2008年 藤沢教会信徒総会

2007年を振り返って

  1. 2007年は二つの「センター」問題で始まった年でした。まずひとつは藤沢教会を横浜教区のセンター機能を持つ小教区に整備するという計画でした。そのためのプロジェクトチームが設立され、1年間に亘りその可能性について検討がなされました。当教会でもいろいろな集まりの場で話し合いが行われ、また全信徒を対象にアンケートが実施されました。プロジェクトチームも教区の全教会、修道会に対して2度のアンケート調査を実施、信徒、修道者、司祭の意見を聞きながら検討を進めた結果、1.閉鎖された横浜カトリックセンターのような一極集中型の施設は必要としない 2.教区行事、小教区を超えた集まりを行う場として藤沢教会を全面建替えるということも現状では見送るべきである、という内容の答申が2007年10月司教様に提出されました。
    もうひとつの「センター」は1994年に開設された湘南台センターを閉鎖するということでした。4月に湘南台センター作業チームが設置され、その対応策について特に北部地区の信徒の方々のご意見を聞きながら、検討が進められました。その結果、前センターからそれほど離れていないビルの1階で、新しいボランティアの運営チームでセンターの活動を継続することになり、1月26日に無事開所式が行われました。皆様の温かいご支援とご協力をお願いいたします。

  2. 次に共同宣教司牧の推進ですが、2007年4月の司教教書にあるように、これまで教区の地区福音宣教委員会を共同宣教司牧委員会という新しい組織に移行し、夫々の地区で共同宣教司牧に向けた優先課題を検討し、取り組むことになりました。さらにキリストの教会として欠かせない三つの要素、即ち「祈る」「信仰を伝える」「神の愛を証しする」ことが自らの力でできるような共同体作りに努めることを司教様は望まれています。
    また2007年も神奈川県共同宣教司牧推進委員会の主催する各種養成・研修講座にこの教会からも何人かの方が参加されました。これら講座に参加された方々が共同宣教司牧の推進の力になって下さっています。

  3. 第5地区ならびに近隣教会との連携については、いくつかの分野で情報交換や勉強会が進んでいます。福祉部では第5地区の福祉担当者が定期的に集まり、福祉についての情報交換や話し合いが行われていますし、教育部は藤沢、大船、中和田の3教会で始めた教会学校リーダーの集いが第5地区の全教会に拡がりつつあります。特に昨年10月に聖園女学園で開催された教区の一粒会大会ではその計画から実行までを第5地区が担当したこともあって、教会学校関係者の連携は一段と進んだものとなりました。また第5地区の7教会の教会委員長が年に2,3回一堂に会し、情報交換し、話し合うようになりました。

  4. 合葬の園建設プロジェクトは紆余曲折を経て漸く建設予定地が決まり、計画実行に向けて測量など許認可申請に必要な作業が始まりました。順調に行けば5月には着工予定で、現在利用者の仮申し込みを受け付けています。

  5. 外国籍信徒との交流については皆様の協力によりいろいろな面で交流が図られた年であったと思います。主日のミサでは外国籍信徒による聖書朗読や、聖歌斉唱が定期的に行われるようになりました。6月には国際ランチパーティーが開かれ、各国自慢の料理を味合いながら交わりの場がありました。またガーデンパーティー、バザーなど教会の行事にも外国籍信徒の方々が積極的に参加しました。信徒有志による日本語教室も始まっています。今年の9月28日(日)に司教様の司式で国際ミサが予定されています。昨年発表された横浜教区における外国籍信徒司牧の基本方針に沿って交流がより深まり、絆が強まって行けばよいと考えます。

 以上昨年の主な課題について振り返ってきましたが、そのほか横浜教区の典礼研修会、入信志願式などの教区行事が当教会で行われました。恒例の教会学校、中高生、ボーイスカウトのサマーキャンプ、ガーデンパーティー、湘南台センターフェア、バザーなどの行事のほか、黙想会、宣教フォーラム、福祉勉強会など信徒による宣教司牧活動も活発に行われました。

 2008年も私たちの共同体が自らの力で祈り、信仰を伝え、神の愛を証しすることができる共同体に少しでも近づくように力を合わせてまいりましょう。

財務報告

 2007年度の財務報告をいたします。

項 目 今年実績 前年実績 前年差異 前年比 項 目 今年実績 前年実績 前年差異 前年比
[収入計] 56,807 52,942 3,865 7.3% [支出計] 52,871 54,171 -1,300 -2.4%

単位千円

1.収入の部

2.支出の部

共同体を育てる三つの力

 昨年4月の司教教書の中で、梅村司教様は「わたしたちの教会がキリストの教会としてあり続けるためには、三つの欠かせない要素があります。すなわち、祈りがささげられ、信仰が伝えられ、愛の証がなされていることです。」と述べられ、「小教区としてもまた地区としても、それぞれ自らの力によって、信仰を伝え、祈りをささげ、人々に愛をそそいでいけるような共同体に成長する」よう呼びかけられました。現在各地区の共同宣教司牧委員会でもこれらの部門を発足させ、小教区や修道会と連携してこれら力を育てていこうとしています。

 今年の総会では、わたしたちの共同体を見直し、わたしたちがキリストの教会であり続けるためにこれらの力をどのようにして育て、強めていくかについて考え、分かち合いたいと思います。そのために、それぞれの力を育てていくことを考えるためのヒントとして、教区報に掲載されたゴーチェ師の解説文をもとに以下に記してみました。


 この三つの力を育てることは、建築にたとえるならキリストの教会の基礎づくり″です。地区レベルでの三つの部門の設置はキリストの教会の土台をより強く、より頑丈にする大事な作業です。その基礎づくりをおろそかにすると、教会の存在と活動は砂地に建てた家のようなものになりかねません。

1.祈る力を育てる

 これは、一人ひとりが個人的に祈る力を育てるということではなく、また、数人を集めてさまざまな祈りを教えるということでもありません。この部門は、共同体が共同体として自ら欠かせない祈りを捧げることができる力を育てることです。小教区共同体が必要とする祈りに関しては、これまで、多くの場合司祭のみに任されていたのが現実です。今後司祭不在の小教区が急速に増えていく現状を考えると、各共同体が共同体として欠かせない祈りを捧げる力がなければ、その小教区は自然消滅してしまうでしょう。そこでこの内容は、次のようなことを中心に考えて見ればよいのではないかと思います。

・ 『ミサのない主日の集会祭儀』の理解と司式者、奉仕者の養成。

・ 教会の年間典礼、特に待降節、四旬節、大祝日などに取り組む担当者の養成。

・ 司祭不在の際などに通夜と葬儀を執り行なうことができる複数の司式者の養成。

・ 地震、事故、戦争の時などに時宜にかなう集会や祈りの集いの担当者の養成。

2.信仰を伝える力を育てる

 現代社会は、次の世代に価値観や信念などを伝えることが難しくなっています。現代人は、社会の多様な生き方や考え方の中で自分でそれを選び、各々が自分の人格を築いていくようです。こういう状況の中で、小教区における従来の信仰育成、教会学校、中高生会などは、行き詰っているところが多いと思います。ここではキリストの共同体そのものが、次の世代に信仰を伝える力を育てるために、地区の信徒、修道者、司祭が一緒になり、それぞれの立場を生かす新たな協力体制を作ることです。ここで対象とする方は、子どもや青年、未信者よりも、むしろ共同体全体のメンバーです。つまり、わたしたちが共同体として、どういう福音的な価値観をどのように伝えたらよいのかを考え実践することです。たとえば、次のようにです。

・ 幼児洗礼や子育てについて両親とともに考える。

・ 洗礼志願者とともに歩む。

・ 日本の社会の行方を福音に照らして考える。

3.神の愛を証しする力を育てる

 イエスさまは、神の愛が弱い立場に置かれている人々へ優先的に注がれていることを教えてくださいました。そして、その人々との関わりの中で神の愛を証ししました。キリストの共同体は、イエスさまのように地域社会で弱い立場に置かれている人々との関わりを通して、神の愛を世に告げ知らせることになるでしょう。ここでは、新しい活動を始めることよりも、地域内ですでに行われているさまざまな市民活動を把握する作業から始めたらよいと思います。そして、その中で福音的だと判断される活動を選んで、共同体としてそれに参加、協力することです。場所によって違うでしょうが、現代社会におけるいくつかの緊急な課題が浮かびます。野宿者への支援と滞日外国人との関わりは特筆されます。また、学校に行けない就学年齢の子どもたちの支援も必要でしょう。DVや自死への対応も緊急性が高いでしょう。格差が拡大していく現代社会の中で、キリストの共同体は、善意の人々とともに後回しにされている人々と関わることによって、神の愛を証しし、人々から救いと希望をもたらす共同体と見られることになるではないでしょうか。

教勢表



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