電話


電話はフランステレコムである。日本ではNTTが市内回線を独占しているようにフランスではフランステレコムが持っている。したがってフランステレコムの契約が必要である。

携帯電話は日本ほど普及していないし日本ほどやすくない。携帯電話会社はいくつかあるが完全契約で使用できるタイプと日本でも最近出て来ている、プリペイドカードを使うものがある。

公衆電話はすべてカード式である。コインで通話する電話は見たことが無い。旅行ガイドブックなどにはコインで使える電話があるとされるがそれはかなり限定された状況であろう。街頭の公衆電話ボックスにあるのはまずカード式である。カードは日本のような磁気カードではなくICチップが埋め込まれたカードである。偽造行為に強い。カードはさまざまな店で扱っている。タバコ屋tabacや新聞雑誌屋presseでもカフェでもある。

国内、国際通話ともに格安通話を提供する電話会社もあるが当然巨大企業、フランステレコムも黙っていない。深夜の割引料金もあれば頻繁にかける番号への割引もある。格安通話を提供する会社がとても安い料金を提示している背景にはフランステレコムの公衆回線接続の接続がやすいことが考えられる。日本では現在この接続料金の引き下げが外圧によってもめている。
日系の国際電話会社、KDDなども日本向け格安料金を出している。広告にはフランステレコムとの比較でかなり有利な料金を提示しているがどうなのであろうか?旅行客向けにあるクレジットカード支払いでオペレーター経由で通話する国際電話はもはや高価すぎてだめである。

インターネット電話はまだ試したことがない。

フランステレコムと契約すると2月に1回請求書と利用明細が来る。契約時に指示しないと支払いは自動にはならない。その場合、請求書にあるチケットに日付とサインを記入して支払金額分の小切手とともにフランステレコムの営業所まで送らねばならない。これは面倒である。銀行口座引き落としにも2種類あって、一つは完全自動、日本の引き落としと同じで何もする必要が無いのであるが、もう一つは支払は引き落としになるがやはり請求書チケットにサインをして引き落とし許可を営業所に送る必要がある。これを知らないで支払いを滞らせたことがあり、市内通話以外のダイヤルを禁止また最悪には契約解消という警告を受け取ったことがある。

電話機は日本の物とまず互換性がある。しかし原則的には規格外の外国電話規格のものはその使用が法律で禁止されている。通話に限っていえば日本の電話も使えなくない。しかし留守番電話が不在時の通話受け取りができなかったり、ファックスの送受信に問題があるという話を見たことがある。受話器を取ったときの音、ダイアルしたあとの接続待ちの音、話し中の音が違うのである。パソコンのモデムは問題が無い。

電話線のコネクタの形状も異なるがアダプタがフランス国内で手に入る。コネクタは一般的なRJ某というモジューラ式ではなくごついコネクタである。日本では一つの回線にいくつかの装置、たとえばFAX電話とモデムを接続する場合、どちらかが入力出力の両方を備えており直列に接続されることになる。一方、フランス式ではコネクタ自体がカメの子のように重ねて接続が可能であり並列になる。問題点もあり、モデム使用中に一緒に接続された電話の受話器をあげるとノイズを拾い、FAXモデムからFAX送信するとその信号を接続されたFAX電話が検知してしまい受信を試みるので外部に送信はできない。

フランスの電話機にはあるいはFAXつき電話には留守番電話機能はついていないものがある。留守番電話機能は別途装置を購入する。repondeurあるいはboite vocaleとよばれる。フランスで売られている電話機もFAXつき電話もどれもメーカー、原産国を問わず工業製品としてはさえない。デザインも機能も日本のひとむかしふたむかし前のものである。かろうじてデザインを意識した製品を作っているのはイタリアのオリベッティくらいである。

Minitelという電話回線に接続する情報端末が存在する。かつて郵政省と電電公社が開発して頓挫したキャプテンシステムのようなものである。かなり普及してつい最近まで情報サービスの主流であった。テレビ番組の最後にはMinitelの番号をだして番組の詳しい情報を提供したりクイズの応募ができたり、各種チケットの予約、購入ができたり、会社の案内などをインターネットのホームページのように作ったり。ここのところのインターネットの普及によりインターネットへの移行がすすんでいる。いまや魅力を感じることはないがインターネット以前に今の消費者向けネットワークビジネスのほとんどの部分がカバーされていたのは驚きである。端末を入手するのは困難であろうがPC用Minitelエミュレータがある。また、郵便局にはかならず一台おいてあるので無料で使える電話番号検索で触れてみるのもおもしろい。

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