神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

谷川岳・一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜

2017年6月24日



"岩は乾いていて快適。浮石だけ注意して登って行く”



 今夏の北アに向けた訓練として、Gさん、Isさんと南稜を登る事になった。 私のような駆け出しでも一ノ倉沢がアルパインクライミングの象徴的存在である事は知っている。 期待に胸を膨らませながら当日を迎えた。

 朝、4時前にベースプラザを出て、一ノ倉沢へ向けて林道を歩く。 予報通り天気は良さそうだ。 1時間程で出合いに到着し、一ノ倉沢の大伽藍が目の前一杯に広がる。 林道を離れ、雪渓上を歩いてテールリッジへ。先行パーティが何組か見える。 テールリッジのスラブは乾いていて滑らない。


 先行パーティはそれぞれ中央稜、中央カンテ、南稜フランケに向かい、南稜は我々が一番乗り。 後続が来ている事もあり、迅速に登るためGさんに全ピッチリードして頂く事にして登攀開始。 岩は乾いていて快適。浮石だけ注意して登って行く。 隣の衝立岩を登るクライマー達が見える。 Gさんから「あれが変形チムニーで、その向こうが中央稜で・・・」など色々と教えて頂く。 5ピッチ目の馬の背リッジでは、背後を振り返ると一ノ倉沢の全景を眼下に見る。 時々響く雪渓崩壊や落石の轟音と相まって、素晴らしい迫力だ! 続く核心の最終ピッチは微妙に水が染み出す垂壁。これを恐々越えて終了点に着く。

 小休憩の後、下降を開始。 6ルンゼを下降するのだが、途中登攀ルートと被る区間があるなど、注意が必要だった。 スタックなどのトラブルは無く、計5ピッチの懸垂で順調に南稜テラスへ戻る事ができた。 と、ここでGさんが上を見ながら何事か叫んでいる。どうもHさんが居るらしい。 Hさんは幽ノ沢の予定ではと思いながら遥か上方を見ると・・・こちらに手を振るクライマーが! 幽ノ沢から転進して南稜フランケを登るHさんに偶々遭遇したのだった。 その後、我々は南稜テラスから更に1ピッチ懸垂。 衝立岩の下をトラバースしてからテールリッジ、雪渓と、朝に来たルートを戻る。 出合いに着くと電気バスが居たので乗り込む。ベースプラザまで500円だった。

 天候に恵まれ、順番待ちも無く、最後はバスに揺られて戻るという、言う事なしの一ノ倉デビューとなった。 体力・技術力を磨きつつ、今後もこうした山行を通じて経験を積み上げて行きたい。 Gさん、ISさん、ありがとうございました。
(記事:Fj)

天気:晴れ

メンバー:G、Is、Fj