原発問題を11年自由研究テーマに   震災・子ども新聞=調査報道班  問題解決力の学習テキスト


 子ども・社会問題解決隊のメイン・サイト

     ロードアイランドのFPSPチームが、CmPSのアワードを獲得      詳細記事は http://www.w-i-n.ws/


■子どもの、社会の問題解決の情報交換および問題解決のテーマやアイディアを紹介するページです。


こんな問題を解決するアイディア・ヒントをほしいと思う子どもは、問題挙げ窓口に、

その問題を解決するアイディアを練った子どもは、解決窓口まで、

メールをください。

みなさんの意見を交流できたら良いです。

テーマのアイディアのページへ

NPO 未来問題解決プログラム 子ども社会問題解決隊係り
東京都八王子市絹ヶ丘2−20−5(〒192−0912)

電話 050−1111−9505


NPOのホームページ
http://www.geocities.jp/fpspjapan/



子ども社会問題解決の例をあげておきます。参考にしてください。
アメリカのもの2例、日本が3例です。

llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll

■アメリカのこどもの例


@ミネソタの子どもたちの、社会問題解決の取り組み例。


小学校の近くの交差点では交通事故がよく起き、子どもがけがをする。通学のために命を落とす子どももいる。立ち上がった子どもプロジェクトでは、交差点を観察したり、どうしてなんだろうと問題を考えた。そして、警察や市役所の人に来てもらい、交差点の安全のために何ができるだろうかと話を聞いた。

プロジェクトでまとめたアイディアは、
@学校の近辺での制限速度の引き下げ
A「止まれ」標識の追加の設置
B交差点をわたるときに掲げる旗の製作
C学校通学時間に合わせた警察の交通整理。

それに、交通安全を願ったスキットを開発した。交差点の安全と危険をおもしろく表したスキットだ。このスキットは、年度がかわり新しく登校する生徒にもわかってもらうように、継続された。このことによって、プロジェクトは持続するものとなった。この結果、過去3年間、当交差点の事故はゼロになったそうだ。

lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll

Aネブラスカの小学生の実際問題解決の例

フランクリン小学校では、 1995年、クラス数が増加したことに対応するため、校庭の一部をけずってそこに校舎が増築されました。しかし、工事のさいに校庭の芝生がはぎとられたため、雨の日の後はどろだらけになり、校庭であそぶことができなくなってしまいました。しかも、工事にともなって多くの遊具が撤去され、人気の高かったバスケット・コートやシーソーもなくなってしまいました。

 その結果、休み時間の場所取り争いや、遊びのルールをめぐった口論などがしばしば起き、校庭管理を担当する先生の出番が増えたりするなど、ほとんどの生徒が校庭の利用に関わるトラブルに巻き込まれるようになりました。

小学校は当初、

・校庭で遊べる時間を制限する

・問題行動を保護者に知らせる

・問題行動を起こした生徒をろうかに立たせる

など、懲罰的な対策でそのようなトラブルをなくそうとしましたが、ほとんど効果はありませんでした。

そこで、生徒たちは、「とげとげしい雰囲気になったフランクリン小学校を以前のような平和な学校に戻すため、どうしたら生徒同士のトラブルをふせぐことができるか」という「問い」を立て、

・トラブルが起きている場所

・トラブルの内容

・トラブルの原因を実地調査やアンケート調査で集めました。

 その結果、トラブルは校庭と遊具が削られたために起こりやすくなっているのであって、使う時間を制限したり、争いを起こした生徒を罰するなどの方法では解決しないことがわかりました。

 生徒間のトラブルを解決するために、生徒たちはつぎのような解決アイデアを出しました。

・校庭が狭くなったため、みんなが自由にあそんでしまうと、ぶつかり合いや口論が起こってしまう。そこで、みんなが納得できる校庭利用のルールをつくる

・場所をとらず、しかも楽しいゲームをあつめて、みんなに知らせる

・アルミ缶拾いをしたり、チャリティバザーをひらいたりして、撤去された遊具をふたたび購入するためのお金を集める

・よく起こるトラブルのパターンごとに、どのように解決するかをまとめたパンフレットをつくってくばる

その後、フランクリン小学校では、子どもたちが考え出した解決アイデアが実行され、校庭でのトラブルは少なくなりました。

フランクリン小学校の取り組みは、けっしてたくさんの知識が必要なむずかしい取り組みではありません。身近なこまった問題を解決しようと子どもたちがじっさいに立ち上がりました。子どもたち同士のトラブルが起きても「なかよくしましょう」というような表面的な呼びかけだけでかたづけられがちです。しかし、フランクリン小学校の子どもたちの取り組みでは、きちんとした調査をおこなって、問題の本質がどこにあるのか掘り下げて考えています。



■日本の高校生の例

@長野県梓川高の「漢字教育疑問プロジェクト」


07年4月22日の朝日記事から、次のサイトのビデオを観た。とても良い。
http://tvf2007.jp/movie2/vote2007.php?itemid=134


長野県東筑摩郡の梓川高校。専門学校への進学者が多い1学年150名ほどの高校。同校放送部が東京ビデオフェスティバルに出品した「漢字テストのふしぎ」が、世界からの3491点の応募の中からベスト3に入賞した。

漢字テストでゼロ点をくらい、環境の環の字のトメハネ採点などに疑問をもった高3生の関心事から始まったプロジェクトだ。

採点基準はどうなっているのか?

辞書は?

元締めの文科省の認識は?

先生の間の認識は?と問いつめていって、学校の漢字テスト採点のあり方の曖昧さを浮き彫りにした。

放送部はいま、新しいプロジェクトを開始している。学校の前の国道にかかる歩道橋の利用率がゼロ%で、みな危険な国道を横切る。なんでこのような歩道橋ができたのか、結局縦割り行政の無責任ぶりを暴くことになるだろう。


梓川高校の生徒の「自分の関心事をスタート点にした」取り組みに好感をもった。

気づき、問題意識がファーストで、それは偏差値などを超える。学校が言うから「読書」や「資料集め」からはじめる若者が多いが、違和感を持っている


A1960年 栃木県・土呂部の山の分校「総合学習プロジェクト」

NHKのアーカイブで見たのですが、1960年に放送された「山の分校の記録」が興味深かった。

炭焼きとごく狭い畑で生計を立てている栃木県の土呂部という山村の老教師と小学生の子供達を描いています。

学習に興味を示さず、教室でおどおどしていた子供達が、教師の改革努力とテレビの導入により、生き生きとした子供達に変わっていく姿がとても感動的でした。

閉ざされた山村は毎日単調な生活です。親達も学校の勉強に対して特に意を払いません。行き詰まりを感じていた先生があちこちに掛け合って、テレビを学校に導入したのでした。テレビが外の世界の様子を生々しく伝え、子供達はテレビに釘付けになります。そして彼らの目が輝き始めていきます。

そんな時に、一人の生徒の父親が炭を運ぶトロッコから転落して大けがをします。子供達は、どこが危険か、何故転落事故が起きたのか、を調べ、再発防止の問題解決学習に取り組みました。

さらに、炭焼きという生活経済についても、親たちへの取材を通じて理解していきます。もっと付加価値の高い、例えば大根栽培とか、仕事の開拓の提案にまで行き着きます。

子供達の関心事を出発点にした、やらされ・命令されたものではありません。

先生の仕事は何か知識を伝えるというものではないと思います。子供達が自分で知識獲得できるようになり、一人で学べる姿勢を持ち、問題解決の意欲を持ち、関心が広がることが、教育ができたと言うことでしょう。

わしたたち自由研究の学校も、土呂部の子どもができたような体験を、みんなでできるといいなと思っています。


B西脇工の播州織ファッションプロジェクト


自由研究成果をコンクールに出していこうと思っています。生徒のはげみになるから。提出先の1つが、「マイタウンマップ・コンクール」
http://www.mytownmap.or.jp/

「子どもたちにパソコンを使って、生活地図を描かせて、ネットワークでコンクールができないだろうか」という発想に基づくもので、既に15年以上の歴史があります。母体はコンピュータ企業の富士通。

内橋正弥君も、お姉さんの里奈さんも、同時期にマイタウンマップに取り組みました。お母さんは「二人はこのコンクールに育てていただいた」と言っています。

里奈さんのマイタウンマップ・コンクールとの関わりとその結果を、お母さん(恵子さん)の文章を要約して、ご紹介したいと思います。

*************************************

地元の西脇工業高出身の山口衛里さんのシドニーオリンピック出場が決まり、地元は盛り上がった。「播州織をPRするチャンス到来。皆でPRのアイディアを出そう!」に内橋里奈さんは目を輝かせた。

高校入学のときから、先生に「君たちは地元の期待を担って入学してきたんだから頑張れ!」と言われているし、私も地場産業活性化のために何かしたい、と思った。企画書を作った。1週間後、きれいに画像を貼り付けた企画書を学校に持っていった。「播州織ファッションプロジェクト」と銘打ち、山口選手を応援するために、自分たちでデザインし、播州織の生地で制作し、WEBで制作過程を発表し、最後にファッションショーを開くという企画。


里奈さんは意気揚々と学校に企画書を持っていった。しかし、学校はあまりおもしろいと考えてくれない


帰ってきた里奈さんは、言葉にならず涙がせきを切ったように溢れ出た。それでも恵子さんの「この世の中には絶対これを理解してくれる人がいる」との励ましで、再度頑張った。自分で有志を募るビラを作り、16名のメンバーを集めた

さらに綿を自分で栽培するところからやるというアイディアを思いついた。ネットで調べて、地元の織物工場の社長さんが綿のタネを持っていることがわかった。さっそく会いにいき、企画書を見せると、「これや!これや!こんな若者を待っとったんや!この不況で仕事をやる気もなくしとったけど、これを見たら元気が出てきたわ。生地でもタネでも何でも協力するから、頑張りや!」。これに救われた。

恵子さんは、さながら民宿のおばさんで、里奈さんの家では、熱心な制作が続いた。一人の子が「あー、なんか生きているって感じ!」とすっとんきょうな声を出した。

ある染色工場に勤めるお父さんが協力をかって出てくれた。グレートバリアリーフの写真を参考に何度も染め直してくれた。後でわかったことだが、それまでは親子で口も聞かない状態だったのが、それを機に良いコミュニケーションが図れるようになった。

それぞれが自分の得意分野で才能を発揮、高校生の彼女たちのどこにそんなエネルギーが潜んでいたのだろうと目を見張るばかりの成長ぶりだった

その後、マイタウンマップ・コンクールで経済産業大臣賞を受賞した。


そんな中で、学校の雰囲気も確実に変わっていった。その勢いで、里奈さんに慶應大学湘南藤沢キャンパスのAO入試を勧める先生まで現れた。高3の8月、里奈さんが学校から持ち帰った入試要項の大学名を見て、恵子さんは腰を抜かした。恵子さんの3人の子どもの中で、一番勉強とは縁遠い里奈さんの口から「勉強がしたい!」という言葉を聞いて驚いた。17歳にして生まれて初めて勉強に目覚めた里奈さんの勢いは止まらない。

そして、里奈さんは同大学のAO入試に合格した。学校は大きな歓声の渦に包まれ、まさに奇跡としか言いようのない結果であった。

子どもにとって認められることの大きさ。マイタウンマップ・コンクールで認めてもらったことが自信につながった。ただやみくもに頑張れと言われてもがんばれるものではない。


高校球児が甲子園を目指すように、目指すゴールが置かれていることが一つの力になる。



未来問題解決プログラムのホームページにもどる