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ДОРОГОЙ ДЛИННОЮ
長い道を

むかし別れた友人の思い出にひたる歌。

作詞:К.Н.ポドリェーフスキー(ポドレフスキー)   
作曲:Б.И.フォミーン(フォーミン)  / 1917年頃著作

邦題  『長い道』『悲しき天使』
   『花の季節』など

MIDIと楽譜
(別窓で開きます)

◆原歌詞:1〜3番  バリアントバージョン
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。
◆和訳と語句

1.
ィエハリー ナ トローィキ ス・ブービェンツァーミ
Ехали на тройке с бубенцами,

ア ヴダリー ミェリカーリィ アガヌキー
А вдали мелькали огоньки...

エーフ、カグダー ブィー ムニェ ティピェール ザ ヴァーミ
Эх, когда бы мне теперь за вами,

ドゥーシュ ブィー ラズヴェーィヤチ アッ・タスキー
Душу бы развеять от тоски!


ダローガィ ドリーンナィユ、パゴーダィ ルゥーンナィユ
Дорогой длинною, погодой лунною,

ダ ス・ピェースニィ トーィ、シトー ヴダール リチーッ ズヴェニャー
Да с песней той, что вдаль летит звеня,

イ ス・トィ スタリーンナィユ、ダ ス・スィミストルゥーンナィユ
И с той старинною, да с семиструнною,

シトー パ ナチャーム ターク ムーチラ ミニャー
Что по ночам так мучила меня.

1.
我々は小鈴のついたトロイカに乗っていった
遠くで明かりがちらちらと光っていた
ああ、もし私が今君らについて来ていたなら
魂を憂鬱から解き放ってくれるだろうに!

長い道のりを、月の照る中を行く
あの遠くで鳴り響いている歌とともに
そして昔の思い出と
夜ごと私をかくもさいなんだ七弦ギターとともに
бубенцами【複数造格】小さな鈴。
развеять【動詞・原形】〜から解き放つ。
семиструнною【単数対格】七弦ギター。
мучила【動詞・女性過去形】
 <мучить 〜を苦しめる、さいなむ。

2.
ダー、ヴィハヂーッ、ピェーリ ムィ ザダーラム
Да, выходит, пели мы задаром,

パナプラースヌゥ ノーチ ザ ノーチユ ジグリー
Понапрасну ночь за ночью жгли.

ィエースリ ムィ パコーンチリ サ スタールィム
Если мы покончили со старым,

ターク イ ノーチ エーチ アタシリー
Так и ночи эти отошли!


ダローガィ ドリーンナィユ、パゴーダィ ルゥーンナィユ
Дорогой длинною, погодой лунною,

ダ ス・ピェースニィ トーィ、シトー ヴダール リチーッ ズヴェニャー
Да с песней той, что вдаль летит звеня,

イ ス・トィ スタリーンナィユ、ダ ス・スィミストルゥーンナィユ
И с той старинною, да с семиструнною,

シトー パ ナチャーム ターク ムーチラ ミニャー
Что по ночам так мучила меня.

2.
そうだ、思い起こせば、
我々はわけもなく歌っていた
意味もなく夜から夜へと燃えていた
もし我々が昔のことにけりをつけていたら
あれらの夜も遠ざけられたろうに!

長い道のりを、月の照る中を行く
あの遠くで鳴り響いている歌とともに
そして昔の思い出と
夜ごと私をかくもさいなんだ七弦ギターとともに
задаром【副詞】
 意味もなく、あてどもなく。
понапрасну【副詞】わけもなく。
покончили【動詞・複数過去形】
 <покончить 〜を終える、片をつける。


3.
フ・ダール ラドヌーユ ノーヴィミ プゥチャーミ
В даль родную новыми путями

ナーム アトヌィーニェ ィエーハチ スゥヂェノー
Нам отныне ехать суждено!

ィエハリー ナ トロィキ ス・ブービェンツァーミ
Ехали на тройке с бубенцами,

ダ ティピェール プラィエーハリ ダヴノー
Да теперь проехали давно!


ダローガィ ドリーンナィユ、パゴーダィ ルゥーンナィユ
Дорогой длинною, погодой лунною,

ダ ス・ピェースニィ トーィ、シトー ヴダール リチーッ ズヴェニャー
Да с песней той, что вдаль летит звеня,

イ ス・トィ スタリーンナィユ、ダ ス・スィミストルゥーンナィユ
И с той старинною, да с семиструнною,

シトー パ ナチャーム ターク ムーチラ ミニャー
Что по ночам так мучила меня.

3.
彼方の故郷の地へ新たな旅路を行く
この先我々は定められた道を行くしかない
我々は小鈴のついたトロイカに乗っていった
今でははるか昔のことになってしまったが!

長い道のりを、月の照る中を行く
あの遠くで鳴り響いている歌とともに
そして昔の思い出と
夜ごと私をかくもさいなんだ七弦ギターとともに
даль  遠い場所、はるかな土地。
родную【形容詞・女性単数対格】
 <родной 血のつながった、(土地が)生まれ故郷の。
отныне【副詞】〔文語〕今後。
суждено【動詞・被形過去中性短語尾形】
 <судить 運命付ける。
「суждено + 〔不定詞〕」の形で、「〜という運命になっている」の意を表します。



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 ガイド   JASRACのJ-WIDで検索すると、「ロシア民謡」と検出されますが、実際には20世紀の初め(1917年ごろ)に作られた、比較的新しい歌なので、民謡という言葉は不適切です。
 作詞と作曲は、それぞれコンスタンチン・ニコラーエヴィチ・ポドリェーフスキー(Константин Николаевич Подревский、?〜1942)と、ロシアの作曲家ボリース・イヴァーノヴィチ・フォミーン〔※1〕(Борис Иванович Фомин、1900〜48)によるものです。
 1969年に、ジーン・ラスキンによって英語の歌詞と編曲が施され、「Those Were the Days」のタイトルで、ポール・マッカートニーのプロデュースによる、メアリー・ホプキンの歌唱でリリースされました。世界的なヒットを博し、日本では『悲しき天使』の邦題でおなじみです。
 また、日本では、1980年代に「東ヨーロッパ民謡」または「ロマ民謡」として、『花の季節』の題名で、中学生の音楽の教科書に掲載されていたようです。作曲者も作詞者もはっきりしているのに、なぜ「民謡」とされてしまったのかは分かりませんが。
  〔※1〕日本では、誤って「フォーミン」と表記されるのが一般的です。

ひとりごと
 日本人が日本語歌詞で歌っているバージョンもあるということを、つい先ごろ知りました。嗚呼なんといふわが情報網の浅さ。




バリアント

 繰り返し部分の一部のみが異なっているバリアントがあります。「メイン歌詞」として挙げたほうとは異なっている箇所を、ピンク色で示しました。


◆原歌詞:繰り返し部分のみ

ダローガィ ドリーンナィユ、ダ ノーチカィ ルーンナィユ
Дорогой длинною, да ночкой лунною,

ダ ス・ピェースニィ トーィ、シトー ヴダール リチーッ ズヴェニャー
Да с песней той, что вдаль летит звеня,

イ ス・トィ スタリーンナィユ、ダ ス・スィミストルゥーンナィユ
И с той старинною, да с семиструнною,

シトー パ ナチャーム ターク ムーチラ ミニャー
Что по ночам так мучила меня.


◆和訳

長い道のりを、月の照る夜に行く
あの遠くで鳴り響いている歌とともに
そして昔の思い出と、
夜に私をさいなむような七弦ギターとともに



参考URL:
http://ingeb.org/songs/thosewer.html (メイン歌詞)
http://pesnyary.com/song.php?ID=199(バリアント歌詞)
http://www.pesnyary.ru/songs/dorogoydlinnoy.html
http://babkina.ru/litvinenko/songs/
http://www.tsiganova.ru/dorogojdlinnou_r.html
http://www.peoples.ru/art/music/stage/fomin/
http://persona.rin.ru/cgi-bin/rus/view.pl?a=f&idr=4&id=36000
http://www.korneeva.com/text/text023.html

MIDI作成ソフト:てきとーシーケンサ Version2.15
ページ最終更新:2008/02/19

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