると、またSHOT GUN、M40 BOMBの初めに戻ります。
(大型のタイプのエイリアンはFIRE GUN以上の武器か、手榴弾が無いと対応が苦しいでしょう)

・羽はジャンプ力の強化、回復は体力の全回復、得点はボーナス得点の入手となっています。
・1UPはリプリーの残数が追加、無敵は10秒ほど赤く点滅して敵に接触してもダメージになりません。
・?は手榴弾補充・回復・1UP・銃弾補充の4つの効果のどれかになります。

 前回のレビュー時では?の効果が手榴弾の残弾数に関係していると書きましたが、これに法則性がある事が分かりました。
 残弾数が 4n個の時は銃弾が、1+4nの時は手榴弾、2+4n:体力、3+4n:1UP、になっています。手榴弾の上限数は20個なので、nは0~4の間になります。ただし手榴弾の残数が0個の時は銃弾ではなく 1UP になるようです。
 体力が無い時などは、2+4nの数の時に?を取ればいいわけだから、残弾数が 02・06・10・14・18 の時に取ればいいわけだし、計算できる事によって体力や残弾の確保が楽になるでしょう。



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2012/4 第四版