
男性同士の恋愛を描く作品(やおい、同人、ボーイズラブ、JUNE)を
扱うサイトに入室する際、よく目にする『男性入室禁止!!』という文章を、
『この作品ジャンルに理解のある人であれば性別、性的指向を問わない』
という表記に改めませんか?と呼びかける同盟です。
「男性入室禁止」
ボーイズラブ、同人、JUNEとも呼ばれる男性同士の恋愛を描く作品
(以下やおい)を扱うサイトさんには
入り口などに大抵このような文言が掲げてあります。
確かに掲載している物の性質上、心なき訪問者に攻撃を受けたりと、
様々なリスクがあり、そう簡単に取り外せるものではないと思います。
けれども、その事情をとりあえず置いて、
少しだけ以下のことについて耳を傾けてみて下さい。
訪問したサイトが自分の考えに沿わない場合は、
「攻撃する(荒らす)」のではなく、「黙って立ち去る」ことは
インターネットを利用する上で、守らなくてはならないマナーの一つです。
しかし、前述のマナーが守れない人(荒らし)に対する問題を
性別と混同して議論したり(やおいサイトを荒らす人=男性と決め付ける)
これらの理由で訪問者を区別することは、偏見に基いた行為であり、
適当ではありません。
肉体的にも精神的にも女性である人の中に、
やおいを好まない人が存在するように、
それ以外の人々の中にも、やおいを好む人達が居ます。
たとえば、女性を愛する対象としている、生まれながらの男性(ストレート)や、
ゲイ(同性愛者)を始めとする性的少数派(セクシャル・マイノリティ)の
中にもやおいを好む人が居ます。
また、誤解を避ける為に明記しておきますが、
こうカテゴライズされる人の全員が
やおいに理解を示し、好むわけではありません。
彼女、彼らの中でも限られた一部の人たちです。
個々において、着眼点は必ずしも同じではないかもしれませんが、
少年マンガを読む女性と同じように少女マンガを読む男性だって居ます。
同じように、百合(女性同性愛作品)や、やおいを好む人も、もちろん居ます。
にも関わらず、やおいだけがなぜ、サイトを訪れることを、
性別を理由にとがめられなくてはいけないのでしょうか?
私たちは性別やその指向(どの性別の人を愛するのか)に関係なく、
好きな物は好きですし、良いものは良いと感じます。
ですから、是非、それに関わる機会を与えて頂きたいです。
管理人の立場になったとき、何よりも問題なのは、
せっかくサイトを作っても、コミュニティの輪に入れず、
孤立してしまうことです。
たとえば、せっかくLINKの申し出をいただいても、
性別制限のためLINK先に入れないなど
「男性入室禁止規約」は管理人にとって、ハードルになります。
また、貴方の運営しているサイトにだって、
もしかしたら少数派の訪問者が居るかもしれません。
その場合、BBSに投稿する際、性別を偽らざるをえなかったり、
サイト閲覧側(ロム)に徹さざるをえない状況を強いることになります。
いくらインターネットに匿名性があると言っても、
それは匿名性を利用し、入室した訪問者に対し、
ROM(閲覧のみを行う)やインターネット上で異性を演じることを
強いているだけではないでしょうか。
つまり、一口に匿名性があると言っても、それを利用することで
差別表現から自由になれるわけではないということを、
知っていただきたいと思います。
多数決的な方法で考えてしまえば、
やおいの世界では少数派である人が前述の表示を見たときに、
一体どう思うだろう?などと考える方はあまり居ないかもしれません。
人によって受け取り方は様々ですが、そもそも自分を否定されているので、
あまり良い気持ちのするものではありませんよね。
この同盟を作った当時、特定の性別の者に対し入室禁止を定める文言では
「男は死ね、入ったら殺す、呪う、IPを追跡して攻撃する…」等々、
人を傷付ける、悪意を持った記述をよく目にしていました。
また、「やおい」というコンテンツの作者に限らず、
ゲイや性的少数派に対して嫌悪感を持つ人も少なくはないです。
普段、あまり意識することは少ないかもしれませんが、
やおいサイトとはいえ、インターネットという公の場に
情報を発信している以上、
「女性以外の性を持つ人が見ているかもしれない」という意識を
頭の隅に少しでも置いて頂きたいと感じる発言を目にすることもあります。
せっかくこのジャンルを好む人達に、
同じ「男性同士の愛を描いた作品を好む」
という共通するキーワードがあるのだから、衝突するのではなく、
この共通点を通し、少しでも相互理解ができればと考えます
やおいに限らず、訪問者の性別を限定する、
「〜限定」という企画にもメリットはあると思います。
また、この問題には生理的な物が絡んでくる方もいらっしゃるでしょう。
そういった方々の考えを否定し、強制的に改めさせるつもりはありません。
それでは、最後に一つだけ考えて下さい。
自分の運営、訪問しているサイトに
『やおいが好きな女性以外の人になんか来て欲しくない』と思われている方
あなたが参加しているサイトは、 誰かを傷付けるような書き方の
入室規約を掲げていませんか?
来て欲しくない人の入室制限ができれば、
どんな表記であろうと構わないのですか?
この機会にもう一度、いつも訪問なさっているサイトや
ご自身のサイトに掲げられた利用規約や入室条件を
読み返して頂けますと幸いです。
そしてこの主旨に賛同して下さる方がいらっしゃいましたら、
是非、ご協力ください。