神奈川県の山の仲間 浮雲の記録です


山行記録

早戸川流域カヤノ沢

2011年4月16日



”雨の予報が初夏のような天気になり、水の冷たさを感じない遡行が楽しめた”


 原小屋沢を遡行した時、雷滝の少し上流で右から滑滝となって合流する沢が気になった。 出合の雰囲気から、なんとなく癒し系の沢ではと想像し、遡行の機会を待っていた。 この沢は上部でカヤノ沢とカサギ沢とに分かれ、どちらも姫次あたりに突き上げている。 カヤノ沢とカサギ沢はどちらが本流とも言い難く、両沢の合流点から原小屋沢に合流するまでの間の沢の名称は カヤノ沢と呼ぶか、あるいはカサギ沢と呼ぶのかも決め難い。 ここでは本流をカヤノ沢として記録を書く。

 歩きやすい天候に加えて、荷物が軽いこともあっていつになく早い時間で雷平に着いた。 雷滝はアプローチシューズのまま右岸の高巻き道を通って沢に降りた。 ここで沢靴に履き替えた。 沢はまだゴーロの河原が続くが、所々で淵を通れば通過が簡単な箇所があり、 最初水を避けるのか時間を取るのかの判断に迷った。 しかし一度水に入ってしまうと、もう躊躇は必要がなかった。 4月とは思えぬ快適さにメンバー全員の顔がほころぶ。

 原小屋沢本流を少し辿ると、カヤノ沢出合である。 滑滝の小さな釜のほとりが細かい砂利が平に堆積していて絶好の休み場を提供していた。 この滝を簡単に越えて、またしばらくゴーロが続く。 そして左岸から顕著な支流を分けると滝場が始まる。 最初の滝は2段の滑滝で、傾斜は緩いが水流がある付近はヌメリがあった。 水流通しはアクアステルスでは苦しい。

 やがて沢はゴルジュ状になり、小さな立った滝に阻まれた。 滝の手前は深い瀞になっていて、腰あたりまで濡れることが予想される。 少し考えてから左岸の高巻きを選択した。 下から見るとバンドが滝の落ち口に通じているように見えたが、 そのバンドは最後は非常に狭い下りぎみになってしまう。 引き返して、一段高い場所の立ち木を支点にして、懸垂下降で落ち口に降り立った。

 ここを越えると大滝と呼ばれる20mほどの流れが二条となった滝がある。 傾斜はさほど強くないが、最後が立っていて滑っているように見える。 安全策で右側のルンゼ状の岩を右から左や回りこむようにして上がり、 その上にも続く小滝も左岸の尾根状の岩場を辿って越えた。 そして小滝をもう一つ越えると、急に沢は開けた。

 滝場が終わるとカサギ沢出合である。 どちらを辿っても同じような沢だが、姫次に登山道を歩かずに出たいというこだわりでカヤノ沢を選んだ。 いくつかの支流を見送るが、純粋に水流を追った。 沢が歩きにくくなると尾根に逃げた。 最初は急だった尾根もすぐに傾斜が落ちた。 そして茫洋とした小ピークに出た。 どうやら姫次の東側にある支稜のようである。 磁石で示す西の方向に歩くと、樹林は最後にはカラマツ林となった。、 そして見慣れた姫次のベンチが見えた。


4月16日 天気:はれのちくもり
魚留橋8:50〜9:35雷平〜10:00雷滝上〜10:45カヤノ沢出合〜12:00カサギ沢出合〜 12:50小ピーク〜13:20姫次〜14:05榛の木丸〜15:20魚留橋
(S記)

メンバー:S、U、F