神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

丹沢・世附川流域土沢(入道滝から一ノ沢橋)

2014年7月13日



”入道滝を懸垂で下り滝の全貌を見る”



 もうだいぶ前に土沢一ノ沢を一ノ沢橋から源流までを遡行したことがあった。 再訪したいとは思わない沢と評価し、その後この流域の沢には入っていなかった。 ところが最近土沢界隈の記録をよく目にするようになった。 滝の登攀以外にも沢の楽しさを見出した昨今の傾向と、 ウォーターウォーキングのガイド本に紹介されことも大きいようだ。 このような記録をネットで目にしているうちに、 この流域では沢の源流をつめるような沢歩きよりも、水量の多い本流を歩いたら面白いのではと思うようになった。 Fさんから水に浸かれる沢へ行きましょうと誘われた時に、土沢の計画を思い出した。 計画を決めた日はすごく暑い日だった。

 2車線の幹線道路を快適なドライブで起点の明神峠に着いた。 沢に行く時には悪路の林道走行が付き物だが、アクセスからしてこの山域は特殊だ。 丹沢でありながら、山の姿もいつも見慣れた丹沢らしくない。 林道入口に他の車の邪魔にならないように車を停め仕度をしていると乗り合いバスが停まった。 数人の年配者グループが降りて来て、「どちらへ」と話しかけてきた。 彼らは一ノ沢橋から源流へと遡行するらしい。 帰路の交通手段を盛んに心配していた。

 ゲートで閉じられた林道はよく整備されていて歩き易かった。 一ノ沢橋までジグザグの下りで、ここを過ぎると平坦路となる。 途中でヘルメットを持った単独の人に抜かされた。 三ノ沢橋で休んでてたので、たぶん三ノ沢を遡行するのだろう。 思ったより土沢流域は人気があるようだ。

 日向沢橋には名の入った銘版がある。地図を読まずに現在地が特定できるのは安心だ。 うっすらと沢へ降りる踏み後跡があり、河原に降りてのんびりとさ装備を仕度した。 ロープの出番はないかもしれないが、いつもの沢装備であるハーネス・ヘルメットを付けた。 日向沢を下降し始める、最初はゴーロだが倒木で荒れている。 しばらく我慢の下降を続けると小滝が出てくるようになる。 最初に水に浸かる時には勇気がいるものだ。 特に今日は涼しい。湯加減ではなく水加減を確認してもなかなか水に飛び込めない。 それでもFさんはウォータースライダーをしている。 そしてすぐに本流に合流。さすがに水量が違う。

 土沢本流は岩盤が露出し、勢いよく水が流れていて爽快だ。 流れに足を入れるとすくわれそうだが、フリクションはよく効いた。 本流を下降するとすぐに入道滝の落ち口だ。 落ち口に立って下を除くと釜がすごく大きい。 右岸の壁を懸垂で下り、ぐるりと釜を右岸から左岸に一周した。 水流右のリッジ状を登って再び滝の上に戻った。。

 本流は滝こそないが、瀬と淀みが交互に現れ、水流に逆らって歩くのが楽しい沢だ。 こんなところを各自が面白いルート取りを好きなように楽しみながら歩いた。 入道滝から40分ほどで3mほどの滝が現れた。 流れは2条になっている。 ここは流れの強い方に突っ込まなければならない。 流れは強いものの足がつく深さに助けられての突破である。 そして入道滝から1時間で堰堤があり、その上が二ノ沢出合となっていた。 水量はほぼ1対1である。


 ここからはしばらく単調なゴーロが続く。 もう沢の核心部は終わったのかと思ったら赤みを帯びたきれいな岩床が出現した。 そしてその先には小滝が連続するようになった。 水量は減ったものの、いずれも釜が深いので簡単にはとりつけず、 ルート取りを考えチャレンジする楽しさが味わえる。 失敗しても単にドボンとなるだけだ。 こんな楽しい箇所も長くは続かず、山腹がなだらになってきた。 植生も人工林で深山幽谷の雰囲気はまったくない。 そして後はなだらかな流れになり、林道が見えた。

(S記)


天気:くもり
明神峠9:20〜10:15日向沢橋〜11:00入道滝〜12:00二ノ沢出合〜13:15一ノ沢橋〜13:40明神峠

メンバー:S、F、M