小・中・高生のためのハンセン病の知識(ちしき)
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高松宮記念ハンセン病資料館に置かれている日本ハンセン病学会・社会啓発委員会の資料の説明文を少し変えてご紹介します。


小学生のためのハンセン病の知識(ちしき)

 ハンセン病とは、1873年にノルウェーのハンセン博士が発見したらい菌(きん)の感染(かんせん)によって、皮膚(ひふ)と おもに皮膚や筋肉(きんにく)に張(は)りめぐらされた神経(しんけい)(=末しょう神経)などがおかされる病気です。らい菌の感染力(かんせんりょく)はごく弱く、うつっても発病(はつびょう)することはほとんどありません。それに1943年に、よく効く薬が発見されて完全に治(なお)る病気になっています。

 しかし、昔は「らい」とか「らい病」とかいわれ、よく効く薬もなく、顔や手足などに目立つほ跡(あと)を残すこともあったので、恐ろしい伝染病(でんせんびょう)のように思われてきました。「らい予防法」という法律で強制的(きょうせいてき)に療養所(りょうようしょ)の中に一生閉(と)じこめられてきたことや療養所に収容(しゅうよう)される時に家中を消毒(しょうどく)されたりしたことなどで、恐ろしい病気と思わされた原因となりました。

 うつりにくいし、発病もしにくく、たとえ発病しても完全に治るようになったうえに、人間として生きる権利(けんり)をふみにじるような、らい予防法はもともと、必要なかったことも明らかとなり、1996年にやっと廃止(はいし)されました。法律が出来てから89年後のことです。法律が廃止されただけでは、これまでの恐ろしい病気という間違った考え方(偏見(へんけん))がすぐになくなるわけではありません。この間違った考え方が回復者(かいふくしゃ)の方や家族の人達を苦しめています。病気が治った後、生まれ育ったふるさとへ帰ることができる人は少ないのです。亡くなった後も遺骨(いこつ)を引き取る遺族(いぞく)が少ないために、全国の療養所の納骨堂(のうこつどう)に眠(ねむ)ったままです。

 ハンセン病の常識(じょうしき)とごく簡単(かんたん)な歴史(れきし)の説明(せつめい)です。
 病気にかかった人は病気を治すことに専念(せんねん)することが大切です。思いやりのない仕打ち(偏見)に苦しむようなことはあってはなりません。そのような苦しみを、病気にかかった人に加えてはならないということは、ハンセン病の歴史が私たちによく教えてくれています。
 だれもがハンセン病について正しい知識をもつことが大切です。
 同じようなことはハンディキャップを持った人にも共通することです。ハンセン病についての知識が、病気について、命について、思いやりについて考えるきっかけとなるはずです。


参照:高松宮記念ハンセン病資料館に置かれている日本ハンセン病学会・社会啓発委員会の「小学生のためのハンセン病の知識」より