これからの教会共同体

松浦大阪教区補佐司教を迎えて

2001年6月17日「キリストの聖体」の祭日の9時半のミサは松浦大阪教区補佐司教により子供を中心とした形で行われました。日曜学校の子供たちが福音書朗読に代えて「五つのパンと二匹の魚」の寸劇を生き生きと演じました。松浦司教は説教の中でイエスさまが食事を共にすることを大切になさったことを話され、魚やパンを食べると、魚や小麦の命は失われる、しかし代わりにそれはわたしたちの命と一つになり、私達は日々生かされ、その大切なものを人々と分け合っていただくことで皆と仲良くなれるようになれると話されました。同じように、イエスさまは弟子や人々をご自分の命をかけて愛しご自分を私達のために捧げてくださったこと、私達がイエスさまの体であるパンをいただいくとイエスさまとひとつになり、イエスさまの命を生きるものになること、それが聖体の秘跡だと言うことをわかりやすく話してくださいました。

ミサ後の講演では「これからの教会共同体」というテーマで「新生の明日を求めて」「いのちへのまなざし」をベースに司教さまご自身の体験を交えて話されました。

<聖霊の働きを消さないように>

聖霊降臨後に使徒達に働いたのと同じ聖霊が今も私達のところに働いていることに希望をもって「聖霊の促しに従っていく」ならば今のこの時代の中で大きな意味がある。高齢化・召命者の減少・少子化等が問題であるより聖霊による神様の働きを自分達の中で閉じ込めてしまうことの方が非常に大きな問題。

<旅する教会>

わたしたちは従来の「神殿」型の教会理解よりも「旅する教会」型の教会理解をベースに考えていきたい。将来がよくわからないけれども唯一信頼できる神のみ言葉を携え,それを道しるべとして歩んでいくときに大切でかけがいのないものは役割の違い。複雑でむずかしい現代に迷いながらも祈り討議を重ね神のみ言葉に照らし聖職者だけでなく多くの人達の協力をえて旅する方向を決めていく。すべての人が神と結ばれて本当に愛し合い赦し合える関係を築いていく。教会の本質的な使命は私たち信徒一人一人が共同体の中で力を得てそれぞれの生活の場に派遣されパン種となって人々の中に入り文化であれ政治であれ価値観であれすべてを福音的なものに変えていくことである。

<谷間に置かれた人々の心を生きる教会>

神様が心から憐れみをかけてくださった人々、谷間に置かれている人々の所に私たちが働いていかなければ社会に向かっている教会としての意味がない。日本では特に少数者でしかないキリスト者がこの社会を福音的なものにしていくにはどうしていけばよいのか。一匹の羊がいなくなったときに、失われた一匹の羊にたいして、それを探しに行く牧者に対して残される99匹が文句を言うのではなく、残りの99匹がいなくなった1匹のためにともに痛みを感じられるような共同体でありたい。社会の中で最も弱く人々の意識の中からはずされてしまっている人々、谷間に置かれた人々のこころを生きる教会になっていく。人々から離れざるを得ない一人の人に心を向ける。自分が置かれている場での関わりを大事にすることを目指していく。

<地域とのかかわり>

阪神大震災での経験から地域の人々とともに歩んでいなかったのではないかとの回心をすることができた。地域の人の声からわたしたちは地域の人々に開かれていなかった、地域と無関係に活動していた、との反省があった。

<共同宣教司牧>

今までの小教区中心の教会の仕組では司祭の限界が共同体の限界になっていた。司祭と信徒が共に役割の違いをはっきりさせながら仕事を担っていく。みんなで共同責任を負っていく。 信徒一人一人が教会の主人公となって支えあっていく。司祭は司祭にしかできない仕事をする。司祭・信徒・修道者が一緒になって共同責任を担う小教区の中で一番大事なのは小教区評議会である。そこで一緒に話し合って教会の方向性やヴィジョンを祈って決めていくときに役割の違いが明確になる。その後それぞれの現場で司祭信徒が一緒になって共同責任を担い合う場が実現する。

<小教区を超えて>

大阪教区では今後2〜4つの小教区が一つのブロックとなってものを考え、協力し合うという方針に変わっていく。小教区は自己完結的な従来のあり方から、ブロックの中での宣教のための拠点になり、地域の宣教、福音化のために各教会の特色を生かしてブロックの人材の交流、司祭のローテーション、役割分担などができていく。枠組みを広げながら司祭、信徒が役割の違いを明確にしながら共同責任を担っていく教会を目指していくことが大切になっていく。

以上のようなお話しのあと、小教区のありかた・小教区と修道会の関係・教会の建て替え・社会の福音化等について質疑応答がなされた。私たちの人との本当に真剣な関わりなくして神の心を感じることはできない。なぜなら神は神であるにもかかわらず私たちが叫びをあげているところにかけよってきて一緒に生き、私たちのために死んでしまうほど深い関わりをもってくださった。その神と出会うにはその心を生きること以外にない。その意味で私たち一人一人に与えられている人との関わりを大事にするべきだと思う。子供たちにも人の喜びや悲しみを一緒に喜び悲しめるような生き方を勇気をもってできるように育てていかなければならない、と力強く話された。センターホールで共にお食事をいただきながら感想や意見質問をしさらに・福祉バザー、外国コミュニテイーの日などの具体的な活動のヒントをいただいた。

(文責:教会委員会)



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