神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

和賀山塊・生保内川

2015年9月19日〜20日



”秋晴れの光で輝く穏やかな流れは美しい。両岸に迫る森も今回の見ものだ。 ”



 今年、沢登りを始めて強く感じるのは、本当に山には色々な面があって多様な魅力があるなあということだ。 慣れ親しんだ地元丹沢でも沢から見る景色は全く新鮮なものだった。 今まで行ったどの山域、どの沢にもそれぞれの魅力が有り、 沢を知って山の世界がほとんど限りなく広がったように感じることがとても嬉しい。

 和賀山塊については何の知識も無かったけれど、Uさんに山行計画を聞いた時からすごく楽しみだった。 連休前まで良くなかった天気も回復し、予定通りの計画実行となった。


 前夜発で東北道のパーキングで1泊し、次の朝8時過ぎには駐車場所となるNTTの施設前へ。 既に2台の車が停まっている。仙台ナンバーのこの車は帰ってきた時にもまだあったが、 山中でも持ち主と会うことはなかった。

 準備をして9時前に出発。途中不明瞭になる踏み跡を辿って大平沢へ下降。生保内川との出合はすぐで広い河原となる。 秋晴れの光で輝く穏やかな流れは美しい。両岸に迫る森も今回の見ものだ。 ここからの河原歩きが長い。途中、谷は狭まるけれど滝は無く、平らな流れをひたすら歩く。 天気も良くて、前日から1人で運転してくれたHさんは眠たそう。それくらい穏やかだ。

 5時間近く歩いたところでちょっとした段差が現れる。 小ゴ沢と大ゴ沢はどれがどの出合かはっきりしないまま通り過ぎたらしい。 その先が最初のキャンプ候補地だが時間はまだ早い。天気も良いし上にも泊まれる場所は多いようなので先に進む。

 すぐに流れが右に曲がり、突然険しいゴルジュが現れる。河原歩きからのこの変化は劇的だ。 先の方に見えるのが魚止め滝らしい。通過は厳しい。左岸から大きく巻き、懸垂で降りる。 ここからもゴルジュは続く。水は冷たい。ヘツるのもなかなか難しくて面白い。 小滝も越えるのは難しく、巻きも草と泥の急斜面のトラバースで結構スリリングだ。 フェルトソールのFさんはかなり怖かったと思う。


 なかなか泊まれる場所が無く16時頃、8m?ほどの滝が出てくる。岩はツルツルで巻くしかない。 Isがフリーで左岸を少し上がってみる。落ち口の方へ行きたいけれど行けず、そのままルンゼ状のところを登る。 なかなかトラバースできずロープが足りるか不安になったところで良い場所があった。 支点を作ってロープを下ろす。慣れてなくて少々手間取る。

 巻き終わり少し進み、やや開けた場所を泊り場にする。17時半近く。暗くなる前に薪を集めて念願の焚き火。 夜も天気は良い。

 21日も少し雲があるものの晴れ。前日に予定より先に進んだのでこの日の下山に計画変更。 朝イチで泊り場のすぐ先に見えていた手強い滝の巻き。いきなり目が醒める。 この日は滝の連続。序盤は巻きが多い。2時間も歩くと稜線が見えてきて高い木も減り、 何となく源頭の雰囲気。だけどまだ続々と滝が出てくる。登れるのもあってなかなか難しくて面白い。 もうあとは最後の詰めかな、というところで10m?くらいありそうな立派な滝 が登場。これを巻いて滝は終わり。


 稜線近くは紅葉が始まっていてとても綺麗。秋晴れのなか草原を登っていくのはとても気持ちが良い。 1番高そうなところを目指して12時過ぎに朝日岳山頂に到着。西側斜面の紅葉が素晴らしい。 高い木が無く1400m?弱の山とは思えない雰囲気が印象的だ。しばらく休んで部名垂沢の下降点へ稜線を行く。 ブッシュと笹にだんだん下に追いやられ、急斜面で歩きにくい。藪も深くなりなかなか進めない。 先を歩いているHさんも見えなくなってしまい、堪らずブッシュをかきわけて稜線側に登り返すと人の声が? なんと後ろに居たUさんFさんが歩きやすそうな踏み跡を歩いている。 なるほど、こんなに歩きにくい道なはずないか。ここから踏み跡を辿って下降点へ。 道にはちゃんと赤テープが付いていた。


 降り始めはかなり急。濡れていて怖い。 滝にははっきりした巻き道がありロープも張られていたけれどそれでも急な沢の下降は恐ろしかった。 徐々に傾斜は緩み、谷は広くなる。途中、先行者が2人。何度も歩いているようで降りのルートを教えてもらう。

 やがて河原になってからも結構長い。踏み跡とテープを辿って進むが、何個目かの堰堤の前で何となく様子が違う。 手前で林道の方へあがる目印を見逃したらしい。 すぐにHさんが気付き、戻って林道に出たもののUさんFさんから先行していたのではぐれてしまう。 先に行ったのかまだ通過してないのか。 林道から来た人に話を聞くが行き違いがあり逆に判断に迷い、30分ほど時間ロスしてしまった。 結局先に進んだだろうということになり前進すると下からUさんが探しにきてくれた。申し訳ないです。

 17時半頃林道の分岐まで行き、下降前に電話したタクシーに乗って山行は終了。長い行程で疲れました。 夜は雫石の道の駅で風呂に入り夕食はご飯おかわり自由で4人で茶碗11杯(内、特盛1杯はHさんの胃の中へ。) お腹一杯です。ごちそうさまでした。

 今回はじめての和賀山塊はとても素晴らしいところでした。 沢をやらなければ全く知らないままだったかもしれない山の魅力をたっぷり堪能できて幸せです。 計画してくださったUさん、同行してくださったFさんHさん、参加させてもらい良い経験ができました。 ありがとうございました。 (記事:Is)


9月20日 天気:晴れ
国道46号沿い駐車場所08:50〜09:15大平沢出合〜13:50魚止め滝〜17:20キャンプ地

9月21日 天気:晴れ時々曇り
キャンプ地06:50〜12:20朝日岳山頂〜13:40部名垂沢下降点〜17:30林道分岐

メンバー :U、F、H、Is