離乳食について考える


離乳食はしかるべき時期に消化のされやすい物から順番に始めるというような内容は他の育児書にまかせるとして、興味深いこととしては主治医であるDr. Douiebが幾度と説明をしていたアレルギーの話である。
離乳食を始める頃にもっとも気にかけることのひとつにアレルギー食物がある。牛乳、卵、その他アレルギーの出る可能性のあるものは極力避けるようにと常識的にはいわれているが、実際のところ市販の離乳食はこのようなことを忠実に守っているとは限らないそうである。加えてフランスでは離乳食の早い段階からアレルギーがでると疑わしいあらゆる肉類がしっかり入ったものが堂々と店に並んでいる。曰く、これはごく当たり前のこと。
日本は他の国よりも圧倒的にアレルギーが多く、その最たる例はアトピー性皮膚炎あるいは大人にも多い花粉症の発症率にあげられる。フランスでは日本ほど多くないにしろ近年増えてきているとのことである。もちろん育児方法がすべての原因とは限らず都市部でのあらゆる種類の汚染の増加がその一因とも考えられなくもない。そこでDr. Douiebの患者には早い時期での肉や卵などを控えるように推奨しているとのことである。早くからこれらの食事を始めるとすぐに発症するアレルギーのほかにも後々になって現れるアトピーや喘息といったものへの影響が考えられるというのが彼の持論である。フランスでもこれまで改めてこのような考えになるのが潮流ともいう。実際にウチの子供は9ヶ月まで肉、魚等を禁じられ、野菜ベースの離乳食をベースに必要な栄養はミルクで補うという方法をとった。
親の持つかわいいわが子に少しでもおいしく栄養のあるものを与えたいという願望と食品メーカーの商業主義の思惑が一致する部分なので誰が責められるというわけではないが、要は離乳食を急ぐ必要はないという事である。ちなみに肉魚解禁以降の慣れさせる優先順位は、白身魚、牛肉、豚肉、鶏肉という順序になる。それぞれ初めは少しの量から初めて発疹などが出ないことを確認して量を増やし、そして次のステップに進むのである。

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