不安・ストレスと生理不順との関係     Counter

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      TOPICS
 全般性不安障害について   
 
              社会不安について  (社会不安チェックシート) 

              認知過程の誤りについて
   
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              ★驚異のセロトニン★


  不安を引き起こす原因        
  
  不安は、あらゆる動物が持っている、脅威に対する自動的反応の一部分です。
  「逃げるか、戦うか」反応として、動物が脅威からうまく逃れるか、もしくは逃れられないときは
  それと戦うことが出来るように、より一層の力とスピードを生みます。。
  脅威が知覚されると直ちに放出される種種のストレスホルモン、特にアドレナリンの放出によって
  生じます。
危険がさるやいなや、放出されたホルモンはすばやく体内で代謝され、
  「逃げるか、戦うか」反応はやみます。
  タバコ・紅茶・コーヒーはいずれも緊張または覚醒度の基礎レベルを高め、
  「逃げるか、戦うか」反応を助長させる刺激剤です。
  炭酸ガス、乳酸、カフェイン、アルコールは不安発作(パニック障害)の誘因になり得ます。


  神経伝達物質は神経終末(シナプス)で放出され、次のニューロンに情報を伝達しています。
  気分爽快、意欲向上に関与するノルアドレナリンやセロトニンも神経伝達物質のひとつです。
  不安障害やうつ病の患者さんは、気分や意欲を向上させるセロトニンのリサイクル機構
  傷害されているため、神経終末で次のニューロンの受容体に効果的に伝えることができません。
  

ノルアドレナリン 不安・恐怖・驚き・怒り、血圧・体温、意欲
覚醒・睡眠リズム、下垂体ホルモン分泌
うつ病、パニック障害、不安障害
セロトニン 気分・意欲・性欲・食欲
覚醒・睡眠リズム、不安
機能低下;うつ病、不安障害
ドーパミン 幻覚・妄想状態、運動調節、
認知機能、情動
機能低下;パーキンソン病
機能亢進;統合失調症
アセチルコリン 意識・知能・記憶・覚醒・睡眠リズム 機能低下;アルツハイマー
γアミノ酪酸(GABA) 抗けいれん、抗不安

  最近注目されているSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は気分・意欲の向上に
  関わるセロトニンを次のニューロンに伝えやすくする、セロトニンが元のニューロンに戻って
  しまわないようにするお薬です。選択という名のとおりノルアドレナリンの再取り込みは阻害しません。
  

  ホルモンの成り立ちとストレスへの反応

   卵巣から分泌されるホルモンは化学的にはステロイドで、卵巣組織の中で性腺刺激ホルモンの
  作用によって主としてコレステロールから生成されます。
   ストレスを感じると、交感神経の働きが活発になり、副腎髄質からアドレナリンが分泌されます。
  また、各種カテコールアミン(神経伝達物質;ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン)や
  下垂体からの副腎皮質刺激ホルモンによって、副腎皮質から糖質コルチコイドが分泌されます。
  糖質コルチコイドもまたステロイドからなり、体はまずストレスに対処するように働くため
  さしあたって必要のないと判断された生殖に関係する卵巣ホルモンは一番最後に作られます
   また、1ヶ月に5kg以上の体重減少があった場合、コレステロールの材料となる脂肪が減少するため
  同時に卵巣ホルモン生成に使われる材料も減ってしまうということになります。
  糖質コルチコイドと卵巣ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)、セロトニンとの関係はこちら!

  不安・ストレスと女性機能との関係

  卵巣の性周期とその調節

   卵巣に起こる周期的変化は視床下部と下垂体前葉の機能によって調節され、
  卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンの分泌量には
  その周期性変化につれて変化が起こります。
   下垂体と視床下部とは密接な関係があり、下垂体の内分泌機能は視床下部から分泌
  される放出因子・抑制因子というホルモンによって調節され、
  下垂体はいろいろな内分泌腺の上位中枢として卵巣機能も下垂体から分泌される
  ホルモンによって調節されています。また、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロン
  が逆にフィードバックして下垂体と視床下部のホルモン分泌を調節しています。
   近年、神経伝達物質であるノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィンなどが
  視床下部の性腺刺激ホルモン放出ホルモンに影響を及ぼすことが明らかにされ、
  卵巣機能に対する環境や精神的要素の影響はこれらの物質を介することがわかってきました。

  性腺刺激ホルモンと性腺刺激ホルモン放出ホルモン

   性腺刺激ホルモンは視床下部の機能によって調節されています。
  性腺刺激ホルモンの分泌には、基礎レベルを維持する持続的分泌と、一時的に大量放出される
  周期的サージとがあり、かつ持続的分泌には数十分ごとのパルス状(脈動的)変化があって
  このパルスの頻度や振幅の変化が卵巣機能の病態と重大な関係をもっています。

   性腺刺激ホルモンのパルス状分泌は、視床下部の内側底部にある中枢から分泌される
  性腺刺激ホルモン放出ホルモンのパルス状分泌によって制御されており、
  この中枢は卵巣ホルモンからのフィードバック調節も含め、
  神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)の複雑なネットワークによって調整されています。
  ただし、排卵を誘発させるLHサージ(黄体形成ホルモンの大量分泌)は
  これとは別の機序だと考えられています。