表紙

本編
0. はじめに
1. 目撃証言
2. 照明柱
3. 発電機
4. 換気構造
5. 連続映像
6. 建物外壁
7. 外の破片
8. 建物内部
9. 犠牲者

補編
・ボーイング
・運輸統計局
・ダレス空港
・ヘリポート
・改修工事
・疑問4と6
・911 IPS
・補足情報

番外
・質疑応答
・ブッシュ

 リンク集 


ペンタゴンに突入したボーイング


 ペンタゴンは、ボーイングが突入する60年前の1941年9月11日から1943年1月15日にかけて建てられた古い建物です。1980年代末に改修が計画され始め、建物全体としては2010年ごろの完成予定で、1998年にウェッジ1から工事が始まりました。

ウェッジ(Wedge)は便宜上ペンタゴンの各辺を2分して5つに区切ったものです。
左はアメリカ土木学会報告書より、被害の説明図に含まれている図です。

右は2001年3月8日、ウェッジ1のグランドオープニングでのテープカット式(右側は改修計画の長エヴィー氏)です。
 ボーイングがウェッジ1に突入した時には、その改修は完成していました。

The Pentagon Renovations Completed on 9/11/2001

American Airlines Flight 77 struck a portion of the building that had already been renovated. It was the only area of the Pentagon with a sprinkler system, and it had been reconstructed with a web of steel columns and bars to withstand bomb blasts. The steel reinforcement, bolted together to form a continuous structure through all of the Pentagon's five floors, kept that section of the building from collapsing for 30 minutes--enough time for hundreds of people to crawl out to safety.
The area struck by the plane also had blast-resistant windows--2 inches thick and 2,500 pounds each--that stayed intact during the crash and fire. It had fire doors that opened automatically and newly built exits that allowed people to get out.
"This was a terrible tragedy, but I'm here to tell you that if we had not undertaken these efforts in the building, this could have been much, much worse," Evey said. "The fact that they happened to hit an area that we had built so sturdily was a wonderful gift."
The rest of the Pentagon would not have fared as well.
The fire that swept through the building caused the greatest damage in an unrenovated section with no sprinkler system, heavy windows or steel reinforcements. But many of the offices there were empty in anticipation of the renovation.
While perhaps 4,500 people normally would have been working in the hardest-hit areas, because of the renovation work only about 800 were there Tuesday, officials said.
アメリカン航空77便はすでに改修されていた部分に衝突しました。そこだけがペンタゴンでスプリンクラーを備えており、爆風に耐えるよう鋼棒と鉄骨柱で改築されていました。全5階が連続的な構造になるよう一緒にボルトで止められた鉄筋は、その部分が崩落するのを30分間くい止めました。何百人もの人々が安全に這い出すには十分な時間でした。
衝突したエリアの窓ガラスは厚さ5cmで重さ1.1トン、耐爆仕様により衝突と火災でも残っていました。自動開放される防火ドアと新しく造られた非常口によって人々は外に出られました。
「これは大惨事でしたが、これらの努力を建物に施してあったのは誠に不幸中の幸いだったということを言いに来ました」と、エヴィー氏(ペンタゴン改修計画の長)は語った。「私たちが非常に頑丈にしたエリアがたまたま襲われたという事実はすばらしい恩寵だった。」
残りの部分は同じようにはいきませんでした。
建物を襲った火事は、鉄筋や強化窓ガラス、スプリンクラーが無い改修されていなかった部分に最大の損害を起こしました。しかし改修工事に先立ち多くのオフィスが空室になっていました。
本来ならおそらく4,500人が最も打撃を受けたエリアで働いているが、改修工事のために火曜日(9月11日)には約800人しかいなかったと政府筋は語りました。
 ボーイングはウェッジ1の1階の端を通過しました。そのため、改修されたウェッジ1と未改修のウェッジ2にまたがる広い範囲が被害を受けています。

下図では被害範囲が3つに塗り分けられています。1のStructuralがボーイングによる直接的な被害。2のFireが爆散したジェット燃料で広がった火災。3のWaterは消火のための放水による被害です。立体の図もあります。


 Navy Command Centerは海軍司令センターです。被害の一月前に完成間近のお知らせが新旧対比の写真付きで出ていました。

The Pentagon's New Navy Command Center (NCC) Nears Completion!


 ハイジャック犯たちがこのペンタゴンの西壁を目標にした理由ははっきりしていません。ただ、ボーイングをペンタゴンに命中させることを最優先して、最も成功率が高そうなコースを選択したのではないかと思われます。ヘリポートがあることからも、低空を進入する場合に障害となりそうな物や地形の起伏が一番少ないと判断したのかもしれません。
左は2001年9月7日の衛星写真です。


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