バーデン・ヴュッテンベルクにある水車



 聖霊降臨祭を過ぎてからの第一月曜日をドイツ製粉記念日としている。大地の恵みを一番被ってきた産業は、何と言っても穀物から水車と風車の時代を経て粉にしてきた製粉産業である。その組合に現在加盟している水車を示した図である。後に述べるマイザックさんからいただいた小雑誌の表紙を飾ってあった。
 この州の隣にはフランス、スイス、、オーストリアがあり、特にその南西部に位置する有名なシュバルツバルト(黒い森)の西一帯はアルザスといい、国境がフランスとドイツを行ったり来たりしてきた複雑な場所である。農業が盛んでマルチン・ルターもここで活動した。
 トルコ、黒海の西まで流れるドナウ〈ダニューブ)河と、北海にそそぐライン河そしてネッカー川の源流がすべてこの州から出発する。左の図では青い線で示されている。この辺りの人達と穀物の関わりはとても深く、そしてまたこの辺一帯は、北上してきたヨーロッパにおける最初の小麦伝播の地といわれている。その時期は紀元前5000年〜前4000年頃とされている。人々は雑穀をも日常良く食べており穀物を熟知しているようだ。昔から続く粉に対する深い認識と憧憬さえ持っているように感じる。
 青く記された小屋が、2001年現存する水車。ドイツ全土で1000以上ある水車と風車の中で、注目したいのはこの地帯では水車のみである。水車の数、番号が示す通り100以上。