「赤かぶ検事奮戦記」1980年10月3日〜11月7日放送 全6話 朝日放送・松竹

出演:フランキー堺  森田健作 倍賞千恵子 今出川にしき 春川ますみ 山本紀彦 他
沖さんの役名: 法眼正法

和久峻三原作で、今では他のキャストでシリーズ化もされている人気シリーズだが、フランキー堺さん版としては最初のシリーズとなる。
沖さんは東大出身のエリート弁護士役で、飛騨で事務所を開いたことから赤かぶ検事と法廷でやり合うことになる。後期スコッチと同時期の放映なので、弁護士バッジがないとスコッチに見えることを避けるためか、ニコチンフィルターらしきものを常に口にくわえている。禁煙パイプかと思ったが、喫茶店でその先に煙草をつけて煙を吐いているので、やはりフィルターだろう。法廷でもくわえているのはどうかと思うが、黒地に金のフィルターは法眼弁護士のトレードマークとなっていて、小粋な小道具として活躍する。沖さんのアイディアだろうか。

とぼけていながら実は鋭い推理と調査を進める赤かぶ検事を演じるフランキー堺さんとは過去二度親子役で共演していることもあって、いい間合いで会話が続く。検事と弁護士という関係にあるものの、お互いを認めている雰囲気が出ているし、赤かぶ検事の「おみゃー」「〜だにゃあ」という方言も、のどかな感じで楽しい。
法眼弁護士は赤かぶ検事の娘・葉子に好意を寄せているので、法廷ではしてやられても、、父親である赤かぶ検事によく思われたいという事情があるのだが、倍賞千恵子さんを沖さんと森田健作さんで取り合うというのは、何だか納得が行かない。

少々目じりが吊り上がってはいるが、スマートな弁護士役の沖さんを楽しめるし、飛騨高山の名所もちりばめられている。
年の離れた夫婦の間に起こった事件ばかりが続くのが不思議。物語にしやすいのだろうか。
沖さんは2話から5話の出演。


〜〜 各話のみどころ 〜〜 

第2話 被告人 名無しの権兵衛 10月10日放送

東大出身のエリート弁護士法眼は、事務所を開くためにやって来た汽車の中で、司法修習生時代の知り合いで柊検事(フランキー堺)の娘で同じ弁護士である葉子(倍賞千恵子)と再会する。
飛騨の駅で逮捕された置引きの犯人(梅津栄)は、名前も住所も覚えていないと言い張るのだが、柊の追及で余罪を隠すために口をつぐんでいることがわかるのだが、国選弁護人には法眼がつき・・・。

一言ツッコミ: 九千万円を持ち逃げした女は罪に問われないの?

第3話 小糸坂の白骨 10月17日放送

旅館の庭から男性の白骨死体が発見された。
登記から死亡推定時期の土地の所有者は、中津弥之助(海老江寛)と判明。家の輔は妻の百代(赤座美代子)とは31歳も年の離れた夫婦だったが、彼が卒中で倒れて転地療養してからは行方不明になっている。時効の可能性も高く捜査は難航するが、ブティックを経営している百代が犯行を自供する。時効寸前の事件として立件が成立するが、赤かぶ検事の表情は晴れない。案の定、公判では百代が殺人の時期が違うと主張し、時効成立による免訴を法眼弁護士は主張する。

榊田刑事(森田健作)との恋のさやあてが展開し始める。
原作者の和久峻三が判事補役で特別出演。

一言ツッコミ: 容貌がが似ている姉妹という設定ならもう少し似ている人にしないと、新聞を見た知り合いが通報して来ないか?

第4話 呪いの紙草履

郷土史研究家の磯松作太郎の妻が、家の前にぶらさがった紙草履をみて心臓発作を起こした。地主の戸隠徳之助(長谷川弘)の呪いだと訴えた作太郎のために、榊田刑事と瀬川村に向った柊検事だが、戸隠は不在。妻の美津子(飛鳥裕子)の態度と主治医の萩原(長門勇)を不審に感じた柊は、独自の調査を始める。そんな時、作太郎が崖から転落して死亡する事故が起き・・・。

沖さんのご出演はラスト数分だが、赤かぶ検事を真似て「お互いさまでにゃーですか」とおどけてみせたり、赤かぶをほおばるシーンあり。

一言ツッコミ: 何度観ても、長門勇さんが恋愛がらみというところに違和感が・・・。

第5話 うごめく蝸牛 10月24日放送

脳卒中で死亡した薬商・三条円太郎(北見唯一)の死因に疑問を持った榊田刑事は、柊を呼び出して一緒に調査を始める。
年の離れた内縁の妻・椙田摩也子(岩井友見)が怪しいと睨んだ榊田だが、財産管理人となった法眼の話によれば、摩也子は財産放棄したという。
事件性はないと判断されかかったが、そこへ二人の男が円太郎の息子だと名乗り出て、さらにはその内の一人が崖から転落し・・・。

入浴中の柊の風呂場の窓をいきなり開けて、事件の話を始める法眼。柊にクシャミを吹きかけられたりしながら、事件性があることを教えに来る法眼は、結構いい奴なのである。

一言ツッコミ: 床下を掘ったのに、着物もお化粧も乱れぬ涼しい姿の摩也子。実は怪力で一気に掘った? 

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