福祉部勉強会
「バリアフリーの教会をめざして」

 藤沢教会では昨年秋から、バリアフリーをめざす活動をスタートさせ、バリアフリーについての勉強会の第2回目を昨年9月に引き続き、5月9日におこないました。発題者は前回と同じ藤沢教会信徒、カトリック障害者連絡協議会渉外担当委員長唐木邦子氏で、テーマは「弱い立場だからこそできること」でした。お話のあと参加者同士で分かち合いもおこなわれました。

「弱い立場だからこそできること」要旨

  1. 障害を持つ人や家族が教会に来る時に何をいちばん求めているのかを、自閉症の小学校1年生の男の子とお母さんが教会にやってきたエピソードをもとに考えてみました。
それは、まさに「命の水」を求めて教会に来るのだと思います。私達は自分の生活が表面的にうまくいっている時は神様をかえってあまり身近に感じないことがあります。でも、障害を持つ人やその家族は世間一般の価値観では高く評価されない立場に身を置いているので、「本当に大切なものは何か?」を真剣に考え、かえって神様を真剣に求めているのではないかと思います。
  1. それでは、障害を持つ人や家族のように弱い立場に置かれた人だからこそできることとはいったい何なのでしょうか?
それは、「神様に飢え渇いた状態で、神様を痛切に求めて教会にやって来ること。」だと思います。聖書の御言葉を読むと、神様の目から見て大切なことは、一般の社会のように「能力があること」「早いこと」「たくさん持っていること」などとは違います。弱い立場に置かれているからこそ「痛切に神様を求める」ことがとても大切であると考えています。
「私の後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架をになって私に従いなさい。」という御言葉のとおり、弱い立場の人が自分の十字架を担ってキリストに従おうと歩んでいるなら、目に見える形で教会の活動に参加できなくても、そのこと自体が神様の目からご覧になって価値あることであると考えています。「弱さは神様のフリースペース!」でさえあると思います。
  1. 障害を持つ人やその家族などの当事者と教会が共に歩むためにはどうすれば良いのでしょうか?
バリアフリーの教会にするためには、物理的に教会共同体に参加しづらくしている原因(バリア)を取り除く必要があります。具体的に言えば、車椅子で教会に入れるためのスロープの整備や手話通訳や点字なども必要ですし、知的障害者のためにも配慮が必要でしょう。でも、「なぜこれらが必要なのか?」を考えてみてください。「それがないと不自由だから。」という考え方より一歩進んで「障害を持つ人やその家族が生き生きと神様から与えられた使命を果たすために役立つから。」と考えていただきたいと思っています。次のような図で考えていただければわかりやすいと思います。

物理的なバリアを取り除くことは、障害者やその家族と教会(小教区)の架け橋で、それ自体が最終目的ではありません。
  1. 日本の社会では、今まで障害を持つ人と持たない人が場を共にする機会があまりありませんでした。具体的にどのようなことをすれば、バリアフリーの教会の実現に近づけるのでしょうか?
バリアフリーの教会は、当事者と教会の共同作業で初めて実現します。実際に、障害を持つ人や家族などの当事者と教会(小教区)の間のバリアが無くなるためにどんなことが必要か3つのステップにわけて考えてみました。当事者とは障害を持つ人やその家族、小教区とは各教会、関係機関とは障害を持つ人の窓口になる各種団体や組織のことです。

関係機関による勉強会・相談の資料も最後に掲載してあります。ご覧ください!

カトリック障害者情報センターの連絡先は045−852−2281(電話・FAX)


バリアフリーの教会をめざす3つのステップ

1stSTEP 出会ってみよう。

当事者: 勇気を出して教会に行ってみよう。
小教区: 勇気を出して、誘ったり声を掛けたりしてみよう。
関係機関: 教会に行けないで悩んでいる当事者や、当事者をうまく受け容れられないで悩んでいる小教区と共に考える。

2ndSTEP 知り合ってみよう。伝え合ってみよう。

当事者: 自分について、必要な援助について心を開いて伝えてみよう。相手の事情も尊重しよう。
小教区: まず、相手を受けとめよう。できることから始めてみよう。今できないことは、心を開いて伝えてみよう。小教区だけで抱え込まないで関係機関と連絡を取ってみよう。
関係機関: コミュニケーションをサポートする。必要な情報を提供する。コーディネーターになる。

3rdSTEP お互いに学び合いながら共に歩もう。

弱さは神様のフリースペース!


分かち合いから

発題の後、参加者同士で、感想や自分の思いを分かち合う「分かち合い」がおこなわれました。参加者のうち数名は障害を持つ本人や家族でした。その内容の一部をご紹介いたします。

連絡先: 矢崎秋男
藤沢市円行1860
(0466)46-4798---TEL.FAX. (090)4528-2400---携帯
支援内容: 食事、買い物、調理、入浴などの日常生活の介助、経験不問(初心者大歓迎)交通費、食事代は全額負担します。


カトリック障害者情報センター主催
「障害者福祉の勉強会」9回シリーズ

講師は全てカトリック障害者連絡協議会のメンバーです。当事者及び関係者から障害者福祉に関わる際に、知っておきたい基礎的で重要なお話を伺います。

1999年

 6月25日(金) 「精神障害とは」[担当:後藤礼子(当事者)]
 7月23日(金) 「聴覚障害とは」[担当:小俣照信(当事者)]
 9月24日(金) 「知的障害とは」[担当:唐木邦子(関係者)]
10月22日(金) 「視覚障害とは」[担当:未定]
11月26日(金) 「肢体障害とは」[担当:未定]
12月17日(金) 「主よ来たりたまえ」[担当:Sr.清野文江(当事者)]

2000年

 1月28日(金) 「自立生活とは」[担当:中原えみ子(当事者)]
 2月25日(金) 「地域と障害者」[担当:大澤博之(関係者)]
 3月24日(金) 「相互理解を求めて」[担当:橋本宗明(当事者)]

時間は各回午後1時半〜3時

カトリック障害者情報センター

横浜市戸塚区原宿町75
TEL/FAX045−852−2281

JR戸塚駅下車・バスセンターから藤沢行、「聖母の園」下車、徒歩1分(乗車20分)

定員:8名  参加費:無料

問合せ・申込みは上記センターまで
(開設日火曜10:30〜16:30、金曜10:30〜20:00、土曜9:00〜16:30、FAXは24時間対応)


専門スタッフ(当事者及び関係者)の相談
1999年6月から開始

◎第1金曜日(7月から) 視覚障害(当事者)
◎第2金曜日       肢体障害(当事者)
◎第2土曜日       精神障害(当事者)
◎第3火曜日       聴覚障害(当事者)
◎第3金曜日       地域福祉(関係者)

担当者は全員、カトリック障害者連絡協議会のメンバーです。

カトリック障害者情報センター

〒245-0063 神奈川県横浜市戸塚区原宿町75
TEL&FAX045−852−2281

業務日 火曜日10:30〜16:30
    金曜日10:30〜20:00
    土曜日 9:00〜16:30
    (祭日の場合は休み)



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