ブロードバンドへの道


フランスでのADSL導入までの過程を時系列順にまとめてみました。

16 fevrier 2002
ブロードバンド移行への決意をする。ADSLである。プロバイダはWanadoo、フランステレコム系なので回線、局内工事も速やかに行われることであろう。寄らば大樹とも言う。実際のところWanadoo以外のADSLサービスを聞いたことが無い。

フランスでのブロードバンドとしてはADSLのほかにケーブルテレビ線を使った高速常時接続がある。注意しなければならないのは2点。ブロードバンドとは言っても帯域幅は512kbpsである。これも保証値ではない。ケーブルテレビ接続ならご近所接続状況によってはぐっと遅くなることも考えられる。ADSLも個々の線に対して512kbpsでも日本の8Mbpsからは程遠い。もっともフランステレコムが提供するモデムはUSB接続なので仮に8Mbpsの線が来たとしてもUSBの通信速度上限である12Mbpsからのマージンは少ない。NTTの1.5Mbpsなら1/3程度の差。日本でもNTTの基地局からの距離で速度はまちまちなので、カタログ上のスペックで比較してもしかたないであろう。一方、ケーブルではダウンリンクこそ無制限だがアップリンクは上限が設けられそれを超える分は従量で課金される。上りに大量のデータを送るということは普通にページを閲覧しているだけならほとんどないだろうが、恐ろしい。

価格は接続のためのモデムが150ユーロ。接続料金は1ヶ月45ユーロと日本より圧倒的に高価である。

手続きはフランステレコムの営業所に直接行くことも考えたが、Wanadooのホームページからも出来ることがわかり、オンラインで申し込みを行う。ポイントは現在使用中のWanadooの契約からそのまま移行できることで、メールアドレスなどが引き継げる点である。
Wanadooでは家庭向けADSL接続サービスとしてEXTENSE MODEM PACKなるものを用意している。モデム付き接続契約キットである。ところが不思議なことにWanadooのADSLサービスに興味を持ってホームページを探してもたいした情報は得られない。彼のページには詳細は電話されたしとの旨以外なにもない。あるいは情報は存在するが見つからなかっただけなのか?ところがところが、Wanadooでダイアルアップ接続しているとADSLのイロハから契約の移行まで実に情報が充実している。ダイアルアップ接続の認証によってホームページのコンテンツを変えているのである。

フランステレコムではこのモデムキットのほかにもNetissimoという名前でADSL接続サービスを行っているが説明を見る限り手続きや料金で不利である。SOHO向けなのであろうか。こちらはEthernet接続のジェネリックなADSLモデムが使えるらしい。

と言うことでオンライン移行手続きをおこなう。申し込みフォームには氏名、ユーザーID、住所、電話番号を入力。この住所氏名でADSLモデムが送付されるのである。そしてこの電話番号でADSLのフランステレコム局内工事が行われる。ご注意。
フォーム送信と共に申し込み受け付け確認のメールが自動的に返ってくる。たいした事は書いていないが、詳しくは後ほどとのこと。

19 fevrier 2002
Wanadooよりメール。ADSL局内工事終了および開通は22日、モデムは5日以内に送付との事である。申し込みが土曜日の早朝であったことを考えると、5営業日で開通ということになる。
こちら、http://assistance.wanadoo.fr/index.aspにトラブルシューティングがあるそうである。

22 fevrier 2002
モデム到着のはずであったが、モデム送付が代金引換とは知らず受け取ることができなかった。しかし本日開通予定だったので送付タイミングもちょうどである。本当に局内工事が終わっていたかどうか確認する手段はないが、5営業日で開通してしまった。日本ではYahoo BBが10営業日以内の開通をがんばりますなどYahooやGeocitiesのバナー広告で言っているが10営業日には必ず土日が挟まるということをご存知かな?

23 fevier 2002
郵便局へモデムを受け取りに行き、早速インストール。インストールそのものは実質10分もあれば終わるほど簡単である(Windowsの場合である)。

こんなパッケージである。想像しているよりも軽い。


 

中身は、フィルター入り電話線プラグ3個、電話線1本、モデム本体、CDROM1枚、取説、約款、サービスサポートセンター電話番号の書かれたカード、などである。

配線、取りつけなどは取説に充分書かれているのでここに特筆すべきことはない。注意すべきはソフトウエアのインストールである。CDROMをドライブにに入れて言われるがままにソフトウエアを入れてしまうとおかしな物まで入れられてしまう可能性もある。現にパッケージにはインターネットエクスプローラー、アウトルックエクスプレス、などが同梱とかかれている。さらに取説のインストール手順を見るとなにやら接続の本質とは関係なさそうなプログラムのウインドウが見える。かつて無料配布のWanadoo契約CDROMをそのままインストールしておかしなことになった前例があるのでこれはかなり怪しい。余計なソフトをインストールするだけならかまわないが、勝手にバックグラウンドで動いていたり、システムの一部を書き換えたり、文字化けを闇雲に出すだけなのはご免である。
ところが取説後半部には親切にも、モデムドライバーソフトウエアのみのインストール方法もかかれている。CDROMをドライブに入れると自動的にインストーラーが動き出すが、何もせずこれを終了し取説通りにドライバのみをインストールするのである。
正直にインストーラーにしたがってソフトウエアをインストールするとどうなるか?こちらに実験結果があるのでごらんいただこう。やる気がなくなるはずである。

さてモデムであるが、これがなかなか癖のあるデザインをしている。どう見てもエイである。パッケージの写真もそうイメージしているとしか言い様がない。それにしてもなぜエイ?しかもこの派手な緑色。電脳の海、波間を漂う電気エイ。

常時接続でのセキュリティー対策はモバイルの鉄人というこちらのページが実に参考になるのである。LANなんてかなり大げさではあるが一通り読めば理解も深まる。家庭内LAN>常時接続時代のパーソナルセキュリティという項目に具体的なセキュリティー対策が書かれている。セキュリティーチェックをしてくれるサイトの紹介もある。
http://www.hi-ho.ne.jp/tetsuzo/

さて肝心の速度であるが、実測例を紹介しよう。
接続速度は公称512kbps、ダイアルアップアダプタ表示で608kbpsとなっている。
ウエブ閲覧における実際の体感速度ではこれまでのダイアルアップ接続のときにあったストレスがまるで無いほど快適で速い。たいていのページはあっという間に表示されてしまうので定量的な速度はわからない。一方、巨大ファイルのダウンロードのような持続的なデータ転送では下の図のようになる。パリ郊外からOperaのノルウエーにあるサーバーからOpera 6.01をダウンロードしたときのものである。公称値である512kbpsは出ていない。電話線、電話局側の限界なのか、チューニングが甘いのか、モデム設置場所が風水的に良くないのか、単なるたまたまなのか?しばらく様子を見る必要がありそうだ。


 

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