神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

三つ峠・四十八滝沢

2015年1月10日



”初滝までは凍った河床が歩けた。しかし初滝を越えると・・・・・。”



 三つ峠周辺は私たちの住む神奈川県からは近く、手軽にアイスクライミングができる貴重なエリアだ。 特に圏央道が海老名まで延びたので時間距離が縮まった。 しかしあまり寒くない地域でアイスクライミングを楽しむにはタイミングを掴むのが難しい。 年末に金ヶ窪沢に出かけ、やや未発達ながらアイスクライミングができた。 そのため標高が同じような四十八滝沢も凍っているのではと考えた。 1月10日というと四十八滝沢の季節には少し早すぎた感もある。 しかし今年は雪が降っていないので、雪のない氷の河床歩きが楽しめるのではとの期待があった。

 圏央道を使うと集合場所の海老名から1時間ほどで宝鉱山跡に着いてしまう。 北口登山道の登山口まで林道があるが、かって悪路に恐ろしい目にあったことがあり、林道入口に車を停めた。 林道の路面は改善されていて、石が露出しているものの特別な悪路ではなくなっていた。 登山道に入っても周囲に雪はまったくない。晩秋のような山だ。 やがて道は堰堤の続く水のない沢を横切る。 この沢は氷は小さいものの、河床は凍り堰堤にも薄い氷が張り付いていた。 四十八滝沢への期待が膨らむが、やがて右手から水音が聞こえ出した。

 最初に見下ろす四十八滝沢には氷はなかったが、少し登ると沢には所々に氷が見えるようになった。 初滝の手前で登山道はいったん沢に下りる。 登山道は再び右岸を巻くようになるが、私たちは沢をそのまま歩いた。 しばらくゴーロの沢を歩くとアイゼンなしでは歩けなくなった。 行き詰まった狭い場所でアイゼンを出していると、若者3人のパーティーが追いついた。 彼らはアイゼンなしで氷を避けたルート取りで上に向かって行った。

 最初は氷を伝って歩いていたが、すぐに沢は全面氷結になる。 しかし氷は薄く、水流が透けて見える箇所もある。 美しいと思う反面、水ボチャが恐い面もある。 すぐに3人パーティーを追い抜いた。 ところどころちょっと傾斜のある箇所もあり、 こんな状態が初滝まで続く。雪がまったくないのが好ましい。 初滝が近づくと左岸支流にある立った滝が見え、遠めでも凍っているのが解かった。


 初滝は3年前の同時期に比べて氷の発達は悪く、一部水流が見える。 登れば登れる状態に凍っているが、出だしのツララ状の背後が透けるような薄さだ。 登ろうとの意見もあったが、慎重にということで巻くことにした。 この時はどうせこの先に滝はいくらでもあるという心理があった。 登山道で初滝の上に出て、すぐに登山道は沢を横切る。 このあたりからは倒木が目立った。昨年2月の記録的大雪の影響だろう。 そして、なんとここからは河床が凍っていない。 歩き難く小さな滝を越すのにも時間がかかる。 一度凍った草付から巻いたが、氷から草付に出る箇所では緊張した。 やがて大滝だが、大滝は氷が上までつながっていないので高巻いた。

 大滝を越えたら完全氷結という期待もむなしく、沢登りのようなゴーロ歩きが続いた。 大きく水流があり滝の両脇だけ凍った滝があった。 ここは左岸の幅の狭い氷を登った。 傾斜もたいしたことはないのでロープは出さずに取り付いた。 はじめ凹角状を登ったがブッシュがあるので左上した。 斜めになった斜面でバランスが取りにくく、トップで登った私が足がはずれてアックスでぶら下ってしまった。 はずれた足の上が膨らんだ氷となっていたのでアイゼンがかからず、リカバリーに苦戦してしまった。 抜けた所に倒木があり、ここでロープを出してセカンドを確保した。 この上が七福の滝となっている。 上段はよく凍っているが、下部には氷がない。 いつもこの滝は幅広となっているが、今日は別の滝のように見えた。 下段を巻いて上段だけ登る案もあったが、その巻きも悪そうだ。 結局ここで遡行をあきらめ、ここから引き返すことにした。。

 左岸の急な草付斜面を少し登り、小さな沢型を右に横切ると登山道に出た。 少し登山道を下ると七福の滝の展望地だった。 ゆっくりと下りながら、時間があるので支流の滝で遊ぶことにした。 支流の滝に下りると例の3人パーティーが取り付いていた。 滝は幅がないので複数のパーティーは取り付けない。 この下に緩い滝があり、ここを数回登って終わりとした。

 この山行を振り返ってみると山登りとしては明らかな敗退だった。 季節が少し早いことを察知して3人パーティーのように上を目指さずに凍った滝で遊ぶという選択肢もあった。 しかし快適とは言い難い今日の行動に悔いはなかった。 山登りとしてはそれなりに面白かった。 そして雪のない氷の河床歩くも楽しめたので二人とも「よし」という結論になった。
(S記)


天気:はれ
林道入口8:00〜8:20登山口〜9:05入渓・アイゼン9:20〜10:00登山道横断〜七福の滝下〜 11:20登山道〜支流の滝〜13:50林道入口

メンバー:S、O