神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

鹿島槍ヶ岳東尾根

2016年4月1日〜2日



"天気も良く登ってきた東尾根、つけてきたトレースを一望、最高な気分”



 例年に比べ雪が少ない少ないと言われているが、アルプスにはしっかりとあった。 今季は八ヶ岳で冬季トレーニングをしっかり積んできたので気合いだけは十分に メンバーGさんと鹿島槍へ向かった。

 計画は二泊三日の予定だったが、天気に恵まれた事もあり行動がスムーズに行き一泊となった。


前夜、梓川SAに車中泊して明け方に大谷原登山口を出発。急登に汗をかき東尾根に取付く、 一ノ沢ノ頭へ着くと鹿島槍ヶ岳、東尾根の全貌が明らかになる。とにかく、天気が良い!景色も最高! もうこのコンディションで登頂出来なかったら、一生登れないなと思った。

 9時30分予定幕営地のニノ沢ノ頭、この先テント場の事前確認をしていたので安心して前へ進んだ。 ヤセ尾根、急登の雪稜を経て第一岩峰基部。 第一岩峰、雪のルンゼを直上すれば簡単そうだが、 少しづつ雪もグサグサになり始めていた事もありハイマツと岩のミックス帯をフリーで登った。 途中ハーケンを打ちピッチをきって、ここからロープを出し雪壁を2Pで抜けた。 ここから急登を越えていよいよ第ニ岩峰が姿を現した。 13時50分、今日の行動を終了として第ニ岩峰基部に幕営。 ここは2テンがやっと張れる様な所で狭い。 酔っぱらって、夜中のトイレの時にあの世へ行かない様にトイレも上手く作った。 風もなく静かなテントで快適だった。


 翌日6時30分第ニ岩峰へ取付く。 グラビアでよく見る第ニ岩峰より雪が詰まっている。取付きのビレイ点も確認出来なかった為2Pの想定で取付く。 1P目、Gさんリード、テントサイトからビレイ。雪の処理で難しく感じる、岩峰中間部でピッチをきる。 2P目、Hリード、残置ハーケン豊富とあったがこれまた雪のせいか中々見当たらない。 核心のCSはステミングで慎重に越えた。 終了点!Gさんを迎えいれ固い握手を交わす。 天気も良く登ってきた東尾根、つけてきたトレースを一望、最高な気分。 そこから北峰はすぐかな〜なんて思っていたら案外遠かった。 北峰で真っ白な雷鳥に歓迎され、間髪入れず南峰頂上を目指した。 9時40分登頂。展望もよく360度視界がきく、劔の存在感が一際目立つ。


 下山は赤岩尾根だったが、途中から西沢を下降する事にした。シリセード!! が、ここからが、本当の核心だった気がする。 始めのうちは上手に滑れていたのだが序盤から雪の状態が変わり、 歩く度に腰下まで埋まり身動きがとれなくなったりして互いに助けを呼びたい程、何度ももがきながら下山した。 不覚にも途中、赤岩尾根を見上げてしまった。 が、やはり沢の下降は早かった。修業的な下山だった。

 今回は下山に使った西沢のスキーヤーへ会うまで誰にも会わず静かな山で快適だった。 クライミングじたいは難しい所はないが、常に危険地帯を歩いている様で集中力、 体力共に必要なルートと感じた。行程、ルート判断を、Gさんと互いに行い楽しい山行だった。 とても良いアルパインルートだった。
(記事:H)

4月1日
大谷原P5:05〜05:40東尾根取付き〜8:40一ノ沢ノ頭〜9:30二ノ沢ノ頭〜11:40第一岩峰基部〜13:50第二岩峰基部TS

4月2日
第二岩峰基部TS6:30〜7:30第二岩峰終了点〜8:50北峰〜9:40南峰〜 10:20布引岳〜11:30冷池山荘〜12:00赤岩尾根分岐〜12:20西沢下降〜14:20大谷原P

メンバー:G、H