佐野 陽一
さの・よういち(美術家)

1970年東京都生まれ。1994年東京造形大学デザイン学科環境コース卒業。1996年同研究生修了。2004-05年文化庁新進芸術家国内研修員。2002年より東京藝術大学美術学部先端芸術表現科非常勤講師。近年は「世界を知覚する手がかりとしての写真」をテーマに作品制作を展開。アユミギャラリー、Space Kobo&Tomo、ツァイト・フォト・サロン等で個展開催。「VOCA展2004」上野の森美術館、「SIPA2005」Hangaram Art Museum(ソウル)他グループ展多数。


世界の新しい表情を予感した佐野陽一がシャッターを押した瞬間、光は「最初の暗室」であるカメラに入り込む。
その後、光とカメラの関係に相似するように、佐野自身あるいは別の誰かがカメラよりもずっと大きな暗室に入り、世界を記憶した光を大きく引き伸ばす。
佐野の作品を目にすると、素人の僕にも当たり前と思える写真制作のプロセスをあらためて思い浮かべてしまう。目の前の作品は物理的にどれほど大きく引き伸ばされたとしても、同時に小さな函すなわちカメラによく似た表情をもっているからだ。
モノとしてのささやかなつつましさを忘れない作品が、世界のあり方の可能性を豊かに示している。
それを愛さないでいることは難しい。

管巻 三十郎 (比較文化研究)


plateau
2003-06年
イルフォクローム、プレクシグラス
18.9×23.8cm


reservoir
2004-05年
イルフォクローム、プレクシグラス
100.0×126.0cm
ツァイト・フォト・サロン蔵


「reservoir」
2004-05年
イルフォクローム、プレクシグラス
100.0×126.0cm

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