2002年2月16日

 教会委員会御中

将来建築プロジェクト メンバー 一同

「将来の建築計画を考えるプロジェクト」中間報告

  頭書プロジェクトについて、以下の通り中間報告を取りまとめましたので、よろしくお取り計らい願います。

1.検討経過

(2001年)

 6月    教会運営委員会にて建物関連の3プロジェクトの発足決定
 8月12日 将来の建築計画を考えるプロジェクトの進め方について(案)策定メンバー日程調整
 10月6日  第1回会合 プロジェクトの目的、進め方について
 11月4日  第2回会合 「心の叫び」の分かち合い
 12月1日  第3回会合 事務局長より提供された教会の未来を考える会、横浜教区、大阪教区等の資料等をもとに分かち合い、コンセプト出し

(2002年)  

 1月12日 第4回会合  横浜教区報45号(2001年12月)の読み合わせ・分かち合い
 1月27日 第5回会合  中間報告取りまとめ

2.プロジェクトの目的・進め方

@目的
(八角形にゅーす8月号より)
「1998年5月の委員会で決定された、司祭館検討小委員会の報告に基づくプロジェクトとして、将来の教会のコンセプト作りと施策検討にあたるプロジェクトチームで、今後の建物建替え計画に中心的に関わらざるを得ない30代、40代を中心に据え、自分達の問題として考えていく。 これからの教会全体はどの様に動いていくのかという視点から、どの様な教会建築が自分達やその後の世代のために必要か、そのための備えはどうするかという問題を考えていく。チーム構成員は、先行チームとして5名程度、その後必要に応じて呼びかけをしていくこととする。若い人達が自由な発想を展開できるようにする環境を保証することに気をつける。」とされました。
A進め方
基本的な進め方を以下の通りとしました。
  1. チームづくり 30、40代の信徒数名をコアチームとし定期的(最低月1回)にミーティング。 毎回祈り・分かち合いを基本とし、プロジェクト責任者はファシリテーターに徹する。主任司祭、教会委員長、事務局長と随時情報交換を行い、特に同年代の事務局長には、できる限りミーティングに出席願う。
  2. これまでの当教会での検討についての共通理解
  3. 日本の司教団、横浜教区、大阪教区の取り組み研究
  4. 私達の(藤沢)教会共同体の将来像  @信仰共同体 A宣教共同体 B使徒的関わり C周辺教会・地域社会との連携
  5. 私達の(藤沢)教会共同体の将来像にふさわしいファシリティ(施設)像
  6. そのための準備・識別のプロセス共有
 これに加えて、横浜教区の動きをふまえて、周辺教会、特に片瀬教会の同年代層との連携を継続課題とすること、信徒・司祭数の減少や外国人コミュニティの趨勢、IT化といった客観情勢についても配慮すること、将来「建築」にこだわらずに議論していくことを共通理解としました。

3.私達の「心の叫び」

 以上の進め方に基づき検討を進める前提として、現段階でメンバーが藤沢教会共同体について、日頃抱いている漠然としたモヤモヤ、思い、叫びを「ここが悪い、駄目だ」でなく、今後5〜10年を見据えて、「こうしたい」「こうだったらいいな」という形で分かち合いました。以下は、その内容を「教会の未来を考える会」の4つの教会像を参考にして分類したものですが、さらに我々の関心事から「次世代を育てる教会」を付け加えました。

(祈りを深める教会)

(社会に開かれた教会)

(信徒一人一人が築く教会)

(一人一人を大切にする教会)

(次世代を育てる教会)

4.コンセプト

 以上の分かち合いをふまえて、我々の教会共同体が目指すべき将来像を表すキーワード、コンセプトとして、以下のものがあがりました。

@コイノニア「互いに受け入れ合う教会共同体」
 メンバーの何人かは、キリスト教講座リーダー養成コースに参加しており、その中で強調されている「コイノニア」、すなわち、イエス・キリストへの信仰と小グループでの分かち合いをベースにして、互いに人間レベルで受け入れ合う共同体、をつくっていくことを望んでいます。
Aパロキア「よそ者がいない教会共同体」
  昨年8月の濱尾大司教の講演で紹介された1999年の移民の日の教皇メッセージの中で、「小教区(パロキア)とは本来、よそ者がいない場所、誰でもがアットホームという意味であり、信者の仲良しクラブではないはずだが、それになりつつある。他の民族、他の国籍の人、他の文化の人、そして他の宗教の人々も入りやすい小教区にしていく」という意向が出されており、濱尾大司教も「誰でも自由に入りやすい、憩いやすい、誰とでも友達になりやすい、そういう小教区づくりをしてほしい。所属している信者にとって都合の良い小教区を作るのではなくて、よそから明日来るであろう人のことを考えて、その人が入りやすい入口にしてあげたり、案内を置いてあげたり、設備を作ってあげたり、初めて来た人にはすぐに声をかけるということをするのが小教区」と話されています。 私達も、新しい人に絶えず声掛けする共同体、完全な環でなく欠けた環として、新しい人につねに開かれた教会を目指して行きたいと思います。

5.横浜教区報「わたしたちの大きな挑戦」をふまえて

 このように分かち合いをベースに検討を進めている中、昨年12月、横浜教区報45号において、(1)梅村司教より「わたしたちの大きな挑戦」として、小教区中心主義の克服、共同宣教司牧体制の整備、国籍を超えた交わり等が示され、(2)教区建設委員会より「これからの教会建設」として、「計画段階から教区レベルの委員会が関わり、近隣の小教区の状況を考慮しながら、小教区を超えた地区・教区レベルでの宣教司牧の拠点を考慮して、教会建設を進める」という方針が出されました。そこで教区報を読み合わせながら、私達は、以下の通り分かち合いました。

@拠点教会・共同宣教司牧地区について
 まずは、当教会が属する第5地区において、宣教委員会レベルにとどまらず、様々なレベルで小教区を超えた交流を進めるべきである。フェース・トゥ・フェースの交流をベースとしつつ、当教会で始まっているインターネット上のメーリングリスト等、ITの活用により、小教区を超えた交流を促進する余地はまだまだあると思われる。 ただ第5地区の枠組は1988年の教区50周年以来のものであるが、必ずしも各小教区の意見を聞いて線引きしたものではなく、行政区分との関係で整合性を欠いている。一方で藤沢以西、ニ宮町に至る「湘南市」合併の動きもあり、地区の線引見直しも考えられる。  現段階で将来の共同宣教司牧に備えるとすると、取りあえず線引見直しは想定外とし、第5地区の内、規模、位置関係から見て、戸塚、大船、藤沢がそれぞれ拠点教会となると想定した上で、藤沢市域の、藤沢、片瀬、湘南台を一つの共同宣教司牧地区として想定しておくことが現実的である。
A共同宣教司牧体制への対応について 
教区報の「既存の小教区共同体を生かす道を模索する」との方針をふまえ、東京教区で進められているような小教区の統廃合はないものと想定し、小教区各レベルでの相互交流によって、共同宣教司牧体制への対応を進める。
具体的には、藤沢教会と片瀬教会が、教会委員会レベル、各活動部レベル、各活動レベル(日曜学校、ボーイスカウト等)で横のつながりを強め、それぞれのカラー、独自性を尊重しつつ、それぞれの良さを引きたてるような、新たなカラーを形づくっていくことが望ましい。
差し当たり取り組むべき課題としては、行事(スポーツ大会、ガーデンパーティ等)の共催、ボーイスカウト藤沢16団への勧誘が考えられる。
B小教区を超えた教会建設への取り組み
教会建物の築年数、当教会建物の耐震診断結果からすると、当教会よりも片瀬教会聖堂の建替が先行するものと想定される。従って、当教会としては、横浜教区建設委員会の小教区建設への関わりとともに今後導入される「拡大委員会」(小教区の建設委員に加え、教区建設委員会から2名程度、必要に応じて近隣の小教区や地区の司祭などが入る予定。2〜3ヵ月ごとに開催。)が片瀬教会の建替においても設置されることを想定して、先方の意向を尊重しつつ、一つの共同宣教司牧地区として、各建築物の規模、用途等について協議していくべきである。さらに言えば、共同宣教司牧地区として、藤沢・片瀬合同の建設委員会を立ち上げることができれば、より望ましい姿と考えられる。

6.中間報告の結論

 私達は、まずこのプロジェクトを通して、同世代の信徒が藤沢教会共同体の将来について、分かち合う機会を頂いたことを、神様と教会委員会に感謝しています。

 その上で、教会委員会から頂いた「これからの教会全体はどの様に動いていくのかという視点から、どの様な教会建築が自分達やその後の世代のために必要か、そのための備えはどうするか。」という、将来「建築」プロジェクトのミッションに対しては、共同宣教司牧体制と国籍を超えた交わりという教区方針を前提として、司祭・信徒同士が互いに受け入れあい、新しく来る人を含めて、よそ者がいない教会共同体(コイノニア=パロキア)づくりこそが、その備えであるとお答えしたいと思います。

 昨年6月、当教会で松浦大阪教区補佐司教が話された「教会の建物が仮に20年持つなら、19年間は共同体づくりをしよう。それができれば、どういう建物を建てたらよいかは自然に見えてくる。」という言葉は、私達の共通認識でもあります。

 私達に求められている教会共同体(コイノニア・パロキア)づくりの具体的取り組みとは、当教会の刷新を継続すると共に、片瀬教会等小教区を超えた交わりを各レベルで着実に推進することではないでしょうか。

 そこで、今後このプロジェクトをどうするのか、再確認したいと思います。

 選択肢としては、

  1. プロジェクトそのものは休止。(具体的な教会共同体づくりに移行)

  2. プロジェクトを継続。(月1回の集まりを継続)

が考えられますが、私達は、この中間報告取りまとめにあたり、改めて分かち合い、

  具体的な取り組みとしては、 に呼びかけを感じています。

いずれにせよ、教会委員会の意向に従い、今後の歩みを進めたいと思いますので、よろしくご審議頂きますようお願い申し上げます。

以 上



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