「ミルトンは毒の味」の解説


以下の文章は

http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/kirinuki/062miruton.htm

に掲載されていた文章です。

一見科学的に見える文章ですが単なる「よくわからないものは恐い、恐いから反対」というだけの単なる感情論として書いているだけで科学的ではありません。また矛盾も多くみうけられます。

赤字で私コメントが書いてありますのでお読み下さい。

最初に断っておきますが私はミルトン推進派ではありません。ただ、農学系の大学と大学院で微生物学を学んだ者としてほ乳瓶の殺菌は不要などという意見に腹をたてたのでこのようなものを書きました。



本文


ミルトンは毒の味

ほ乳瓶などの”殺菌”に使われる。次亜塩素酸ナトリウムが主剤、カビキラーと同じものだ。そのとおりです水道水に入っていて食品の殺菌にも使われている次亜塩素酸ナトリウムです。説明書きを読んで、驚きに打ちのめされ怒りがこみ上げた。

なんと”使用前に洗う必要はありません”とある。そのままミルクを入れて飲ませて良いそうだ。次亜塩素酸ナトリウムはタンパク質や油脂などの有機物と反応してすぐに分解されます。


次亜塩素酸ナトリウムについて書物やネットで調べると、賛否両論が掲載されている。ネットには心配ないというのが多い。 確かに高濃度のものを皮膚につけたり口にしない限り急性の毒性は無いだろう。残留性が低いのも事実だ(ただし次亜塩素酸ナトリウムとしては-高濃度には-残留しないと云うだけであり、分解物は残る)。あとでこの筆者も述べていますが分解物は食塩と水です、それもごくごく微量の。大部分が分解して、分解物はごく微量ということは残留している次亜塩素酸ナトリウムの量は(残留していたとしても)非常に低いのではないでしょうか?


しかしそれで良いのか? 第一に赤ちゃんにとって不味いでしょう。試しに自分たちの食器をミルトンで”キレイ”にして、洗わないでご飯を盛りおかずを盛りお茶を入れて、食卓に持っていくことをお勧めする!メーカー(杏林)のサイトを見ると1歳まで使えと書いてあるから、1年やってみると良い。食事が嫌になること請け合いだ。母親が主導でこれをやって文句を言わない夫は味覚音痴だろうし、赤ん坊以外の子供達からは大文句が出るだろう。ミルトンはミルクと反応して分解されています。ここまで言うなら一度ミルトンで消毒したほ乳瓶にミルクを入れて自分で飲んでみて下さい。このようなことは家庭でもできることです、想像で書かないで下さい。


清潔好きのミルトン使用者なら、きっと外出から帰宅したら手を洗いうがいをするだろう。外気から喉に取り付いたばい菌を徹底的に殺すには最適だから(適してません)、薄~く(次亜塩素酸ナトリウムにして何ppm?)したミルトンでうがいをしたらどうだろう。毎日やっていれば、きっと1年以内に健康を損なうはずだ。粘膜は赤ん坊の肌と同じくらい敏感だし、呼吸によって直に肺にも影響するからだ。濃度によるでしょう。週に何回も水泳をやっている人は水道水より濃い濃度の次亜塩素酸ナトリウムが週に何回も口に入っています。ちなみに0.1ppm の次亜塩素酸ナトリウムは水道水にも入っています。それから、うがいなどをするのに薄い次亜塩素酸ナトリウムを使ったところで、有機物の多い粘膜や唾液で分解されてしまうでしょう。濃ければ粘膜を痛めますが。

云うまでもなく、赤ん坊は大人と違い、いろいろな器官作り上げていくため、どんどん細胞が分裂している。摂取したものに影響される確率が大人とは違うのだ。遺伝子の傷害は分裂する前後に起こりやすい。そのとき活性な塩素がそばにあればアウト!勘違いしている人が居るが、ミルトンやカビキラーの出す塩素は食塩の塩素とは全く違う。だからこそ薄い濃度でも殆どすべての微生物を殺すのだ。部分的であるため気が付かないだけだが、動物の細胞も確実に障害を受ける。危険なものは完全にゼロにしてしまうことは不可能で、そんな考えは無意味です。身の回りには少量なら安全(有用)でも多量になれば危険なものはいくらでもあります(酸素(高濃度)も太陽光も多量にさらされれば危険です)。


特に半年未満の新生児は免疫の形成を行っている最中であり、この時期に次亜塩素酸ナトリウムまたはその残留物たる塩素を摂取すれば、将来塩素アレルギーなどを発症する可能性は大きい。子供によっては数ヶ月で皮膚疾患が出る(これは実際起こっているし、使用を止めたらたちどころに治る)。数年後、十数年後の子供の健康を犠牲にして、不要な”清潔”を求めるのは暴行傷害行為と言って良い!それをいえば殺菌をしないことも暴力です。この時期はこの筆者も言うとおり免疫を確立させる時期であり、大人では問題にならない微生物で感染症を起こします。


塩素を水道水の殺菌に本格的に使うようになって1世紀にもならない。長期毒性については疫学でしか分からない。良くはないだろうとする意見に従うのがまっとうな行動だろう。だからこそカルキ抜きと称する浄水器が売れている。根拠のない「良くないかもしれない」という意見に従う必要はありません。

片方で浄水器を使う人が居る世の中で、赤ん坊にカビキラーを飲ませて”問題ありません”はないだろう。私たちの生活の中には1世紀前には食べていなかったものはたくさんあります、無論その中にも危険だったものがあったことは否定しません。また、浄水器にも問題があります。塩素のおかげで死滅していた病原菌が浄水器を取り付けたがために増殖することがあります。次亜塩素酸があることのメリットとデメリットを考えましょう。

この悪魔商品の普及に産院が”貢献”している。院内感染を手っ取り早く防ぎ、看護師の負担を減らすのが最大の理由だ。たちまち薬害が起こる心配がないから大手を振って使っているのだろう。煮沸消毒の手間を省く手抜きだ。こんなものを使う産院を見つけたら、超危ない病院だから利用しないよう知人に勧めよう。話が飛躍しすぎです。勝手な想像で産院のことをここまで悪く言ってはいけません。


ほ乳瓶の消毒にミルトンは不要・有害! きれいに洗い乾かしておけば十分。どうしても気になるようなら、(殆ど必要はないが)80℃程度のポットのお湯で濯げば十分だ。洗う手間こそ親の愛情というものだ。無駄な手間をかけることが愛情ではありません。無駄な手間は必要な手間をかける時間を圧迫します。


--------------------------------------------------------------------------------HealthFolder からミルトン

 人間の嗅覚は、からだを守るセンサーの役割を果たしています。腐った食品や有毒なガスなどを不快なにおいとして感じ取り、それらが体内に入ってこないように忌避行動を起こさせます。逆に言えば不快なにおいを感じるものは、有害なものが多いということです。


 ほ乳瓶用消毒剤「ミルトン」(PG)のふたを開けると、鼻を突く不快な匂いがします。漂白剤やカビ取り剤と同じ匂いです。それもそのはず、なかの成分は同じく次亜塩素酸ナトリウムなのです。

 次亜塩素酸ナトリウムは、プールの水の消毒剤として使われています。また、食品添加物に指定され、野菜や果物、飲料水などの殺菌にも使われています。非常に毒性が強く、それを常用するクリーニング従業員にはヒフ炎が見られ、感作性(アレルギー反応)を有するとされています。皮膚炎はわかるがアレルギーになったという科学的なデータはどこにあるのでしょう?



 ラット(実験用白ネズミ)に次亜塩素酸ナトリウムを0.2%以上含む飲料水を13週間投与した実験では、著しい体重抑制が観察されました。また、マウス(ハツカネズミ)に体重1kg当たり、次亜塩素酸ナトリウムを0.012kg経口投与すると、半数が死亡してしいます。体重が3kgの赤ちゃんに単純換算すると、わずか0.036gです。「ミルトン」(原液?それとも使用する濃度?)3mlに含まれる次亜塩素酸ナトリウムの量とほぼ同じです。ミルトンの濃度で考えても仕方がない、ミルトンに浸けてその後ミルトンを捨ててからミルクをいれるので、ミルクの中のミルトンの濃度が筆者が書いている濃度でありません。

次亜塩素酸は10ppm でも高い殺菌効果を示します。これは0.001% に相当し0.2% 10ppm 200倍というとんでもなく高い濃度になります。マウスの半数致死量は0.012kg/1kgですから0.036kg/3kg では?つまり3kg のヒトに対しては36g が半数致死量なのでは?

 「ミルトン」での消毒のための専用容器箱には、「ほ乳ビンに残ったほんの少しのミルトン溶液は、ミルクと混ざり合うことでごく少量の塩分と水になります。この塩分は、母乳の中に自然に含まれている塩分とくらべても微量です」とあります。

 しかし、次亜塩素酸ナトリウムが100%塩分と水に変化するかはわかりません。判らないのに残留する(しかも危険な濃度で)と勝手に想像して話を進めています。微量に残ったミルトンの大部分がミルクの有機物に反応し分解して、その分解産物ですらとても微量なのに残留した次亜塩素酸が危険な濃度とは考えにくい。

「プールの水の殺菌や、食品添加物、水道水にも使われているし、どうということはないでしょう」と、厚生省医薬安全局安全対策課では無責任な返答です。リスクは非常に低いと判断している厚生省の対応は至極当然では?  最近、プールに入って目が充血したり、ヒフ炎を起こすケースが多く問題になっています。水道水も塩素が残留し、またそれが有機物として反応して発がん物質のトリハロメタンができるため、生水を飲まない人も増えてきています。「ミルトン」をパッケージの説明通りに水に溶かした場合の塩素濃度は、プールの水や水道水よりもずっと高いのです。その高濃度のミルトンが接触するわけではありません。


 ほ乳瓶の消毒はガラス製のものを3本くらい用意して、一度に熱湯消毒を行い、必要に応じて1本ずつ使うようにすると、それほど手間もかかりません。ただしガラス製は割れる危険性もあります。プラスチック製は汚れやすい、キズが付きやすいなどの欠点もあります。これはどちらが良いということはなさそうです。



続ミルトンは毒の味 at 2003 03/30 11:06 編集

ミルトンはほ乳瓶などの”殺菌”に使われる。次亜塩素酸ナトリウムが主剤。カビキラーと同じものだ。 説明書きには”使用前に洗う必要はありません”とあり、そのままミルクを入れて飲ませて良いそうだ。


このような製品を是とし使用する母親たちの心境を理解できない。 産院が使っているから大丈夫!  赤ちゃんは弱いから清潔にしなくては! と言うことなのだろうか?


他にもあるかもしれないが、この二つの理由は明確に否定できる。


言うまでもなく、産院で使う理由は二つ。 一つは、新生児が入院中に感染症を起こさないためであり、この間の安全が必須条件であり十分条件なのだ。煮沸するより簡便であるというのが最大の理由だ。要は手抜きだ。子供の将来など眼中にはないし、仮に後々ミルトンが原因で何か起こっても因果関係は証明できない。充分安全であると判断して用いているのでは?その上での効率化は当然でしょう。病院は限られたスタッフと限られた時間で可能な限りの医療を行わなくてはならないのです。 産後の一週間は赤ちゃんにとってきわめて重要だが、退院後の授乳期も大事であり期間も半年以上になるので、影響は大きい。病院で使っているから大丈夫と云えない理由がここにある。


もう一つ産院で使う理由は、ミルトンの宣伝である。これこそが本当の目的であろう。病院が赤ちゃんに悪いものを使うはずが無いという信仰を利用するものだ。その最前線にいるのが看護師!サービスでミルトンを差し上げますと言われたら、その人格を疑うべきかもしれない。このあたりになると筆者の妄想が暴走しているとしかコメントができません。


赤ちゃんは弱いから清潔にしなくては”

というのは完全な勘違いだ。これこそ勘違いです。 勿論ひどく不潔なものを口に入れるのは避けるべきだが、いまの国内にはそのような日常的状況はない。 ほ乳瓶を清潔にする理由は、すぐ飲んでくれなくてしばらく置いておくことになった場合に腐らないためと考えればいい。たかだか数時間置くことになるのであるから、この目的には”明らかに菌が繁殖しているもの”を入れないことで十分なのだ。

ほ乳瓶は複雑な形状をしているため洗浄が難しい部分があります。ミルトンが不要と言いたいがために他の殺菌まで否定していますが、ミルトンを使わない場合は電子レンジでも煮沸でも殺菌は必要でしょう。(これはあくまでも私見ですが私に子供がいたら殺菌したほ乳瓶を使うつもりです。)


もし、菌を一匹たりとも赤ちゃんの口に入れないためと思っている人が居たら、それは間違いであり無意味なことだと言っておこう。赤ちゃんであれ大人であれ、口の中は呼吸や直接口に触れたものに由来する菌がわんさと居る。ほ乳瓶を無菌にしても何の意味もないのだ。

ゼロにしろとは誰も言っていません。実際問題として次亜塩素酸ナトリウムでも煮沸でもゼロにはできません。したければ121℃15分殺菌(ここまで殺菌することを滅菌という)しなくてはなりません。

意味が無いというのは人間に無害な方法で無菌にした場合(たとえば煮沸消毒)のことであり、ミルトンのような毒を使った場合は別の評価をしなければならない。


人間を含む生物は細菌と共生している。早い話が、無菌の人間は居ないし、もし居たら多分長生きできない。乳児期に体内に取り入れた細菌は腸内に安定した細菌集団を形成して、人間にとって不都合な細菌の侵入増殖を防ぐ役割を担う。他にも役割はある。抗生物質を長く飲み続けてはイケナイ理由がここにもある。赤ちゃんに抗生物質を飲ませ続けたら・・・それは傷害罪、殺人罪になりかねない。ミルトンの使用もそれに近い行為だと云える。

しかし、赤ちゃんは免疫が弱いのも事実です。このことは先にこの筆者も「半年未満の新生児は免疫の形成を行っている最中であり」と言っています。明らかな矛盾では?

抗生物質と次亜塩素酸の問題は根本的に違います問題のすりかえです。抗生物質は腸管まで届いて腸管内でで腸内細菌の生育を止めてしまいます。次亜塩素酸ナトリウムは口に入る前の微生物を死滅させますが、腸管に届く前に(それ以前に食べ物と接触することで)分解されてしまっています。全く別の話です。

殺菌を行わないで起こった感染症のほうが暴力です。


次亜塩素酸を含む台所漂白剤は多いが、そのどれを見ても使用後洗わなくて良いとは書いていない。洗わなくて良いと書いてあったとしても、キッチンハイターを使ったまな板を洗わないで使う人など殆ど居ないだろう。赤ちゃんが影響を受けないというのが本当なら、大人にはなおさら洗わなくて良いはずだが事実は逆である。赤ちゃんは文句を言わないからこのような不作法・危険行為がまかり通って居るだけだ。嗅覚が出来上がっていれば、さぞかし塩素臭いミルクだと思っているに違いない。もし将来を見る力があれば、泣きわめき飲むのを拒否するだろう。濃度が違うのではないでしょうか?まな板の上の次亜塩素酸は周りに有機物が少ないので残るが、ミルクを入れたほ乳瓶は有機物が圧倒的に多いため有機物で次亜塩素酸は分解されます。次亜塩素酸は分解されているので臭いはないでしょう?これは家庭で試せる事ですから実際に試してから言って下さい。



ほ乳瓶は殺菌すべきである・・この発想こそが誤りの原点である! 正しくは、”ほ乳瓶も食器もそこそこ綺麗であれば良い”である! 皿とほ乳瓶の構造を比較してみて下さい、洗浄が難しいのはどちらでしょう?


親こそ赤ちゃんの味方でなくてはならない! 赤ちゃんを守るため正しい知識を得よう! この言葉はこの筆者にそのままお返しします。



この筆者は次亜塩素酸が危険なものという偏見(妄想?)をふくらませてものを書いています。次亜塩素酸を使うことには良い側面と悪い側面があります。確かに次亜塩素酸に酸を混ぜて発生したガスで人が死亡する事はありましたが、次亜塩素酸ナトリウムが微生物による疾病を減らし、結果として人の命を救った事も事実です。

何をやっていてもリスクはあります、酸素にだって発ガン性があります 、その中で人は「その時に最良」と思える選択をすることしかできないのです。次亜塩素酸ナトリウムを使わなかったら本当に安全なのか?どれだけの濃度の次亜塩素酸ナトリウムなら人体に害がないのか?使わなかったらどんな問題が起こるか?これを検討してからものを書くことをこの筆者にはお勧めします。


微生物は多くのものは危険性がきわめて低いものです、しかし乳幼児、妊婦、年配の方にとっては通常危険性が低い菌がとても恐ろしい病気を引き起こすことがあります。その例がリステリア モノサイトゲネスという食中毒菌です。この菌は健康な大人が感染してもほとんど問題はありませんが、この菌はインフルエンザに似た症状を示し(このため食中毒とわかりにくい)、発症すると25% の人が命を失う恐ろしい細菌です。また、この菌はどこにでもいる菌であり、冷蔵庫でもゆっくりと増えていきます。

私にはまだ子供はいませんが、自分の子供にミルトンかリステリア モノサイトゲネスかどちらかを選べと言われたらミルトンを選びます、間違いなく。

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