赤岳天狗尾根

神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

赤岳天狗尾根

2015年12月5日〜6日



"大天狗手前の大岩を 左から巻くが、ここは見た目迫力があった。”



 金曜夜に美し森駐車場にテントを張って仮眠。夜中は上空ものすごい風で、 稜線はかなり厳しいと思われた。朝3時に起きると上空の風は相変わらず。 今日の行動をキレット小屋までから天狗尾根下部までに変更し、7時に 駐車場を出発。この判断は結果的に正しかったと思う。

 出合小屋には上の権現沢に入るというソロクライマーがいた。 我々も出合小屋で支度して、看板に従い赤岳沢に入り、最初の細い枝沢を 見送り、次の広い枝沢から尾根に取付いた。急な雪面を一登りで尾根に出ると そこからは緩い傾斜、積雪は10〜20p。 ちょっとしたナイフリッジを越えた 先にテントスペースがあったが、もう少し上のスペースに幕営。 その先を少し偵察し、6時にはシュラフに入ったが、上空はジェット機が通過するような風の音が 続いていた。テント場は風はなかった。



 翌朝3時半に起床、5時半にテントを撤収して出発。上空の風は収まったようだ。 20〜30p雪の付いた急な尾根をヘッデンの明かりを頼りに登る。トレースはない。 6時過ぎに樹林帯を抜けると明るくなり、突然カニのハサミが出現。ここで、 クライミングの支度を整える。

 カニのハサミの先にある岩を何故か右に巻いて 急な雪壁のトラバースから悪場の脱出となった。今回、唯一ロープの必要性を 感じた難しい処理だった。何とか尾根に戻ると後続の4人パーティに 抜かれてしまった。残念。その後の岩を右から巻くところで、先行パーティー のスタカット通過を待ち、我々はロープを出さずに通過。大天狗手前の大岩を 左から巻くが、ここは見た目迫力があった。大天狗の基部に着いて先行パーティー を追い抜き、ルートを探る。岩を右にトラバースし、少し上がるとバンド。ここに、 天狗尾根で唯一つの立派なビレイ点があった。我々はラストのみロープで確保した。

 小天狗を快適に越えて急な雪面を一登りで一般道に出た。天気もよく、風もない。 旭岳東稜の五段の宮がはっきり見える。ツルネに向かうが、最低コルまでは 岩稜の長い下りで気が抜けない。ツルネへの登りは膝下のラッセル。この登りは ちょっと辛かった。ツルネからは阿弥陀南稜が素晴らしい。 ツルネ東稜もまったくトレースはなく、膝程度の雪を慎重にルートを確認しながら 降りた。

 出合小屋に戻ると何やら賑やかだ。高根山岳会の方たちで、毎年12月の第一日曜に 小屋の整備をしているとのこと。ありがたいことである。「もう少し早く来たら、 熊猪鍋をあげたのに」と言われ、ホント残念。来年狙ってみるか。

 出合小屋から駐車場までの道のりが長かった。
(記事:G)

8月4日
駐車場7:00〜9:00出合小屋〜12:30 TS

8月5日
TS 5:30〜6:00カニのハサミ〜9:30登山道〜12:30出合小屋〜15:00駐車場

メンバー:G、他2