神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

谷川岳・一ノ倉沢烏帽子沢奥壁凹状岩壁(中央稜下降)

2016年6月3日



"4P目はランニング支点は1箇所でランナウトしながらの脆い岩の登攀には神経を使った
登っている時は手の感覚も無くなり、とにかく寒い!!”




 私は昨年、凹状岩壁の山行計画があったものの当日の悪天候により中止になってしまい、宿題としていた。そんな時、 昨年に凹状岩壁を訪れたばかりにも関わらず仲間のGさんが同行してくださる事になった。(感謝、感謝です。)

 まだ梅雨入り前、雨の心配はないだろうと思いつつも事前から天気予報が気になった。 前夜、道の駅水上で車中泊。0300起床、満点の星空!快適な登攀が予想できたのだが…。 0400前にベースプラザを出発して一ノ倉沢出合に0430に到着。 出合付近には雪渓がなく一ノ沢上部より雪渓にのり楽々とテールリッジに取付き0550凹状岩壁取付きで休憩。 オーダーはGさんが奇数、Hが偶数ピッチで。

1P目、Gリード。慎重にトラバースを抜けて草付きのフェース。

2P目、Hリード。中央カンテのランぺ下でピッチをきる。簡単なピッチだが長くランナウトしている。

3P目、Gリード。緩いフェースだがこの辺りから岩が脆くなり慎重に凹状壁下まで。 このピッチから日陰になり微風もあり、とにかく寒い。

4P目、Hリード。核心部と言われているこのピッチ。下から見上げている時は、 なんだ、案外ねているなと思っていたが、真下へ来るとそこそこ傾斜がある。 登攀自体は難しくはないがランニング支点は1箇所でランナウトしながらの脆い岩の登攀には神経を使った。 登っている時は手の感覚も無くなり、とにかく寒い!!

5P目、Gリード。右上してハングを越えれば太陽光のオアシスが待っている、 このピッチの登攀スピードが一番早かった気がする。(日に当たり少し生き返る)

6P目、Hリード。崩壊箇所。前回Gさんはビレイ点より右へトラバースし 草付ルンゼも横切り苔むしたカンテを直上したようだが、全くランニングもとれず怖かったようだ。 今回は崩壊箇所のやや右側の直上を考えていたが、ビレイ点から観察すると、 万が一右側を直上して行き詰まった場合、草付ルンゼへの復帰は難しいように思え、 右へトラバースして草付ルンゼの直上を選択したが、 これも難しく結局、途中で崩壊箇所やや右側の岩へ(草付ルンゼの左側)復帰して直上、 再び草付ルンゼと合流してビレイ点。(ランニング支点、数箇所あり)結果色々とルートはとれるが、 中でも簡単なルート取りは、ビレイ点から崩壊箇所のやや右側を直上して草付ルンゼと合流するルート取りであろう。 このルートファインディングが本当の核心部と感じた。

7P目、Gリード。灌木帯を抜け最終ピッチを見上げてビレイ点。

8P目、Hリード。これだけ脆い岩場だったので最後のフレーク 状のクラックもレイバックなんかしたら 岩が剥がれるんではないかと思った(笑)最終ピッチで全身を使えるクライミングで楽しかった。


 0930終了点にてGさんと握手。衝立尾根で中央稜下降点、 中央稜にクライマーもいたので落石に十分注意しながら下降開始。 初めはルートが屈曲するので数ピッチはシングルロープでフェース状に出た所でダブルロープにて下降。 何度かロープもスタックし懸垂下降の難しさを改めて体感した。 マルチ懸垂の経験をもっと積みたいと思う。 テールリッジはフィックス頼りにロープを出さず下降して、雪渓にのった。 ここからは雪渓をてくてく行くだけと思ったが…。あれ?朝あった雪渓が崩壊している。 (ひょんぐりの滝高巻きポイントの右岸下)ぽっかり一部だけ崩壊していて先の雪渓に渡れないので、 Gさんに怖い右岸の岩をクライム、フィックスしてもらい、なんとか先の雪渓にのった。 山は生きている。1300一ノ倉沢出合へ着くと大勢の学生で賑っていた。


 今回も自身に課題が残り、充実した山行となった。Gさんありがとうございました。
(記事:H)

ベースプラザP3:50〜4:30一ノ倉沢出合〜5:50凹状岩壁取付き〜9:30終了点〜13:00一ノ倉沢出合〜14:00ベースプラザP

メンバー:G、H