■2009年9月2日 ハードボイルドヨコハマ イベント

於:横浜赤レンガ倉庫
主催:横浜アクションムービー委員会

「沖雅也軍団」計10名で参加して参りました。
第1部 あぶない刑事編(60分)
・舘ひろしさん、柴田恭兵さんの特別インタビュームービー
・ゲスト監督+α+MC秋山によるトークセッション

第2部 クライムハンター編(60分)
・クライムハンタームービー上映
・出演者ゲスト+BIGSHOT納富先生+MC秋山さんによるトークセッション

第3部 藤竜也さんご本人トークステージ&大追跡編(50分)
・大追跡 オープニングムービー上映
・メッセージムービー
・横浜キング藤竜也さん+柏原監督たち+MC秋山さんによるトーク

物品販売で「沖雅也と大追跡」の著者、かわだわかさんもいらっしゃいました。
お忙しそうだったので管理人はあえてお声をかけませんでしたが、会場で席番をしている間に他の皆さんは本の出版に感謝の意を表していらしたそうです。なんだ、私も行けば良かった!惜しいことをしました。

第1部と2部の間、ふたつの番組のことを良く知らない私たち軍団はきょとんとして聞いていました(失礼ですね)が、お待ちかねの第3部では「大追跡」のオープニングと最終回のラストの映像が流れ、沖さんのアップが。スクリーンの大画面に映る沖さんは何十年ぶりでしょう。
我が軍団の方の(誰とは言いません)「カッコイイ〜」の声が響き渡りました。
そして藤竜也さんの登場で、私たちは一気に盛り上がりました!もちろん私たちのみならず、会場中が熱気に包まれたのは当然。一杯入っちゃっている感じの藤さんに私はちょっと不安がよぎりましたが、それはとんでもない誤解でした。
主催者の方が沖さんバナシを柏原監督に振ってくれるとおっしゃっていたので期待していましたが、どうやら藤さんがその役を引き受けて下さったようです。
予めそう決められたのかどうかはわかりませんが、主催者の方が沖さんのファンが来ているのでコメントを、と藤さんに言って下さると、藤さんはまず沖ファンにお礼を述べられたのです!私たちは固まりました。
それはまるで、弟の弔問に来てくれた人への挨拶のようでした。今まで沖さんをそんな風に話してくれる俳優さんがいらしたでしょうか。その夜だって、沖さんと同年代の柴田さんや舘さんがコメントされている映像を観ながら、どうして沖さんはもうこの世にいないのであろうと、少し寂しくなり始めていた時のことでしたので、その最初の一言でいきなり心臓をぎゅっとわしづかみにされたような気がしました。
以下は藤さんのコメントです。

「沖さんのファンの方、今日は来て下さいましてありがとうございます。
初めて沖さんと会ったのは…。彼が九州の出身なんです、そして撮影していた日活、僕が日活にいて沖さんも日活に入られて、だからまだ沖さんが16、7でしたね。それで、なんだかもう一年中ギャングとかヤクザとかずっとやり続けて、何十回も死んで、何十人も斬ったり、まあそんなように出てて。
そこで沖さんもやっぱり、体大きいけれど初々しい古風な感じの青年だったのね。とにかく、仕事が終わると当時いた岡崎二朗さんという、ご存知かどうか知らないけど二枚目の素敵な。その人と沖さんと何人か、いつも終ったら決まったように、撮影所があった近辺の焼肉屋なんかおいしくて、当時酔っ払い運転は全然平気でしたからね。さんざん呑んで食べてから帰って来たんですけど。
そして日活が昭和47年かな、倒れまして。数年休んでいたらロマンポルノという形で再開したんだけれど。一回倒れた時にみんな出ざるを得なくてね、そこで沖さんも日活を出て、僕も出て。

そして、それから何年経ったのかな、多分6年かな、6年か7年。沖さんが『大追跡』のレギュラーとして入って来て、僕はその坊やの沖さんしか知らなかったから。ところがその6年の間に沖さんはものすごい変わってたんですね。僕の前に真っ白いスーツ着てね、人を寄せつけないような空気持っててね、貴公子みたいな感じでね、僕の前に6年ぶりに現れたんです。(聞き取れず)たりしたんだけどどうしようかと思って。まあそこは年の功でね、ふにゃふにゃふにゃふにゃと言いながらね、すぐ昔に戻ったんだけど。
でも彼の何ていうのかな、6年間の、日活でまだ開花しないまま出てってそこから6年間、彼がどんな思いでどんな闘いをしたのかっていうのがね、そのすごい素敵なじーっとしたね、一種の美しさっていうのがね、そこまで成長したっていうのに感動しましたね。

柴田も沖も運動神経が良すぎてね、僕がついて行くのが大変で。おっかけるシーンなんてあるでしょ。みんないっせいに、まあ一日中走り続けたんだけども、僕はもう100パーセントで走ってるのね。でも最初合わせてくれるんだけど、「おじさん、いい?もう」と言ってシャーッと、あっという間に4、5メートル先に行っちゃうっていう。とにかく二人はもう素晴らしい肉体能力でね。

とにかくそういうことでもう、沖さんにはちょっともう、ある種の感動を個人的に感じましたよ。沖さんの本がこの間出て、ご存知の方もあるかも知れないけど。僕も話したし、色んな方から色んなメッセージがあったりするんで、機会があったら『大追跡と沖雅也』(管理人注:正しくは『沖雅也と大追跡』かわだわか著)という本がありますから。ちなみに、それは僕が書きました。筆でね。もし本屋でみかけたら…あ、外で売ってますか。ま、そういうことですね」

これに対して司会者の方のコメントもありがたいものでした。
「今思えばですね、『大追跡』のキャストっていうのはすごい俳優ぞろいですよね。藤さんをはじめにしろ、沖さんもそうですし、まだ駆け出しの柴田さん、それから加山雄三さん、それに長谷直美さんですね。まあ今じゃ考えられないようなキャストで。本当にあれだけの面白いものを皆で一生懸命作っていたっていうのは、今改めて観て思いますね。皆さんも、もし機会があったら観直してみて下さい。藤さんの活躍ぶり、ものすごいですね。本当に走って撃って、本当にミスターハードボイルドっていう感じですね。ハマにこの人ありって感じがします。正にこの人がミスターハードボイルドです」

終ってから会場の外で展示されていた銃や写真(沖さんはスタッフ一同との記念撮影が一枚あったのみ)を見ていると新聞社の方が横浜におけるアクションムービーについて質問されて来ました。これからもアクションドラマを横浜で撮り続けて欲しい、CGや心理ドラマはいいからドンパチでやって欲しい云々と皆さんが意見を言い、管理人はもち私たち10名は何の集まりなのかと聞かれたので沖雅也さんのファンと集まりであることを述べ、沖さんの話を聞けて本当に良かった、そこを必ず記事に入れてくれと勝手に頼みました。代表で名前をと聞かれると急に皆さん一歩下がる。ええ、ええ、しょーがないですよ、私はあまり意見を言わなかったけど犠牲になりましょうと、年齢まで言いましたよ。ええ、いいですよ、いいですとも。

それからのろのろとエレベーターのところまで来ると、藤さんが来場者と写真を撮ったりサインをされていたので、沖さんのことを話して下さったことのお礼を申し上げましたところ藤さんは
「僕はね、沖さんには思い入れがあるんですよ」と管理人の目をみつめておっしゃいました。本の題字まで書かれたのは、そういう思いもおありだったのでしょう。そして「沖さんが生きていたら、ここに来て喜んでいたと思いますよ」とまでおっしゃって下さいました。皆で記念撮影。管理人は藤さんの隣りでしたが、何だかどんどん後ろから押されました(笑)。

藤竜也さんのお人柄に触れ、沖さんにこんな兄貴がいたのかと、しみじみ嬉しくなった忘れられない夜でした。