ホームレス関連・シャワールーム設置について

2001年11月25日
教会委員長 牧野進一

教会委員会の結論

今年7月の教会委員会で提案されましたシャワールーム設置につきまして、それ以来、皆様方と一緒に検討して参りました。改めて、皆様のご意見を踏まえ、11月の教会委員会で十分討議を行い、主任司祭のご同意をいただいて以下のように結論を付けました。

教会委員会はホームレス関連のシャワールームを教会に設置すると言う方向を選択いたしました。

早急に具体的な設置に対する詰めを今後行い、設置する場所、資金計画と具体的なその対応、運営のための施策などを、改めて検討チームで行いますので、広くご参加を公募いたします。

社会の中に置かれた教会は、これからも大いに皆様と協力しあい、社会とともに前に進んでいきたいと思います。

以下に細かい経緯をご報告いたしますので、よくご覧頂ければと思っております。今後とも、オープンな場で、心を開いた会話を続けていきたいと思っています。

今後とも、教会活動への皆様の積極的なご参加とご協力をいただきたくお願いいたします。

経過報告

問題の発端と第1回全体集会

今年7月の教会委員会で提案されましたシャワールーム設置につきまして、その後、出された「ホームレス問題に関する信徒への情報とコンセンサスの不足」を指摘する意見書等を踏まえ、8月26日と11月11日に設置の是非を話し合う全体集会を開催致しました。

8月26日の集いには約100名ほどの出席があり、提案理由とそれに対する意見書、また意見書に対する提案者の見解などを紹介の上、話し合いました。

その結果を踏まえ、賛否両論や問題点を整理し、2回目の全体集会のために資料を作成する検討チームを結成し作業を進めることとしました。

検討チームのメンバーは9月29日と10月13日の2度にわたり会合を開き、11月11日に開かれる第2回の全体集会のための資料を作成し、資料は11月4日に配布を開始しました。

検討チームの論点

検討の論点は、本件に関する経緯の整理、これまでの情報の開示・事実関係の確認等を行った上で、問題点の本質として

@社会的、経済的に弱い立場の人に手を差し伸べるべきか
A教会として、信徒としてホームレス問題に如何に取り組むべきか
B教会施設内にそのための施設を設置敷設する事は適切か、不適切か

に焦点を当てて賛否両論から検討しました。

次に心配されている問題点それぞれに対して、その内容を分析し考えられる解決策などをまとめました。また、必要度(緊急度)がどの程度あるのか、有効な代替案とその可能性等について検討をしました。

以上の議論を踏まえて、最終的に教会としての対応策として「目の前に弱い立場の人が居たならば、隣人として最優先で手を差し伸べる」との観点に重点を置いた設置賛成論から、「教会敷地内に目的外の機能を持つ物を設置するような事はさけなければならない」という観点に重点を置いた設置反対論まで、以下の4つの対応案を資料にまとめました。

A:設置賛成  B:緊急避難として設置  C:条件が整うまで反対  D:設置反対

第2回全体集会

11月11日は85名ほどの参加で、この資料に基づく説明の後、それを踏まえた意見交換を行いました。そして最後にアンケート形式で参加者全員から4つの対応案に関する選択と、コメントについてご意見をいただきました。

アンケートを集計したところ、4つの対応案に関する選択については、

 A:設置賛成      35件     

 B:緊急避難として設置 10件

 C:条件が整うまで反対  4件 

 D:設置反対      26件

 その他(コメントのみ) 6件

となりました。検討チームではそれぞれに出されたコメント全数をそのまま報告書にまとめました。11月17日の教会委員会には、検討チームで作成したこれらの報告書が提出されました。(アンケート報告参照)

11月教会委員会

教会委員会での検討にあたっては、単にアンケート結果に出ている数字にとらわれることなく、それぞれのコメントを充分に尊重するとの観点から、賛成、反対のご意見の内容について討議を行いました。

アンケートの結果を見ても、「目の前に弱い立場の人が居たならば、隣人として最優先で手を差し伸べる」との観点に重点を置いて考えられている方と、「教会敷地内に目的外の機能を持つ物を設置するような事はさけなければならない」との観点に重点を置いて考えられている方とが、おいでになることが分かりました。そして、それぞれの意見の内容全てが、正に「これからの旅をする教会共同体」として欠かすことの出来ない大切な要素であることも確認出来ました。

教会委員会の中でも賛成意見の他に「多くの反対意見がある中では進めなるべきではない」及び「慎重審議をさらに重ねるべき」との意見もありました。これらすべての意見に互いに耳を傾けた後、それらについて話し合い、その上でおのおのが教会委員としての責任のもとに賛否の表明をいたしました。

その結果、教会委員会としては、「教会としてシャワールームを設置してやってみる」と言う方向を選択いたしました。この結論は、一方の主張を採用したものではなく、賛否両論の趣旨を踏まえ、可能な限りの対策を考慮した上で今回はやってみる価値があると判断し、次のステップに踏み出そうと言うことです。

そして、主任司祭からも進める方向のコメントを頂きました。

今後の具体的な進め方

今後の具体的な進め方は以下のように考えています。

1. シャワールーム作成のための検討チームを作る。このチームに参加いただく方は公募いたします。

2. そのチームにお願いする検討項目は、設置場所、資金の拠出法、管理・運営体制などになります。

3. その検討には、皆様からいただいたご意見をできる限り反映させることとします。

今後に向けて

今回の議論を通して一つのポイントが見えてきたと思います。

それは、シャワールームの結論に対し、意見が真っ向から対立していてこのままでどちらかに決定すると教会が分裂するのではないか。テハン神父がいつもおっしゃっている「一つになる」ということから、この問題をさらに時間をかけて検討する必要があるというお考えです。

しかしここで大切なのは、「一つになる」という言葉については、「意見を一つにする」と言うことではないと言うことです。このように「多様性に恵まれた教会」では、それぞれの意見がみな検討の対象となります。その上で、それらは最終的には教会委員の人たちが、この多様な意見全てをしっかり捉えて、そして決めるべき事をしっかり決める。そしてその決定に対しては、皆が尊重し、それぞれの立場でその結果をサポート、又は牽制も含めてかかわっていくことが大切なのでしょう。これこそが神父様のおっしゃる一つになるということだと思います。どちらに決めても、皆の意見が尊重されていることに、わたしたちは自信を持ちたいと思います。

主任司祭からも、前に進まなければならないと言うことと同時に、それに伴う責任を負うことを指摘されました。今後とも、検討を続け、更に皆様から、さまざまなご意見をいただきながら、教会として前に進めていきたいと思っております。

今後とも、よろしくご協力をお願いいたします。

以上

                            以上



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