★驚異のセロトニン★     Counter

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  セロトニンとは? 「不安・ストレスと生理不順との関係」参照

  宝くじが当たったとき:ドーパミンが増え、喜び、興奮します。
  満員電車に揺られているとき:ノルアドレナリンが増え、不快になります。
  
  ・・・・そんな、心の高ぶりを鎮め、「ほっと」落ち着かせ、安らぐ気持ちを作り出すのが
     「セロトニン」です。
     例えば、筋肉がほぐれたり、いい匂いをかいだり、心地よい環境、食後のひととき・・・・

  その癒しのメカニズムとは?
   セロトニンは分泌を増すことで、ノルアドレナリンの不快感を抑えてくれます。
   出すぎているノルアドレナリンの量を減らす働きがあるため、ストレスがたまっているときに
   温泉に入ったりすると「あ〜」と強く癒されるのは、セロトニンが増え、高まっていた
   ノルアドレナリンが一気に減らされるためです。

   また、セロトニンは出すぎたドーパミンを減らす働きも持っています。
   そのため、強まった快感が弱まり、落ち着くことで、「もう満足」と行動にブレーキがかかります。

   よって、セロトニン不足・・・・・「セロトニン神経がしっかりしている限りは、不安が不安として
   意識されず、恐怖も感じられない。ところが、傷害されると不安や恐怖を克服させるものがない。
   このため、他人では考えられないようなちょっとした苦しみや失敗で自殺したりするようになる」
   「感情にブレーキがかからず、快楽行為が止められなくなる」
のです。


  セロトニンのリサイクルとは?

   セロトニンは、脳のほう線核という場所で作られ、脳全体の神経に配られています。
   神経終末(シナプス)に放出されたセロトニンは、そのままなくなるわけではありません。
   約8割は元の神経終末に再び取り込まれ、2割が酸素によって捨てられなくなります。
   ほう線核からシナプスに配給されるのは、いつもわずかな量なので、在庫が切れてしまわ
   ないために、リサイクルしています。

   なぜセロトニンのリサイクル機能の低下するのか?
   慢性的にストレスを感じ続け、悩み続けると、糖質コルチコイドというストレス物質がどんどん
   増えていきます。糖質コルチコイドが増え続けると、セロトニン再取り込み口を埋め、
   セロトニンを吸えなくなってしまうのです。
   そうすると、酸素によって捨てられるセロトニンが増えるのにもかかわらず、
   ほう線核から供給されるセロトニン量は相変わらずわずかなまま。
   こうなると糖質コルチコイドに邪魔をされ、ついに再取り込み口自体も消滅してしまいます。
   そして慢性的なセロトニン不足となってしまうのです。

  セロトニンは何からできているのか?  「セロトニンを増やす方法」参照

   セロトニンの原料は「トリプトファン」という必須アミノ酸です。
   このトリプトファンがほう線核に入らない限り、セロトニンは生まれません。
   トリプトファンは人間の体内で作られないので、食物から取るしかありません。
   また、トリプトファンだけでは「セロトニン」にならず、かならず「ビタミンB6]が必要です。

   トリプトファンは肉類に多く含まれており、しかも満腹感はセロトニンによって感じるため、
   お肉をとらずにダイエット・・は実は間違いなのです。

   セロトニン合成能は男性の約52%であるという指摘もあります。

  セロトニンは心だけでなく体にも影響を及ぼしている!!

   セロトニンは、感情や情動だけではなく、
   食欲、睡眠・覚醒リズム、生殖、運動、体温、呼吸、消化、心臓などにも密接に関わっています。
   実は体内のセロトニンの90%が消化管に8%が血小板の中に、脳内にあるのは残り2%です。

   便秘・嘔吐
     セロトニン量のもっとも多い消化管では、消化管の運動(収縮と弛緩)による食べ物の攪拌、
     消化、食べ物を次第に下方に輸送する蠕動運動が活発になされています。
     それは主としてその部分の神経にあるセロトニンによる筋肉への刺激のためとされています。
     また、異物を食べたりすると嘔吐中枢が刺激されて吐き気が起こります。
     嘔吐中枢は神経から出されるセロトニンによって刺激され、興奮し、嘔吐が起こります。
     セロトニンが少ないと便秘になりやすく、抗がん剤などでセロトニンが増すと嘔吐がおこりやすく
     なります。

   睡眠時無呼吸症候群
     セロトニンを分泌するほう線核は、呼吸中にセロトニンを送って呼吸量を調節しています。
     ほう線核は毛細血管中にセンサーを持っていて、血液中の成分や酸素量をチェックしています。
     体内の酸素量が不足したとき、ほう線核はセロトニンの分泌量を増やし、呼吸中枢を刺激します
     でも、酸素不足を感知しても、セロトニンが少ないと呼吸中枢を充分刺激できません。
     酸素が不足したままになってしまうのです。息苦しくなり、睡眠が何度も中断、熟睡できない。
     いくら睡眠時間をたっぷりとっても寝不足状態になっている人は要注意です。

   不眠または何時間寝ても起きれない、一日中眠い
     睡眠サイクルにはレム睡眠(夢を見る時期)とノンレム睡眠(深い眠り)があります。
     セロトニンは一日中分泌されていますが、睡眠中はセロトニン神経の活動は弱くなっていて、
     深い眠りを演出し、朝方になるとセロトニン分泌量が増え、覚醒するというリズムがあります。
     しかし、セロトニンが眠りを深く保てるのは、十分なセロトニン量があるということが前提です
     つまり、人は眠りについてすぐ、ノンレム睡眠が表れますが、セロトニン不足の人たちはいつまでも
     寝付けず、深い眠りができないのはこのためです。
 
   生体時計のリズムが崩れる
     外国を旅行したときに起こる時差ボケ。これをなおすのはメラトニンと呼ばれるホルモンです。
     実はメラトニンはセロトニンからできています
     生体時計がセットできなくなると、眠る時間もでたらめになり、ホルモン分泌の規則性が
     なくなってしまいます。(例;成長ホルモンは夜、副腎皮質ホルモンは朝分泌されるなど)

   低体温・集中力の低下
     体温は一般的に、朝起きると筋肉や神経の働きを高めるために上がり、夜に向けて下がります。
     この変化はセロトニンの分泌量とほぼ一致しています。
     ほう線核はセンサーで血液の温度の低下も感知しています。しかし、セロトニンが少ないと 
     血液の温度の低下を感知しても体温を調節する温熱中枢を充分活発化できません。
     セロトニンが少ない人は一日中体温が低く、冷え性になりやすいため、体の機能をいつまでも
     活発化できません。集中力の低下なども引き起こしてしまいます。

   摂食障害・肥満・糖尿病
     うつ状態でセロトニン不足になると食欲が満足できず、太りがちになります。
     脳内のセロトニン量が増えると、食後に満足感、充実感を得ることができます。
     また、セロトニンによって各機能が活発化するので基礎代謝が上がり、脂肪を燃焼させます。
     しかし、セロトニン量が不足すると、視床下部の満腹中枢への伝達が傷害され、
     さらに耐糖能も傷害される
ため、肥満、糖尿病になりやすくなります。
     一見やせているように見えても内臓脂肪がたっぷりついてしまいやすくなります。
 
   頭痛
    セロトニンは太い血管を収縮させ、細い血管を拡張させます(片頭痛と逆)
     したがってセロトニンが減ると片頭痛になり、片頭痛に投与すると片頭痛がなおります。
     セロトニンの濃度を急に低下させると必ず頭痛を引き起こし、血液中のセロトニン量を増やせば
     片頭痛は改善します。

     また、片頭痛患者は全身的にセロトニン代謝が障害されています。頭痛発作時は尿中や血漿中の
     セロトニン代謝産物が増加しています。これは、頭痛発作時に体内のセロトニンが大量に消費され
     て分解されたことを意味します。

   姿勢が悪くなる・骨格がゆがむ
     セロトニンは脊髄を通って「抗重力筋」(腹筋や背筋など)を常に働かせています
     セロトニンが少ないと抗重力筋への刺激が足りず、しっかりと働かせることが出来ない。
     そのため、姿勢が崩れやすくなるのです。例えば、何かの待合時間に壁に寄りかかったり
     座ったりしがちで姿勢を維持できなくなっていたら要注意!

   更年期障害・生理前後や産後のうつ状態・生理不順
     女性はセロトニン量が一ヶ月周期で増減します。排卵前後にセロトニン量が一番多く、
     女性が精神的に最も充実しているのはこの時期です。
     更年期、生理前や産後はエストロゲンが急激に減少し、それに伴ってセロトニンの受容体が
     少なくなってうつ状態になると言われています。つまり、女性ホルモンが、セロトニン受容体の
     発現を促進している
のです。