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ACH DU LIEBER AUGUSTIN
ああ、かわいいアウグスティンよ

ペストの惨禍にやられたウィーンの街をアウグスティンが悼む歌。

作詞・作曲:M.アウグスティン?  /  1680年頃成立?

邦題  『かわいいオーガスチン』
『愛しのオーガスティン』
『岩をぶっちわり』ほか

MIDIと楽譜
(別窓で開きます)


◆原歌詞:1〜6番   バリアントバージョン
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。
◆和訳と語句

1.(繰り返しのパート)
アハ、ドゥ リーベァ アォグスティン
Ach, du lieber Augustin,

アォグスティン、アォグスティン
Augustin, Augustin,

アハ、ドゥ リーベァ アォグスティン
Ach, du lieber Augustin,

アッレス イス ヒン!
Alles ist hin!

1.(繰り返しのパート)
ああ、かわいいアウグスティンよ
アウグスティンよ、アウグスティン
ああ、かわいいアウグスティンよ
何もかも無くなってしまったよ!

ist hin なくなる、失われる。



2.
ゲルト イス ヒン、メーヅル イス ヒン
Geld ist hin, Mädl ist hin,

アッレス イス ヒン、アォグスティン
Alles ist hin, Augustin!

アハ、ドゥ リーベァ アォグスティン
Ach, du lieber Augustin,

アッレス イス ヒン!
Alles ist hin!

 繰り返し

2.
お金も尽きた、恋人も消えた
何もかも無くなってしまったよ、アウグスティン!
ああ、かわいいアウグスティンよ
何もかも無くなってしまったよ!
 繰り返し

Mädl(オーストリア方言)若い娘、恋人。


3.
ロク イス ヴェク、シュトク イス ヴェク
Rock ist weg, Stock ist weg,

アォグスティン リークッ イム ドレク
Augustin liegt im Dreck.

アハ、ドゥ リーベァ アォグスティン
Ach, du lieber Augustin,

アッレス イス ヒン!
Alles ist hin!

 繰り返し

3.
上着も無いし、杖も無いしで
アウグスティンは泥の中に横たわっている
ああ、かわいいアウグスティンよ
何もかも無くなってしまったよ!
 繰り返し

Rock(オーストリア方言)上着。
共通語では「スカート」を意味します。
Dreck ぬかるみ、泥。



4.
ウンッ ゼルプス ダス ラィヒェ ヴィーン
Und selbst das reiche Wien,

ヒン イスツ ヴィ アォグスティン
Hin ist's wie Augustin;

ヴァィンッ ミッ ミァ イム グラィヒェン ズィン
Weint mit mir im gleichen Sinn,

アッレス イス ヒン!
Alles ist hin!

 繰り返し

4.
そして、豊かなウィーンですらも
アウグスティンと同じように無くなってしまった
私とともに同じ気持ちで泣いている
何もかも無くなってしまったと!
 繰り返し

selbst【副詞】〜でさえも。
Sinn 感覚、意志、気持ち。


5.
ィエーデァ ターク ヴァー アィン フェスト
Jeder Tag war ein Fest,

ィエツッ ハーベン ヴィァ ディ ペスト!
Jetzt haben wir die Pest!

ヌーァ アィン グローセス ラィヒェンフェスト
Nur ein großes Leichenfest,

ダス イス デァ レスト
Das ist der Rest.

 繰り返し

5.
毎日が祭だったのに
今ではペストが広がっている
長々と続く葬式ばかりが
残っているだけだ
 繰り返し

Leichenfest 葬送の儀式。


6.
アォグスティン、アォグスティン
Augustin, Augustin,

レーク ヌーァ インス グラープ ディヒ ヒン!
Leg' nur ins Grab dich hin!

アハ、ドゥ リーベァ アォグスティン
Ach, du lieber Augustin,

アッレス イス ヒン!
Alles ist hin!

 繰り返し

6.
アウグスティンよ、アウグスティン
お前をお墓に寝かせるしかないよ!
ああ、かわいいアウグスティンよ
何もかも無くなってしまったよ!
 繰り返し

leg' 〜 hin【動詞】〜を置く。
Grab 墓穴、墓場。



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 ガイド   この歌は、1679年から1680年にかけて、オーストリアの首都ウィーンを襲ったペストの惨禍をモチーフにしているといわれています。
 作詞・作曲は、当時ウィーン周辺にいた、バグパイプ吹きで吟遊詩人のマルクス・アウグスティン(Marx Augustin、またはマックス〔Max〕・アウグスティンとも、1645?〜1685)であると言われています。この説を認めるなら、アウグスティンは、自分自身の名前を歌の中に取り入れたことになります。なお、アウグスティンの苗字は、死亡登録簿に「N.」と記されているだけで、本名は明らかになっていません。

ひとりごと
 この歌を作ったとされるアウグスティン氏、ペストが流行していたこの時期のある晩、酒を飲んで家に帰る途中で、通りがかりの教会前の墓穴(と言ってもたくさんの死体を抛り込む大きな穴ですが)に落ちて、死体と一緒くたになっているところを翌朝になって発見されたらしいです。死体の上で眠るという、なんとも最悪な一夜だったようですが、無事に引き上げられて、怪我もなし、ペストにも罹らず、というのは、なんとも運が良い人だったのですね。一説によると、酒を飲みすぎていたおかげで、ペストに感染せずに済んだのではないかなどとも噂されています。



バリアント

 歌詞の2番で、「Mädl」となっているところが「Beutel」(財布)になっているバージョンもあります。


◆原歌詞:2番のみ掲載しています。

2.
ゲルト イス ヒン、ボィテル イス ヒン
Geld ist hin, Beutel ist hin,

アッレス イス ヒン、アォグスティン
Alles ist hin, Augustin!

アハ、ドゥ リーベァ アォグスティン
Ach, du lieber Augustin,

アッレス イス ヒン!
Alles ist hin!

 繰り返し
 

◆和訳と語句

2.
お金も尽きた、財布も消えた
何もかも無くなってしまったよ、アウグスティン!
ああ、かわいいアウグスティンよ
何もかも無くなってしまったよ!
 繰り返し





参考URL:
http://cazoo.org/folksongs/
http://www.musicanet.org/robokopp/Lieder/achdulie.html
http://www.augustin.ws/augustin.html
http://www.boardy.de/printthread.php3?threadid=34338118
http://sedulia.blogs.com/sedulias_translations/2005/05/ach_du_lieber_a.html

MIDI作成ソフト:サクラ 第二版(Ver.2.36)

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