神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

大峰山脈・稲村ヶ岳と大日岳

2016年7月10日



"一気に下り斜面になると女人結界の門が見えてきました。レンゲ辻へ到着です。”



 奈良県の南の位置にある八経ヶ岳(1915m)を最高峰とする大峰山脈は紀伊山地の一角として奈良県吉野郡天川村の境に位置した山で、尾根筋の吉野から熊野まで100kに及ぶ縦走路は大峯奥駈道と呼ばれ、山上ヶ岳から複数の山々が連なり霊場、参詣道として世界遺産にも登録されています。 今回はその大峰山脈の中でも稲村ヶ岳(1726m)と大日山(1695m)の2峰歩いてきました。

 9時頃登山口の母公堂に到着。御堂の近くに登山口があるので参拝をする観光客や修験者を横目に御堂を通り過ぎます。 登山道は大変歩きやすく整備行き届いており、登山道脇には山紫陽花が咲いていました。 標高緩やかに上げていきます。上を見上げれば整列された杉が天高く伸び上がり空が高いです。 当日の天候は雲が多めでしたが、晴れ間も見え不安定な天候でしたが雨も降らず、 日差しもそんなに当たらない登山道で想像していたよりも快適に歩けました。 私にとっては久しぶりの標高1500m超える山で、焦らず初心に戻り快調な足取りで歩みを進めます。

 山上辻手前付近になると橋の崩壊、鎖場が出てきましたが気をつければ問題ない程度でした。 やがて膝丈くらいの笹が生い茂り、自然林の緑豊かさを感じていると稲村小屋に到着しました。そこから稲村ヶ岳と大日岳のピークハントは所要時間50分程度です。先ずは稲村ヶ岳を目指します。 オオヤマレンゲ、オオミネコザクラ、ツクシシャクナゲ、イワカガミ等の花が有名なようですが、今年は花の開花が早く、既にどれも散り終えてました。

 稲村ヶ岳までの登山道はまるで丹沢の檜洞丸を思い出すような感じで 懐かしさを感じていると目の前につくしの頭のようなとんがった山が目の前に広がります。これが大日山のようです。 稲村ヶ岳の山頂までは特に危険な場所もなく山頂の展望台に到着しました。 眺めは良く山々が見えるのですが、丹沢山塊のように富士山が見える様なご褒美のある景観はありませんでした。 こちらに越して来て近畿の沢を調べていたので、調べた沢の名前と谷筋を照らし合わせてはいつか行きたいな。 と想いを馳せました。

 地図確認を終えて次に大日山の山頂を目指し来た道を戻ります。 分岐のキレットまで戻り大日山の方へ入るとすぐ手を使って登るような登山道となりました。 橋や鉄階段、梯子が設置され注意必要な登山道を経て無展望な山頂に到着。山頂には祠が祀られていました。 再び山上辻へ戻ると今度は女人禁制の場所である山上ヶ岳方面のレンゲ辻を目指します。 レンゲ辻までの前半は笹と自然林の穏やかな道、後半は少し険しいトラバース道やロープ設置の場所もありました。 一気に下り斜面になると女人結界の門が見えてきました。レンゲ辻へ到着です。 門から覗くその先のピークは山上ヶ岳。岩が多そうで険しそうな山容に見えました。

 女人結界は破る事なくここから先は大峯大橋まで一気に下りとなります。 レンゲ谷という沢沿いを下降する破線ルートで、足元は岩ザレ多く滑りやすく、 水が現れてくると岩も濡れ階段もあり滑りやすくなっていました。 印のテープは見落とさなければわかりやすく付いていましたが気は抜けない下りでした。 下山中、沢は10m程の滝はありましたが小さな沢で、前日の大雨のせいで水量多かったようでした。 黙々と沢沿いを下ると大峰大橋までは林道歩きとなり、車を停めた母公堂まで歩いて戻りました。

 大峰大橋では修験者をチラホラと見かけました。改めて信仰深い山なのだと感じました。 近畿地方は各地に山ヒルの生息地が多く、今回も気にしていましたが全く見ませんでした。 今回、山登りとして初めての大峰山脈でした。同行者はずいぶん昔に登られていたそうですが記憶になかったようで、 御互い始終歩きやすい整備された登山道に感動していました。 個人的には沢へ行くのが好きですが、改めて山も登らないと山を知って谷を知る方が楽しいなと感じました。 今年は時間を作って沢山、山や沢へ出かけたいと思います。
(記事:Y)

母公堂〜法力峠〜山上辻〜稲村ヶ岳(1726m)〜大日山(1695m)〜山上辻〜レンゲ辻〜林道終点〜大峯大橋〜母公堂
メンバー:Y、他1