大サンベルナール峠
Col du Grand Saint Bernard
 
 

気ままポイント 5 ポイント
峠の湖。左手が峠の頂上にあたるスイス領、写真奥の対岸がイタリア領。
 大サンベルナール峠(Col du Grand Saint Bernard(仏:グラン・サンベルナール、英:グランド・セントバーナード、伊:グランド・サンベルナルド)は、スイス南部とイタリア北西部を結ぶ標高2473メートルの国境の車道峠です(両国の国境は峠から数百メートルイタリア側にあります)。太古の昔よりイタリアとスイスを結ぶ交通の要衝でしたが、冬季の遭難や山賊による被害があまりにも多いため、1050年、ベルナール・ド・マントン(Bernard de Menthon)(聖ベルナール=サン・ベルナール)がここに避難所を建設、修道士を住まわせて峠越えの旅人を援助するホスピス(救護所、巡礼者の宿泊施設)を開きました。1800年5月には、約4万人の兵を率いたナポレオンがここを通過したとか。この峠で山岳救助犬として育成されたのがセント・バーナード犬(「セント・バーナード」は「サン・ベルナール」の英語読み)で、峠には犬を飼育している博物館もあります。毎年6万人に上る観光客が旧道を通って峠を訪れることができるのは6月(5月下旬)から9月下旬ごろまでで、その他の季節は雪に閉ざされています。
 現在は、峠の下に全長5854メートルの大サンベルナール・トンネルが開削され、道路交通の主役はこのトンネルに移っています。トンネルはイタリア側のSITRASB(イタリア・サンベルナールトンネル株式会社。アオスタ峡谷自治州とトリノーミラノ高速道路会社の100%出資会社)とスイス側の「トンネル株式会社」(Tunnel S.A.)が共同経営し、入国管理は双方のトンネル入口の料金所で行います。
 なお、同じくベルナール・ド・マントンが避難所を建設した小サンベルナール峠(Col du Petit Saint Bernardは、フランスとイタリアの国境にある標高2188メートルの車道峠です。
峠へ至る道(1) 
峠へ至る道(2) 
大サンベルナール峠(1) 
大サンベルナール峠(2) 
大サンベルナール峠(3)
ホスピスの博物館・犬舎
大サンベルナール・トンネル
(2005年7月現在)(投稿)

ヨーロッパに戻る

製作著作:中島 光・リヨン気まま倶楽部 無断転載禁止
 
©Hikaru Nakajima  2005-2006 All Rights Reserved.