円形脱毛症と男性型脱毛症

脱毛症の原因やメカニズムは解明されていない点が多く、効果的な治療方法がない
のが現状のようです。脱毛症の中でも典型的な円形脱毛症と男性型脱毛症の原因につ
いて、様々な説の中からいくつか紹介します。

円形脱毛症
円形脱毛症は病気と考えられているので、皮膚科で診てもらいましょう。円形脱毛症の進行中は、指で軽く引っ張るだけで脱毛周囲の毛が一度に数本抜けてしまいますが、進行が止まれば数力月後にうぶ毛が生えてきます。しかし、人によって復活するのに1年、2年円とかかる場合もあり人によってまちまちです。また、円形脱毛症を繰り返すこともあります。


円形脱毛症の4つのタイプ
単発型  頭髪の一部が円形や楕円形に抜け落ちる
多発型  数力所が一度に抜け落ちる
全頭型  頭全体の髪がすべて抜け落ちる
汎発型  頭髪だけでなく眉毛、まつ毛、陰毛、体毛も抜け落ちる


自律神経の異常が原因
ストレスが過剰になると交感神経が緊張して、血管を収縮させます。
そのため頭部への血流が悪くなり、毛根への栄養補給ができずに脱毛します。


高血圧が原因
前高血圧型といって、将来高血圧になる可能性のある人、両親のどちらかに高血圧のある人、高血圧になると頭皮の血管が収縮しやすく円形脱毛にかかりやすくなります。


自己免疫機能が原因
何らかの原因で自己免疫機能が働き、リンパ球が毛母細胞を体の敵と勘違いして攻撃を始め、そのため毛母細胞がダメージを受けて髪が抜けたり、作れなかったりします。
円形脱毛の子どもの多くにアトピー性皮膚炎(自己免疫疾患)を併発しているのはこのためだという説もあります。


末梢神経の異常が原因
首や肩のこりや痛みを訴える円形脱毛症の場合、首の神経の異常が原因である場合があります。


男性型脱毛症
男性型脱毛症は俗に「若ハゲ」といわれています。普通20〜30歳代に、前頭部や頭頂部から脱毛が始まるのが特徴で、早い人では10代後半から髪が抜けてきます。遺伝的な要素が強いために、決定的な治療法はまだ見つかっていません。しかし、日頃の手入れや生活の見直しにより、脱毛の進行を遅らせることはできるようです。


男性ホルモンが原因
睾丸で作られたテストステロンという男性ホルモンが、血流にのって毛母細胞に到達すると、酵素によって5・α・DHT(デヒドロテストステロン)というホルモンの作用が5倍も強いものに変化し、それが毛母細胞を退化させます。
 そのためヘアサイクルは短くなり、次第に太くて硬い毛が抜け、更に進行すると毛が太くならないうちに抜けてしまいます。
アメリカのJ.B.ハミルトン氏は、脱毛は男性ホルモンと関係しているが、それはホルモン量の多少ではなく、ホルモンの影響を受ける側の感受性に左右されると説明しています。感受性が強いと脱毛が進みます。


皮脂腺が原因
皮脂腺が大きくなり過ぎると、テストステロンをDHTに変える酵素が多くなり、DHTが生産過剰となって、毛が成長せずに脱毛します。

男性ホルモンの変化
睾丸で作られる男性ホルモン
( テストステロン )



酵素の働きにより
( 5・α・リダクターゼ )


ホルモンの作用が5倍も強い
DHT ( デヒドロテストステロン )に変化
薄毛は遺伝する?
男性型脱毛症の場合、脱毛に深く関わっている酵素( 5・α・リダクターゼ )を多く生成する体質が遺伝するのではないかといわれています。
女性はこの体質を遺伝しても発症する確立は極端に低いですが、男の子を産むとその子が男性型脱毛症になる場合があるようです。
しかし、生活のリズムや食事に気をつけて、日頃の手入れをすることにより、進行を遅らせることができるといわれています。