神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

丹沢・円山木沢下の大滝アイスクライミング

2017年2月26日



"遠目では氷が薄くて登れないと思ったが、氷はしっかりとしていた”



 数年前まで、毎年冬になると丹沢の沢でアイスクライミングができないかと期待した。 時には偵察に行ったりしたが、そのつど期待は裏切られた。 最近は完全にあきらめていた。今年は寒い日が続くことはあっても、暖冬のようだった。

 ところが、1月中旬にネットで滝見の登山者が撮った下の大滝の写真を見た。 やや薄いように見えるが全面氷結している。アイスクライミングをするにはやや疑問があったが、 天気予報ではしばらく寒い日が続くので、少し待って登ってみようと思った。 次の低気圧の通過直前をねらって出かけることにした。 どういう訳か林道はマス釣り場の少し先のゲートが施錠されていて 長い林道歩きを強いられるという情報に下の大滝だけの計画にした。 平日だったので同行者は浮雲会員からは得られず、近くに住む私と同じ年金生活者に同行してもらった。



 情報通りゲートは厳重に施錠されていた。 ゲート近くの待避所に車を置いた。 今回は氷結状態がさほどよくないと考え、滝を巻いてのトップロープと決めていた。 そのために同行者は自分のバイルを不要と車に置いた。 いつもは車で通ってしまう林道は歩くと長い。 三日月橋の滝は両脇が凍っていて、なんとなく期待が持てる。 ここから林道は凍結状態になる。しかし道の脇に氷のない細い通路があり、滑り止めなしで歩けた。 ゲートが開いていれば駐車場となる魚止橋に着くと、 橋から見える堰堤は流れの両端が凍っていた。2011年の時もこんな感じだったことを思い出した。 これなら下の大滝は登れる可能性が高いと思った。

 円山木沢へは早戸川本流を渡渉しないと行けない。 今回は靴を脱がずにビニール袋を靴に被せて対処した。 同行者はここまで長靴で来た。 対岸に渡ってアイゼンを付けた。 円山木沢は出合から凍っていたが氷は薄く水流がすけてみえる。 沢通しで行けばドボンするのは間違いないので、巻き気味に大滝下に出た。

 大滝は10日ほど前の写真で見たのと同じような状態だった。 遠目では登れないと思ったが、近づくと氷は思ったよりしっかりしていた。 氷は落ち口まで続いているのかは解らないが登ることに決めた。 私がロープを持って左岸から滝上に巻き上がった。 落ち口から少し離れた立木に支点を取り、滝を見下ろすとやはり落ち口の氷は薄い。 トップロープならなんとかなると判断した。

 ところが、50mのロープをダブルにして下に投げると下に届かない。 以前登った時はリードクライムだったが、20m程度の規模と思っていた。 ちなみに帰宅後にガイドブックでチェックするとこの滝は25mと書いてあった。 しかたなくロープをシングルにして端を立ち木に固定し、滝上で確保することにした。 確保地点からは登攀の様子は見えないが、ロープの動きはスムーズだった。 落ち口への緩いスラブも薄い氷を歩くように通過できた。

 次に私は懸垂で下に下り、やっとアイスクライミングである。 登り出してすぐに、氷は固くしっかりしていることが解った。 沢芯は氷の下の水流が見え、そこに近づくとシャワーになってしまう。 しかし脇はシャワーを浴びることもなく、氷は固かった。 氷は小さなモコモコの段があり、容易この上ない。 快適に登れた。ただ簡単すぎる。

 もうあきらめていた丹沢でのアイスクライミングができて、それだけで満足だった。
(記事:S)

天気:晴れ
ゲート8:00〜観光センタ9:00〜9:30伝道〜10:30下の大滝12:30〜14:30ゲート

メンバー:S、他1