神奈川県の「山の仲間 浮雲」の記録です


山行記録

浅草岳早坂尾根

2013年4月29日



”早坂尾根は3キロにわたって広大な斜面が広がり、常に正面に守門岳を見ての滑降が楽しめる”


 1週間前に敗退した浅草岳にまたやって来た。 今度は一番天気のよさそうな日を選んで、何が何でも登頂するぞという意気込みでやって来た。 早朝にもかかわらず多くの車が停まっている白崩沢を通り過ぎて、林道の除雪終了点まで車で入った。 ちょうど左沢への林道との分岐点まで除雪が終了していた。 これで前回より30分近く歩行が少なくなった。

 前回の経験から時間がかかると思って早朝から歩き始めた。 林道には数人のものと思われる下りのトレースがあった。 雪は凍っていて片斜面となっているために歩き難い。トレースに忠実にスキーを置いて進んだ。 それでも短時間で林道を離れる箇所に着いた。標高は約770mで、ここで林道は大きく右に曲がって夏のゲートへと続いている。 地図を見て林道と解かるだけで、このあたりまで来ると雪で道の形はまったくない。 ここからは前回私たちが取ったルートにトレースがあった。

 トレースは忠実に沢型にルートをとっていた。 先週に私たちが取ったルートは途中で右からくる支流に入ってしまったようだ。 最後のつめ付近でトレースを離れて樹木のまばらな左手の尾根にルートをとった。 浅草岳が背後になってルートミスに気付いた。そして894の小ピークに出てしまった。 このあたりまで登ると旧雪にうっすらと新雪が乗り、シールでの登高が楽になった。 そして20mほど下ってコルに出るとトレースに戻った。 ここからは最初は広く緩い斜面だったが、最後はブッシュが少しうるさい急な斜面を登って早坂尾根の緩い斜面に出た。 右手を見ると細い雪稜となっていて、その尾根を前回は登ってきたようだ。


 前回引き返した箇所までは2時間とほぼ半分の時間で登れた。 緩い斜面に形のよいブナが点在していて写真を撮りながらスキーを進めた。 もう後は緩い斜面が続くだけなので気持ちにゆとりが出た。 早坂尾根は最初は平坦な斜面が続き、所々小さなアップダウンがある。 平坦な箇所が終わると頂上への一様な傾斜の斜面が続く。 ジグを切ることなく、シールで直登できるような傾斜だ。 最後は少しブッシュが出ているので左手の雪稜に逃げると反対側の景色が開けた。 眼下に田子倉湖があった。 そしてわずかに斜面を登ると頂上の標識が見えた。


 頂上に着いたのはまだ10時前で、こんなに早い時間に着くとは思わなかった。 着いた時には誰もいない頂上だったが、 すぐに前岳から単独の男性が登ってきて会話を交わした。 地元に住んでいてこのあたりの山に詳しかったが、早坂尾根は滑ったことがないという。 そして彼も早坂尾根を下ることとなった。

 スキーでの下降は快適の一語だった、広い一様な斜面が広がっているので自由気ままな回転ができる。 しかし傾斜が落ちるとスキーが滑らずに歩かなければならない。 時間が早いことと、一気に下りてしまってはもったいないので荷物を置いた。 すると頂上で会った単独行者が下りて来た。 ここからは一緒に滑ることにした。


 早坂尾根の下部は平坦な斜面が続き、ほとんど歩きだった。 しかし早坂尾根を離れると素晴らしい林間滑降となった。 ひとりで滑れば怪我を恐れて慎重な滑りになってしまうが、 知らないまでも同行者がいる安心感で思い切った滑りができて楽しかった。 脚力の衰えた私は一気には滑れないが、快適なことと彼につられて実力以上に一気に近い感じで林道まで下ってしまった。 林道も思ったよりスキーが滑り、車には午前中に着いてしまった。
(S記)


天気:はれのちくもり
林道終点6:00〜6:40尾根へ〜9:45山頂10:00〜11:30林道終点

メンバー:S(山の仲間 浮雲)